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新たな火ダネ 中国が台湾よりに飛行ルートを変更
2024-02-08 12:01

新たな火ダネ 中国が台湾よりに飛行ルートを変更

元RKB解説委員長 飯田和郎
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00:28
毎週木曜日のこの時間は、飯田和郎のブラッシュアップです。
さて飯田さん、今日は飛行機のお話だそうですね。
はい、そうなんですよ。飛行機ということで、旅行ということで、じゃあ水城さんにまずお聞きします。
もちろん旅行で目的地での観光が一番でしょうけど、行き帰りの飛行機の機内も楽しみの一つじゃないですか。
そうですね。でも私、機内ではあんまり映画を見たりしないんですよ。
あ、そうですか。
寝ることに尽力する。いかに快適に眠れるかを考えて、例えばアイマスクを持って行ったり、ちょっと万人受けするアロマの香りを持ち込んだりとかね。そういうふうに、寝る努力をしてます。
飛行機の旅、日本からですね、今ヨーロッパへ行くときに最近の人気のルートって何かご存知ですか。
知らないです。
これはですね、中国経由なんですよ。
これはね、北京や上海で乗り換えて、ヨーロッパ各地へ行くというルートなんですよね。
理由は3つあって、まず中国の航空会社のチケットは比較的安い。
なるほど。
2番目は、中国からヨーロッパ各都市への路線がたくさんある。
3つ目なんですけど、中国の航空会社は今もですね、ヨーロッパへの最短ルート、つまりシベリア上空を飛んでるから所要時間が短くて済むんですよね。
そういう利点もあるんですね。
それは良いですね。
確かにロシアがウクライナに侵攻して以降、ヨーロッパと東アジアを結ぶ多くの民間航空会社の飛行機ってロシア上空を飛ばなくなったんですよね。
南回りだとね、かなり時間かかるし、何度も乗り換えて。
大回りしなきゃいけない。
その分燃料もやっぱりかかるわけですよ、大幅にね。
ただ中国だけは依然として民間機がシベリアの上空を飛んでいるっていうことなんですかね。
そうですね。これもロシアと中国の特別な関係を示していますよね。
そこで今日の話題は、中国の民間航空会社だけが飛ぶ特殊なルートの話なんですよ。
ただし、今言った中国とロシアじゃなくて、中国と台湾の間の話です。
中国政府の航空部門は、今月から台湾海峡を上空に設定している民間機の飛行ルートを変更しました。
03:04
具体的に言うと、中国の旅客機は、この2月からこれまでより台湾本土寄りのルートを飛び始めました。
これについて中国側は、この空域の混雑を避けるためだとか、また運航する効率を上げるためだと説明してますけど、
一方、中国側は民間航空機動船を台湾への政治的軍事的圧力に使っているという反発も始めてますね。
もう少し詳しく説明してもらえますか。
台湾本土と中国大陸の間にある台湾海峡、最も幅の狭いところは台湾の北部なんですけど、距離にしておよそ130キロメートル。
九州新幹線の博多と熊本の間が118キロですから、ほぼ同じぐらいの距離ですよね。
民間航空機が飛ぶルートっていうのは、それぞれアルファベットと数字で名前がついてるんですよ。
今回問題になっているルートは、台湾海峡を南北に飛ぶ、つまり南下する、北上する、
名前にしてアルファベットのM503と呼ばれるルートなんですよね。
少し説明します。
発端は2015年のことでして、台湾当局はこのM503を飛ぶと中国当局が一方的に発表しました。
当然台湾のほうは安全保障上の懸念があったんで、中国と台湾の間で協議が始まりました。
その結果、今から言うことが決まりました。
中国の民間機は、北から南へ向かうルートに関しては、このM503のルートの中の少し情報として、
中国大陸側をおよそ11キロずらして飛ぶってこと。
一方の南から北上するルートの場合は、このM503のルートは使わないと。
使う場合は、改めて中国と台湾の間で話し合いましょうと、こういう合意に達しました。
決められた当時って2015年というと台湾の政権は、中国との融和路線の方を進んでいた国民党の政権でしたよね。
だからそういう合意が可能だったっていうことなんですか。
その通りだと思います。
ただですね、その3年後の2018年に、中国はこのM503の南から北へ向かうルートについて使い始めたんですよ。
事前協議なしに。
