オープニングと本日のテーマ紹介
杉浦大学 京都先端科学大学の 実話杉浦話
松井さん、国家試験の準備進んでる?
はい。先生の作ってくれた問題集、めっちゃ役立ってます。
よし、じゃあこれ今日の分。
えっ、今日の分?
せや、今日の180問や。国家試験本番まで180問ノックや。
手厚すぎるわ。
杉浦大学 京都先端科学大学
あ、明日の分もあるで。
それは明日にします。
8月23日 オープンキャンパスへGO!
この時間はズームアップ。毎週火曜日は経済です。
片山財務大臣が昨日午前に大臣談話を発表し、
7月31日にアメリカ財務省と協調して、
遠外介入を実施したことを明らかにしました。
アメリカ財務省との緊密なコミュニケーションを維持しているとして、
さらなる協調介入を実施することも躊躇しないと協調しています。
この、今日は協調介入にズームアップしていきます。
明治大学教授でエコノミストの飯田裕樹さんです。
飯田さん、おはようございます。
おはようございます。
日米協調介入の背景と歴史的視点
かなりの規模の協調介入が実施されたようですね。
そうですね。今回、大きな特徴としては、
介入を行われた当初は何か急ぎ、
または何か必要な課題として急に介入したかのように報じられたんですけれども、
大臣談は聞きますと、少なくとも数ヶ月前、
何だったら政権発足直後から、
こういった大規模な為替介入の協議というのを重ねてきたということで、
これが介入の効果がある、ないという話をする前に、
ちょっとだけ注意しなければならないのは、
ちくわと言いますか、半世紀前まで、
為替って固定相場制だったんですよね。
その後も1973年に変動相場制に移行するんですけれども、
90年代に入るぐらいまで、
何だったら90年代いっぱいぐらいまでは、
合わせ例との大まかな方向というのは、
主要国の間である程度強調するというのではないですけれども、
ある程度慣習化していました。
市場に完全に任せっぱなしにするというのは、
決してずっと行われてきたわけでもないんですよね。
実際の国によっては、今でも固定相場制をとっている国、
またはそういうものに目安を持って、
自由に動いているのが当然の為替に、
何か特別なことをしたという感じでは見過ぎないほうが良くてですね。
ちょっと先祖返り感、
トヨタ悪口っぽい言い方ですけれども、
世界中または歴史上、
こういった両国または複数の国が話し合って、
合わせ例と高すぎだ安すぎだという発生にも例があるんですね。
その中で今回の協調介入が特徴的なのは、
何よりも久しぶりの、しかも日米の、
結構長い期間協議した末の介入だと。
為替決定メカニズムの変化とレジームチェンジ
まだわからないので、
合わせ相場この後、神経質な動きになります。
介入がどの程度続くのか。
またこれがむしろある程度状態化して、
日米間は、もちろん政権はそれをはっきり言わないと思いますけれども、
ある程度望ましい合わせ例というのを2国間で協議して、
そこから大きく離れないように、通貨運用するようになるんじゃないかとか。
そうすると数十年ぶり、また十数年ぶりに、
合わせ例とを決定するメカニズムが変わるかもしれない。
こういうのをレジームチェンジと言ったりするんですけれども。
観光が変わるってことですかね。
そうですね。
ですから、こういった大きく観光が変わるときは、
それまでごくごく一般的に言われてきたように、
日本銀行の利上げが行われるとこう動きとか、
アメリカでこういう発言があったり、貿易についてみたいな、
明確にすごい固い論理があるわけじゃないので、
これまでまあまあ成り立っていた先行き先読みというのが、
どこまで当てになるのかわからなくなるところはあります。
介入の理由:円安と日米双方の思惑
なるほど。市場としては結構読みにくくなるってことですかね。
そうですね。
何よりも、今回介入しに来た一つの理由は、
日本側の動向としては、円安の水準というのが、
明らかに日本国内の物価と日本以外の物価を比べたときに、
日本国内の物価が安すぎると。
国家から見ると、むしろ日本製品が安すぎるということになりますので、
やはりアメリカとしても過度の円安というのは、
例えば輸出産というところ。
さっさとやればよかったのに、なんでこんなにかかったんだというと、
アメリカの方では、一つこういう貿易赤字を抑えたいと。
日本製品が安すぎると、ずいぶん昔の話みたいな話ですけれども、
アメリカの輸出産業に不利だから是正したい一方で、
アメリカ国内で長期金利が上がってきていないと。
なので、例えば日本が単独で介入するときというのは、
ドルを売って円を買うわけですね。
このとき、日本政府が手持ちしている円、多くの場合が
アメリカ国債の形をとっているんですよ。
そうすると、米国債を売る。
ドルそのものは、日本政府がドルを現金で持っているわけではないので、
そうすると、介入の一歩手前で、
さらにドル国債、アメリカ国債を売ってステップが入ると、
金利が上がっている中で、大変望ましくないわけですね。
つまり、アメリカ国債の値段が下がってきているという中で、
日本が売っちゃうと困る。
なので、今回の場合、アメリカ側の協調介入は、
協調介入の複雑さと政治的要因
ユーロを、ちょっと複雑な…
ドルではなくユーロを?
