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日替わりコメンテーターによる解説で日々のニュースを掘り下げていきます。毎週木曜日は飯田和郎のブラッシュアップです。
今日の話題ですが、パリオリンピックがいよいよ終盤に入ってきまして、今日も先週に続いてオリンピックと中国についての話題というふうに伺っておりますが、中国は現在金メダルが25個ということで、アメリカについでに。
そうですね。まずは、先週取り上げた話題からです。ドーピング検査の話をしました。中国の競泳選手たちに、禁止薬物検査、つまりドーピング検査が繰り返されているという話でした。このことで中国国内から、何でだ、中国だけ不公平だという不満の声が上がっているという話でしたね。これがですね、今もずっと引いているんですよ。
例えば競技の終了後に、メダルを取った中国の競泳選手が記者会見に出席すると、必ずと言っていいほど、欧米のメディアから、この禁止薬物に関する質問が出るんですよ。
その質問に対して中国選手はどういう反応なんですか。
はい。例えば、パリで3つ銅メダルを取った女子の張雨妃という選手がいるんですけど、この人はこんなふうに反論していました。
マイケル・フェルプスが8個の金メダルを取っても、誰も薬物違反を疑わなかったじゃないですか。
マイケル・フェルプスってね、アメリカのかつてのスイマーで、2008年の北京大会で一人で8つの金メダルを取ったってことですね。
すごかったですよね。
今回の不満を口にしたこの張雨妃という選手も、今回のパリも含めてこれまでオリンピックで10個もメダルを取っているんですよ。
でも先週も紹介したんですが、これら中国選手の不満や疑問が中国のメディアを通じて報じられて、それを読んだ、触れた国民が怒っているということなんですよね。
今日の話題なんですが、金メダルの獲得数に代表される中国選手の活躍、スポーツの世界では中国の存在感を示しています。
ただですね、パリでは競技ではないところで中国が存在感を表したい、示したい場面もあるんです。
突然なんですけど、パリオリンピックの公式マスコット、フリージュ、どんなイメージを持ってますかね。
赤いやつですよね。僕はホンダアナウンサーが被ってリポートしてる姿が印象的で、あの帽子かわいいなと思ってましたよね。
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最初パッと見た時に帽子ではなくて、何かこう、エイとかね、マンタみたいな。
確かに確かに。
思えてたんですけど、かわいいですよね。かぶりやすそう。
パリからリポートしてたのホンダアナウンサーがかぶってましたけど、フランスの三角の帽子ですよね。
これはフランス革命の象徴でもあって、皆さんもご存知の有名な絵画、名前でいうと民衆を導く自由の女神。
民衆の先頭に立って市民を指揮する女性がこのフリージュアブをかぶってますよね。
このマスコットのフリージュなんですけど、ぬいぐるみのほか様々な関連商品がフランスをはじめあちこちで販売されてます。
これびっくりするんですけど、このフリージュのマスコットのおよそ8割がメイドインチャイナなんですよ。
8割!?
つまり中国のメーカーが中国国内で作ってフランスへ輸出していると。
中国メディアがそんな報道してましたね。
でも世界の企業が中国にはどんどん進出してね、世界の工場なんても言われていますけれども、
海外の観光地で結構お土産買ったら実はメイドインチャイナだったっていうのは少なくないですよね。
よくありますよね。
中国のオリンピックでいうと卓球のボールとかですね、ウェイトリフティングのバーベルとかですね、
競技場で使用されるものの多くが中国で作られていると。
中国はオイエゲの卓球台もそうなんですよ。
なるほど。
これらも観客席で用いられる応援グッズを含めるとですね、その数は知れないと思いますね。
今日競技そのものではないところのオリンピックと中国って話なんですが、
中国製品、ただこれは中国のメーカーに限った話じゃありませんよね。
4年に1度のオリンピック、また同じく4年に1度のサッカーのワールドカップ。
注目度が高いだけに、どのスポーツメーカーだって自分の会社の製品を売り込みたいということですね。
オフィシャルユニフォームなんてところも分かりやすい例なのかなと思いますけれども、
やっぱりテレビで映ったりすると胸元にロゴマークが入っていて、そこでの宣伝効果っていうのは大きいんですよね。
相当ですね。
中国の代表チームは選手、役員を含めて総勢700人なんですよ。
