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2025-01-31 18:25

第510回 「場づくり」養成講座!〜そもそも場とは?〜

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▼今回のキーワード

目的、向き合う度合い、ちがい、意見の背景

▼今回の概要

同じ「目的」に向かって、時間と空間を共有している/目的に対して向き合う度合い(モチベーション)/場の熱を高める/テーマに対しての各自の思い・考えの吐き出し/お互いの「違い」を認識と共有化/どんな意見も間違っていはいない/「違い」が生まれる各自の文脈/「違い」の背景に全員が理解できるか

サマリー

今回のエピソードでは、場づくりの重要性とその基本要素について考察しています。特に、時間と空間の共有、共通の目的の設定、参加者のモチベーションや熱量が、場の質に大きく影響することを説明しています。このエピソードでは、「場」という概念とその重要性を深く掘り下げています。異なる意見を理解し共有することで、場の熱量を高め、効果的に機能させる方法について論じています。

場づくりの基本概念
井上健一郎の組織マネジメント研究所
組織が一体となり、ゴールを達成する究極の快感
上場企業から中場企業まで、 延べ200社以上の支援を行った井上健一郎が、
組織・人に関するあらゆる問題を 分かりやすく解説します。
こんにちは、遠藤和介です。 井上健一郎の組織マネジメント研究所
井上先生、よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
さあ、ということでね。前回、前々回と場づくりについて
お話が盛り上がっていると勝手に思っておりまして。
はい、ありがとうございます。
ちょっとですね、その延長で、場づくり養成講座。
前回はテーマ設定のコツってありますか?というね、
質問を元にちょっとやらせていただいたんですけども。
はいはい。
そもそも、もう、場って何なんだと。
というところから、ちょっと今日やりたいなと思っております。
そもそもね。
場っていう言葉はいろんな意味がもちろんあるんだけど、
人々が集まる場所であるということでは、
共通してるんだと思うんですけど、
集まるっていうのは、何時から何時まで集まるよって言って、
ある時間を区切って、どこどこに集まりましょうって空間を共有したら、
ある意味ではそれは初期的な場だと思うんですね。
はいはいはい。
時間と空間みたいな場があって、そこにまず集まる。
でもなんでそのときに集まったの?っていうと、
会議であればアジェンダがあったりとか、テーマがあったりとか、
そういうようなことがありますと。
で、集まったからには、なんで集まったのかねっていう理由とか目的みたいなのは、
そこに備わると場になる。場はより場らしくなる。
だからある意味では組織なんかと一緒ですよね。
組織って何?って言うと、やっぱり共通の目的があってと。
それに対して貢献する意欲はみんなが持っていて、
コミュニケーション関係性ができてるよみたいな。
そういうのを組織と言うよっていうような形で。
だからやっぱり目的っていうのはすごく大事ですと。
共通の目的ってことですか。
共通の目的があって、なおかつ時間とか空間が共有できている。
いわゆる人が集まっているっていう状態。
ある共通の目的に向かってみんなが集まるっていうのがやっぱり、
そもそもの場のスタートだと思うんですよね。
同じ物理的空間にというよりも、同じ目的に向かって時間と空間を共有している。
っていうことが場のスタートでしょう。
ただその共通の目的っていうものの納得度、理解度、腹落ち度みたいなのが、
参加者の認識の重要性
スタート段階でいろいろまちまちでしょうね。
まあそうですよね。
うん。例えば、ただめだけど新規ビジネスを考えるためにプロジェクトで集まったぞって言っても、
え、なんで僕こんなところに呼ばれたんでしょうっていう人もいれば。
よくある話ですね。
リーダーになってる人はやる気でそこに来てたりとか、そういう温度差もあるしね。
ということでいうと、初期的な時間のある目的に対して共通の時間空間を共有するみたいな。
本当のスタートラインの場から次は、
みんなの認識が同じような深さとかいうものを持てたら、より次の段階の場になるよね。
同じ認識の深さ。
うん。だから例えば、さっき言った新規ビジネスなんていうものも、
ある意味では真剣にそれを考えなきゃいけないねって思えるかどうか。
どんな状況でそこの場に参加することになったかは置いといて、
そこにいる限りは真剣にそれに向き合おうと。
目的に対して向き合う度合いが、みんなある一定度の熱を持ってもらわなきゃ困る。
だから最初に、場作りっていうことで最初にやらなきゃいけないのは、
まず目的があるべきですよっていう。
次はその目的に対して全員の、平たく言うとモチベーションと言っていいのかね。
その皆さんの向き合う度合いを、ある一定度の熱量を高めなきゃいけない。
そのために何しなきゃいけないかっていうのは結構ありますよ。
目的に対して向き合う度合いね。