はい。
円の開発力が強まっているから、こちらは円高になる。
ここから先なんですけれども、予想しにくくなる理由がですね、
経済原則というよりも、ごく政治的なものになるんですね。
なるほど。はい。
単独介入。日本側の単独介入ですと、
永久に続けられるというわけではないです。
つまり、ドルを売って円を買うので、手持ちのドル。
とはいえ、日本社ので、
なかなか付きはしないんですけど、少なくとも限界がある。
一方で、アメリカサイドから見ると、
ドルを売って円を買うっていうのは、
理屈の上では、無限にできるんですね。
あー。発行すればいいってことですね。
ですので、日米の協調、政治的な意味での協調が硬いのであれば、
もう一段階、円高が上がってもおかしくないし、
その一方で、ある程度アメリカ側のお付き合いで、
そんなにずっと繰り返し、レジームを変える、
カバセレートの決定方式を変えるとか、
昔で言うとプラザ合意とか言ったけれども、
動きまでは行かないんだと。
ある程度、ベセント長官であったりトランプ大統領は、
日本側の外交上の配慮として、
強めの表現を使ってくれているだけなんだと考えると、
規模が大きいので、通常の介入に比べると、
確実に効果が長引きますけれども、
ゆっくりゆっくり、また円安っていう風にですね、
経済と関係なくなっちゃってきているっていうのが、
マーケットとしては、多少困っているところだと思いますね。
介入の目標値と市場への影響
これは日米が共同で介入することによって、
ある程度の1ドルいくらぐらいとかっていう目安、目標みたいなのがあるんですかね?
局間では相場間というのは共有しています。
ところがこれが漏れたらですね、
みんなその目標値に向かって動き始めるので、
またはその目標値を崩してやろうっていうファンが出てくるので、
明らかにはされないと思うんですけれども、
少なくとも1ドル160円台は、
日米両当局が望んでないんだという強いメッセージは出た、
という風に考えていいと思いますね。
そうですね。これまでの動きを見ると、やっぱり160円台は嫌っているんだろうな。
150円台半ばあたりなのかなという見え方はしますよね。
そうですね。
ですから、ここから先ちょっと政治相場、政治外交相場になってしまうので、
そういう時だからこそ嫌いですけれども、
登記筋は?
登記筋もあるかと思いますが、
かなりその通常の予想とは違う。
だって実際あの1割とは言いませんけれども、
こんなアシューをまたいだ短期間で大幅に変わる可能性のある相場になったんですよ、
というのは意識が必要ですね。
SXとか様々やられている方があるかと思いますけれども、
かなりリスクが大きい相場に今なってますよというのは意識した方がいいと思います。
なるほど。その辺を念頭に置いてマーケットを見た方がいいということですね。
わかりました。
エンディング
井田さんありがとうございました。
ありがとうございました。
この時間はズームアップ。
火曜日は明治大学教授でエコノミストの井田康幸さんでした。