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2024-12-09 06:52

第9回 開発メンバー登場!長年のバディでもある、一色このみさんトーク回

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「この方がいなければこの音はなかった」 

特にソフトのディレクション・作曲を担当した一色このみさんが登場。

路線区別の明確化は?駅全体の調和はどう実現した?ハープとの関係性とは?本邦初公開のテクニックについて詳しく明かします。

 

【お知らせ】

チャンネルスタートを記念して、開発された発車ベルが調和した作品を空間オーディオで配信開始!青春を駆け抜けるような響きを、是非お聴きください→ https://music.apple.com/us/album/el-phonic-future-style-music-the-1st-departure/1773244405

サマリー

新宿駅の発車音の開発過程において、一色このみさんは路線区別の明確化と全体の調和について話します。この発車音は、ハープなどの楽器を用いて調和の法則を設計し、シンフォニーのような音空間を実現しています。

発車音の開発について
元祖発車ベルチャンネル。このチャンネルでは、井出音研究所所長、私、井出 祐昭が、元祖発車ベルを開発したスタッフを代表して、当時のことをお話ししています。
今日はですね、この人がいなかったら、新宿渋谷の発車ベルはできなかった、というようなことをですね、やってみたいと思います。
最後に大物がいるんですけども、まず全体を取りまとめてですね、JRとかなりやりあって、進めてもらった、まあジェネラルプロデューサーという感じなんですけども、吉原部長という方がいました。
それと、工事がまたこれは、深夜ですね、酔っ払いの後から始発まで、その短い間で、高いところにスピーカーつけたりとか、コウモリとかって言われてたんですけども、原田さんというですね、大変な工事のテクニシャンというかそういう人がいました。
で、今日はですね、ソフトの方ですね、このディレクションというか、作曲と言ってもいいかもしれませんけども、この人がいなかったら絶対この音はなかったという、一色このみさんの話をですね、ちょっとしてもらいたいと思います。じゃあどうぞ。
<一色>井出さんありがとうございます。新宿駅の発車音を構築したときのテーマとして、いくつかあるのですが、私からは路線区別の明確化と新宿駅全体の調和についてお話ししたいと思います。
新宿駅にはたくさんの路線が通っているわけですが、それぞれの路線が色分けされているように、発車音もそれぞれの路線ごとに作ろうと思ったんですね。なおかつ、新宿駅全体として調和された音空間を構築するというテーマだったのですが、一つのホームに二つの異なる路線が通っています。
そうなると、二つの発車音がどこでどう重なるかわからないわけなんですね。だけれども、この二つの発車音がどこでどう重なっても調和する世界を作りたかったので、じゃあどうしたか。ここからが本題になります。
Aという曲があります。この曲とどういうタイミングで重なっても調和する曲を作りなさいと言われたら大変ですよね。
バッハでもモーツァルトでも、二曲がどこでどう重なっても調和する曲なんてありません。ところが、新宿駅の場合にはそういう状況で、ホームの左右の番線がいつ発車するか、どのタイミングで発車するかはわからない。
じゃあどうしたかというと、調和の法則を作ったんです。ここからが今日これを聞いてくださっている方への特典にもなる本邦初公開の内容なんですが、調和の法則とは何か。
ケプラーの法則と同じなのですが、音の場合の調和の法則とは音に制限を与えることなんです。何の音でも使って良いかではなくて、そこに制限を加えることによって、どこでどう重なっても調和させることが可能になってくるんです。
なんとなくわかってきましたか?
最初にまずピアノを録音しました。その中で候補に挙がった曲を基準としました。その基準と調和するように調和の法則を作って、それにのっとってハープの録音をしたんですね。
ハープというのはとても便利な楽器で、ドレミアソラシに対応した7つのペダルがあるんです。ダブルアクション機構というんですけれども、それぞれの音を1音まで上げることができるんです。
例えば、ドレミのレの音のペダルを2回踏んで1音上げるとミの音になる。そうすると全てのオクターブのレの音がミの音になってしまって、もうレの音は出なくなるんです。そうすることによって音に制限をつけることが可能になります。
なので、調和の法則をより簡単に実現することが可能な楽器がハープなんですね。
この調和の法則にのっとった、どこでどう重なっても調和する発射音は画期的な発明だと自負しております。
新宿駅の場合には隣り合った2つのホームだけでなく、新宿駅全体の調和も考えて緻密に設計しました。
ですから、新宿駅の14番線まである発車音を全体で俯瞰して聞くと、まるでシンフォニーのように1つの曲になります。
こちらは、新宿駅全体の調和という曲名で各配信サイトでお聴きいただけます。
また、1つのホームに隣り合った2つの路線の発車音が重なる様子、この状況をシミュレーションした曲も各配信サイトでお聴きいただけますので、ぜひ聴いてみてください。
というわけで、私からは路線区別の明確化と新宿駅全体の調和についてお話しさせていただきました。いかがでしたでしょうか。
どうもありがとうございました。なかなか超マル秘な話で、この回に当たった方はラッキーという感じだと思いますね。
調和の法則の実践
来週は、ついにシーズン1の最後というか、第10回目になります。
これはちょっと座談会的な感じでやるんですけども、たぶんシーズン2では、いろんな質問をいただいてそれに答えたりとか、
あとはできたら鉄道系の鋭い人に出てもらって対談するみたいなね、そういうことをやってみれたらいいなと思いますので、
ぜひその辺に質問がある方とか、俺を出せみたいな人がいたらぜひ連絡してください。
それではまた来週。
06:52

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