全員に支給されているオフィシャルウェアは、これは中国の国内メーカーの名前で言うとリーニンという会社なんですよ。
リーニンを日本語読みして漢字で書くとリネーなんですよね。
リはすもものり、ネーは丁寧のネーなんです。
聞いたことあるかもしれませんが、リネーっていうのは1980年代の中国の男子の体操選手なんですよ。
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リネーさんが引退して、その後実業界に転身して、自分の名前そのものをブランド名にしたんですよ。
これには国家の後押しもあったようなんですよね。
日本の代表団のオフィシャルウェアはASICSのウェアですよね。
どのブランドも自分のブランドをぜひ使ってくださいという感じでしのぎを削ってはいるはずですよね。
もちろん中国も競技ごとにユニフォームのブランドは違うんですよ。
当然ロゴも異なるんですよね。
ただ選手団全員が着用するオフィシャルウェアに中国以外の、例えばアメリカのナイキとかドイツのアディダスとか、こういうロゴをついたウェアを着せるわけにはいかないんですよ。
中国の場合は民族ブランド、中華民族ブランドを着用するのは譲れないんですよね。
オリンピックを舞台にした世界的なブランド同士、起用同士の売り込み合戦とはちょっと色合いが違うんですよね。
中国のここ数回のオリンピック代表のウェアはみんなこのリーニングなんですよ。
このウェアを着た選手たちが活躍すれば、中国の国内外でブランド価値もずっと上がってくるわけですよね。
じゃあそのリーニングっていうブランドそのものが国、国家を代表してるっていうことなんですか?
そういうことですね。やっぱり中国の場合は全部自分たちで仕上げるんだとか、中国の力だけで物事を関係させるんだっていう。
古い言葉で例えると自力厚生ってことですよね。
先週、今週とドーピング検査をめぐる話をしてきましたけど、この皮肉なことなんですけど、
このドーピング検査に関連して記者会見で中国選手が映り出されると、中国選手の胸元にはこのリーニングのロゴがバッチリ映ると。
メディアを通じて映し出されるってわけですよね。
でもそのリーニングブランドの浸透というところには国家の後足があるっておっしゃってましたよね。
国家としては、自国の国民に対して欧米のブランドではなく、自国のブランドを定着させたい、自尊心を植え付けたいって思いが強いんですよ。
その意味では、かつてのスーパースターリーニングが立ち上げたブランドっていうのはうってつけなわけなんですよね。
次のステップが入ってまして、リーニングを中国の選手だけじゃなくて、他の国の選手にも普及させたいと。
また競技によっては審判員のウェアにも広げることを狙ってます。
パリでもバトミントンなど一部の競技においては審判団がこのリーニングのウェアを着てるんですよね。
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テレビを毎晩見ている中国の視聴者たちにとっては、自分の国の選手だけじゃなくて、審判員がリーニングのウェアを着てるっていうのを確認できればですね、
リーニングというブランドの価値、中国の自尊心、国家の評価にもつながるわけなんですよ。
でもパリオリンピックのフリージュという公式マスコットのグッズの8割がメイドインチャイナなんですよね。
だけどフランスのデザインを受け負って生産するのと、リーニングみたいに中国独自のブランドではやっぱりその重みっていうのは違うということですかね。
やっぱりこれはいろいろドーピングでは不満を口にする人も多いと思いますけど、このリーニングに関しては鼻が高いって感じですか?
そうですね。ただ他の国の選手団に先ほど言いましたリーニングのブランドをつけてもらうっていう戦略はまだまだ道半ばなんですよ。
やっぱりアメリカのナイキとかドイツのアディラス・プーマっていった存在は大きいんですよね。
欧米の大手ブランドが先行している。これからですね。
ですから5輪もあと残りわずかなんですけど、選手のウェアについているブランドのロゴ、競技に関連するシナジナは一体どこの製品が採用されているのか。
競技以外にもパリオリンピックの見どころじゃないかなって気はしますね。
僕は結構カメラも見ますね。
キャノン、ニコン、そこに割って入っているのがソニーなんですよ。
三強なんですよね。ちょっと注目したいなと思います。
ここまで飯田和夫のブラッシュアップでした。飯田さんありがとうございました。
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