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2025-05-20 12:42

「企業物価指数」とは?

明治大学教授エコノミスト 飯田泰之
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00:32
日銀が先週発表しました4月の企業物価指数は
126.3%と、前の年の同じ月と比べて4.0%上昇しました。
3月から伸び率は鈍化し、民間予測の中央値と同じだったということです。
前年比の伸び率が4%台に乗るのは、5ヶ月連続で米を含む農林水産物の価格上昇の影響が続いている状況ということです。
この時間は、この企業物価指数にZoom Upしていきます。
明治大学教授でエコノミストの飯田泰之さんです。
おはようございます。
消費者物価指数はよく耳にしますが、企業物価指数はあまり大きく報じられることがないので、耳なじみのない方も多いと思うんですが、どういうものなんですかね。
これは国内の企業が購入している中間商品、例えば生産活動とかに必要な中間品を含めた物価指数になるんですね。
40歳以上の皆さんには、これと大体近い物価指数として卸売物価指数というふうに習ったことが多いと思うんです。
卸売物価指数といって別に卸売業の物価指数じゃないので、現在はより名称がわかりやすく企業物価指数というふうに言ってるんですけれども、
後頭を続いていた大きな原因は国際的なエネルギー高だったので、かなり上昇は鈍化しつつあります。
海外でもエネルギーの価格はむしろ下がり低下に転じていますので、だいぶ落ち着いてきたんですが、この4月は特殊事情が2つあります。
特殊事情?
1つは3月まで行われてきた電力・ガスに対する補助制度が打ち切られました。
補助金をなくしたので、それはその分高くなる。
さらに再生可能エネルギーのための付加金も上昇しましたので、こういった理由、電気・ガス代の影響が1つの柱。
もう1つの柱は、ニュースにもありましたように米の値段の高騰。
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ここにも影響するんですね。
そうですね。電気・ガス・米、この3つがなかったら、むしろ企業物価指数、前月に比べたらおそらく下がったと思うんですね。
ですから、経済全体が例えば経営機が良いので企業物価が上がってますよではなく、
電力・ガスに対する補助金がなくなり、かつ米が高いので、全体としての物価指数が上がっているという状況なんですけれども、
やはり当然ながら外食産業、そしてコンビニ等の米の値段が上がるとですね、
当然かなり仕入れの中で重要な位置を占めていますので、当然それがコストとしてかかってくるようになるわけなんですね。
この米不足、結局何が原因なのかというのは、いつもいろんなことをみなさんおっしゃってます。
まだまだ確定的なことは農林水産省自身もわかっていないと。
だから大臣がいきなり米なんか買ったことないとかも日がついた答弁が出てしまうんですね。
ただやはり根本的に考えなければいけないのは、
ずっと日本は米について減炭政策によって生産量を抑えるという方法を取ってきました。
なのでもともと19で言うと供給の方を下げようとしてきたわけですね。
その一方でそういった供給を下げてギリギリの中でやりくりをしているところに、
現在一つの仮説ではあるんですけれども、
どうも昨年度の収穫量の予想というのが誤りだったんじゃないかと。
これは殺凶指数というのを聞いたことあると思うんですけれども、
全国で米の収穫量がどのぐらいになるかというのは、
当然すべての米をカウントしているわけじゃないので、
代表的なお米の産地で、また代表的な田んぼの生育を調べて、
平年に比べて同じぐらいか少ないか多いか、みたいなのを調べるんですけれども、
どうもこの殺凶指数が現実実際よりも高めに計算されちゃってたんじゃないかと。
そうすると実際の収穫量が本当に少なかったら、
その時点で例えば輸入枠の拡大とか備蓄米の放出等を順次やっていくはずが、
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どうも十分にお米はあるという前提で様々な政策とか、
あとは企業の計画というのが進んでしまった。
今後の動向というのは、やはり今年の殺凶というのにも大きく影響されるんですけれども、
ここで大きな問題、課題というのがありまして、
現在日本は米の輸入について、1キロあたり340円ぐらいの効率の関税をかけています。
一部ミニマムアクセス前といって無税で輸入する部分もありますが、
この交換税というのを維持するのであれば、
殺凶、柵柄が悪い時にはどうしてもこういうことが起きるんですね。
現在起きているような。
それでも日本の米の生産を守るんだぞということで、
たかにこういう高値の都市が発生するのを我慢するというふうに舵を取るのか。
常識的な範囲であまりの価格高騰は起きないように、この関税を引き下げていくのか。
それと同時に担いて、農地の多面的機能というんですけれども、
水田というのは単に米を作るだけの場所ではなくて、
そこがたくさんの水を保ってくれてるんですよね。
それが洪水等を防いでくれている。
そういったところを評価して、今までとは異なる補助金で守るという形、
または関税で海外から入ってこないようにするのではなくて、
特に農業で主に暮らしている人の土地を守るような補助金政策への転換を進めないと、
定期的にこういうことが今後起きていくことになると思います。
でもなかなかお米の生産量を増やすということには、農林水産省もあまり腰が上がらないというか。
そうですね。
理由はもう簡単で、たくさん作れば、
今年はもう、去年ですね。
昨年はあまり取れなかったみたいですけれども、
お米がどんどん増産して、かつ素晴らしい豊作に全国的になった場合、
価格崩落しますので。
ということですね。
ですのでむしろですね、農地の多面的機能を重要視するのであれば、
農業の補助金の在り方とか農業保護の在り方っていうのをちょっと変えていかないといけない。
現在の方式だと、毎回毎回どのくらい取れたかによって取れすぎたら、
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米作ってる方にとっては全然安値しか売れず。
逆に取れないと今年のように高くてしょうがないと。
こういった状況を防ぐためには、海外からの一定の輸入、
そして同時に日本の米作りと農地というのを守る。
そうですね、関税以外の保護の仕方っていうのを、
そろそろ考えていかなければいけないと思いますね。
輸出っていうのはどうですか?
輸出は正直日本産米物凄く高いので、
一部のブランド米に限定されるものだと思います。
正直ね、ブランド米はもうブランド品ですので、
一般の米とはもう流通も違えば価格帯も異なってきています。
もちろんですね、これから稼ぐ農業というのを目指す場合には、
どうやってそのブランド米を増やしていくかというのになるんですが、
それと同時に輸出できるぐらいの高品質米というのは、
国内においてもかなりの高値になると。
それをどのように考えるか。
私はもっともっと米、そういったブランド米は高値で良いと思うんですけれども、
そうすると今度はですね、そういったブランド米、高値のブランド米に
どのぐらい補助をすべきなのか。
つまりはあまり所得のない人には縁がない商品になるわけですよね。
それになんで財政投入するの?っていう話になるので。
やはり補助については、しっかりと耕作している水田何枚について、
例えば1タンあたりとか、またはあまりにも小さい経営帯ですと、
生産量も上がらず農薬の使用量も多くなりますので、
例えば米を営農されている方であれば、
例えば20タン以上持っている方からまた30タン以上持っている方から
というような形で、一定規模以上の水田を持っている人に対して、
その耕作、営農面積に応じた補助金をというように、
米の価格そのものには介入せず、農家、そして農地を守るという工夫が必要だと思いますね。
わかりました。飯田さんありがとうございました。
この時間はズームアップ。火曜日は明治大学教授でエコノミストの井田康幸さんでした。
12:07
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