トランプ大統領訪中と中国の外交戦略
関トモガズ!藤原珠希!変身ラジオ!
緊急告知。変身ラジオですね。 超変身ラジオという広録をやりたいと思っております。
5月の23日土曜日、昼朝ヶ谷ロフト。詳細はですね、ぜひXなどチェックしていただきたいなと思います。
ということで、緊急告知でした。
この時間は日替わりコメンテーターが独自の切り口で、多様な視点を提案するCatch Up。
月曜日は元RKB開設委員長で、福岡女子大学副理事長の飯田和郎さんです。
飯田さん、おはようございます。
はい、おはようございます。
さあ、今週は大きなトピックがありますね。
14日、15日、木曜日と金曜日、アメリカのトランプ大統領が中国を訪問し、習近平国家主席と会談します。
トランプ大統領の中国訪問というのは、2期目では初めてということになりますね。
それを前に大統領を迎える側の中国は、様々な仕掛けを続けているというふうに飯田さんはおっしゃるわけですけど、
今日はそこにスポットを当てるわけですね。
はい、中国の仕掛けですね。
例えば最近では、先週の6日でした。
イランの阿良口外務大臣が北京を訪問して、大きい外務大臣と会談しました。
イランとアメリカ、イスラエルとの戦闘が続きますよね。
中国には自分の国のエネルギーの安定供給という目論みもあるでしょう。
それと同時に有効関係にあるイランへの影響力をアメリカに見せつける場になったと思いますね。
今日は、日本の報道機関も報道している目立つ話じゃなくて、
目立たないけど実は思惑が潜んでいるという話を紹介したいと思います。
スポーツと政治の話です。
もちろん米中、ただそれだけじゃなくてですね、今日紹介する話は、
日本も絡むストーリーなんですけど、
中国は今、意図的にそのストーリーに日本を絡ませないようにしているという話なんですよ。
スポーツと政治側のテーマということですけど、そこに日本も絡むんだけど絡ませないようにしている。
これどういう話なんですかね。
ピンポン外交の歴史的経緯
まず、スポーツと政治なんですけど、本来は別々に語るべきテーマですよね。
だけど時には2つは密接に連動します。
例えば、2月に開かれたミラノコルティナ冬のオリンピック。
これはウクライナに侵攻したロシア、そしてロシアの同盟国のベラルーシの選手は、
国家代表じゃなくて個人の資格としてだけ参加が認められたんですよね。
これもスポーツと政治が絡んでいる話なんですけど、
それの中でのスポーツ交流に関して極めて政治の匂いがするメッセージが先ほど中国から発信されました。
まず橋本さんに紹介してもらおうと思います。
中国の習近平主席はアメリカとのピンポン外交55周年記念大会に祝賀メッセージを送りました。
メッセージはこのように綴られています。
55年前、中国、アメリカそれぞれの指導者は卓越した政治的知恵と戦略的先見性を持ち、
再び両国国民の友好往来の扉を開きました。
まさに小さなボールが大きな流れを動かすという歴史的美談を生み出したのです。
ピンポン外交という言葉を田松さんはご存知ですか?
いや、私は知らなかったですね。
1971年の4月に名古屋で世界卓球選手権が開かれたんですよ。
男女の卓球で世界ナンバーワンを決める大会ですよね。
その名古屋で大会の期間中、あるハプニングが起きました。
アメリカの男子選手が移動する際に間違えて中国選手団のバスに乗ってしまったという出来事なんですよ。
当時中国は毛沢東が主導した文化大革命の真っ最中でして、
アメリカは中国にとって敵国、敵の国なんですよね。
当然アメリカ選手との接触も禁じられていたわけなんですよ。
ただ卓球の世界選手権というと、
ちょうど昨日10日までロンドンで開かれてまして、
日本は団体戦で男子女子ともに銀メダルという成績を抑えましたけど、
その世界選手権、今回の飯田さんの話というと、
ちょうど55年前の同じ世界選手権の場でのことってことですかね。
はい。アメリカ選手が間違って乗り込んだバスの車内の話に戻したいと思いますね。
当時アメリカと中国の間には国交はありませんでした。
中国の選手やコーチたちは自分たちのバスに乗り込んできたアメリカの選手にびっくりして、
困惑しちゃったわけですよ。
接触したくないのは当たり前ですよね。
ただ中国男子チームのエースで、名前で言うとソウソクトというエースがいたんですけど、
彼だけがアメリカ選手と笑顔で握手して、
自分のカバンから取り出した中国製のシルクのお着物をプレゼントしたんですよね。
この出来事をきっかけに、アメリカと中国の選手団の間に交流が芽生えたってことですか。
はい。中国側はアメリカ選手たちを北京に招待しました。
アメリカ選手たちは世界選手権の閉幕後、自分たちの国に帰らないで、
日本からそのまま中国に渡ったんですよ。
北京で中国の選手たちと交流試合を行いました。
そのことがきっかけとなって、
翌年1972年の当時のニクサンドイタリアの電撃報中、
そして1979年の米中国交正常化に至ったわけですよ。
中国選手団の罰に誤って乗車したというハプニングが始まりだったということですね。
はい。
卓球の球って直径で言うとわずか4センチぐらいですけども、
そのほんのちっちゃなボールが歴史的な和解の扉を開いたっていうのが、
