2世ですね。
まあスピーカーはソニーでしょって今でもちょっと思っちゃっていますね。
いやーすごいですね。
今このプロジェクトの、なんていうか説明をしているシロっていう会社のサイトに載ってる、こんなやりましたっていうのを見てますけど、ちゃんとクレジットに載ってますね。
そうですね。
そういう高たって、プログラマーのところに。
なんか、まあすごい早々たるメンバーが書いてあるので。
たくとうさみという方は、あれですよね、映像作家の方ですよね。
はい、そうですね。
こういう有名な。
その方もアルゴリズムの開発を一緒に、まあいろいろやりとりしてやらせてもらってますね。
田尾忠真さんもね、映像関係の方ではもう知らない人はいないぐらいの。
そうですね。
PVとかめちゃめちゃかっこいいのをバリバリやってる人ですよね。
そうですね。
まあもともとこの仕事自体がモーションロゴを担当している映像会社のタングラムさんというところがありまして、そこからのまあその中のチームの一人として参加しているので。
なるほど。
映像関連の方が結構たくさん参加されてますね。
いやー、肩を並べましたね。
いやちょっとドキドキでしたね、これは。
いやーすごいな。
そういうタイプの仕事ってないので、あまりというか。
結構普段やってるのは割とこうイベントで動かす機械を作るとか多いですよね。
うん、結構マシンを作るか、映像を作るとしてもそんなに繊細にこう、なんだろうな、一フレーム一フレームをこう丹念に作り上げていくような、まあ今回はそういう感じだったんですけど。
どっちかというと、まあ普段はざっくりと、なんていうかイベントで。
ジェネラティブな感じで。
そうですね。
何かしら仕組みの一部として映像が生成されるような。
そうですね、そういう感じが多いですね。
でまあちょっとあの変換のアルゴリズムの内部がちょっと数学的な表現が多かったりして、
あのまあ色変換みたいなものがたくさん出てくるんですけど。
ただのグラデーションじゃないと。
そうですね、その辺ちょっとこう数式とかわかりそうだから得意かなみたいな感じで誘われたので。
いやー数学やっとくもんなんですね。
まあちょっとそうですね、まあめちゃめちゃ数学ばっかりやってる人ではないですけど、
まあ映像がある程度わかって、アルゴリズムがある程度わかってっていうところで、
まあうまくハマってたのかなとしたら嬉しいなっていう。
やっぱね、サインコサインちゃんとやっておくべきだったということですね。
そうですね、すごい使いましたよこれ。三角関数は。
まあそうですよね、絶対。
いやでもいきなりグラデーションの映像を見て三角関数ってイメージしにくいと思うんですけど、
何をやったかっていうと、まあなんて言ったらいいのかな。
まあいろんなトーンのグラデーションのモーションロゴが生成されるっていうことは、
まあ色を作る作業ではあるんですけど、
ざっくり言うと、めちゃめちゃ綺麗なリファレンスっていうか、お手本みたいな映像がまず最初にあってですね。
それを素材として持ちながらすごくたくさんレイヤーがあるので、
このレイヤーは色を変換するとか、このレイヤーは乗せるだけとか、このレイヤーは透明度を調整するとか、
いろんなレイヤーに分かれている素材がまずあってですね。
で、それをまあ、え〜なんていうのかな、
まあCMの色に合わせて一部のレイヤーを変換するアルゴリズムが挟まっているという。
まあちょっと言い方が分かりにくいな。
まあとにかくすげえ変換をかましてるってわけですね。
そうですね、なんて言ったらいいのかな。
まあ青空がまずあって、これを夕日に変えてくださいって言って自動で夕日にしようとしたら、
たぶん難しいと思うんですけど、ただ隠すだけだと不自然になる。
確かにいきなり色がオレンジになってもたぶん安っぽい感じになっちゃいますよね。
そうですね、それをまあ自然に夕日にもできるし、その中間にもできるみたいなことをやったって言ったら、
