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価格転嫁のむずかしさ
2025-09-02 08:59

価格転嫁のむずかしさ

明治大学教授エコノミスト 飯田泰之
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00:58
この時間は、Zoom Up毎週火曜日は経済です。
帝国データバンクによると、コストが増えた分を、どれだけ価格転嫁のむずかしさ、です。
一番割合が多かったのは、2割未満しか転嫁できなかったという回答で23.9%でした。
全体の価格転嫁率では、調査開始以来最低となる39.4%となりました。
きょうは、価格転嫁にズームアップしていきます。
価格転嫁をしにくいあいんかがありますか?
日本は長らくデフレ状態が続いています。
価格を上げる、値上げをするということそのものが、
非常に良くないことに牽連される習慣が残っています。
消費者から見ると、値上げをしないほうがいいと感じます。
例えば、少し前だと、
食品小売り営業が値上げをする、
または、ご近所の飲食店が値上げをするときに、
大変申し訳ありませんという、
すごく悪いことをしている感じの張り紙だったりします。
日本におけるデフレが長引いた理由は、
例えば、コストが上がると、
当然値上げをすると、
この後、各企業とも仕入れ等のコストが
将来的にも上がっていくので、
それに備えて、もともと少し多めに価格を上げておく。
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それによってコストが上がるから、また価格を上げる。
そうすると、物価上昇が加速していくということになる。
日本の場合は、このスパイラルが非常に起きにくい。
そうすると、コストが上がった。
それに対して、一度我慢すれば、
しばらくすれば、コストは下がるかもしれない。
変化をするにしても、いよいよ経営上耐えがたくなったときに、
いよいよ値上げという選択肢を取る。
これが一つと、もう一つ。
これは帝国データさんの企業に対する調査です。
販売の相手が、下請けのような形だったりして、
消費者ではなく、B2Bの取引のケースが多い。
そうすると、特に中小企業ほど、
買い手の大企業に対して、交渉力をあまり持っていなかったりして、
つまりは、コストが上がっているけれども、
元受け側が値上げさせてくれないという問題もあるかと思います。
やはり、これからいろいろな局面で、
日本経済は、だんだんと何十年デフレだったという状態から、
コロナの頃から、だいぶ雰囲気が変わってきています。
まず一つには、もちろん、
海外で大幅なインフレが起きているので、
コストはこれから後も、コロナ期の後のように
どんどん上がるということはないと思いますが、
国内の要因として、いよいよ少子高齢化が激しくなり、
また、これまでだったら何とか
高齢者と女性の労働参加を増やすことで、
人手不足を補ってきたのですが、
これ以上、高齢者、ないしは女性の労働参加率が上がるというのは、
大幅には厳しい状態です。
2010年代、500万、600万というオーダーで
労働参加、つまり働く人が増えたのですが、
これはもうちょっと枯渇しました。
そうすると、人件費はこれからどうしたって上がっていくのです。
また、日本経済はまだまだ全然成長しないのですが、
成長するともっと人手不足になりますので、
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労働賃金、つまり労務のコストは必ず上がっていく。
そうすると、コストが上がったらそれを反映して値段が上がる。
値段が上がるので給料も上がる。
という形の経済に、今20年で触れだったわけなので、
すぐに欧米型にはならないと思いますが、
徐々に徐々に、変な言い方をすると
値段が上がっている途中、その中で
コストが上がっていくのに価格を上げられないという企業が
苦しくなっている局面だと思います。
そうですね。やはりこの20年のデフレから
大インフレになるかどうかはともかくとして、
インフレが普通という経済に徐々に変わってきている。
値上げをしたら、もうその店では買わないよと答える人は
コロナの直前まで、日本先進国の中でぶっちぎりで高かったんですね。
なんですけれども、コロナを経て
まだまだ日本はやや低いんですけど、もう買わないよという人が多いんですけれども
だいぶ減ってきて、それでも
必要だとか仕方がない値上げだったら
別に買う店は変えたりしませんよというふうに
だんだん変わってきている。やはり20年のデフレの後ですので
インフレなりするにも20年かかるとは思いませんけれども
それなりの移行期間が必要で、かつその変化は
既に起きつつあるという現状だと思いますね。
そうですね。
安いということは、儲からない。儲からないということは
給料も払えないということなんだというのを
だんだんと意識していく必要があるんじゃないでしょうか。
わかりました。飯田さんありがとうございました。
ありがとうございました。
バッテン少女隊の春のキーナと
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