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仮説をほどく地衣類
2026-03-31 07:23

仮説をほどく地衣類

雨の朝、図書館で借りてきた苔図鑑をめくっていたら、ウメノキゴケという名前が目に入った。SOxに敏感で、空気汚染の指標になる地衣類だという。ところがこの農地の周りには、それがべったりついた木が何本もある。以前から温めていた「SOx→カルシウム不足→カタツムリ減少→鳥が減る→山の畑はカルシウムを入れているのでカタツムリの楽園」という仮説が、一ページでほどけた。

でも考えてみれば農業でも同じことは起きている。あの肥料が効いた、あの作業が正解だった——そう言いたくなる気持ちのそばに、天候・病害虫・台風・虫の移動という途方もない変数の束が静かに立っている。4年の経験ではまだ見えていないものが、おそらくある。

今日は雨。ハウスでは顔色の悪いセダムを何株か引き抜いた。路地には桜の開花前倒しを見越してアブラムシ用の粒剤を早めに巻いた。疑いながら、面白がりながら、続けていく。

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