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            アラビヤンナイトからアラジンとふしぎなランプ その4
2023-07-01 16:22

アラビヤンナイトからアラジンとふしぎなランプ その4

041 230701 菊池寛 アラビヤンナイトからアラジンとふしぎなランプ その4 朗読:田畑竜介
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おしゃべり本棚。この時間は、福岡のRKB毎日放送の アナウンサーによる朗読をお送りします。
菊池寛 アラビヤンナイトからアラジンと不思議なランプ
第4回 それから魔法使いは少し歩いて町外れへ出ました。
そして誰も通っている人がないのを見すまして魔法のランプを取り出しました。
そして静かにこすりました。 するとたちまちあのおばけが目の前へ立ちはだかって
何のご用ですかと聞きました。 お姫様を入れたまんまアラジンの御殿をアフリカの寂しいところへ
持って行って立ててくれと魔法使いが言いました。 すると瞬く間にアラジンの御殿はお姫様や家来たちを入れたまんま見えなくなってしまいました。
まもなく王様がお城の窓から外をお眺めになってアラジンの御殿がなくなっているのにお気づきになりました。
しまった アラジンは魔法使いだったのだな
王様はこうおっしゃってすぐに家来を召してアラジンを鎖で縛って連れてこいとお命じになりました。
家来たちは狩りから帰ってくるアラジンに行き合いましたのですぐに捕まえて王様の前へ連れてきました。
町の人々はアラジンになついていたものですからアラジンが引かれていくそばへ寄ってきてどうかひどい目に合わないようにとお祈りをしてくれました。
王様はアラジンをご覧になって大変お叱りになりました。 そして家来にすぐアラジンの首を切れとおっしゃいました。
けれども町の人たちがお城へ押しかけてきてそんなことをなすったら承知しませんといって王様をおどかしました。
それで仕方なく王様はアラジンの鎖を解いておやりになりました。 アラジンはどうしてこんな目におあわせになったのかと王様にお尋ねしました。
王様はかわいそうに何にも知らないのか まあここへ来てごらんとおおせになりました。
03:00
そしてアラジンを窓のところへ連れてきてアラジンの御殿が立っていたところが 腹っ端になっているのを指さして教えておやりになりました。
おまえの御殿はともかく姫はどこへ行ったのだろう わしの大事な大事な娘は
どこへ行ったのだろう と言って王様はお泣きになりました
アラジンは驚きのあまりしばらくは口が聞けませんでした どこへ御殿が行ってしまったのだろうかと腹っ端を見つめたまんま
黙ってぼんやり立っていましたしかししばらくしてやっと口を切りました 陛下
どうか私に一月のお暇をくださいませ そしてもしもその間に私がお姫様を連れ戻すことができませんでしたならば
その時私をお殺しになってくださいませ と申し上げたのであります
王様はお許しになりました アラジンはそれから三日の間は気が触れたようになって
御殿はどこへ行ったのでしょうかと会う人ごとに尋ねてみました けれども誰も知りませんでした
帰ってアラジンが悲しんでいるのを笑ったりしました それでアラジンは一層身を投げて死のうと思って川のほとりへ行きました
そして土手にひざまずいて死ぬ前のお祈りをしようとして両手をしっかりと握り合わせ ました
その時知らずに魔法の指輪をこすったのでした するとたちまち指輪のお化けが目の前に突っ立ちました
どんな御用でございます というのです
アラジンはたいそう喜びました そして
お姫様と御殿をすぐに取り返してきてくれ そして私の命を助けてくれと頼みました
ところが指輪の家来は それはあいにく私にはできないことでございます
ただランプの家来だけが御殿を取り戻す力を持っているのでございます と答えたのであります
それでは御殿があるところまで私を連れて行ってくれ そしてお姫様の部屋の窓の下へ立たせてくれ
アラジンは仕方がないのでこう頼みました この言葉を言い切ってしまわないうちにもうアラジンはアフリカについて御殿の窓の下に立っていました
アラジンは大変くたびれていたものですから そこでぐっすり寝込んでしまいました
06:03
