今日は6月13日で、茨城県ひたち大宮市にあります古造具屋さんのトキグバンというところに来てまして、
ここでポッドキャスト体験と言いますか、ブースをちょっと出張で設けさせていただいておりまして、
この日は明日までここで、仲田智さんの個展がやっているということで、実はこの目の前に仲田智さんが座ってくださっています。こんにちは。
こんにちは。
仲田さんの作品を拝見したりとか、ちょっと情報を見させていただいたところによると言いますか、
結構大きな作品で、3、4メーター四方ぐらいの薄いんですよね、ここにあるの。
いや、そんな大きくないですよ。2600の1800。
素材は鉄製のものだったり、紙の額縁のものだったりありますか、どういうものがメインになるんですか。
鉄の作品と紙の作品があるんですけど、鉄の作品はよく錆びたり、ペンキが剥がれたような鉄を使ってるんで、
どっかから拾い集めてるのかって聞かれるんですけど、そんな都合よく落ちてるものじゃないので。
そうですね、今どき結構ないですよね。
落ちてないんで、新品の新しい鉄板にペンキを塗って、自分のアトリエというかスタジオが山の中にあるんで、
そこに鉄板を仕込むというか放置して、錆びさせて、色を汗させて、要は風化させて、それを素材として使うために取り込んで、
っていう素材作りから始めて、鉄の作品は作ってるんですけど。
じゃあ、もう1ヶ月でできますとかいうものじゃないんですね。
その素材はもう何年もかけて作りますんで。
風化させて、雨晒しにして。
ここにありますのは、そういう色んなカラフルな鉄板が切られたり、細長くなってたりしたものが積み重なったような四角なものであったりとか、
あと面白いなと思ったのは、時黒さんが用意してくれたガラスケースの中に、いっぱい細切れになった風化した鉄板の束たちが入ってる。
あの雰囲気も面白いなと思った。あれどういうインスピレーションとかどういう風に作りたいなと思ったんですか。
もともとあれが作品の素材というか、元になるもので、それをもともとはバラバラな状態で外に置いてあるものを、
今回はこっちの壁にかかってるのが、あのパーツがパネルに全部取り付けられてるのが作品としてかかってるんですけど、
その作品になる前の状態のパーツなんです。
パーツを、あれが家にいっぱい放置してあるのをかき集めて、ガラスケースの中に全部投げ入れて、一つの塊として見てもらおうかなと思って。
上からの照明の当たり方といい、なんかすごい佇まいだなと思いながら見て、すごい迫力でした。
ありがとうございます。
ここと、あと日立大田の301ストレージさんが第一会場で、ここが第二会場ということで、明日6月14日まで開催中ということで、
茨城を拠点に、茨城で生活されてるけど、茨城での個展が初なんですよね。
そうですね。
先ほど、実はオフマイクのところで結構、しんみりといろいろ喋っちゃって、喋りきっちゃった感じではあるんですけど、
茨城で初個展やってどうですかってお聞きしたら、見たがってくれてる方がいたんだっていう気づきがあったっていう。
そうですね。
なんかどうなるのかなと思ったら、いろんな出会いがあったっていうことなんですね。
そう、初めての地元での展覧会で、あまり地元に見に来てくれる人いるのかなと思って不安もあったんですけど、
蓋を開けてみたら、意外とたくさんの人が見に来てくれて、ありがたい。嬉しかったですけど。
そして、私の中でも、先ほどお話ししてちょっと面白かったのが、やはり美術品はホワイトボックス、真っ白な壁の中で展示されるというのがメジャーな中で、
中田さんにとってもほぼ初のフル道具屋さんで両方とも開催なので、それぞれ気配のある場所、物のある中に作品が置かれるっていうのが、中田さんとしては面白かった。
そうですね、結果面白かったというか、ある意味チャレンジというか、ちょっと実際どうなるのかなっていうのはあったんですけど、結果面白かった。
じゃああれですね、作品を時窪さんに預けて時窪さんがセッティングしたというようなことですか。
そういう部分もあるんですけど、今最終的にこういう形になってるんですけど、時窪さんというか小白瀬さんも大変だったと思うんですけど、
作品を入れつつ、もともとあるフル道具をどかしつつ、作品を入れつつ、またフル道具を入れつつの結構、
そうですよね。
結構なこういろんなやり取りというか、ギャラリー普通のホワイトギブだったら、もう白い壁にかければ終わってしまうんですけど、
出し入れするものがない。
ないんですよ。でも、ここの場合は向こうもそうですけど、もともとあったものを完全に排除するんじゃなくて、
それをうまく活かしつつ、自分の作品とミックスさせつつ、作り上げた感じなんで、小白瀬さんの力もかなりお借りして。
これは本当に小白瀬さんと301愛と山田さん、それぞれの感覚が本当に作品を殺さず、活かしながら場所に置くっていうのはものすごいことですね。
