00:00
おしゃべり本棚 この時間は福岡のRKB毎日放送のアナウンサーによる朗読をお送りします
小泉役もさく 田辺隆二役
雪女 武蔵の国のある村にもさく美濃吉という二人の木こりがいた
この話のあった自分には武蔵は老人であった そして方向人であった美濃吉は18の少年であった
毎日彼らは村からおよそ2里離れた森へ一緒に出かけた その森へ行く道に越さねばならない大きな川がある
そして渡し舟がある 渡しのあるところにたびたび橋が架けられたが、その橋は洪水のある旅ごとに流された
川のあふれる時には普通の橋ではその急流を防ぐことはできない 模索と美濃吉はあるたいそう寒い晩
帰り道で大吹雪にあった 渡し場に着くと渡し森は船を川の向こう側に残したままで帰ったことがわかった
泳がれるような日ではなかった それで木こりは渡し森の小屋に避難した
避難所の見つかったことをありがたく思いながら 老人はじきに眠りについた
しかし少年美濃吉は長い間目を覚ましていて 恐ろしい風や戸にあたる雪の絶えない音を聞いていた
川はゴーゴーとなっていた 小屋は海上の船のように揺れてみしみし音がした
恐ろしい大吹雪であった 空気は一刻一刻寒くなってきた
そして美濃吉は美濃の下で震えていた しかしとうとう寒さにもかかわらず彼もまた寝込んだ
彼は顔に夕立ちのように雪がかかるので目が覚めた 小屋の戸は無理やり押し上げられていた
03:05
そして雪あかりで部屋のうちに女 全く白装束の女を見た
その女はお柵の上にかがんで彼に彼女の息を吹きかけていた そして彼女の息は明るい白い煙のようであった
ほとんど同時に美濃吉の方へ振り向いて彼の上にかがんだ 彼は叫ぼうとしたが何の音も発することができなかった
白装束の女は彼の上にだんだん低くかがんで しまいに彼女の顔はほとんど彼に触れるようになった
そして彼は 彼女の目は恐ろしかったが彼女がたいそう綺麗であることを見た
しばらく彼女は彼を見続けていた それから彼女は微笑した
そして囁いた 私は今一人の人のようにあなたをしようかと思った
しかしあなたを気の毒だと思わずにはいられない あなたは若いのだから
あなたは美少年ね美濃吉さん もう私はあなたを害死はしません
しかし もしあなたが今夜見たことを誰かに
あなたの母さんにでも言ったら私にわかります そして私
あなたを殺します 覚えていらっしゃい私の言うことを
そう言って向き直って彼女は戸口から出ていった その時彼は自分の動けることを知って飛び起きて外を見た
しかし女はどこにも見えなかった そして雪は小屋の中へ激しく吹きつけていた
美濃吉は戸を閉めてそれに木の棒をいくつか立てかけてそれを支えた 彼は風が戸を吹き飛ばしたのかと思ってみた
彼はただ夢を見ていたかもしれないと思った それで入口の雪明かりのひらめきを白い女の形と思い違いしたのかもしれないと思った
しかもそれも確かではなかった彼は模索を読んでみた そして老人が返事をしなかったので驚いた
06:06
彼は暗がりへ手をやって模索の顔に触ってみた そして
それが氷であることがわかった模索は固くなって死んでいた 明け方になって吹雪は止んだ
そして日の出の後少ししてから私守がその小屋に戻ってきた時 模索の凍った死体のそばに美濃吉が知覚を失って倒れている
のを発見した 美濃吉は直ちに解放された
そしてすぐに正気に帰った 翌年の冬のある晩家に帰る途中偶然同じ道を旅している
一人の若い女に追いついた 彼女は背の高いほっそりした少女で体操綺麗であった
そして美濃吉の挨拶に応えた彼女の声は歌う鳥の声のように彼の耳に愉快であった それから彼は彼女と並んで歩いた
そして話をしだした 少女は名はお雪であるといった
美濃吉はすぐにこの知らない少女に懐かしさを感じてきた そして見れば見るほど彼女が一層綺麗に見えた