しかしほどなく夜が明けて小鳥の鳴く声で目を覚ました その時はもうすっかり元のような元気になっていました
そしてこんな悲しい目に遭うのはきっと魔法のランプがなくなったせいに違いない 誰が盗んだかを見届けなければならぬと固く決心しました
さてお姫様はこの朝はここへ連れて来られてから初めて 機嫌よくお目覚めになったのでした
太陽はうらうらと輝いて小鳥は楽しそうにさえずっていました お姫様は外の景色でも眺めようと思って窓の方へ歩いておいでになりました
そして窓の下に誰か立っているものがあるのをご覧になりました よくよく見るとそれはアラジンでありました
お姫様は声を立ててお喜びになって急いで窓をお開きになりました この音でアラジンはふっと上を見上げたのであります
それからアラジンはいくつもいくつもの塔をうまく通り抜けてお姫様の部屋へ入っていきました そして嬉しさのあまりお姫様をしばらく抱きしめていましたが
やがて顔を上げて お姫様
あの大広間の隅の壁にかけてあった古いランプがどうなったか ご存知ではございませんかと申しました
するとお姫様は はぁ
旦那様私どうしましょう 私がうっかりしていたのでこんな悲しいことになってしまったんです
と言ってあのおじいさんの魔法使いが商人の風をしてきて新しいランプと古いランプ と取り替えてあげると言ってこんなことをしてしまったお話をなさいました
そして 今も持っていますよ
いつだって上着の中へ隠して持ち歩いていますよとおっしゃいました お姫様私はそのランプを取り返さなきゃいけません
ですからあなたもどうか私に加勢してくださいませ 今晩魔法使いがあなたとご一緒にご飯を食べるとき
あなたは一番いい着物を着てそして親切そうな風をしてお世辞を言ってやってください まし
それから アフリカのお酒が少し飲みたいとおっしゃいませ
するとあの男がそれを取りに行きますからね その時が来たら私がまたあなたのおそばへ行って
広告をしてくださいませと申し上げますから とアラジンが申しました
09:07
さてその晩お姫様は一番いい着物をお召しになりました そして魔法使いが入ってきた時にこにこしていかにも親切そうな風をなさいました
魔法使いがこれは夢ではないかと思ったほどでした なぜかというとお姫様はここへ連れてこられてからというものは
いつもいつも悲しそうな顔をしているか そうでない時は怒った顔をしていらっしゃるかでしたから
私たぶんアラジンは死んでしまったのだろうと思いますの ですから私あなたのお嫁さんになりたいと思っています
まあそれはともかくさあご飯にしましょう おや
今日もやっぱりアラブのお酒ですのね 私アラブのお酒にはもう空いてしまいましたからアフリカのお酒を持ってきてくださいな
とお姫様がおっしゃいました アラジンはそのまに粉を用意してきてお姫様にご自分のお酒好きの中へ入れてくださいと
頼みました そして魔法使いがアフリカのお酒を持って帰ってきた時
お姫様は粉を入れたお酒好きにそのお酒をなみなみとお継ぎになりました そしてこれから仲良くなる印ですから飲んでくださいと言って魔法使いにお差しになりました
魔法使いは喜んでそれに口をつけました しかしそれをみんな飲み干さないうちに床の上に倒れて死んでしまいました
アラジンは隠れていた次の部屋から飛んで出てきて魔法使いの上着の中を探し回しました そして魔法のランプを取り出して大喜びでそれをこすりました
お化けが出てきますとすぐに御殿をアラブへ持って帰って元の場所に立てるようにと言いつけました 次の朝
王様はたいそう早く目をおさましになりました 王様は悲しくてお眠りになることができなかったのです
そして窓のところへ行ってご覧になると アラジンの御殿が元のところに立っているではありませんか
王様は嘘ではないかと思いになりました それで何遍も何遍も目をこすってはじっと御殿の方をご覧になりました
夢ではないのかしら 朝の光を受けて前よりももっと美しく見える
12:02
とおっしゃいました それから間もなく馬に乗ってアラジンの御殿をさして走っていらっしゃいました
そしてアラジンとお姫様等を両手に抱きしめてお喜びになりました 2人はアフリカの魔法使いの話をしてお聞かせしました
アラジンはまた魔法使いの死骸もお目にかけました それからまた昔のような楽しい日が続きました
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