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竹取物語 後編
2024-09-14 16:25

竹取物語 後編

0103 240914 和田萬吉 竹取物語 後編 朗読:下田文代
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おしゃべり本棚。この時間は福岡のRKB毎日放送のアナウンサーによる朗読をお送りします。
和田満吉文 竹取物語後編
かぐや姫が並ぶもののないほど美しいという噂を時の帝がお聞きになり、一人の女官に
姫の姿がどのようであるか見て参れと仰せられました。 その女官が早速竹取の沖縄の家に出向いて直視を述べ、ぜひ姫に会いたいと言うと、
沖縄賢まってそれを姫に取り継ぎました。 ところが姫は、
別に良い器量でもありませんから、お使いに会うことは御免こうむります。 と拗ねて、どうすかしても叱っても会おうとしませんので、女官は面目なさそうに宮中に立ち帰って、そのことを申し上げました。
帝はさらに沖縄に御命令を下し、もし姫を宮塚へに差し出すならば、沖縄に供えをやろう。 どうにかして姫を説いて納得させてくれ。
親の身でその供えのことのできぬはずはなかろうとおせられました。 沖縄はその通りを姫に伝えて、ぜひとも帝の言葉に従い、
自分の頼みを叶えさせてくれと言いますと、 無理に
宮塚へおしろと仰せられるならば、私の身は消えてしまいましょう。 あなたのお供えをおもらいになるのを見て、
私は死ぬだけでございます。 沖縄はびっくりして、
くらいをいただいても、そなたに死なれてなんとしよう。 しかし、宮塚へおしても、死なねばならぬ道理はあるまい。
と言って嘆きましたが、姫はいよいよしぶるばかりで、 少しも聞き入れる様子がありません。
沖縄も手のつけようがなくない、 どうしても宮塚にはあがらぬということをお答えして、
自分の家に生まれた子供でもなく、 昔山で見つけたのを養っただけのことでありますから、
03:03
気持ちも世間普通の人とは違っておりますので、 残念ではございますが。
と恐れ言って申し添えました。 宮塚はこれをきこしめされて、
それならば沖縄の家にほど近い山辺に、 狩りのする風にして姫を見に行くからと、
そのことを沖縄に承知させて、 姫の家におなりになりました。
するとまばゆいように照り輝く女がいます。 これこそかぐや姫に違いないとおぼしめしてお近寄りになると、
その女は奥へ逃げて行きます。 逃げても許さぬ、宮中に連れ行くぞ、とおおせられました。
私がこの国で生まれたものでありますならば、 お宮塚へも致しましょうけれど、
そうではございませんから、お連れになることは かないますまい、と姫は申し上げました。
いやそんなはずはない、どうあっても連れて行く。 かねて支度してあったお腰にのせようとなさると、
姫の形は影のように消えてしまいました。 帝も驚かれて、
それではもう連れては行くまい、 せめて元の形になって見せておくれ、
それを見て帰ることにするから、 とおおせられると、姫はやがて元の姿になりました。
倉庫をするうちに3年ばかりが経ちました。 その年の春先から、かぐや姫はどうしたわけだか、
月の良い晩になると、月を眺めて悲しむようになりました。 それがだんだん募って、
7月の十五夜などには、泣いてばかりいました。 沖縄たちが心配して、月を見ることをやめるようにと
悟しましたけれども、 月を見ずにはいられませんと言って、やはり月の出る自分になると、
わざわざ縁先などへ出て嘆きます。 沖縄にはそれが不思議でもあり、心がかりでもありますので、ある時そのわけを聞きますと、
今までにたびたびお話ししようと思いましたが、 ご心配をかけるのもどうかと思って打ち明けることができませんでした。
実を申しますと、私はこの国の人間ではありません。 月の都のものでございます。
