00:07
こんばんは、ほかひびとラジオのTaitoです。
さっきまでね、家の周りを歩いてたんですけど、ちょっと帰ってきちゃいましたね、なんと。
ちょっとだけ風が強くて。
録音した直後に、すぐに取って出しでアップロードするんですけど、
それを聞き返したら、風がボーってなってんのがちょっと気になってて。
別にいいんですけど、それでも。
それでもいいとはいえ、やっぱり聞き苦しいなと思って、どうしたもんかと思った結果、
常に帰ってきました、家に。
はい。
で、このね、散歩しながらね、くねくね回って、回って歩いて、話も脱線しながら撮るみたいなのがね、
ほかひびとっていう、放浪者とか、こじき者、漂白する人、みたいな意味もあるんでね。
そういうコンセプトでね、やろうと思ったんですけど、
家で撮るんかいっていう感じになって、初めて家で撮ってますね。
音質、音声の環境はいかがでしょうかね。
とはいえ、今どうやって撮ってるかっていうと、家の中をね、ぐろちょろと歩いてるんですよね。
僕は別にめっちゃ狭い家ですけども、扉がないんでね、玄関以外。
割と開けてて、扉がないわ嘘ですけど、冷蔵庫とか扉ありますけども、
歩けるな、ここと思って、ここにしたんですよね。
家の中でも歩けるっていうのはこれ実際そうでね、
前の全職でギャラリーで働いてたんですけども、
展示をしたりするときに、アーティストさんから届いたり持ってきてもらった絵を、
いろいろどう壁に配置しようかなとかって悩んだりするんですけど、
その時はね、めっちゃ歩くんですよね。
03:02
展示する前にも歩くし、展示した後も、
うーんとかって言って、ここじゃないなとかって言って、外して見たりとか、
入口から入ってみたりとか、階段から降りてみたりとか、
いろいろして空間を再発見するみたいなね。
ここにアートがあるんだみたいな、
そういう手の込んだというよりは発見のある展示の方法を探すっていうのもね、
隠れた技術があって、
って言うほど別に何かしらのノウハウがあるわけではないんですけども、
何かね、しっくりくるなっていうのが見つかるまではね、結構トライアンドエラーを繰り返すんですよね。
だから、実質、5メートル×6メートル、30平方メートルぐらいの、
久しぶりに面積の計算をしましたけれども、空間の中でも3、4キロぐらい歩いてるんじゃないかなっていう感じがあって、
それも一つの歩行だっていうのはね、面白いですよね。
一時期、ナイキのランニングアプリみたいなのを入れて、
ぐるっと山手線を一周したりとか、
町の中に絵を描くみたいなノリでね、
あれ、本来はナイキのシューズを履いてね、
ランニングをした軌跡が、ルートがアプリに記録されるみたいな、
そういう用のやつなんですけど、
散歩するときに、あまりにもうろちょろするんで、
その軌跡を見てみたいなと思って、
ある種、地図上に絵を描くみたいな感じで歩いたりとかしたんですけども、
別に、一つの小さい部屋の中にこもって、3キロだって10キロだって歩くことできますからね。
歩く場所はね、そんなに広い場所は必要ないっていうのは、
僕の一つのポリシーでもあります。歩行者として。
展示の話であれですけど、展示って結構面白くてね。
壁に展示する、当然綺麗に並べるだけじゃなくて、
ランダムに展示したりとか、足元の方の壁に展示したりとか、
06:01
っていうのを繰り返していくと、意外とその壁の出っ張りとかも、
この斜めの壁にこう取り付けてみたら面白いなとか、見つかってくるんですよね。
本当に、この建物の内部のこの隅っこにはこんなくぼみがあったのかとか、
こんな突起があったんだったらここに何かを乗っけてみようとか、いろんなことがね。
思いついたりして。
意外と部屋の中でも細かいところを見てる人って、
自分の部屋だったらあるかもしれないですけど、
他の空間に行って、あるかなーみたいな。
思ったら何か発見になるんじゃないかなと思いますよね。
僕は普段、普段というか月に1回、
下北沢の鈴鳴りにあるバーに立ってるんですけど、
そこで新聞を配ったりとかして、
友達たちの創作物とか活動を地味に広げてみようとかやってるんですけど、