例えば南から北ですから、香港から上海へ向かうルート、これなどを使ってますね。
改めて紹介すると、このM503というルートは、中国と台湾の間のほぼ中間線に近いルートなんですよ。
もう一度言いますけど、これは2018年から台湾本土より飛び始めたってことですね。
06:05
中国が南から北の方向へ向かうフライトについて、一方的にM503ルートを運用し始めたっていうのが2018年ですよね。
台湾はもうその時すでに政権交代は起きてましたから、国民党から中国と距離を置くほうの民進党に変わってたっていうことですよね。
なんか関係性ありそうですね、その辺と。
その通りです。
さらに先ほど言いましたように、今年2月から、今月からですね、北から南へ飛ぶルートも、このM503ルートの中間線寄りに飛ぶようになったと。
つまりこれまで少し情報をして、中国大陸側にずらしていたのをやめちゃったんですよ。
これ先月ね、総統選挙あったばっかりですけど、民進党が政権を維持する形に終わりましたが、
やっぱり中国側が、根っからのトラブルメーカーって非難してる賴清徳さんが5月に新しい総統に就任するわけですけど、中国としては望まない、望まなくない結果になった。
圧力をかけて。
まあそういうふうに見ていいですか?圧力かけたって。
いいと思います。
中間線っていうのはどういう意味を持つんですか?
台湾側の認識で言うと、中間線っていうのは実質的な空の軍事境界線、空の停線ラインなんですよね。
このM503ルートっていうのは、最も近いところで、さっき言った中間線からたった7.8キロしか離れてないんですよ。
ですからこの2月からは、北上するルートも南下するルートも、中間線ギリギリを中国の民間機が飛んでるってことですね。
ただ現実には中国大陸各地と台湾の主要都市の間っていうのは、台湾と中国の民間航空機が日々往来してるわけですよね。
これは中台直行便と呼ばれるものでして、2008年から始まってますね。
ただこれは便利になったんですけど、台湾海峡を横切る、東西に横切るルートじゃなくて、ちょっと大回りして避けてるんですよね。
ですからやっぱりここは敏感なとこなんですよ。
そうなんですか。
ですからそういう中で、中国大陸の沿岸を飛ぶ民間航空機が、中台の中間線に近いルートを飛ぶ。
そのことは台湾側からするとですね、民間機が中間線を越えて台湾側に入っていくんじゃないかと。
そんなふうなことを懸念してますね。
一方で中国政府の台湾担当部門は、こんなことを言い始めてます。
台湾は中国の領土の一部であり、海峡におけるいわゆる中間線なるものはそもそも存在しない。
つまり中国側からすると台湾海峡も含めて台湾周辺の空域も海域も自分たちがコントロールしてるんだと。
09:10
そのことが今回の飛行ルートの変更にも示されていると思いますね。
ですからこれまでは少し台湾側に猶予を与えてきたけど、これからはじわじわとプレッシャーをかけていくって、そういうの宣言にもとれますよね。
中国側が変更したルートの幅はわずか11キロなんですよ。
でも畳から見るとこの11キロって大きな意味があってですね、台湾への心理的影響は少なくないと思います。
こうやって飛行ルートも含めて台湾海峡の現状を少しずつ変えていくことをねだっていると思いますね。
次の相当の来政特使への圧力というと、太平洋の小さな島諸国のナウルというところが台湾と断交して中国との国交を復活させましたよね。
これもナウルに対する中国の働きかけがあったっていうことですね。
当然ありましたね。台湾の総統選挙があったのは1月13日。
ナウルが台湾と断交すると発表したのがその2日後の1月15日なんですよね。
選挙結果に合わせてストーリーが用意されていたんだと思います。
これも今日話した飛行ルートの変更と同一戦場の話でして、
中国からすると台湾は国際社会では正式には存在しないんだということですね。
注目されるのは来政特さんの就任式が5月20日にあります。
あと3ヶ月の間、様々な仕掛けが中国大陸側から台湾本土に向けていろいろ走っていくんじゃないかと。
そんな気がしますね。
しかし一方的ですよね、中国って。
ただもう3ヶ月余りということですけども、注目したいと思います。
飯田さんここまでありがとうございました。
ありがとうございました。
飯田和夫のブラッシュアップでした。
12:01

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