06:07
ある因縁があってこの世界に来ているのですが、今は 帰らねばならぬ時になりました。
この8月の十五夜に迎えの人たちがくれば、お別れして、私は天井に帰ります。
その時は、さぞお嘆きになることであろうと、前々から悲しんでいたのでございます。
姫はそう言って、ひとしを泣き入りました。 それを聞くと沖縄も泣き出しました。
竹の中から拾ってこの年月、大事に育てた我が子を誰が迎えに来ようとも渡すものではない。
わしこそ死んでしまいましょう。 月の都の夫婆は少しの間と言って、私をこの国によこされたのですが、
もう長い年月が経ちました。 海の親のことも忘れて、ここのお二人に慣れ親しみましたので、
私はお側を離れていくのが本当に悲しうございます。
二人は泣きに泣きました。 このことが帝のお耳に達しましたので、お使いを下されてお見舞いがありました。
沖縄遺産を話して、 この8月の15日には天から迎えの者が来ると申しておりますが、
その時には人数をお使わしになって、月の都の人々を捕まえてくださいませ、 と泣く泣くお願いしました。
お使いが立ち返ってその通りを申し上げると、帝は沖縄に同情されて、 いよいよ15日が来ると、武士2千人をやって、
竹取の沖縄の家を守らせられました。 さて屋根の上に千人、家の周りの土手の上に千人というふうに手分けして、
天から降りてくる人々を討ち退ける手筈であります。 この他に家に召使われた大勢、手ぐすねひいて待っています。
家の中は女どもが番をし、おばあさんは姫を抱えて土蔵の中に入り、 沖縄土蔵の戸を閉めて戸口に控えています。
その時姫は言いました。 それほどになさっても何の役にも立ちません。
あの国の人が来れば、この扉もみな一人手に開いて、 戦おうとする人たちも痺れて力が出ません。
09:10
いやあ何迎えの人がやって来たらひどい目に合わせて追い返してやる、 と沖縄力見ました。
そのうちに夜も半ばになったと思うと家のあたりがにわかに明るくなって、 満月の十層倍ぐらいの光で人々の毛穴さえ見えるほどであります。
その時空から雲に乗った人々が降りてきて、 地面から五尺ばかりの空中にずらりと立ち並びました。
それ来た!と武士たちが獲物を取って立ち向かおうとすると、 誰も彼もものに襲われたように戦う気もなくなり、
力も出ずぼんやりとして目をパチパチさせているばかりであります。 そこへ月の人々は空を飛ぶ車を一つ持ってきました。
その中から頭らしい一人が沖縄を呼び出し、 「汝沖縄よ、そちは少しばかりの良いことをしたので、それを助けるために片時の間、
姫を下し、たくさんの黄金を儲けさせるようにしてやったが、 今は姫の罪も消えたので迎えに来た。早く返すがよい。」と叫びます。
沖縄が少し渋っていると、それにはかまわずに、 「さあ姫、こんな汚いところにいるものではありません。」と言って、
例の車を差し寄せると、不思議にも固く閉ざした格子も土蔵も自然と開いて、 姫の体はスルスルと出ました。
沖縄が止めようとあがくのを姫は静かに押さえて、 片身の文を書いて沖縄に渡し、また、
帝に差し上げる別の手紙を書いて、 それに月の人々の持ってきた不死の薬一つぼを添えて直至に渡し、
天の羽衣を着て、あの車に乗って、 百人ばかりの天人に取り巻かれて、空高く昇って行きました。
これを見送って沖縄夫婦はまた、 人しきり声をあげて泣きましたが、何の甲斐もありませんでした。
一方直至は宮中に参上して、その夜の一部始終を申し上げ、 貨の手紙と薬を差し上げました。
12:07
帝は天に一番近い山は駿河の国にあると聞こしめして、 使いの役人をその山に上らせて不死の薬をたかしめられました。
それからはこの山を不死の山と呼ぶようになり、 その薬の煙は今でも雲の中へ立ち上るということであります。
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