1. 74才 薬膳&料理研究家
  2. #64 蚕…繭から糸 そして桑の葉
2023-11-29 07:58

#64 蚕…繭から糸 そして桑の葉

画家の友人から案内を頂き、駒屋・三ツ田屋アートプロジェクト2023を見てきました。
そこで「鶴の恩返し」ならぬ機織りのワークショップに参加しました。


#駒屋・三ツ田屋アートプロジェクト2023
#二川宿
#古民家
#桑白皮(そうはくひ)
#桑葉(そうよう)
#桑椹(そうじん)
#肺、肝、腎
#補血薬
---
stand.fmでは、この放送にいいね・コメント・レター送信ができます。
https://stand.fm/channels/634f581db4418c968d55a603
00:06
こんばんは、73才 薬膳&料理研究家の木下賀律子です。
先週私は、豊橋市の双川塾で行われた、
駒屋三田屋アートプロジェクト2023というイベントに、
イベントを見学し、一部ワークショップに参加して参りましたので、
そのことについて音声を収録していきます。
豊橋市の双川は、かつて東海道の宿場町として栄えた地域です。
松下駒屋と松下三田屋という古民家をうまく利用して、
豊橋および豊橋近隣に在住のアーティストたちが、
絵画、彫刻、書、写真など様々な作品をアイデア豊かに展示しており、
見応えたっぷりのイベントでした。
またそこでは、布を織るというワークショップがあり、
人生初めて、はた織りの体験をしました。
実はこのワークショップのはた織りというのは、最終段階のワークショップです。
まずそのワークショップというのは、
2023年4月にですね、糸のもとになる貝子のことを学びます。
貝子って皆さんお分かりですか?
あの白い生き物ですね。
クワの葉を食べる。
5月にですね、その貝子をそれぞれの家庭で飼育し、
もちろん許された環境の方ですね。
飼育し、6月貝子から眉となったものを精錬します。
精錬というのは多分眉から糸を紡ぎ出すという作業だと思います。
で、7月にそれらの糸を染色するという作業工程を得て作られた絹糸を私は使わせていただいたということなんですね。
はた織りをする時に1本の糸を使ってはた織りをさせていただきましたけれども、
参加者の皆さんの中でこういうことをしてくださった方の糸を使わせていただいたというわけなんですよ。
だからね、着物などの絹織物というのは元々貝子の餌であるクワの葉が関係しているわけなんですよね。
豊橋市はかつて養産の都、産都とも呼ばれ、
生死の一大産地であり、周辺一帯では養産が行われており、
03:07
今でもその名残から野生のクワの木がたくさん生えております。
私は薬膳をしている関係で漢方薬ともなるクワの葉やクワの実のことを知っておりましたが、
今やご存じない方の方が多いかもしれませんね。
クワという名前なんですけど、クワの葉というのは葉という字がなまったものでして、
貝子のクーハがクワに起因すると書物で読んだことがあります。
つまりクワの葉は貝子をみんなが飼ってキートを生産するための不可欠の植物であったというわけなんです。
養産が日本各地で行われていたのはそれほど遠い昔の話ではありません。
私もその様子を母の実家で幼い頃見たことがあります。
貝子がクワの葉を一斉に食べている様子はザワザワとまるで雨が降ってきたような音がしたことを記憶しています。
来年は時間が許せばこのワークショップに最初から参加してみたいなと思っております。
それでは薬膳におけるクワに関する功用を見てみましょう。
まずですね、ソウハクヒ。クワに白にカワって書いてソウハクヒと読みます。
これはクワの根っこの皮を乾燥したもの。これが漢方薬に処方されています。
どういう役割があるかというと、肺の熱をとって咳を沈め、離尿作用があると言われております。
それからソウヨウ。クワの葉のことですね。
これは漢方薬だけでなくクワの葉茶として健康茶としても知られているところですね。
やはりこれも肺の熱をとり潤す働きがあります。
だから風邪なんかの時にはいいですよね。
我が家でもちょっと風邪ひきさんが出て、クワの葉茶をちょっと煎じて、煎じてというかポットに入れて飲ませておりますけれども、効き目の方はいかがでしょうか。
それからまたですね、肝臓の気、肝の気の高ぶりを沈め、目の不調を改善することから、咳や頭痛、目の充血などに使われています。
06:09
最近ではね、クワの葉にソウヨウに食後の血糖値の上昇を抑える成分が含まれていることがわかり、糖尿病やダイエットしたい方に利用されているそうです。
そしてまた、クワの実を乾燥したものは、漢方薬ではソウジンという小薬になります。
ソウジンは赤黒い実で、マルベリーとも呼ばれ、ハーブティーなどにも利用されています。
効能は肝臓の肝、肝臓とか腎臓の働きを補うことから、補血薬や腰痛などの人に対して、鎮痛薬として効果をもたらすと言われております。
このようにクワという植物は、養産に必要な植物であるばかりでなく、今のような西洋薬がない時代には色々な形で、染色にも使われていたということがありますので、色々な形で生活の中で恩恵をもたらす植物であることに気がつきましたので、
今日はシェアさせていただきました。最後までお聞きくださりありがとうございました。最後にですね、皆様のおかげでこのスタエフのいいねマーク1000個もいただくことができました。ありがとうございます。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
07:58

コメント

スクロール