2019-11-06 10:43

#5 マッキンダーのランドパワー論と地政学

世界各国が、中央アジアの情勢になぜ介入してくるのか?イギリスが生んだ天才マッキンダーのランドパワー論という地政学を学べばわかる。今回は「地政学とは」「マッキンダーのランドパワー論」「マハンのシーパワー論」などを主に話していきます。
<受験キーワード>
地政学、マッキンダーのランドパワー理論、マハンのシーパワー理論、スパイクマンのリムランド理論、ハートランド
<制作>
出演:オルタ・百合城 
プロデューサー:富山真明 
制作:株式会社PitPa

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00:02
こんにちは、ゆりしろです。
こんにちは、おるたです。
最近、アメリカの対中政策で、関税戦争が起きてるけど、
それによって、経済の流れは、とても大きく変わってるのが、ニュースとか見ててわかると思うんですけど、
今のは、アメリカは中国と、そういう関税戦争なんかやってるけど、
前の大統領までは、ずっとロシアが何とか、プーチンが何とかって、ずっと言ってたと思うんですけど、
なんで、トランプになってから変わったと思いますか?
よくわかんないです。
実は、トランプマンって、みんな知ってる通り、元ビジネスマンなんで、
経済的な数字を見て、活動する人なんですよね。
ああ、そうなんですね。
でも、前の大統領までは、あまり数字とか、経済的な今の状況じゃなくて、
誰かが、こういう国が、いずれ強くなるだろう、みたいな論を、間に受けて、政治をしてたんですよね。
その論っていうのが、知性学の中のランドパワーロンっていう論になるんですけど、
このランドパワーロンがわかると、今の国際情勢とか、特に近代のことが、とてもわかりやすくなるので、
今回は紹介したいと思います。
さっき、知性学の中のランドパワーロンって言ったんですけど、
知性学って、地面の地に政治の性って書くんですけど、地面見て、どういう学問だと思いますか?
やっぱ、地理的な何かが政治に関係してるっていう、そんな感じのことを研究する学問ですね。
その通りです。その通り、地理的条件をベースに政治を考えるっていう学問なんですけど、
この学問の中には、物理学の中に、量子力学とか、いろいろあるみたいに、いろんな論に分かれてます。
主な理論が、マッキンダーのランドパワーロン、マハンのシーパワーロン、あと、スパイクマンのリムランド論や、
デュエのエアパワー理論があります。
いろいろあるんですね。
でも、特に、マッキンダーのランドパワーと、マハンのシーパワーロンが、今の政治や歴史の多くに関わっているっていうのは、覚えておいてください。
マッキンダーっていうのは、どんな人なんですか?
マッキンダーは、イギリスのスコットランドの医者の家に生まれた天才で、
医者の家に生まれたんですけど、比較的、文系とかの勉強もすごくできて、法学とか、資質学とかも勉強して、
すごいですね。
しかも、弁護士の資格も持ってて、しかも、選挙に立候補して、会員議員になるほどでした。
03:00
すごいですね。
そのシーパワーロンの人は、どんな人なんですか?
シーパワーロンのマハンは、もともとアメリカの海軍の軍人だったんですけど、海軍をやりながら、
今から説明するマッキンダーは、大陸国家が強いぞっていう、そういう論なんですけど、
このマハンのシーパワーロンは、イギリスとかアメリカとか、あと、日本とか台湾も関わってるんですけど、
その海運によって強くなるぞっていう論なんです。
なるほど。よくわかりました。
で、マッキンダーは、さっき言ったとおり、とても秀才で、しかも、地質学も法学もいろいろ、
政治にも関わってる上に、地質とかも勉強してて、
それで、彼はイギリスを旅行してるうちに、地理的条件と人間社会の関係に目をつけるようになります。
そして、彼は、そのときの国際情勢、1900年代初頭の国際情勢を見て、
当時は、
日清戦争とかあったりですか?
そうそう。
超大国のイギリス、ロシアの間に、フランスとかドイツとかオーストリアの大国が挟まれてるような状況になってて、
それで、彼はイギリスとかロシアが何で強いかっていうのを考えるようになります。
そのとき、アメリカはなかったんですか?
そう、アメリカは当時、イギリスから引っ越してきた人たちがだんだん開拓してった時代なので、
まだ、当時は侵攻国って扱いでした。
