アベリアの思い出
おはようございます。蜜のあじ子です。
暑さ寒さも彼岸まで、古き良き日本の慣用句、暑すぎた夏も、やっと落ち着いてきたような気がします。
それでもお昼間は、まだまだ30度を超えている関西です。
この猛暑の中でも、かわいい花を咲かせ、強い香りを放っている植物があります。
今回のテーマは、アベリア。
アベリアと聞いて、パッと植物が浮かぶ人、どのくらいいるんでしょうか。
私はこの話をしようと思うまで、植物の名前を知りませんでした。
でも、子供の頃、近所に植わっていて、葉っぱもお花もちぎってよく遊んでいたんです。
最寄駅に向かう道の植え込みが、このアベリアでうめ尽くされています。
毎日のように通り過ぎてたんですが、なんかね、ずっと花が咲いてるんですよ。
白くって、2センチぐらいのラッパ状のお花がびっしり。
葉っぱは小さいんだけど、緑色で、結構車が通る道なんだけど、枯れずにめちゃめちゃ元気。
ある日、虫がね、大量に飛んでたんですよ。
蝶みたいな、蛾みたいな、ひらひらした飛ぶ虫。
歩道を通る人がみんな避けて歩くぐらい大量発生。
っていうことは、蜜があるんだろうなぁと思って、急に気になって、
iPhoneでパシャッと写真を撮って、検索かけてみました。
その結果、出てきたのが、アベリア。
ウィキペディア先生によると、
日本名だと、花園衝羽根空木とも呼ばれます。
これ、漢字で書くと、お花の園ね、花園。つくばねって、ぶつかる衝突の衝に羽根って書くんだけど、羽根突の羽。
そして、空の木と書いて、うつぎ。
なんだか、てんこもりな名前です。
香りはというと、一言で言えばホワイトフローラルそのものなんだけど、
ジャスミンの香りをもっと強くしたような、かなり強い芳香。
やっぱり蜜を持ってます。
この香りを嗅ぎながら、お花を見てると、子供の頃にも近所にこのアベリアが咲いていて、めちゃめちゃ遊んでいたのを思い出しました。
まずね、小さなお花、ラッパみたいな形をしてるんですが、
花をピッとつまんで、ちょっとぺろってなめて、自分の花の頭にピタッとくっつけてました。
もう道端の花をなめたりすることはないですが、
昔はね、お家のそばの車があんまり通らないところに植わっていたので、そういうのも平気でしたね。
あと、葉っぱがね、小さいんだけど、ちぎってちょっと引っ張ると、中に糸がついていて、ちぎってもバラバラにならないんです。
あ、伝わるかな。見かけたら、やってみてほしい。
あの糸なんだったんだろう?って調べてみると、葉っぱを通っている維束管。植物の茎とか葉っぱの中を縦に走っている組織で、水や栄養を運ぶ、人間で言うと血管のような管。
葉脈もこの維束管なんだけど、普通はちぎると葉っぱと一緒にこの維束管も切れてしまうんですが、
一部の植物は葉っぱの表面をちぎったとしても、この維束管がちょっと伸びて、ちぎった葉っぱが離れずにブラブラとうらさがっているような状態になります。
街路樹
子供の頃、手品って言って遊んでました。
日本名の元になっている衝羽根、これにもわけがありました。
お花の根元のあたり、いわゆるがく、赤いがくがついているんですが、
これがね、お花が落ちてからも残っていて、羽付きの羽のような形をしているんです。
これはやってなかったんだけど、このがくの部分を空中にふわっと投げると、くるくると羽のように舞って落ちてくるんだそうです。
今度拾ってこようと思います。
このアベリアは、6月から10月、かなり長い期間お花が咲き続けます。
関東より西では、この暑い時期に花をつけている在来種っていうのは、とっても少ないらしくて、夏に繁殖する虫には大人気の花なんです。
実をつけない常緑の低木。
生垣や街路樹に好んで選ばれてます。きっと近所にも植わってるはず。
見かけたら、葉っぱをむしって、お花をぺろんとなめて、遊んでみようと思います。
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お相手は蜜のあじ子でした。
在宅時には24時間稼働していたエアコン。
今朝、久しぶりに止めました。
秋、来てるよね。
