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あのちょっと想像してみて欲しいんですけどはい土砂降りの雨で足元は泥だらけの長靴 で一人の羊飼いが雨を避けて薄暗い小屋の中にいるんですよね
でも羊の世話をする代わりにスマホをものすごく強く睨みつけながら AI に向かって呆然とプログラミングの指示を打ち込んでるんですよ
いやー泥にまみれた伝統的な農業と無機質なアルゴリズムの衝突というかすごく鮮烈な コントラストですよねそうなんです
今回のしんこぼりへようこそ今日私たちが飛び込む情報源は愛知牧場で人と羊がつながる ことをテーマに活動されている羊飼いの丸岡さんという方の音声ジャーナルです
はい収録は6月21日のものなんですけどこれが本当に面白くて私たちの今回のミッションは なぜ一人の羊飼いが単なる業務効率化っていう枠を完全に超えて
動物の命の管理とか福祉のために ai に熱中しているのか なるほどその真髄をこれを聞いているあなたと一緒に紐解いていくことです
これを聞きのあなたがましその日常業務で ai 活用とかデジタルトランスフォーメーションなんて言葉を聞くたびに
耳が痛い言葉ですよねそうそう自分には技術的なバックグラウンドがないから関係ないって そう感じているならこのエピソードは全く新しい完璧な処方箋になるはずです
間違いありません現場の人間がどうやって ai を優秀な女子として使いこなしちゃうのか 長年の課題をどう突破しているのか
あなたの仕事や日常にもすぐに応用できるアハ体験が詰まってます 楽しみですねじゃあ早速入っていきましょうか
まずなぜ彼がわざわざ雨の日にスマホでシステム開発なんて始めたのか その発端は大台町と呼ばれる羊たちの個体記録の管理システムにあったんです
現在の愛知牧場では何百頭っていう羊の記録をすべて紙で管理しているんですよね そう神なんです
しかもその紙のファイルが牧場内のあちこちに散乱しているらしくてそれはなかなか 厳しい状況ですね
っていうかスタッフの入れ替わりも結構激しいみたいで全体を正確に把握できている人間が現場に 誰もいないって言うんですよ
物理的な記録があちこちに分散しててさらにそれを頭の中で保管できる人間の記憶もない これ情報管理の観点から言うと非常にリスクが高い状態です
これちょっとリスナーの皆さんも想像してみてほしいんですけど 泥だらけの牧場で作業している最中に
あの羊のデータどうだったっけって疑問に思ったとしますよね よくあることだと思います
でも手元には資料がないわざわざ作業を中断して事務所に戻って膨大な紙の山をひっくり返さ なきゃいけない
これって例えばなら外で土砂降りの雨に打たれながら5年前の確定申告の領収書を 無造作に積まれたダンボール箱の中から探し出そうとするような
そんな絶望感ですよ いやそれは本当に絶望的ですね探す前に心が折れますよ
ですよね現場の志向がえっとなんだっけって完全にそこで停止しちゃうんです ここで非常に興味深いのは彼が直面している問題が決して農業だけのローカルな課題じゃないって
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ことなんですよ と言いますとこれ規模の大小とか業界を問わずあらゆる企業が直面する
俗人化の罠そして組織の記憶喪失っていう普遍的なビジネスの課題そのものなんです 組織の記憶喪失
a ちょっと待ってくださいそれってつまり特定の羊のおじいちゃん羊が過去にどんな病気 にかかりやすかったかみたいな
はい極めて重要な遺伝的情報すらもそれを偶然頭で記憶しているベテランスタッフがやめ た瞬間に完全に失われてしまう
牧場全体から永遠に消えちゃうってことですよね まさにその通りですデータが特定の個人の頭の中とか
アクセスしづらい紙の束に縛り付けられている状態 これがいわゆる情報のサイロ化なんですけど
これが起きていると現場での意思決定のスピードはもう一重しく低下します だから彼がスマホでいつでも誰でも瞬時にデータが引っ張り出せる状態にしたいと
