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この時間はZoom Up、毎週火曜日は経済です。昨日発表されました実質賃金、1月の実質賃金は3ヶ月ぶりのマイナスとなりまして、給料が物価の高度に追いついていないという現状が浮き彫りとなりました。
また先週、富士通が2026年度の新卒採用から年度ごとに卒業予定の学生を一斉に採用する新卒一括採用の仕組みを廃止すると発表しました。
通年で取れる時期に取っていくということになっていくのでしょうか。この2つの話題、実はつながっているということで、この方にお話を伺っていきます。
明治大学教授でエコノミストの飯田泰之さんです。おはようございます。
まず、実質賃金1月はマイナス3ヶ月ぶりとなりましたね。
日本の場合、決して春冬が賃金改定のタイミングになりますので、以外の時期の実質賃金は主に物価の動向で決まってしまいます。
実質賃金は賃金の金額を物価で割ったもので、賃金は春冬以外の時期動かないので物価の方で決定されるということなんですけれども、
そもそもなんで日本の賃金がこんなに上がらないのかというと、理由は2つあります。
第一の、そしてメディアなどであまり注目されない理由は、
日本の大企業って、ここ10年ほど設備投資をだいぶ抑えてきた。もっと長い目で見ると30年抑えてきたので、
労働者一人当たりの機械とかソフトウェアの設備が少ないんですね。
ですから、言うなれば丸腰平手で戦っているような感じで、
機械であったりソフトウェアをあまり活用していないので、そもそも生産性が上がらないというのが一つ課題になっています。
これは企業側が設備投資を絞り込んできたことが大きな原因なんですけれども、もう一つの原因が転職市場の薄さなんですね。
企業側としては、給料をちゃんと上げないと辞めて他に行っちゃうと思うから、給料を上げるわけです。
これが、そもそも転職しないと、移らない、辞めないとなると、そんなに上げる必要ないかなって思うんですよね。
この人の移動性、稼働性というのがいかに賃金に効くかというのを、まざまざと見せつけるのが新卒市場であります。
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新卒時はどこかに勤めているわけじゃないので、各企業で取り合いになるわけですよね。
取り合いをしている新卒についてはずいぶん給料が上がっています。
すごいですよね。30万円を超える大企業が結構出てますもんね。
びっくりしますよね。
そうなんです。やっぱり取り合いだと給料を上げるんですよね。
ですから今後大の給料の上昇というのは、いかにして転職市場を活発活性化していくかというところになってくるわけです。
各社でいろいろ工夫していますし、また新卒についても採用力を高めていこうということになる。
今回の通年採用というのは、やはり採用力をどうやって高めていくかという試みの一環なんですけれども、
よくメディア等で新卒一括採用から通年採用に変更しましたというふうに報じられることがあるんですが、
そうすると新卒一括の大企業が通年採用のように思ってしまうんですが、
新卒を採用しないという誤解を生むということですかね。
これは間違えてまして、一括採用の大企業が反対が通年採用なんですね。
ですから以前から理系、特に技術系、専門職系とかでは新卒を通年採用していたんです。
つまりは例えば3月から広報活動解禁、何月から面接解禁、何月から内定解禁というスケジュールに従わず、
1年中採用活動を行って、その時々に自分の会社にとって有益な人を雇っていく。
これを新卒を対象にして行う。これを通年採用と呼びますので、新卒一括採用もあれば新卒通年採用というのもあるんですね。
今回のフジツーの採用の際にどのくらい新卒と基卒、経験者を混ぜて先行するのかというのはまたちょっと伝わってないんですけれども、
ただこの通年採用っていろんな会社がチャレンジしては大体やめてるんですよ。
そこはなぜなんでしょうね。浸透しないのは。
多くの企業が3月から広報、4月から会社巡り、何月から内定、内内定といったりしますけど、
というスケジュールで動いていると、例えばそれの後、秋になって採用するときって、多くの学生が決まっちゃってるんですね。
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もうすでに内定が出ちゃってる。
そうなんです。どちらかというと企業として欲しい人材決まっちゃってるプラス、学生側も早く決めたいじゃないですか。
早く内定出してくれるところに行っちゃって決めちゃって、かつその会社の中でいろいろ研修とか同期懇親会とかあると、
なんとなくこの会社がいいかなって思う人が多くなってくるんですね。
そうですね。
内定決まった後に就職活動を続ける、まだ続けるっていう人なかなかいないですよね。
根性が続かないんですよね。やっぱり安心しちゃうじゃないですか。
そうですね。早く安心したいしですね。
ということで結局ですね、通年採用と言いながら一括採用プラス秋に秋募集をする。これは留学で卒業時期がずれる。
9月っていうケースもありますよね。海外に合わせると。
あと結構今大学ですと3年生の年次で交換留学とかをする。
はいはい。ありますね。
そうすると今もう就活候補始まってますけれども、今そろそろちょうど帰国準備中だったりして、うまくマッチングしないっていうことがあるんですね。
なるほど。
なんだったら4年生まで留学って子もいる。
だから結局新卒一括採用プラスそういった留学生、外国に留学してた日本人、
または外国の大学を卒業した人などを対象にした別途の秋口採用みたいなふうに落ち着いていったりするんですけれども、
実際この通年採用にすると学生は楽になるというわけではないんですね。
また転職市場の活性化のために新卒と既卒を一緒に同じ条件で選考しましょう。そうすれば転職しやすくなりますとかっていう話もあるんですけれども、
こちらも一長一短ありまして転職しやすくなる代わりに、経験者と一緒に選考されるので、
今まで日本の採用はポテンシャル採用というんですけれども、実際の経験なくてその能力がはっきりしなくても、きっとこの子ならやれるだろうという理由で採用してもらえてた。
これが新卒既卒の壁をなくすとですね、なくなっちゃうので、転職にとっては有利なんですけれども、
学生にとってはなかなか、だって経験者と比べられたら経験者の方が上なので、なかなか学生にとっては厳しい制度になるかもしれないですね。
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そうですね。なるほどね。だからなかなかでも日本は転職市場が活性化しないところは、やっぱり就寝雇用の方を求めてたりとか、一つの企業に勤めることが美徳とされる部分とかね、この意識を変えていかないといけないところもありますかね。
そうですね。プラスアルファはやはり特に大企業中心とした、退職金中心の障害所得があり方。こういった部分も含めて、やはり雇用の問題、これから人が足りなくなる一方ですからもちろん議論を続けていかないといけないと思います。
わかりました。飯田さんありがとうございました。
ありがとうございました。
この時間はズームアップ。明治大学教授でエコノミストの飯田康幸さんでした。
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