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かえるの王様 後編
2024-07-20 15:15

かえるの王様 後編

095 240720 グリム兄弟 かえるの王様 後編 朗読:本田奈也花
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おしゃべり本棚
この時間は、福岡のRKB毎日放送のアナウンサーによる朗読をお送りします。
かえるの王様
グリム兄弟
後編
一番下のお姫様
開けてください。頼みます。
冷たい泉の枠そばで、きのう約束したことをあなたは覚えているでしょう?
一番下のお姫様
開けてください。頼みます。
すると王様は言いました。
それはお前がいけないね。
一度約束したことは、きっとその通りにしなければなりません。
さあ、早く言って、開けておやり。
お姫様はしぶしぶ立って、戸を開けました。
途端に、かえるはぴょこんと飛んできて、
それからお姫様の後について、ひょこひょこ椅子のところまでやってきました。
かえるはそこにしゃがみこんで、上を見ながら、
私もその椅子にあげてくださいと言いました。
お姫様がもじもじしていると、
お父様がまた、かえるの言う通りにしておやりと言いました。
お姫様は仕方なく、かえるを椅子にのせてやりました。
すると、かえるがまた言いました。
どうぞ、私をテーブルの上にのせてください。
お姫様がかえるをテーブルの上にのせてやると、
今度は、さあ、その金のお皿をずっと私のほうによせてください。
そうすると、二人一緒に食べられるからと言いました。
お姫様はかえるの言う通りにしてやりました。
03:06
ほんとにかえるがピチャピチャさもおいしそうに舌つずみを打って食べているそばで、
お姫様は一口一口のどにつかえるようでした。
かえるは食べるだけ食べると、おなかを前へつきだして、
おなかがはってねむくなった。
お姫様、さあ、私をあなたのお部屋につれていってください。
かわいらしいあなたのきぬの男の中で。
私はゆっくりねむりたい。
お姫様はもうがまんができなくなって、しくしく泣きだしてしまいました。
ほんとにぬるぬるピチャピチャさわるのもきみのわるいかえるが、
お姫様のきれいな男の中でねむりたいなんて言うんですもの。
お姫様がかなしくなるのもむりはありません。
するとまた王様が、
泣くことがあるか。
だれでもこまっているときたすけてくれたものに、
あとでしらんかをするのはいけないことだよ、といいました。
お姫様はさもきみわるそうに、
ゆびのさきでそっとかえるをつまみあげて、
うえのお部屋までもっていくと、
そっとすみっこにおきました。
そうして、
じぶんだけが、
男にはいってしまいました。
ところが、
かえるはさっそくのこのこはいなしてきて、
くたびれた、くたびれた。
はやくゆっくりねむりたい。
さあ、そこへあげてください。
でないと、
お父様にいいつけるから、といいました。
これでお姫様はすっかりはらがたちました。
そこでいきなりかえるをつかみあげて、
ありったけのちからで、
06:01
したたかかべにたたきつけました。
さあ、これでたんとらくにねむるがいい。
ほんとにいやなかえるったらないよ。
ところでどうでしょう。
かえるはゆかのうえにころげたとたん、
もうかえるではなくなって、
よにもうつくしい、
やさしいめをしたおうじにかわっていました。
さて、このおうじが、
おひめさまのおとうさまのおぼしめしで、
おひめさまのおともだちでも、
おもこさまであることになりました。
そのとき、おうじはあらためて、
じぶんのみのうえのはなしをして、
あるわるいまほうつかいのおんなのためにのろわれて、
みにくいかえるのすがたにかえられたが、
それをいずみのなかからたすけだして、
もとのにんげんにかえしてくれるものは、
このおうさまのおひめさまのほかになかったといいました。
それで、あしたはもうさっそくふたりつれだって、
じぶんのくににかえっていくつもりだともいいました。
それでふたりはゆっくりやすみました。
そしてあくるあさ、
おひさまがにこにこふたりをおおこしになるじぶん、
はっとうだてのはくばをつけたばしゃがはいってきました。
どのうまもあたまにしろいだちょうのはねをかぶって、
きんのくさりをひきずっていました。
ばしゃのうしろにはばかいおうさまのごけらいが
しゃんとたっていました。
これがちゅうぎもののはいんりひでありました。
ちゅうぎもののはいんりひは、
てつのたがをさんぼんもむねにまきつけていました。
それは、ごしくんがかえるにされてしまったので、
かなしくてかなしくて、
いまにもむねがはれつしそうになったので、
09:04
やっとたがをはめておさえていたのです。
たいせつなおおさまがもとのすがたにかえったので、
きょうさっそく、
はっとうだてのばしゃがおむかえにきたのです。
ちゅうぎもののはいんりひは、
おふたりをばしゃのなかにいれてあげて、
じぶんはまたばしゃのうしろにしゃんとたちながら、
ごしくんのまたよにでたことをおもって、
ぞくぞくするほどうれしくてなりませんでした。
さて、ばしゃがすこしはしりだしたと思うころ、
おおさまのおみみのうしろで、
ぱちり、ぱちり、
なにかはじけるおとがしました。
わかいおおさまは、
そのとき、
うしろをふりかえっていいました。
「はいんりひ、ばしゃがこわれるぞ!」
「いいえ、いいえ、おとのさま。
あれはばしゃではござんせん。
せっしゃのむねにはめたたが。
とのさまげいろにならっしゃって、
ぎゃあぎゃあいずみでなかしゃるで、
はりさけそうなこのむねを、
むりにおさえたそのたがが、
それでもぱちり、ぱちり、
またにどもはじけるおとがしました。
わかいおおさまは、
そのたんびにばしゃがこわれるのではないかと思いました。
けれども、
それはやはり、
ごしくんがにんげんにかえって、
たのしいひをおくられることになったので、
ふさがっていたはいんりひのむねがひらけたため、
むねのたががはれつして、
とびちるおとでございました。
レンタルスタジオです。
12:00
おといあわせごよやくは、
スタービル博多祇園のホームページからどうぞ。
15:15

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