彼は彼女に約束の夫があるかと聞いた 彼女は笑いながら何の約束もないと答えた
それから今度は彼女の方で美濃吉は結婚しているか あるいは約束があるかと尋ねた
彼は彼女に養うべき母が一人あるがお嫁の問題はまだ自分が若いから考えに 上ったことはないと答えた
こんな打ち明け話の後で彼らは長い間物を言わないで歩いた しかしことわざにある通り気があれば目も口ほどに物を言うであった
村に着く頃までに彼らはお互いに体操を気に入っていた そしてその時美濃吉はしばらく自分の家で休むようにとお雪に行った
彼女はしばらくはにかんでためらっていたが彼と共にそこへ行った そして彼の母は彼女を歓迎して彼女のために温かい食事を用意した
お雪の立ち居振る舞いはそんなに良かったので美濃吉の母は急に好きになって 彼女に江戸への旅を延ばすように進めた
そして自然のなり行きとしてお雪は江戸へはついに行かなかった 彼女はお嫁としてその家に留まったお雪はたいそう良い嫁であることが分かった
09:15
美濃吉の母が死ぬようになった時5年ばかりの後 彼女の最後の言葉は嫁に対する愛情と賞賛の言葉であった
そしてお雪は美濃吉に男女10人の子供を産んだ みな綺麗な子供で色が非常に白かったある晩子供たちが寝た後で
お雪は安頓の光で張り仕事をしていた そして美濃吉は彼女を見つめながら言った
お前がそうして顔に明かりを受けて張り仕事をしているのを見ると わしが18の少年の時あった不思議なことが思い出される
わしはその時今のお前のように綺麗なそして色白な人を見た 全くその女はお前にそっくりだったよ
仕事から目を上げないでお雪は答えた その人の話をしてちょうだいどこでお会いになったの
そこで美濃吉は渡し森の小屋で過ごした恐ろしい夜のことを彼女に話した それから模索老人のものも言わずに死んだこと
そして彼は言った 眠っている時にでも起きている時にでもお前のように綺麗な人を見たのはその時だけだ
もちろんそれは人間じゃなかった そして私はその女が恐ろしかった
大変恐ろしかった が
その女は大変白かった 実際にわしが見たのは夢であったか
それとも雪女であったかわからないでいる お雪は縫い物を投げ捨てて立ち上がって
美濃吉の座っているところで彼の上にかがんで彼の顔に向かって叫んだ それは私私でした
それは雪でした そしてその時あなたがそのことを一言でも言ったら
私はあなたを殺すと言いました そこに眠っている子供たちがいなかったら今すぐあなたを殺すのでした
でも 今あなたは子供たちを大事に大事になさる方がいい
12:04
もし子供たちがあなたに不平を言うべき理由でもあったら 私はそれ相当にあなたを扱うつもりだから
彼女が叫んでいる最中彼女の声はか細くなっていった 風の叫びのように
それから彼女は輝いた白い霞となって屋根の胸着の方へ登って それから煙出しの穴を通って
震えながら出ていっ 再び彼女は見られなかった
落語家の立川翔子です1週間のニュースの中から気になる話題を題材に新作落語を 送りしているポッドキャスト番組
立川翔子のニュース落語もう聞いていただきましたか 政治家の問題発言や動物たちの微笑ましいエピソードなどなど
落語の世界でお楽しみください apple spotify amazon の各ポッドキャストで立川翔子で検索してフォローお願いします
また youtube でも聞くことができますよ さらに生放送でいち早く番組をチェックしたい方はラジコで rkb ラジオ
立川翔子キーサイトを聞いてください毎週金曜朝6時半から10時まで生放送中です さらにこの立川翔子ニュース落語は本で読むこともできます
お近くの書店ネット通販でお買い求めください 本と音声両方で立川翔子のニュース落語
どうぞご引きに