考えたのはこの記憶喪失を防いで現場の判断を止めないための極めて合理的な アプローチなんですよ
そこで彼はグーグルフォームに羊の情報を打ち込んで送信すると 裏側でスプレッドシートにデータが自動的に集まる仕組みを作り始めたんです
なるほど ただここからが個人的に一番引っかかったというか驚いたところなんですけど
なんでしょう 彼はプロのシステム業者に害虫しなかったんです
さらに言うと彼自身はプログラミングが全くできないって言うんですよ プログラミング未経験の現場の人間が自力でデータベースを作ろうとしたわけですね
そうなんです 彼はGAS Google Apps Scriptっていうフォームとスプレッドシートを連携させる裏側のコードを自分で書く代わりに
AIに書いてもらうという手法を取りました 今時のアプローチですね
でもあのちょっと意地悪な見方をさせてください はいどうぞ
コードが読めない人間がAIにコードを書けせたらそれが正しく動くかどうかもわからないし 最悪の場合過去のデータを全部吹き飛ばしちゃうリスクだってあるじゃないですか
まあありますよね なんか最近AIを使えば誰でも一瞬でプログラミングできるみたいな風潮はありますけど
現実はそんな魔法みたいに甘いもんじゃないですよね 非常に鋭い指摘です
そして結論から言えば決して魔法のように一瞬でできたわけではありません ですよね
彼の音声ジャーナルを聞けばわかる通り彼自身も7回失敗してゴミ箱にポイって捨てたと明確に語っています
7回も失敗してるんですね
ええ AIは確かにコードの文法とか書き方は知っていますが
愛知牧場の羊をどう管理すべきかっていう現場の独自のルールは知らないわけです
ああなるほど
だからこそ人間側がこの項目の次にこれを入れるんだとか
親と子のIDはこういうルールで紐づけるんだっていうロジックを根気よくAIに教え込む必要があるんです
つまりプロンプトの試行錯誤ですね
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そうです そうじゃないもっとこうしてくれっていう絶え間ない対話ラリーがあって初めてシステムって形になるんです
現在はバージョン8でようやくデータ蓄積の土台ができたと語っていました
バージョン8ですか
つまりAIは魔法の杖じゃなくて
あの文脈を理解するまで何度も教え込まないといけない
超優秀だけどちょっと世間知らずな助手みたいな感じですね
まさにその表現がぴったりです
でもそこまで苦労して7回もやり直すくらいなら素直にお金を払って
プロの業者にアプリ開発を頼んだ方が絶対早かったんじゃないですか
実はそこが彼が自作にこだわった最大の理由につながるんですよ
そうなんですか
彼は音声の中で現場にいるとやっぱりああしたいこうしたいっていう
仕様変更が必ず発生すると
その都度業者に頼んでお金がかかるのを避けたいって語ってたんです
あーなるほど
最初から現場に100%合う完璧なシステムなんて作れないからですね
その通りです
現場のニーズって季節とか羊の健康状態によって日々変更しますよね
もし外部の業者に依存してしまうと
ちょっとしたボタンの追加とか項目の変更の度に見積もりをとって
倫儀を通して数週間待たなきゃいけない
そうやって現場の変化に追いつけなくなったシステムは
やがて誰にも使われなくなってしまいます
確かに使い勝手が悪くて放置されてる社内システムよく聞く話ですよね
ええつまり彼がAIを相棒にしてDIYの道を選んだのは
単なるコスト削減じゃなくて変化し続けるシステムの主導権を
現場にいる自分たちで握り続けるための極めて戦略的な選択なんです
いやーすごく納得しました
で彼の最終的な目標なんですけど
スマホで羊の名前をポチッと押せば
父母祖父母兄弟子孫っていう血統から年齢とか体重のグラフ変化
過去の病歴までが一目でずらっと並ぶアプリ化を見据えているそうです
素晴らしいですね
これだけでもテクノロジーと伝統的な農業の融合として
最高のサクセスストーリーじゃないですか
そうですねDXの恒例だと思います