まあ確かにモチベーションとも言えるというのもそうですよね。
わかりやすく言うとあれですかね。
公支援を目指す常連校とかだと、もう明確に上昇チーム、公支援出場、優勝とかなんですかね。
でも1年目から入ってきた瞬間に、もう全員エネルギーでグワッと集まってると。
そうすると、ある意味共通認識ができている場合だとすれば、
共通認識向き合い度合いの熱量が高ければ高いほど、
目的に対してね。
参加メンバーの熱量が高ければ高いほど、より高度な話ができる。
踏み込んだ話もできるよね、ということだと思いますね。
だから最も場作りっていうテーマで語らなきゃいけないというか、
考えなきゃいけないのが、このみんなの熱を高めるっていう。
向き合う度合い高め方。
場の熱を高めるっていうことが、要はどうしたらいいのっていうことが、
第一段階目にとても大事なテーマになるんだろうな。
まあ一番最初は目的があるべきなんだけど、作るべきなんだけど、その次として。
より大きなエネルギーと労力がそこにかかるだろうけど、
ある種のスキルも必要かなと思うし。
そこを場を作るリーダーだとか、ファシリテーターとかと言われる人たちが、
非常に頑張らなきゃいけないところっていうのかな。
そのところになりますね。
場の熱を高めるね。
言葉としては当然理解できますけど、まあ難しい。
まず何曲を締め付こうってことですね。
目的そもそも共有化するって、その視点で大変だったりしますけど。
前回のような経営の方なんかと一緒で、ビジネスの課題を考えるなって言ったら、
この間で言えば、顧客っていうものを分析するとか、
みんなで考えるっていうことから始めるといいみたいな話があったと思うんですけど、
やっぱりそういうものをバラバラで、このために集めたけどみんなよろしくねと言われたチームが、
場を高めるためには、
何のために我々は何をしなきゃいけないんだろうっていうことに意識を向かっていかなきゃいけないんで、
そのためには、なんでこのテーマなのかなっていうことを、
それぞれがどう感じるっていうことからまず吐き出すしかないのよね。
あー吐き出すね。
そのテーマに対してのそれぞれの思いの吐き出し。
ネガティブでも構わないから。
このテーマって、冒頭ちょっと例に言ったように、
新規ビジネスの開拓っていう、なんかよくわからんけど難しいテーマなんだけどさ、どう思う?って言ったら、
いややっぱりやらないとまずいっしょ、うちの会社って人もいれば。
いや僕やってるところあんまり忙しいですしね、なんていう人もいれば。
いろいろなんだけど、
このテーマってどういう幅があるの、皆さんの受け止め方でっていうのは、
出ていくべきだろうなと。
で、大事なのは、もう一つはね、ここで言うと難しく聞こえるかもしれないけど、
場作りに必要なスキルと方法
大事なのは共通認識を作ることなんだけど、
その手前にお互いが違ってる考え方があることが明らかにならなきゃいけないのよね。
お互いの違いを認識できて共有できることってことですか。
違いね。
リーダーだったりファシリテーターが大事なのは、ここがすごく重要な役割で、
どんな意見も間違ってはいないっていうスタンスを持たなきゃいけない。
つまり新規ビジネスを考えるチームなんだけど、
そんなの今必要なんですか?って言ったら、いやそうじゃないだろうって言っちゃったらおしまい。
リアルなイメージが湧くシーンでしたね、今のはね。
いやそうじゃない。どうしてそう思う?って聞くと、
いやだって考えてみてくださいよ、今うちの社員の状況で言うと手一杯ですよと。
ここに新しいもの入ります?っていう現状から言ってる人だとしたら、
確かにそうだねと。そしたらそれも大事だねと。
じゃあ今の状況だったら、新しいことをやるってことは難しいっていう意見だねと。
でもそれがクリアしたとしたら、やっぱり新しいことってやるべきだと思う?って突っ込んでくる。
違いを認識しそれをちゃんと共有化すること。
認識の違いって基本的に対立だったり、衝突的なものが起きるんで、
これをそうしない形で。
そう。ここがある意味ではスキルも必要になる。
そうですね。ここあたりからスキル論の話も出てこないとですけど、
まずは整理として言うと、そこは見落としがちですよね。
どうやって高めるのか、どうやって共通をより濃くしていくのかのために重要なのは、
実は共通ではなくて違いを共有することが。
違いにおける文脈。
その人はなぜそう言ってるのかっていうことがそれぞれあるはずなので、
いやめんどくさい質問っていう単純な人もいるかもしれないよ。
だけどそうではない、今本当に大事ですかねとか、
ということもちゃんと拾って、なぜそれを言ってるかも拾わないと。
そこもちゃんと解消を解決していかないと難しいよね。
本当の答えにはたどり着けないよね。
違いというものが生まれる各自の人たちの文脈、背景的なものにちゃんと焦点を当てられるんですか。
で、それについてみんなどう思うと。
さっき言った、たとえば積極的に、
いやそうですよね、うちのビジネスモデルってこのネット社会になるとなかなか難しい、
場の重要性
先行きが見えないですよね、やんなきゃいけないですよねっていう人と、