そこのね、それ自体の話をしたいわけじゃなくて、
そこのバーはすごい古くてね。
天井とかも本当になんかすごいんですよ。
パイプがあったりとか木の板があったりとか、
なんか紐があったりとか鉄の格子があったりとかね、
いろいろあって、おもしれーって感じになるんですけど。
最近そこで写真展をしたときもね、
展示を手伝ったんですけど、
ちょっと時間がなくて、
一晩で展示を仕上げたんですけど、
またやりたいなと思いましたね。
もっといろんな方法があるんじゃないかなと思ったりして。
そのトライアンドエラーを繰り返しながら、
しっくり来る場所を探すっていうのはね、
日本の石庭とかもね、
日本庭園とかも同じような作り方をするみたいで、
庭っていうのは結構アートとかキュレーションの界隈では、
新しいキュレーションっていうんですけど、
作品を集めてきたりとか、
一つのテーマをもとに展示を見せたりとかするのをキュレーションって言うんですけど、
そういう界隈でもね、結構前からフィーチャーされているところで、
ある種ゴタゴタのいろんな種類の生態系が一つの空間に同居できるっていうモチーフとして、
庭っていうのが見直されたりしてるんですよね。
09:00
ベルサイユ宮殿とか、そういう西洋の庭っていうのは、
割とシンメトリーだったりとか、左右対称だったりとかするけど、
日本庭園はもっとこう、なんかごちゃっとした感じというかね。
まあ確か、千利休かなんかの弟子が、
庭を綺麗に掃き掃除して完璧ですみたいなことを言った後に、
いやそれじゃまだ完璧じゃないっつって、
木をカサカサっと揺らして、落ち葉を落として、
それでよしみたいなことを言ったのはなんか、
何かに、岡倉天心の茶の本家なんかに書いてましたけど、
なんかこう日本的な、東洋的な精神を表すいい言葉だなと思ったりしますけど、
実際その日本庭園を作る庭師みたいなのはね、今でも仕事としてあって、
あの、なんだっけな、庭の作り方みたいな本があったんですけど、
それで言ってたのは、だいたいそういう庭師って、
住職とかから仕事の依頼が来て、神社とか、
まあ寺か、寺とかの、庭リニューアルみたいなのね、任されるらしいんですけど、
だいたい、その場その場で考えてやるみたいですね。
実際にこう、石堤とか庭に使う石とかっていうのも、
綺麗に整形されたものばっかりじゃなくて、
割と自然な形のものが多いんで、
それをね、並べるってなると、どうしても設計図を作ってっていうのはいかないみたいで、
一回こう、大きい石をどーんって置いたりとかしてから、
その庭の重力みたいなものをね、考えながら、地羽みたいなものを考えながら、
中くらいのやつをどーんって置いて、みたいな。
で、ああ、違うわとかって言って、別の中くらいのやつを置いて、
なるほどとかって言ってこう、要は石の形と石の色と、
石の大きさと石の種類とっていうやつが、
なんかこう、要は対になるように、
大きい石をどーんって、当然真ん中とかには置かないんですけど、
ちょっと外した場所にどーんって置いたら、
そこに同じくらいの重力を持つ、重力っていうか空間のバランスを持つために、
小さい別の石を置いて、
でも同じ種類の石を置いて、太陽関係を持たせて、みたいな。
12:04
で、小さいやつは小さいやつで、ちょっと島みたいな感じで、
周辺にね、群を作って、
それで、こう、遠近感を出して、
尺径じゃないですけど、奥の茂みにスーッと繋がるような奥行きを作って、
みたいな、いろいろバランスをバラバラに置くわけじゃなくて、
これとこれは一緒、こういう視点で見ると一緒で、
これは形で見るとこっちとこっちが対応性で、
でも大きさで見るとこっちとこっちでバランスが取れてて、みたいな感じで、
緊張関係っていうか、ある種の対応関係を作り出すっていうのが、
庭の仕事らしいんですけど、
そういうのもね、なんかやっていくうちに、
あ、違うなって言って、ここじゃないわとかって言って、
さっき置いた庭、ちょっと戻すわってなると、
まあまあ大変なロールがかかるみたいで、
その庭師の一言で、大人4人とかが、
なんかすごい古臭い木でできた道具みたいなのを使って、