でも実はここからが本当に面白いところなんです
彼がこれほどの労力をかけてデータを集めたい本当の理由って
単なる業務効率化の話じゃないんですよ
というと
普通羊の繁殖データを集めるって聞くと
いかに上質な毛並みを作るかとか
いかに肉付きを良くして利益を上げるかみたいな
人間側の都合が最優先されそうじゃないですか
まあ畜産ビジネスとしてはそれが一般的ですよね
でも彼はそういう毛毛質とか肉付きよりも
圧倒的に健康で健やかに育つこと
これを最優先してるんです
もっと具体的に言うと
愛知牧場っていう特有の環境に適応できることですね
なるほどここから一気にエピソードの感情的なコアへと
シフトしていきますね
そうなんです
どんなに毛毛質が素晴らしい血統の羊を
よそから連れてきても
その土地の環境に合わなければ
生まれてくる子どもたちも適応できないと
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で戦中みたいな寄生虫にやられて
どんどん弱っていくらしいんですよ
それは辛いですね
そうなると大量の薬を投与したり
頻繁な治療が必要になる
もちろん人間側の手間暇もかかるんですけど
彼が一番避けたいのはそこじゃないんです
と言いますと
羊自身が辛い思いをして
そこに居続けなければならない状況
これを絶対に防ぎたい
だからこそ血統のデータが必要なんだと
いやーこれをより大きな視点と
見すびつけて考えてみると
畜産におけるデータ活用の
パラダイムシフトが起きてますね
パラダイムシフトですか
えー通常農業や畜産でのデータって
収穫量や生産性の最大化のために
使われるんですよ
はいはい効率よくみたいな
でも彼はデータを動物福祉
つまり羊たちのおのちの質QOLを
向上させるために使おうとしているんです
なるほど動物福祉のために
長年の勘と経験に頼る農業だと
どうしても記憶の抜け落ちとか
見落としが生じますよね
さっきの組織の記憶喪失の話に
つながるわけですね
おじいちゃん羊の病歴を忘れちゃうみたいな
まさにそれです
だからこそ客観的な証拠に基づく
データドリブンな意思決定へシフトすることが
結果的に環境に合わずに苦しむ命を生み出さない
っていう極めて倫理的で優しい行動に
直結しているわけです
ITの力で羊を無駄な苦しみから解放する
まさかあの雨の日のうっすらい小屋での
プログラミングの話が
こんなにエモーショナルな命の物語に
着地するとは思いませんでしたよ
本当に深い哲学ですよね
でもここで私一つ疑問が湧いたんですよ
何でしょう
その環境に適応できる最強の遺伝子って
実際のデータ上で
どうやって見分けようとしてるんでしょうか
実際に彼が強い羊として
あげている具体例がありましたね
はい
マンクス種という原種に近い太陽君とか
あとはチェビオット系が
この愛知牧場の環境において
非常に強いと語っていました
そうですね
でも何百頭もいる羊の中から
その環境に完全に適応して
健やかに育っている最高の子孫を
アプリ上でどうやって探し出すつもりなのか
ねえ
ここが私がこの音声ジャーナルの中で
一番衝撃を受けた部分なんです
つまりこれって
結局どういうことだと思いますか
どういうこととは
あの考えてみてください
私たちが普段データを集めたり
検索したりする時って
普通は何かが起きた記録を探しますよね
ああエラーの回数とか
売上げの記録とかですよね
そうそう病気になった履歴とか
薬を投与した日付とか
そういう存在しているデータを探すじゃないですか
通常はそうですね
データがあるところに注目して
分析を行いますから
ところが彼はアプリのボタン一つで
一覧表示させたいのは
治療記録が豊富な羊じゃないんです
全く逆で
治療データに全く名前が載っていない子を
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探し出す仕組みを作ろうとしてるんです
なるほど治療データがないつまり
これすまざましい逆転の発想ですよ
データが存在しないこと
つまり空白こそが
完璧な健康と環境適応の
