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#1697 便利という価値観
2026-08-26 09:28

#1697 便利という価値観

#1697 便利という価値観

1955年から1973年は日本の高度経済成長期です。

GDPは年率10%を超え、「もはや戦後ではない」という言葉が流行し、人々の暮らしも驚くほど速く豊かになっていきました。

白黒テレビ、洗濯機、冷蔵庫という
「三種の神器」と呼ばれた家電が次々と家庭に入り込む時代、この豊かさの恩恵を最初に受けたのが商店街でした。

そうです。商店街の黄金時代が来たのです。

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笑倍繁盛チャンネル、望月まもるです。 本日もよろしくお願いします。
さあ、1955年からですね、1973年、昭和ですね。 日本の高度成長期ですね。
GDP年率10%超えてですね、もはや戦後ではないという、 こういう言葉が流行してですね、
人々の暮らしが、どんどんどんどん、驚くほど早くですね、 豊かになっていったわけですよ。
有名なのが、白黒テレビとか、洗濯機だとか、 冷蔵庫という、三種の神器という呼ばれた家電がですね、
次々と家庭に入り込む時代ですね。 この豊かさの恩恵を最初に受けたのが、商店街。
そうです。商店街の黄金時代が来たんですね。 人々の購買力が上がって、商店街に人が溢れて、
土日の商店街、肩がぶつかるほどの人込みだったわけですね。 戦後のやけのお腹から、必死に再建した商売人たちがね、
ようやく報われる時代っていうのを迎えたわけですね。 この時代のですね、
商店街には温かみがあったんですね。 店主が子供の名前を覚えてたり、常連客の家族構成を知ってたり、
いつものっていう一言で注文が通るわけですよ。 タバコ屋の看板娘はいつも必ず500円札を出すですね。
おじいさんの顔をですね、角から曲がって、こっち来たなって見るなりですね。 いつも吸ってるね、タバコと釣り線ですね。
これを用意してた、そういう時代ですね。 だから江戸本来のおもてなし感覚をですね、商店街の店主たちとかは、
AIも手帳もなくてですね、頭と心だけで実践してたんですね。 でもですね、この黄金時代に新しい波も静かに押し寄せてはいたんですね。
これはチェーン店の誕生なんですね。 1958年に大営が大阪回転ですね。
1963年は伊藤陽華堂が1969年にセブンイレブンの日本上陸。 だからどこでも同じ品質のものを安く早く便利にという原則ですね。
これが消費者の心をつかんではいったんですよ。 チェーン店の強さっていうのは圧倒的にコスト競争力なんですね。
だって大量仕入れだから個人商店よりかなり安く仕入れられるでしょ。 マニュアル化してるんでね、経験がないスタッフでも一定の品質を保てるわけですね。
規模の拡大とかた店舗展開でやってても広告に大きな予算をかけられるわけですよ。
個人店の店主が一人で全部やってたことなんかね組織だからね、分業してね言われちゃうんだよね。
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効率っていう点で考えたら個人店なんかもう絶対勝てない。 ここで価値観のすり替えが起きたんですね。
便利さっていうのが良さの基準になり始めちゃったんですよ。 人間の脳みそは怠惰を好みますからね。
便利だとか早いだとか言われるとさ、それは良いことだっていうふうに錯誤しちゃうんだよね。
早いものは良い、安いものは良い、どの店舗でも同じなのも良いっていうこういう価値観だね。
この価値観が広まるにつれてですね、だんだん少しずつですね商店街の不便さっていうのはですね、古さとか時代遅れって見られるようになったわけですね。
だってこれはやっぱりスーパーなんてさ、空調が効いてる中でさ、屋根の下でさ、ぐるっと一周カートを押してればさ、買えちゃうわけじゃない。
でも商店街ってさ、雨降ったらカセをさせなくちゃいけないとかさ、当時よ、アーケードがないとこなんかそうだよね、車が止められないだとかさ、そういうのがあるわけじゃない。
そういうその不便さってやつですね、これが古いとか時代遅れだとかって感じでね、あの八百屋は高いとか、スーパーはもっと安いだとか、駐車場がないから行きにくいだとか、こういう声が大きくなってて、
だんだんだんだんね、やっぱね、商店街の店主たちもね、価格とか利便性でもね、チェーン店に勝てなくなってきちゃったんですよ。この頃から実はね、スコープ施設も始まってきたんですね。