でも考えてみてくださいよ、今のスタッフ力で新しいことなんか入ります?
っていう人って、まるっきり違うところからものを言ってるので、
そこをちゃんと、じゃあ今目いっぱいだよねってことについて、
みんなはどう思うっていうことを話していかなきゃいけないし、
でもこのネット社会の中で、このうちのビジネスモデルってちょっと窮屈になりそうですねってことについてはどう思うのかって、
そこを深めていかなきゃいけない。
ここってすごく質問難しいですし、安易な回答にはならないと思ってるんですけど、
じゃあその違いにある背景、なんでそう思うのか。
それ思ったことに対して、じゃあAさんがそう思ってることに対してBさんCさんはどう思うのか。
いつまでどこまで掘ってきゃいいのっていうのがわからなくなって怖くなると思うんですね、この対話の場って。
この辺ってどういう感じですか。
そこはやっぱり一番最初のことに戻るんだけど、場の熱量を測らなきゃいけないんだよね。
そのときに、たとえばさっきのような話が出たときに、
現状の、今の会社の状況っていう側面と、今後のビジネスっていう側面と、
でもそこに参加するのは一緒のメンバーだよね。
俺たちだよね。私たちだよね。
じゃあ私たちはどうなりたいんだろうねっていうふうに集約したところにテーマを持っていくという、
これがスキルが必要なの。
今さらっと話しましたけど、今のはあえて言葉にすると、何に向かって持ってったんですか、今の話って。
たとえば、手一杯ですよ、今私たちはっていう意見と、
でもこのビジネスって先行きちょっと不安ですよねっていう、
この二つは全員共通して持ってるもんでしょう、この状況。
つまり、このままじゃビジネスモデルが不安ですよねって、
いやとんでもない明るい未来があるよっていう人の意見だったら、
そこを徹底的に話さなきゃいけないけど。
確かにそういうことで言えばやらなきゃいけないけど、
でも現状から考えたら難しいねっていう、
なんとなくみんなの少し答えにはなってないけど、理解は一個深まるじゃない。
でもその理解したのは、みんな共通だよね、みなさんの課題だよねって。
二つともみなさんの課題だよねって、我々の課題だよねってことは共通してるわけでしょ。
だから私たちはどうする?私たちっていうところに戻ったときにどう思う?っていう話にしていく。
じゃあこの異なる矛盾する意見が出たものの背景を聞くことで、
確かにその側面、両方そう思うわってなったときに、
この両方そう思うがみんな揃った瞬間に、
これ、我々の共通の矛盾したテーマに向かっていかなきゃいけないねってことが共有化されるってこと?
そういうこと。そうやって異質なところから、どんなものでもいいから共通項を見つけていく。
ここにいる人たちはみんな同じことを抱えてるようになっていく。なっていかなきゃいけないの。
ここがだからすごく初期に大事なところ。
この時点でものすごい、いろんなものが問われますね。能力だけじゃなくて、ある一定の経験と、
場のふくりの経験とよりも、人生経験も含めたいろんなものがないと耐えきれなそうなシーンですね。
本当に簡単ではないんだけど、思考の効く人は頑張ってほしいのよね。
なるほどですね。
改めてそこで今回ギュッとまとめていくと、そもそも場とは何ですか?というテーマだったんですが。
今日の話のことをちょっとまとめると、
やっぱり大事なのは場の熱量が高まるためには共通認識が必要ですよ。
それは価値観であろうが目的であろうが、いろんな意味で何か非常にお互いそうだよねと思えるものを握り合ってないと、
場は機能しないですよ、その後。
でもそのためには、最初参加してる人たちの異なる意見とか、
違うもの違いっていうのにちゃんと一回着目しないといけない。
違いの理由がお互いに理解できるという、初期の共通認識をつくる。
なるほど。各自の違いに対する背景への、全員の腹落ちが揃えばチームになっちゃうわけですね、結果的に。
理屈は、中小度高い意味での理解はだいぶできましたね。
そういう意味で言うと、実際に行われているところで、
あの人の意見をもうちょっと深めなきゃダメとかって細かいことが起こる。
でも方向がめちゃくちゃわかりやすいですね。
なので違いがあったときに、違いをダメとかいいではなくて、
その違いが、なんでこの人がそう違うという意見が出るのかっていう背景、文脈に、
うんって思った人間が全員が本気で尋ねていって腹落ちさえできれば、
結果的にこれが共通になってくるという。
だから異質なものをお互いがちゃんと認識し合うっていうのが、最初の共通認識の変な言い方だけど。
ということで今日のところは一旦、そもそも場とはというところで終わりたいと思いますが、
次回のテーマと期待
次回は、じゃあこの場を、単なる仲良しサークルのワイワイで、
こんなのは仕事じゃ意味ないですからね。
その場というものにも高度なものと低次なものがあると思うので、
高度な場にするためにはどういったプロセスをたどるべきなのかというようなお話をちょっとしていきたいなと思いますので、
楽しみにしていてください。
終わりましょう。ありがとうございました。
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