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そもそも景気とは?
2026-09-15 12:26

そもそも景気とは?

物価や賃金、働き方など身近な経済の動きから、世界経済の動向まで、経済学者で明治大学教授・飯田泰之が分かりやすく解説します。

田畑竜介
Groooooow Up

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サマリー

景気とは何か、統計上の景気拡大と体感景気との乖離について解説。統計上の景気は前年比での改善を指すが、物価上昇や高齢化、SNSによる過度な他者比較により、多くの人が景気の実感を得にくい現状を指摘。個人の実感と統計データをバランス良く捉えることの重要性を説く。

景気の定義と統計上の拡大
この時間はズームアップ。毎週火曜日は経済です。 日本の景気拡大期間が74ヶ月になり、戦後最も長かったイザナミ景気を超える可能性が高まっているということなんですが、本当に景気が良くなっているんでしょうか?実態を伴っているのでしょうか? 今日はこの景気にズームアップしていきます。
明治大学教授でエコノミストの飯田佑紀さんです。 飯田さん、おはようございます。
まあ、イザナギ景気とかイザナミ景気と言われる長い景気っていうのがありましたけども、景気ってそもそも何なのかっていうところも知りたいってことですね。
そうなんですよね。やはり日常用語で景気はどうですかっていうふうに聞いたら、良いか悪いだと思うんですけれども、
この統計上の景気というのはニュースにもあるように拡大とか縮小っていうふうに表現されます。
なのでどんなにゆっくりでも前より良くなっている、平均的に良くなっていると景気は拡大というふうに表現するルールなんですよね。
ここら辺が元々、経済統計や経済学での景気ってビジネスサイクルとか、もっと昔はトレードサイクルっていうふうに呼んでたんですけれども、
元々あった日本語の単語としての景気はどうですかの景気がちょっとずれてるので、景気良いですか悪いですかっていう二択で言われると、いやいや良くないよ。
数年間悪くなりましたかっていうふうに考えると、確かにコロナ禍以降ゆっくりではあるけれども改善しているのを拡大しているということになるんですね。
日常用語とか理論的には真ん中ぐらいよりも上下っていう良い悪いなのに対して、
統計上は方向性だけを語っているんですね。
今回の景気の拡大ですと、ちょっとここのところ停滞気味だった投資とか、投資関連の販売というのが出荷なんですけれども、出荷というのが増えたというところが大きいかと思うんですが、
また数年間の景気拡大、2013年、2014年頃から賃金拡大が多くの年代で物価上昇を上回るようになってきたんですね。
いわゆる平均的な実賃支出とかだと、ようやく今年に入って物価上昇率よりも賃金の上昇率が高いということなんですけれども、
どちらかというと高齢者再雇用であったり、女性の労働参加率、働く割合が増えた影響とかで、ちょっと数字が見えにくくなっていまして、
よくやるのは30代高卒、あとは時給とかで見ると、大体2034年ぐらいから実賃が上がってきたと。
こういったところからも、ペースは全然ですとか、絶対水準ではまだまだ悪いですというのを一方で、景気の状況っていうのは改善はしているという状態なんですね。
景気の実感を得にくい理由
ただ、景気の実感が得にくいという大きな特徴は、2つポイントがまたあります。
1つ目はですね、日本人って景気はいいってあんまり言わないし感じないんですね。
これはですね、実は物価もそうなんですけれども、デフレ前世期、つまり毎年物価が下がってた時期にも、物価が上がってるっていう風に感じる人の方が多いんですよ。
近年ですと物価何%ぐらい上がってますかと。大体2%から3%の間なんですけれども、何%だと思うって聞くと、平均取ると16%になる。そんなに上がってないんですよ。
景気もそういう風に控えめに言う日本の場合強い、これが1つ。
もう1つはですね、今回どちらかというと景気良くなってるというのは、今現役で働いている人がちょっとだけなんですけれども、地味に改善が続いてるんですが、
一方で今、とうとう日本人の平均年齢が50歳になってしまいました。
我々は平均年齢です。
そうなるとですね、引退されている方が多いので、引退されてる方はですね、当たり前ですが昇給しないので、そうすると景気の実感を感じにくいタイプの人が日本人全体の中に占める割合が増えてきてる。
これがなかなか難しいところなんですけれども、例えば年金等はインフレ率ちょうどにスライドをするんですね。
一方でインフレ率よりも現役世代がちょっとだけ豊かになると、これまた豊かさ景気って、今回も日本の景気いいじゃないですか。
ところが個人の景気ってかなり誰と比べてとか、周りの何々さん、または親戚の何々さんよりいいっていうのが、
これ様々な問題、賃金の問題とかでもそうなんですけれども、統計や理論は絶対水準の話をしますけれども、
割合や実感って周りの人に比べてとか、友達に比べて意味悪いっていう順位付け相対的なものだったりすると。
これはやはり一体世代の多さと、あとは現在ですと今度若者はSNSとかを見ていると、
さまざまな儲かってて景気いいようなことを言う人しかいないんですよね。
キラキラしてるの見えますもんね、インスタとかそういうSNSを見るとね。
本当か嘘かなんかわからない。本当か嘘か嘘かわからないですけれども。
そういうのを見ますと相対的に自分は豊かじゃない、景気が悪いっていう方に感じやすくなるんですね。
ですからダイレクトに景気が良くなってもあまり処遇が変わらない引退世代と。
あとはやたらとキラキラしたものと比べて、それは悪いに決まってるというか。
そんなにキラキラしてる人多くないので、なんか景気が悪いっていう風に感じてしまう。
こういった部分も考慮して、やっぱり実感が大切ですって言うんですけれども、
その実感っていうのは本当に正しい実感ですかっていうのはちょっと時に感じていかなければいけませんし、
SNSレベルが果てしなく上がりすぎてるっていう問題もあるんじゃないかなと思います。
主観的な景気と客観的な景気のバランス
なるほど。まさにでも統計的な景気ウォッチングによって得られるデータ的なものと客観的なもので、
身の回りの人と比べて自分がどう思うかっていうのはすごく主観的な、日常的な景気で、
どっちかだけに偏っても良くない、バランス良く見るっていうことですかね。
そうですね。やっぱりちょっと最近、特に若い人については普通のハードル上げすぎてませんか?
っていうのは若い世代ほど感じますね。
なるほどね。特に若い世代はそういうSNSもあるから、
あの人海外旅行にこの時期行ってるんだ、自分は行けてないから自分は景気悪いんだなみたいな、
すぐ比較になったりね、それ捉えたりしますもんね。
そうなんですよね。人と比べる人生って哲学みたいなこと言ってますけれども、
ちょっと比較が過剰になっていて、これまでだと以前より生活楽になったなとか、
友達の間で今回自分旅行行って、今度は何々さんが旅行行って、
ちょっと羨ましいなぐらいだったのが、何か本当には存在しないキラキラした世界というのと比較してしまうとですね、
絶対勝てないので、そもそも本当かどうかも分かりやしないわけで、
そういった部分はね、少し立ち止まって考えていくっていうのは必要かもしれないです。
わかりました。今日は景気、そもそも景気とはどういうものなのかっていうところについて解説していただきました。
飯田さんありがとうございました。
ありがとうございました。
この時間はZoomUp。火曜日は明治大学教授でエコノミストの飯田康幸さんでした。
12:26

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