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イリカミネ
毎週木曜日のこの時間は、飯田和郎のブラシアップです。
さあ、やっぱり今週はもうこの話題でしょうということで、月曜日でしたね。台湾の新しい総統に、賴清徳氏が就任しました。
今日は、その就任式典、就任演説から読み取れる新しい政権の行方、そして日本との今後の関係について、飯田さん、解説お願いします。
中華民国、台湾に存在する中華民国の第16代の総統になりました。
賴清徳さんは64歳。副総統から今度は総統ということで、着実にキャリアアップしてきたと思いますね。
7月の総統選挙で当選しまして、蔡英文氏の2期と合わせると、台湾で初めて民進党が3期連続で首相の座を維持すること。
総統の座ですね。
総統の座をね。
民進党といえば、中国と距離を置く政策を取ってきたわけですけども、それだけに新しい総統の就任で注目を集めたのがその演説だったわけですけども、飯田さんはその内容をどう見ましたか。
注目の就任演説でした。いくつかポイントをピックアップしたいと思います。
我々は世界に向けて宣言する。民主と自由、それは揺らぐことなく台湾が堅持するものであると。
もう一つお願いします。
中華民国と中華人民共和国は互いに隷属しない。
はい。この民主と自由、これは国際社会が今の中国に欠けているものという認識がありますよね。
そして互いに隷属しない。これも中国も台湾も平等の立場だということですね。
ですから自分たちは中国共産党政権とは違うというメッセージを発したと思います。
ただ日本との関係については言及がなかったようですね。
日本という国名は出ませんでした。
ただ日本の政府、我々日本人、そして国際社会から共感を得るための呼びかけるメッセージがいろいろあったと思っています。
先ほど紹介した民主自由という価値観こそ台湾は日本やアメリカと共有できるという自負もあったと思いますね。
かたや中国なんですが、中国はこんな見方をしています。
来政督は日本に頼って、一方で日本は台湾を来政督政権を操ろうとしている。
ここが今後の仲大関係、日中関係のポイントになると思っています。
新総統と日本が連携、連動しているということなんですかね。
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なんでですかね。
かつて日本は台湾を統治しました。
やがて80年になるんですけど、今でも根強い日本と台湾の関係に対して中国が抱くジレンマですよね。
そしてもう一つ、来政督氏個人の経歴や活動にも依頼していると思っています。
この2つが絡み合っている。
そのことが中国の警戒や苛立ちを募らしている。私はそういうふうに考えます。
具体的にはどういうことですか。
はい。実は総統就任前の今月8日ですね。
来政督氏は公の場でこんなふうに言っています。
台湾有事は日本有事。日本有事は台湾有事。
その上で彼はこうも言っています。
日本とは経済や安全保障の分野で関係を強化していきたい。
こういうふうに言っていますね。
台湾有事は日本有事、日本有事は台湾有事っていうのは
安倍元総理が以前発言した内容ですけど、それを引用したということですね。
しかもですね、来政督氏がどこでこれを喋ったかってことも
中国の怒りを買っていると私は思います。
実は戦前の台湾でダムを建設した日本人儀師、名前で言うと八田佑一さん。
結構有名な方ですけど、この人の遺霊祭が8日に台南でありました。
来政督氏もこれに出席しました。
このダムの建設によって、完成によって一体は豊かな国藻地帯になったんですよ。
ダムは日本人儀師のおかげだという意識が台湾の多くの人たちが共有しているんですよね。
ですから中国からすると、日本という支配者の時代に起きた出来事なんだ。
何を言っているのかってことはあると思いますね。
中国サイドからすると、同じ中国人である台湾の人たちが
いまだに日本統治時代に感謝していることが容認できないということですかね。
しかもダムを作った日本人儀師の遺霊祭が今も開かれていて
相当になる人物がそれに出席してその場で
台湾有事は日本有事、日本有事は台湾有事だというわけですから
許せないって感情になるんですかね。
確かにね、中国サイドは。
中国は早速この来政督さんの言動に猛烈に反発しています。
中国の国営メディアに探してみたら、14日こんな論評が載っていました。
なかなか強烈なんですよ。これも水木さんに紹介してもらいます。
来政督が言い回っていることは
日本にこび、へつらい、日本を後ろ盾とし
中国に抵抗するため日本と手を結ぼうという
この男の考え方を表している。
もう一つです。これは日本が台湾統治時代を説明した上での論評です。
今日、台湾の政治家の中には
この時代の歴史を忘れ、ふぬけとなっているものがいる。
歴史を忘れることは裏切りを意味する。
日本の植民地支配によって抑圧され
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流れた台湾の血と涙の歴史が
来政督をはじめ一部の台湾独立分子によって忘れ去られてしまったのだ。
忘れたばかりか、泥棒を父親と認め
日本にこびて日本という狼と結託して協力し合う。
恥知らずとはまさにこのことである。
台湾を搾取した泥棒。
つまり日本を父親のように尊重尊敬するという意味なんですかね。
結構激しいですね。
もう一つですが、総統の就任式典は台湾の中心部の
台湾の総統府の前で行われました。
この台湾総統府の建物について少し触れたいと思っています。
現在の台湾総統府は飯田さんが先ほど紹介した台南のダムと同様に
日本の台湾支配時代の建造物で、当時の台湾総統府の建物をそのまま使っていて
台湾観光の名所の一つになっています。
そうですね。皆さんも行かれたことあると思います。
このかつての台湾総統府は日清戦争の後に
日本が台湾を統治するために設置した出産機関ですよね。
1919年、大正8年にできました。
実はこの庁舎の中は中庭が2つありまして、2つの庭の間に廊下があるんですよ。
真上から見ると庁舎は漢字で言うと日、日曜日の日に見えますよ。
これは日曜日の日なんですけど、これは日本の日なんです。
なるほど。
庁舎が向き合う方向は遥か海を駆け立てた東京の皇居。
来政徳さんもここで質問しているわけですね。
なるほど。日本の台湾統治の中心が今も台湾政治の中心になっていて、
台湾には日本の影が色濃く残っているということですよね。
中国はそういうふうに受け取ると。
飯田さんはもう1個理由として、
来政徳氏個人の経歴や考え方に対しても日本との距離の近さがあるとおっしゃっていましたね。
来政徳さんは台湾南部の台南市の市長もしてますね。
これは蔡英文さんとは違って、地方の首長の経験があるんですよ。
その時にやっぱり日本との交流も盛んにありましたし、
もう1つは副総統のときの一昨年、安倍晋三さんが亡くなったときに、
総議員に賛礼するために日本に来てます。
現職の副総統としては異例のことですね。
そうですね。
これらも中国からすると日本への媚弁、
日本を後ろ盾にしようとする行為に見えるということですかね。
一方の日本側も台湾との連携強化に動いているって警戒してるんですかね。
中国はそう見てますね。
就任式があった20日、中国の駐日大使が中国の分裂に日本が加担すれば、
こんなこと言ってます。
日本の民衆が火の中に引きずり込まれると。
これは就任式典に日本の国会議員が多数出席したことに対する警告なんですよ。
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つまり台湾問題に関与するなっていう、これも苛立ちだと思いますね。
一方で安全保障上の各国の連携が広がっています。
中国を睨みながらです。
その連携の中には非公式な形で台湾も含まれていく形ですね。
でも日本の多くの民衆は中国よりも台湾に近づいている気がしますよね。
正直言ってそんな感じですね。
日本との関係強化を目指す来政特産、
この政権の誕生は日本と中国の関係において新しい要素をもたらすということは間違いないと思いますね。
今後も注目していきたいと思います。
ここまで飯田和夫のブラッシュアップでした。