そして、彼はイギリス人だったので、
なんでロシアが超大国に登り詰めたかっていうのを考えるとともに、
なんでイギリスはこんなにロシアに敵対してるのかっていうのを考えるようになります。
彼が考えたのは、イギリスは当時、本国はとても人口が少なくて、国土も狭かったんですけど、
世界中に植民地を持ってて、しかもスウェズ運河とか、そういう運河を持ってて、
海運が政治のベースになってたんですよね。
それで、インドとか、主な貿易相手のインドとか、海運のルートであるスウェズ運河とかに向かって南下してくるロシアを敵対しするようになりました。
そして彼は、ロシアがイギリスに対して強い影響力を持っていることに目をつけて、
ロシアのあたり、特にシベリアとか、中央アジアあたりを制するものが、世界を制するんじゃないかって考えるようになったのが、このランドパワーロンになります。
なるほど。
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このランドパワーロンに出てくる、さっき言ったシベリアとか、中央アジアのあたりのことを、彼はハートランドと呼びました。
ハートランド。なんか治安が良さそうで、あったかそうな名前ですね。
なんですけど、実はハートランドっていうのは、シベリアとかの凍った大地を意味する言葉で、
ハートランドって、すぐ北は北極があるので、海が凍ってて、船だと攻められにくいじゃないですか。
しかも当時は、イギリスは今海軍国家って言ったんですけど、フランスとかドイツとかが、オスマン帝国や中国やインドと貿易するときに、
当時は海運プラス鉄道も栄えてた時期だったので、鉄道も主要な輸送手段になるんじゃないかって考えられてたときなので、
ちょうどヨーロッパとかトルコの方から中国とかインド通るときって、中央アジア通るじゃないですか、絶対陸運だと。
だから、例えばその通した鉄道がロシアの土地になってると、ロシアがそこで関税をかけたり、ヨーロッパの国に対して何か制裁を加えるような形で、その鉄道を封鎖したりとかできるわけですよ。
で、マッキンダーは海運だけじゃなくて、これからはその鉄道に対してもロシアは大きな影響力を持つので、そのハートランドを手に入れると攻められにくい上に、鉄道では世界の中心になれるから、ハートランドを制服には絶対強くなるって考えました。
なるほど。
で、実はこれは今の紛争などにもつながってて、例えばクリミア戦争とかアフガン戦争とかも、ソ連とかロシアの傀儡国対アメリカとか、そういう形になってるんですよ。
だから、今もアメリカとかイギリスとかとハートランドを持ってるロシアの戦いが未だに繰り広げられているっていう風になっています。
やっぱハートランドを持ってるっていうのはすごい大事なんですね。
ハートランドだけじゃなくて、さっき説明したマハンのシーパワーロンっていうのもとても重要なんですけど、未だにそのハートランドを持っているのはやっぱりかなり政治において有意な立場になれるっていう風になっています。
そしてこのマッキンダーのランドパワーロンで、ランドパワーロンによって一番世界史が変わったって言えるのはナチスドイツの存在だと思います。
ナチスドイツのヒトラーは何とか論、知性学をちゃんと勉強してた人で、しかもその勉強したことを真に受けて、ハートランドを持ってたら絶対強いじゃんって、ヒトラーも思ってソ連と戦争をするようになって、それが来二次世界大戦の一部のきっかけになってると言っても過言ではありません。
09:22
今日の朝ニュースでヒトラーってやってたんですよ。選挙で選ばれたっていうのが。
でもヒトラーは選挙っていうか、その選挙の直前に日本で言う国会議員みたいなところを燃やしてパニックにさせた上で何か無理やり選挙に当選したみたいな感じだから、選挙で当選したっちゃしたんだけど、ちょっと強引な形で。
そうなんですね。
そうです。
朝のニュースではそんなこと言ってなかったんで。
歴史とかちゃんと知ってるとそういうニュースも見やすくなって、今回のランドパワー論もなんでアメリカがこういう対外政策をしてるかとか、そういうのがとても分かりやすくなるんで、ぜひ知っておいてもらいたい学問です。
はい、わかりました。
以上でハートランドの説明を終わりにします。ご清聴ありがとうございました。
ありがとうございました。
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