絶対的な証明であるって定義してるんです
いやーこれは鋭い視点ですね
例えるなら巨大な総合病院の
カルテシステムをフル稼働させて
生まれてから一度もクリーンしたことがない
超健康な人を見つけ出そうとしてるようなもんじゃないですか
確かに
普通なら見過ごしてしまう
何もないっていう空白の部分に
最大の価値を見出してるんですよ
それは非常に奥深い洞察です
そしてこれは現代のテクノロジーに対する
ある重要な問いを投げかけていますね
問いますと
データというものは
ただ大量に集めてAIに処理させれば
勝手に答えが出るというものではないんです
まあAIが全部やってくれるわけじゃないと
ええ
AIがいかに進化してシステムが自動化されても
どの指標を評価して価値を見出すかっていう
決定権は常に人間にあります
なるほど
彼のケースでいれば
治業回数の少なさやデータの空白を
最強の遺伝子の証明とみなすっていう視点ですよね
確かに
もしAIに
この牧場で最高の羊を見つけて
ってただ指示したら
AIは過去の一般的なデータから
毛の量が多いとか
体重が重い羊を選んじゃうかもしれませんよね
その通りです
空白に価値があるなんていう哲学的な判断は
アルゴリズムには決して思いつきません
へえ
現場を知り尽くして
羊たちの苦しむ姿も
元気に走り回る健康な姿も見てきた
羊飼いならではの人間の知恵なんです
人間の知恵
はい
データという無機質なものに
人間の哲学と
そして深い愛情が加わって初めて
命を導く真の価値が生まれる
この事例は
AI時代の人間とテクノロジーのあるべき姿を
本当に美しく証明していると思います
いや本当に鳥肌が立ちました
最初は雨の日の退屈しのぎか
ちょっとした事務作業の改善のために
プログラミングをいじってるのかな
くらいに思ってたんです
ええ最初はそう見えましたよね
でもその裏には
愛知牧場っていうこの固有の土地に
完全に最適化された
病気に苦しまない
幸せな羊の群れを作るっていう
驚くほど壮大で優しいビジョンが広がっていたんですね
そうですね
彼はAIを使って
単なるデジタルの台帳じゃなくて
命のための理想の環境への
ナビゲーションシステムを
構築しようとしている
と言えるんじゃないでしょうか
これをお聞きのあなた
あなたの職場や日常にも
昔からの感覚頼りとか
なんとなくの感と経験
あるいはあの人しか知らないルールで
回ってる作業ってありませんか
きっとたくさんあるはずですよね
もしそれを特別な技術がなくても
AIっていう忍耐強い樹種の力を借りて
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少しずつデータ化することができたなら
きっと今まで見えていなかった
全く新しい景色が広がるはずです
ここで重要なのは
最初から完璧なものを目指さないことですね
ええ7回失敗してもいいと
そうです彼のように7回失敗して
ゴミ箱に捨てての8回目で
少しでも形になればいいんです
自分が本当に実現したい目的さえ
見失わなければ
AIは何度でも文句を言わずに
付き合ってくれる
最高のパートナーになりますから
最後にリスナーのあなたに一つ
考えてみてほしいことがあります
はい
今日この羊飼いの丸岡さんは
ご自身の牧場っていう
局地的な環境に
最もフィットする猪の形を
AIっていう最先端ツールを使って
デザインしようとしています
ええ
だとすれば
世界中の誰も見向きもしないような
あなた自身の生活や職場の中にある
超ローカルな問題
誰も解決してくれないと
諦めていたその問題も
実はあなた自身が
AIという助手を使いこなすことで
世界で一番美しく解決できるのではないでしょうか
そのための鍵は
プログラミングの専門知識なんかじゃなくて
あなたが現場で培ってきた
哲学そのものの中に眠っているはずです
ええ
泥だらけの長靴と最新のAI
一見すると絶対に交わらないこの二つが
手を取り合って優しい未来を作り出しているように
あなたにもきっとできるはずです
それでは今日の深掘りはこの辺で
また次回
新たな知識の扉の前でお会いしましょう