石をガッと動かすらしいんですよね。
でもそれはもうめちゃくちゃ理不尽なんですよ。
え?みたいな。
そこを動かすんだったら最初に言ってくれよみたいな感じだったりとか、
ここまで進んだのにもう一回その大きいやつから作り直すのみたいなのがあったりとかするらしいんですけど、
それはもう仕方ないみたいですね。
で、庭の話でね、面白かったのは、
階段とかを作ったりとかするんですけど、
それも綺麗に整形、セルゲームみたいなね、ドラゴンボールの。
カッカッカッカって切れてるわけじゃないから、
当然その階段一つ一つの段差の高さみたいなのも、
岩とか石の自然の形によって若干左右されちゃうらしいんですよね。
だから一段が7センチの階段もあれば9センチの階段もあるみたいな。
神社とか寺ってそういうもんじゃないですか。
まあだから最初に高さを測ってそれを綺麗に並べればOKというわけでもなくて、
うまいことこう、なんだろうな、段差に違いはあれど見た目としても美しく、
なんとなく怪我もしづらくみたいな、ちょうどいい感じを探さなきゃいけないみたいで。
15:06
で、横に敷き詰めたりとかするやつもね、敷き詰めるというか階段をやるとしたら、
平石、平たいっぽい石をいろいろ集めるんですけども、
その、まあ完全に綺麗に並べられるわけじゃないんで、
それをうまいこと綺麗に並べてるっぽい感じにしといてっていう指示のことをね、
庭師が後輩というか弟子たちに指示するんですけど、
そこを騙しといてっていうらしいんですよ。
だから騙すだったっけな。
そういう、なんていうんだろうな、目をくらますじゃないけど、
なんとなくわかんないいい感じの、いい感じにしといてっていう、
ある種のプロンプトですよね。
投げるらしくて。
それ実際僕も展示の時よくやってたなっていうのを思い出して、
面白かったですね。
それ本に書いてあったんですけども、
展示の時も、例えばアンディ・ウォーホルの作品とかだと、
同じ顔の、セレブの、同じ作品?
シルクスクリーンの作品がバーって色違いで並んだりとかするんですけど、
だいたい偶数枚並べた方が綺麗だったりするんですよね。
それでお客さんの家とかに行ったりとかすると、
自分で設置したりとかするんですけど、
綺麗に並べているようにしても、
実際は壁の凹凸があったりとか、
紐の高さ、楽奏のちょっとしたなんかみたいなので、
厳密に測るとちょっとずれて見えるみたいなのがあるんですよね。
それをうまいこと玉倉化して、
見た目では綺麗に見えているみたいな感じにするっていうのはよくやってましたね。
デザインとかでも多分、
本当に上から下から同じ長さの中央に文字を置くっていうよりは、
ちょっと上にした方が真ん中に見えるよねみたいなのってあったりとかするけど、
そういうバランスの妙っていうのは、
庭からも学べるし、展示からも学べるし、
コラージュとかそういうのも、
同じようなバランス感覚っていうのを楽しむ芸なんだろうなっていうのは思いますね。
18:03
技というかね。
ちょっと長くなっちゃいましたけど、家の中でも歩けるっていう話と、
展示面白いっていう話と、庭の話でした。
ありがとうございました。
今ちょっと一旦来て、
ダマスだったっけと思って、
本を見返したところ、
盗むでしたね。盗んどいてっていうみたいですね。
庭の形が生まれる時っていう、
今喋ってから、うわ、あの本読みたいと思って、
読み返したらちょっと盗むでした。
これちょっと明日、
明日持っていこう。
明日もう一回読み直そうと思います。
庭の形が生まれる時。庭園の詩学と庭師の知恵。
これね、面白い本なんで。
ありがとうございました。すいません。
ちょっとあんまりこうやって後戻りとかしたりしない、後戻りっていうか、
止めてどうこう編集してみたいなことはするつもりはないんですけど、
ダマスじゃないっていうことだけあって、
ダマス、隠す、なんだっけ、盗むでしたね。
ちょっとネガティブ寄りの言葉だった気がするっていうことだけ覚えてて、
ぼやぼやっと喋りましたけども、
こういうのもラジオの面白さですね。
ありがとうございました。