金太郎
2023-01-10 16:26

金太郎

014 230110 楠山正雄 金太郎 朗読:本庄麻里子

Learn more about your ad choices. Visit megaphone.fm/adchoices

感想

まだ感想はありません。最初の1件を書きましょう!

00:00
おしゃべり本棚 この時間は福岡のRKB毎日放送のアナウンサーによる朗読をお送りします。
金太郎 楠山正男 昔金太郎という強い子供がありました。
相模の国足柄山の山奥に生まれてお母さんの山馬と一緒に暮らしていました。 金太郎は生まれた時からそれはそれは力が強くって
もう七つ八つの頃には石油水やもみぬかの俵ぐらい平気で持ち上げました。 大抵の大人を相手に相撲をとっても負けませんでした。
近所にもう相手がなくなるとつまらなくなって金太郎は一日森の中を駆け回りました。 そしてお母さんにもらった大きなまさかりを担いで歩いて
やたらに大きな杉の木や松の木を切り倒しては面白がっていました。 ある日森の奥のずっと奥に入っていつものように大きな木を切っていますと
のっそり大きな熊が出てきました。 熊は目を光らせながら
誰だ俺の森を荒らすのはと言って飛びかかってきました。 すると金太郎は
なんだ熊のくせに金太郎を知らないかと言いながらまさかりを放り出していきなり 熊に組みつきました。
そして足柄をかけてどしんと地びたに投げつけました。 熊は両手をついて謝って
金太郎の家来になりました。 森の中で大正文の熊が金太郎の家来になったのを見てその後から
うさぎだの猿だの鹿だのが 金太郎さんどうぞ私もご家来にしてくださいと言いました。
金太郎はみんな家来にしてやりました。 それからは金太郎は毎朝お母さんにたくさんおむすびをこしらえていただいて
森の中へ出かけていきました。 金太郎が
さあみんな来いと呼びますと 熊を頭に鹿や猿やうさぎが出てきました。
金太郎はこの家来たちをお供に連れて一日山の中を歩き回りました。 ある日
ほうぼを歩いてやがて柔らかな草の生えているところへ来ますとそこへごろごろ寝転び ました。
03:01
日がいい心持ちそうにあたっていました。 金太郎が
さあみんな相撲をとれご褒美にはこのおむすびをやるぞと言いますと 熊がむくむくした手で地を掘って土俵をこしらえました。
はじめに猿とうさぎが取り組んで鹿が行事になりました。 うさぎが猿のしっぽをつかまえて土俵の外へ持ち出そうとしますと
猿が悔しがってむちゃくちゃにうさぎの長い耳をつかんで引っ張りましたから うさぎはいたがって手を離しました。
それで勝負がつかなくなってどちらもご褒美がもらえませんでした。 今度はうさぎが行事になって鹿と熊が取り組みましたが
鹿はすぐ角ごと熊にひっくり返されてしまいました 金太郎は面白い面白いと言って手を叩きました
とうとう一番おしまいに金太郎が土俵の真ん中に突っ立って さあみんなかかってこいと言いながら大手を広げました
そこでうさぎと猿と鹿と一番おしまいに熊がかかっていきましたが 片っ端からころころころがされてしまいました
なんだ弱虫だなぁ みんないっぺんにかかってこいと金太郎が言いますと
悔しがってうさぎが足を持つやら猿が首に手をかけるやら大騒ぎになりました そして鹿が腰を押して熊が胸に組みついてみんな総がかりでうーん言って金太郎を
倒そうとしましたがどうしても倒すことができませんでした 金太郎はおしまいに体を一振りうんと振りますと
うさぎも猿もしかも熊もみんないっぺんにゴロゴロゴロゴロ 土俵の外にころげだしてしまいました
ああ痛いああ痛いと みんな口々に言って腰をさすったり肩をもんだりしていました
金太郎は 俺に負けてかわいそうだからみんなに分けてやろうと言って
うさぎと猿と鹿と熊を周りにぐるりに並ばせて自分が真ん中に座って おむすびを分けてみんなで食べました
帰っていく道々も森の中でかけっくらをしたり 岩の上で鬼ごっこをしたりして遊び遊び行くうちに
大きな谷川の淵へ出ました 水はゴーゴーと音を立ててえらい勢いで流れていきますが
06:00
あいにく橋がかかっていませんでした みんなはどうしましょう後へ引き返しましょうかと言いました
金太郎は一人平気な顔をして何いいよと言いながらそこらを見回しますと ちょうど川の岸に二抱えもあるような大きな杉の木が立っていました