1973年、オイルショックが来るんですね。これはもう、みんなトイレットペーパー、なんでトイレットペーパーなんだろうね、みんな買い占めるっていうさ、大好きな買い占めね、当時からですよね。
高度成長は、高度経済成長を、突然終わりなんですね。物価急到、消費者の財布の日もギュン、閉まる。安いことがいいこと、安さへの需要が一気に高まったわけですね。
これがやっぱさ、チェーン店とか大型スーパーの集客っていうのを加速させちゃったんですよ。
で、商店街から徐々にやっぱりね、人がね、減り始めたんですよね。ところがですね、この時代に見逃せない動きもあるんです。商店街の店主たちなんですよ。
チェーン店に対抗しようっつって、商店街組合っていうのを強め始めたんです。共同でセール売ったりとかね、アーケードちゃんと整備したりとかね、駐車場用意したりとか、スタンプカード導入したりとかしてですね、その個人ではなくてですね、この商店街という街にね、再びお客さん呼び込もうと試みたんですね。
これはね、やっぱり江戸時代の仲間制度ですよね。みんなでやろうって、みんなに乗り越えようっていうこの現代版ですよ。一人では大変だけどね、街全体で臨めばさっていうね、この発想は正しかった。ところがですね、実行がね、難航したんですね。これはもう本当に今からもう50年くらい前からよ、店主それぞれの思惑が違ってまとまれなかった。
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まとまれない商店街がですね、多かったから難航したんですね。これ今でもですよ。この時代で確定した価値観というのは、現代に受け継がれちゃってるよね。便利さっていうのはさ、一回基準になるとさ、もうやめらんないよ。チェーン店が便利さを提供し始めるとね、商店街っていうのはそこで比較されちゃうんですね。
でもさ、商店街が本来持ってた価値っていうのは便利さじゃなかったんよ。顔とか温度とか記憶とかさ、同じ地域に住む者同士っていうね、人としての結びつきだったわけですよ。
で、私がですね、博多に行った時によく行く喫茶店があるんですよ。これはね、結構ね、昔からね、やっててそのままなのよ。でね、昔ながらのクリームソーダだとかさ、昔の器でね、出てきたりとか、あのね、店内がね、本当になんせそのまま。
でね、中にね、カウンターの中にいつもお嬢さんいらっしゃるんですよ。20代のね、後半とかじゃないかな。あの女性なんでね、あの年齢は聞いてないんですけどね。でね、ホールでね、お母さんが手伝ってるわけ。でね、どういうことなんだろうと思ってたらですね、なんとおばさんがやってたお店らしいんですね。で、これがまた最近のインスタ映えの世界ですか。でですね、あのクリームソーダの写真がなんだっていうのがですね、なんかバズったみたいでですね。
たまにですね、なんかすごいなんか、地下1階の奥なのに、エレベーターないのにトランクを引いてですね、やってくるですね、若い女の子とかもいらっしゃるんですよ。で、やっぱみんなね、旅行でね、来てるらしいんですけどね。
そうなんで、なんか今の子たちにもですね、その店内、要はノスタルジックな店内なんですけどね、そういったものをですね、まあ何か感じるらしいんですけどね。で、実際にあの僕のね、クライアントさんのところで働いてる社員さんもですね、もうマジで昭和に憧れてますみたいな。何人かいますね。で、昔の昭和の歌しか歌わないっていう若い子も結構今いるんですよね。
で、ここなんですよね。だからなんかこういうやっぱりさ、顔とか温度とか記憶だとかね、あのそのただのノスタルジックじゃなくてですね、やっぱり手作業、手仕事で作られてきたものにはですね、なんか何かしらやっぱ気が宿ってるんですよね。で、そういった工業製品、ただの大量生産の工業製品と違うね、何かがね、宿ったりするわけですよ。
だからね、何かそういうのをなんだろうね、直感的に感じてるのかななんていうふうにも思ったりはするんですよね。で、松下幸之助さんはですね、お客様の声を聞け、お客様の中に答えがあるよと言ったんですね。で、チェーン店はデータでお客さんを分析しましたけどね、あの商店街の店主はさ、ずっとね、日々のやり取りの中でお客さんを知ってたわけですね。
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だから本当にさ、お客様の横にピタッとね、ついてた人ってね、誰なのかなっていうふうに思います。ということで本日も最後まで聞いていただき誠にありがとうございます。また明日お会いしましょう。それではバイバイ。
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