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毎週木曜日のこの時間は、飯田和郎のブラッシュアップです。
さて、戦争の姿を変える姿をお届けします。
今週月曜日、韓国のソウルで日本・中国・韓国の3カ国首脳会談が開かれ、4年半ぶりの開催です。
そこでは、東アジアの安全保障も大きなテーマとなりました。
そしてその夜、北朝鮮が軍事偵察衛星の打ち上げを強行しました。
また、台湾で新しい総統が誕生しました。
それを囲むように、中国が大規模な軍事演習を展開しました。
飯田さん、東アジアの不安要素が消えないですね。
そして、今朝、北朝鮮がまた弾道ミサイルを発射しました。
さて、今日は、台湾の軍事演習について説明します。
日本のメディアがあまり報じていないのですが、私はもう一つの軍事演習に注目したいと思っています。
これは、やはり中国です。
ただ、中国単独ではなく、他の国とやっているということです。
中国と合同演習をしたのはどこですか?
中国とカンボジアです。
カンボジア?
カンボジアは、中国と関係が緊密な国の一つですよね。
海洋進出を続ける中国に対して、アセアンが一枚岩になれないのは、
中国と近い関係にあるカンボジアと、ラウスの存在と言いますよね。
カンボジア国内のインフラ整備は、多く中国化になっています。
そのような密接関係を背景に、中国とカンボジアの軍が合同演習を、
今月15日から、まさに今日30日まで続けられています。
この合同演習の名前は、英語表記でゴールデンドラゴン2024。
金の龍ですね。
演習の場所はカンボジア国内です。
中国の国営メディアは、この演習をこんな風に表現しています。
中国とカンボジアが運命共同体であることを具体的に示しています。
中国とカンボジアは運命共同体というのは、2国間の緊密部にも伺いますが、
どういう演習が行われたんですか?
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中国のメディアによると、目的はテロリズムへの対処、
救援活動のレベルアップ、こんなことなんですよね。
具体的には、市街地でテロ行為が起きた時に、どういう風に封じ込めるか、
また、カンボジアの山岳地帯に敵が陣地を設けた時、
これをどのように解明するか、などなどで、
また海においても、遭難者の救助や船の乗っ取り、
シージャックへの対処などを訓練しているみたいです。
これには、中国とカンボジア双方から合わせて、
2000人以上の兵士が参加していますが、
先ほど田畑さんもおっしゃったように、この2つの国の関係から言うと、
事実上、中国の軍隊がカンボジアの軍隊を指導するという関係だと思います。
船でいろいろな兵器を中国からカンボジアに運び込んでいる、
こんなふうな具合です。
確かに中国の影響力が色濃いカンボジアで行うという、
中国主導の合同演習という感じですかね。
この合同演習、ゴールデン・ドラゴンですけど、実は毎年行われています。
そうなんですね。
ただし、ここからが今日の注目点なんですが、
この演習で初めて中国の、いわゆる秘密兵器が登場しました。
すごく気になります。
秘密兵器って何ですか?
犬の形をしたロボットなんですよ。
中国人民解放軍系のメディアが報じているんですが、
わざと紹介します。
まさにロボットの犬なんですよ。
見た目は犬そのもの。
4本の足で自由に走り回る。
それも前に進んだり、寝そべったり、ジャンプしたり、後ずさりしたり、
全く犬と同じです。
おまけに、人間の手に前足を乗せるお手って行為がありますよね。
これもできるんですよ。
AIの機能が備わっているんでしょうね。
前方に障害物を見つけたら、それを避けて進める。
こんな方法も自分で考えだしてますね。
この犬型ロボットは2つの種類がありまして、
1つは体重15キロ。
これは連続して4時間まで走り回れます。
これは偵察用なんですよ。
もう1つは体重50キロを超えてます。
これは80キロ以上のものを背負えるんですよ。
つまりこの大型の犬型ロケットの背中に、
銃など様々な攻撃用の武器を装着することができて、
例えば銃弾を発射する、こんなこともできるわけですよね。
恐ろしいですね。
それをどういうふうに活用していくんでしょうかね。
実際の戦場やテロが起きている現場において、
偵察に使ったり、また、
この銃器を背負える大型の犬型ロケットの場合は、
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敵に向かって銃弾も発射できると。
つまり、味方の兵士が負傷しなくてもいい、
また、兵士の命が損なわれることなくてですね、
片山敵にダメージを与えることが可能ということなんです。
最近、戦場では攻撃用のドローンを使うというのもよく聞きますけども、
ただ空を飛ぶドローンの中には偵察だけじゃなくて、
攻撃として使うものもありますもんね。
ウクライナでの戦争においても、
ロシア、ウクライナ双方が使っているわけですけど、
犬型ロボットは地上での無人攻撃で活用できるってことですかね。
これも中国の軍部に近いメディアなんですけど、
このように分析しています。
何とも本当に不気味な表現です。
犬型ロボットが軍事演習に登場し、任務を遂行した。
このことは、中国人民解放軍にすでに配備されたことを意味するのか、
そして近未来の戦争を変えることを意味するのか。
私は軍の装備については詳しくないんですが、
今の分析はこういうふうに続けて解説しています。
犬型ロボットを最初に開発したのは中国ではなく、アメリカだった。
だがアメリカは犬型ロボットが出す音が大きく、
システムが複雑なため犬型ロボットの研究開発を断念している。
システム化を最初に実現したのが中国人民解放軍である。
中国メディアの解説がその通りであるならば、
戦争に使える犬型ロボットの開発は中国がリードしているということなんですかね。
はい。気になることがあるんですよね。
中国で犬型ロボットを開発してきたっていうのは軍だけじゃないんですよ。
大手の家電メーカーも出かけてきました。
これはですね、ペットとして側に購入者は置いてるんですよね。
例えば一人暮らしの方とか、高齢者とか、
障害を持つ方々に癒しになっているんですよ。
ただですね、この犬型ロボットを販売している中国の大手メーカーを、
アメリカの国防総省は軍事関連企業だと認定しています。
つまりこの家電メーカーが中国の軍隊の先端技術開発を支援しているということなんですよね。
中国の場合は産業界において軍と民、軍民一体が当たり前ならばですね、
この犬型ロボットの開発も例外じゃないんじゃないかなっていうことを疑わせてしまいますよね。
ただ、これまでも軍事情報っていうのは中国公表したがらないっていう印象があったんですけども、
今回こうやって犬型ロボットをメディアを通じて紹介したのは何でですかね。
はい、私もその点をあれこで考えました。
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カンボジアとの合同軍事演習ですよね。ここがポイントかもしれません。
冒頭で紹介したように影響力を発揮しやすいカンボジアで行っている合同軍事演習。
犬型ロボットという新型の兵器をテストしやすい環境にあったと思います。
つまり中国国内ではなく環境の違う外国で使えるかどうか。そして成功した。
だから国営メディアが報じたと思います。
もう一つは中国の軍事技術のレベルの高さを誇示して海外にアピールしていると思います。
外国への武器輸出、武器販売というビジネスにおいても、
これは今後期待できる商品になるという計算も働いているかもしれません。
大規模な兵器じゃないので値段もそれほど払わないはず。それが犬型ロボットなわけなんですよね。
田羽さん、今日の話を聞いてどう思いますか?
恐ろしいなあと思いますね。
本当は愛顔用のロボット、ペットなどはいいんですけど、
これは中国の新しい軍事戦略になるかもしれない。ちょっと気になるニュースだと思います。
民間レベルのものが軍事に転用されるという危うさというか怖さもありますね。
ここまで飯田和夫のブラッシュアップをお送りしました。
飯田さんありがとうございました。
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