まさにピンポン外交ってことですか。
中国による歴史の再解釈と日本の役割
はい。話ができすぎちゃって偶然とは思えない気もするんですけど。
いずれにせよ、中国がこういう美しい話、美談を語るときには、
政治的な音楽が帯びていることは結構あるんですよね。
人々が忘れかけた話を後々掘り起こすのも中国のスタイルなんですよ。
今回55年も前のピンポン外交を引っ張り出したのは、
今回の典型的なケースと言えると思います。
それは今週トランプ大統領が中国を訪問する、
中国にとっては今年最大の外交イベントですよね。
その前にいくつかの手を打ってきたってことかもしれませんね。
中国からアメリカへのアプローチというと、
最近では中国はジャイアントパンダ2頭をアメリカのアトランタ動物園に貸し出す、
貸与するってことを発表しましたけど、
これはピンポン外交じゃなくてパンダ外交ですよね。
そうですね。パンダの貸し出しを発表したのは4月の末でした。
これも大統領の宝珠を前に有効ムードを演出する値段があるんでしょうね。
先ほども述べたように中東危機の中で、
中国は水面下で有効国イランへの停戦を強く働きかけています。
これはイランとの交戦の出口を見出せないで、
窮地にあるとされるトランプ支援に手を貸した形とも言えますよね。
もう一つ以前も紹介しましたけど、
台湾最大野党国民投資席の国境トップ階段をセットして、
中台友和を演出してみた。これは先月のことでしたよね。
これも台湾に大きな影響力をアメリカを意識したものだと言えますよね。
今日は習近平主導部が掘り起こした
55年前のピンポン外交の話をしてきたんですけど、
ここからポイントなんですけど、ただ重要な要素がすっぽり抜けてるんですよ。
これを私は強調したいですね。
抜け落ちてるというのはどういうところなんですか?
名古屋での卓球の世界選手権、
米中両国の橋渡しを担ったのは、実は主催国の日本だったんですよ。
ちょっと説明すると、元世界王者で日本卓球界の第一人者と呼ばれた
小木村一郎という方がいらっしゃいました。
当時日本卓球協会の会長だった後藤浩二という方もいました。
この二人が名古屋での大会を前に北京に渡って、
当時の首相の朱恩来と会談して
どうぞ名古屋の大会に来てくださいと参加を促したわけなんですよね。
中国はその説得に応じて卓球チーム、
中国からすると6年ぶりに世界の舞台を踏んだわけなんですよ。
もう一つ、大会が始まって
名古屋の米中の選手団の連絡役を務めたのが実は日本なんですよ。
何よりバスに間違って乗り込んだアメリカ選手に
プレゼントを渡したっていう、さっき紹介した中国のエース、
曹祖党は小木村さんのテクニックを学んで腕を磨いたってことです。
曹祖党はすでに亡くなっているんですが、
尊明の時にこう言ってます。
若い時の私にとって日本の選手が選手でした。
こんなふうに述解してるんですよね。
選手じゃなくて先生ですかね。
先生ですね。日本の選手が先生でしたって言ってましたね。
日中関係の現状と将来への懸念
ただ今、日中関係が冷え込んでいるっていうこともあって、
日本が果たした役割っていうのが無視されてるって感じなんですかね。
少し比較をしてみたいんですけど、
ピンポン外交からちょうど50周年にあたる2021年のことなんですけど、
この時ちょうどコロナウイルスが流行った時ですけど、
世界選手権の、半世紀前の世界選手権が開かれた名古屋で、
あるイベントが開かれました。
これはピンポン外交50周年記念シンポジウムと呼ばれたんですけど、
当時の中国の日本にいる大使がオンラインで貴重講演してるんですよね。
こんなふうに言ってました。
ピンポン外交は中国、日本、アメリカ3カ国にとって特別な歴史的意義を持ちます。
5年前は日本が果たした役割を忘れず、こんなふうに称賛してたんですよ。
確かに半世紀っていう50周年と55周年では重みが違うかもしれないんですけど、
中国人っていうのは本来節目をとても大切にします。
5年刻みで。
なのに中国サイドは今回、日本を完全に無視してるんですよね。
なるほど。台湾有事をめぐる高市総理の国会答弁からもう半年が過ぎて、
先日飯田さんが紹介してくれた防衛聖書、青い核と書いての聖書の方でも、
最も重要なっていうのがあった。
中国は日本批判を拡大するばかりで、関係の改善という兆しが見えてこないですよね。
今週14日、15日のトランプ大統領の中国訪問まであと3日です。
トランプさんの中国訪問は9年ぶりなんですよ。
ピンポン外交を掘り起こして、一方でパンダをアメリカに貸し出す中国は、
米中友好をこれからも延期すると思います。
一方の日本については、日本との関係改善を急ぐ必要性を感じてないと思いますね。
ある意味は無視してる感じです。
同時にもしかしたらそれは、西半球はアメリカ、東半球は中国とそれぞれが支配するという時代の幕開けになるのかなっていうちょっと不安もありますね。
今日はその55年前のピンポン外交というところをテーマに解説してもらいました。
井田さんありがとうございました。
ありがとうございました。
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