金太郎はまさかりを放り出していきなり杉の木に両手をかけました そして2,3度グングン押したと思うとめりめりとひどい音がして木は川の上にどっさりと倒れかかって
立派な橋ができました 金太郎はまたまさかりを肩に担いで先に立って渡っていきました
みんなは顔を見合わせてえらい力だなぁとささやき合いました その時向うの岩の上に木こりが一人隠れていてこの様子を見ていました
金太郎が無造作に大きな木を押し倒したのを見て目を丸くしながら どうも不思議な子供だなぁ
どこの子供だろうと独り言を言いました そして立ち上がってそっと金太郎の後についていきました
うさぎや熊に分かれると金太郎は一人でまた身軽にひょいひょいと谷を渡ったり 崖を伝わったりして
深い深い山奥の一軒家に入っていきました そこいらには白い雲が湧き出していました
木こりはその後からやっと木の根をよじたり岩角に捕まったりしてついていきました やっと家の前まで来て木こりが中を覗きますと
金太郎はいろりの前に座ってお母さんの山うばに熊や鹿と相撲をとった話をせっせとしていました お母さんも面白そうにニコニコ笑って聞いていました
その時木こりは出し抜けに これこれ坊や今度はおじさんと相撲を取ろうと言いながらのこのこ入っていきました
そしていきなり金太郎の前にけむくじゃらな手を出しました 金太郎は面白がってああ取ろうとすぐむくむく太った可愛らしい手を出しました
そこで二人はしばらく真っ赤な顔をして押し合いました そのうち木こりはふいっと
もうよそ勝負がつかないと言って手を引っ込めてしまいました それから改めて座り直して山うばに向かって丁寧にお辞儀をして
どうも出し抜けに失礼しました 実はさっき坊ちゃんが谷川のそばで大きな杉の木を押し倒したところを見て驚いてここまでついてきたのです
09:11
今また腕相撲を取っていよいよ大力なのに驚きました どうしてこの子は今に偉い勇士になりますよ
こう言って今度は金太郎に向かって どうだね坊やは都へ出てお侍にならないかいと言いました
金太郎は目をくりくりさせて ああお侍になれるといいなぁ
と言いました この木こりと見せたのは実は
臼井の貞光と言ってその自分日本一の偉い大将で名高い 源の雷光の家来でした
そしてご主人から強い侍を探して来いという大勢を受けて こんな風をして日本の国中をあちこちと歩き回っているのでした
山羽馬もそう聞くと大層喜んで 実はこの子の亡くなりました父も
酒田という立派な宇治を持った侍でございました 理由がございましてこの通り山の中に埋もれておりますものの
よいつてさえあればいつか都へ出して侍にして家の名を継がせてやりたいと思って おりました
そういうことでしたら この通りのわんぱくものでございますがどうぞよろしくお願い申しますと
さも嬉しそうに言いました 金太郎はそばで二人の話を聞いて嬉しいなぁ嬉しいなぁ
俺はお侍になるのだと言って小踊りをしていました 金太郎がいよいよ臼井の貞光に連れられて都へ登るということを
聞いて 熊も鹿も猿もうさぎもみんな連れ立ってお別れを言いに来ました
金太郎はみんなの頭を代わりバンコに撫でてやって みんな仲良く遊んでおくれと言いました
金太郎はお母さんの前に手をついて お母さんでは行ってまいりますと言いました
そして貞光の後について得意らしく出ていきました それから幾日も幾日もかかって貞光は金太郎を連れて都へ帰りました
そして雷光のお屋敷へ行って 足柄山の奥でこんな子供を見つけてまいりましたと金太郎を雷光のお目にかけました
ほうこれは珍しい強そうな子供だと雷光は言いながら金太郎の頭をさすりました だが金太郎という名は侍にはおかしい
12:07
父親が酒田というのなら今から酒田の金時と名乗るがいい そこで金太郎は酒田の金時と名乗って
雷光の家来になりました そして大きくなると偉いお侍になって
渡辺の綱浦辺の末竹 臼井の貞光と一緒に
雷光の始天皇と呼ばれるようになりました 地下鉄祇園駅から徒歩2分 rkb スタービル博多祇園スタジオは
ポッドキャストなどの音声コンテンツの収録から動画のライブ配信まで様々なニーズ にお答えできるレンタルスタジオです
お問い合わせご予約はスタービル博多祇園のホームページからどうぞ
16:26

コメント

スクロール