そうですね。
その作家仲間の方が衝撃とまではいかないけど、衝撃を受けてきたというのは、どんなところありだなっていうのはどういうふうな受け取り方されてたんですか。
作品だけじゃなくて他のものとの関わりで、うまく作品以外のものがこれだけ入り込んできてても成立してるみたいな感じで受け取ってくれてたので、
多分新鮮だったんだと思いますけど。
成立しないであろうものが成立しているぞみたいなところなんですね。
そうなんですかね。
そうですね。本人じゃないからそこはわからないけれどもっていう。
その作品の特性というか、経年劣化しているところを大事にしてるから、経年劣化されてきたフル道具たちがお友達になりやすいというか、そんなことはあるんですかね。
そうですね。それはあるんですかね。
どうなんだろう。
まあでも経年劣化とは言っても、自分の作ってるのはやっぱり5年10年ぐらいのものなんで。
ここにあるのはすごいのありますもんね。
5年10年どころじゃない先輩がいっぱいあるわけで。
だから僕の作品はかなり若造で。
そういう立ち位置。
そもそもちょっと一つお聞きしてみたかったのは、なぜこういう風化させるというのを手法にしたのかっていうのが気になってて。
なんかそこがその中田さんの作品の結構核にあるところじゃないですか。
なぜそこを選ぶんですか。
一番最初のきっかけは、前に借りてたアトリエにしてた倉庫に入りきれずに、
外に作品のパーツとかちょっと使わないような作品を外に置いといた時があって、
それが雨風さらされた状態で、電気が剥がれたり錆びたりしたものが、なんか面白いって感じて、
自分の手で作為的に削るよりも自然に任せてできた、無意識とまでは言わないですけど、
自分の作為から離れたところの自然の力が入り込んだ素材が、もしかしたら面白いというか、それをうまく使えたらいいかなと思って、
それでこっちのそういう素材をたくさん作れる場所を求めて、茨城というかこっちに引っ越してきて。
そうなんですね。その経年劣化というのの面白さに惹かれたからこそ、広い場所が必要だぞ、山が必要だってなったんですか。
最初はもうほんと町の中の倉庫の前の駐車場とか隣のフェンスに鉄板とか木をいっぱい取り付けてやってたんですけど、
あまりにも狭いし、ご近所様の目もあって、なので思いっきりできるところがいいなと思って。
それはでもいろんな山がある中で、今の場所に決めたのはポイントがあったんですか。
山を打ってくれるっていう場所もそんななくて、たまたま打ってもいいよっていう場所だったんで見に来て、
いいとこだなと思って、わりと決めちゃいました。
これはお住まいの市町村ぐらいは言っても大丈夫ですか。
やめておきます。
茨城の山です。ノーヒントです。
そしたらですね、いろいろお聞きしちゃったんですけど、いろんな古典ごとにいろんな気づきがあったり、
毎年毎年何か変化がありながら作品を作られてきてると思うんですけど、
今回のサンマルイチさんとトキクバーさんのこの古典、初めての茨城での古典は、
何か次への変化になりそうとか何か気づきがあったとかもしあれば。
なんか、今お話ししたように素材を自然に任せて作って、それを取り込んで、また自分がそれを形にしてっていう感じで作ってたんですけど、
今回特にトキクバーさんで感じたのは、ちょっとまた作りすぎてた部分があるなって感じたんで、
より手をかけずにもっと自然な状態というか、
さらに手をかけないもので作品というか形にできたら面白いのかなっていうのは、ちょっと今ぼんやり思ってます。
それはその古道具の間に先輩たちの中にいたからこその。
ですかね。
ですかね。
そうですね、今ぼんやりとそんなことはちょっと考えてます。
じゃあ今回茨城の古典で見に来てくださった方なんかは、またどこかで新作を見たときに何かまた変化があったんだなっていうような感じで気づくかもしれないですね。
そうですね、少し変われたらいいかなとは思ってますけど。
その作為的ではないっていうのは、なんかすごく作る方のずっと命題みたいなものなんですかね。
人によると思いますけど。
そうか、作為的であることを大事にすることもあるでしょうし。
はい、だと思います。自分はなるべくその自分の作為というか自分の気配を消したいというか、なんかそういう思いが多分強いと思うんで、なるべく半分は自然の力を借りるというか。
いや、ありつつも作品の姿が見えなくなるわけではないことですもんね。
自然の中に完全に溶け込んで、どこに作品あるんだろうっていう状態にしたいわけでもなくてっていうところですもんね。
そうですね。
そこに人工物としての自分の作品があるっていうラインはせめぎ合うんですか。
せめぎ合いますね。
これからもちょっと作品を私も変化を楽しむにさせていただきたいと思います。茨城でぜひまた何かやってほしいです。
ぜひやりたいです。