ちょっと例え話ですけど、まあそんなことをしていて。
なるほどなるほど、確かにね。
ソニーがやるんだからそれはもうただのグラデーションでつなぐわけにはいかんでしょうと。
そうですね。
どんなものでも自然な感じで綺麗に動くようなグラデーションをテトーさんが作るという。
そうですね、まあチームで作るというか、まあ僕がというとね。
テトーさんが一人でやったみたいな感じになっちゃったけど、そうではなくみんなで作った。
そうですね、はい。
ちょっとそれで面白かった話が、アルゴリズムを作る途中でいろいろ実験をしていたんですけど、
まあ元の綺麗なグラデーションを見ていると、それを例えばこれを赤系にしてくださいとか、
ちょっとモノトーンに近いけどちょっと色が残っている感じにしてくださいとか、
そういうのを自動で変換しようとすると、まあ適当に赤くしてもなんか色相がすごい偏って、
こうまあ自動で作ったなっていう感じを、なんか別に綺麗なグラデーションにはなかなかならないんですよ。
なるほどなるほど。
普通だったら映像制作の手順だとしたら、一旦赤くした後でそれをまあ綺麗に色を整えるためにいろんなパラメータを調整して、
そうですよね。
っていう風にすると思うんですけど、
1個の繋ぎ替えのために完成的な作業というか、
そうですね。
というか、色のことがちゃんとわかる人が見ながら1個1個パラメータを整えて、こうやったら自然かなみたいなのをちょっと調整してやるようなことですよね。
そうですね。で、そのまあやろうとしても意外とうまくいかなくて、難航した時期があってですね。
プロジェクトXみたいになってきた。
なんかふわっと中心からこう色が変わっていくような雰囲気なんですけど、
そうすると、変換すると中心にドーナツっぽい模様が一瞬見えてしまったりとか、
なんかこう鮮やかな色の中に変な濁った色がなさっていたりとか、
なんか一部が暗く沈んで、なんかなかった模様が浮かび上がってしまうとか。
心霊現象。
なんていうか、こう適当に変換、適当っていうか、今適当って言ってるのはRGBとかHSB、またはHSLっていうのは、
色空間ですね。
ウェブ業界とか、フォトショップとかでも出てくる色空間だと思うんですけど、
そういう数字を見ながら調整すると、数字だけ見るとまあ滑らかにつながっているのに、
なんか途中がどうしても暗く見えてしまうような、なんかグラデーションとしてはあんまりきれいじゃないっていう。
それはなんか人間の目の特性とかそういうことなんですか?
まあそうですね、まあでもHSBの定義とかを、Wikipediaとかで見ると、結構無理やり色相を赤を0度として、
緑を120度、青を240度として、360度で一周する空間として解釈するのがHSLっていう空間なんですね。
なるほど。
それでぐるぐる回すと、赤から緑にも青から赤にもまあ滑らかにつなげられるじゃんっていう、
まあすごい便利な空間なんですけど、実際にそうやって空間を、空間というか色を変えると、
赤を緑に変えるとどうしても明るく見えちゃうし、緑から青にいくと今度は暗く見えちゃうとか、
途中のシアンとかはすごい土切い色に見えて、なんかその土切さと明るさ、まあ彩度だったり、
目に痛い虹色の感じね。
そうですね。それが数字としては滑らかにつないでるんですけど、見え方として滑らかにならないっていうのが結構問題なんですね。
それでどうしようって悩んでたら、ソニーの中にアレクシー・アンドレさんっていう方がいて、
このソフトを作るときにいろいろ相談に乗ってもらっていたというか、ソニーの中の人で乗ってもらってたっていうのも変な言い方なんですが、
教えてもらったことがあって、すでに色と色の距離みたいなものをすごく研究している方で、
そういった作品もアレクシー・アンドレさんで検索すると出てきたりするんですが、
例えばオレンジと赤の距離と青と緑の距離はどちらが遠いかみたいな、