1. ごりの堂々巡り
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2023-06-16 22:27:00

#120 【介護】徘徊する人、声掛けちゃう人

介護

認知症

周辺症状

徘徊

目的がある

坂口恭平 「徘徊タクシー」

リアルでやってみたい

私声掛けちゃう人でしたわ


介護と認知症
毎度、ごりでーす。
あー、暑いですね。
今日は、介護の話というか、認知症というところの話ですね。
やってみたいと思います。
ごりの堂々巡り、よろしくお願いします。
今日はね、ちょっと徘徊について話をしてみたいなと思うんですけども。
徘徊と聞くと、やっぱり皆さん、認知症を想像するし、それはほぼ正解ですよね。
認知症の、別にその徘徊っていうものが、認知症の症状、周辺症状というものの全てでもないですし、
必ず出るわけでもないですね。
これがね、みんなわけわかんなくなって歩いてるって考える人もいるみたいなんですけども、
そんなことは全くなくて、認知症の方の徘徊って必ず理由があるんですよね。
これは人間当たり前なんですけども、目的なく走り出すっていうのは、それは脳の何らかの障害、ショートですよね。
徘徊と理由
なんか機能的にもうやばいですよね、それは。
急に壁に向かって突進していくとかね。
でもそれでも、だいたい理由があるんですけども。
今ね、ものすごい赤信号を突っ込んでくるおじいさんがいましたけども、怖いですね。
何の表情もなく、まっすぐに突っ込んできましたね。真っ赤っ赤の信号はね。
事故らなくてよかったなというしかないですね。
今ね、そうやって認知症の話をしながら、そんなの見ちゃうと、ああっていう感じなんですけども。
徘徊についてはね、今日話したいんですけども。
皆さん、聞いてる人、そんな多くはないと思うんですけども、
徘徊の人について一緒に歩いたことってありますかね。
私はあります。そりゃそうでしょ。こんな話するんですからね。
割とね、僕平気なんですよね。平気って言い方もおかしいのかな。
でも、違和感を感じないんですよね。ある種ね。
何かしたいことがあるから動くんだろうって思ってるので。
たぶん、子供の頃にももう、あれは今思えば徘徊だったんだろうなっていうおじいさんいましたから、
さほど珍しくもないもんなんだっていうのは、自分の中でもあるんですけどね。
はっきりと、これは徘徊だっていうのがわかったのっていうのは、大学生の頃ですかね。
大学生の頃に、大学生って割と暇じゃないですか。
自分が単に取ってないところであれば、時間がかなり空くので、
ふらふらふらふらしてるんですけども、自分が徘徊してたようなもんですけどね。
思い返せばね。いやいや、でもそういうことじゃない。
授業がない間、時間潰してどっかでうろうろしてたりとか、僕らもしてたんですけども、
学校の近く、僕が通っていた新旧、当時は新旧短大ですね。
新旧の短期大学は、割と住宅街なんですよ。
住宅街の一番奥って言ったらいいのかな。
そこまでバスが来る。
バスがそこでしばらく滞留して、また駅に戻っていくっていう、
そういう場所でしたから、そうですね、一番奥ですね、ある種ね。
なので、その中を歩いてる人っていうのは、住宅街に住んでる人以外は、あまり歩いてないわけですよ。
特に何もない。病院があるとかね。
でも病院は一応、新旧短期大学付属病院っていうのがありましたけども、
徘徊の体験
その病院に来たりとか、以外の人はまずいない。
食べ物屋、飲み物屋じゃないわ、喫茶店とかってのも、
本当に数少なくて、何か有名なお店があるとかでもないんですよね。
喫茶店にしても、中華屋にしても、僕ら学生が入り浸るような感じでしたけども、
まあまず人が歩いてないっていうところで、歩いてる人を見ると、
やっぱり、なんだこの人、しかもその住宅地っていうのは、
いわゆる高級住宅地になるわけですね、ある程度。
大学の職員とかがよく住んでましたし、
ドクターですよね、大学のドクターなんかがよく住んでましたしね、
教授さんたちとか銀行マンとかね、
結構、高級ってどこまでいかない、中の上、上の下ぐらいのね、
まあまあそこそこいいとこっていう感じだったんですけどもね、
そこにそぐわんおっちゃんが歩いてたわけですよ。
明らかに、場違いと言ったらあれですけども、そういうおっちゃんが歩いてる。
しかもエンテンカー、長靴履いて、ガコガコ歩いてる。
しかも汗びちゃびちゃや。
もうなんやったら、多分あの音からさっそろに、
長靴の中汗びちゃびちゃですわ。
もう、なんかこう朦朧とした感じで、一生懸命歩いてるんですけども、
ちょっと気になっちゃったから、僕声かけたんですよね。
どこまで行くんです?って。
おっちゃん、おっちゃん、どこまで行く?って聞いて。
そしたらね、隣町の駅の名前を言ったんですね。
ここから歩いていくと、結構あるねって言って、バス乗るの?って言って、
バス乗るにしても直接行くバスはないから、
一旦熊取駅まで出て、そっから電車乗って、
で、一個隣の駅、もう一つ隣の駅まで行って、
そっからまたバス乗るか歩くか。
だけど、そんなん大丈夫?おっちゃん、しんどそうやで?って朝。
汗もびっちゃびちゃやし、ハッハッ言うてるし、どうない?って言うて、
なんか、いやいや、お金ないんだよね。もうお金持ってないから。
ああ、そうなんだ。どうする?バイクで送ろうか?って。
ちょっともうその時代でおかしいなと思ったんで、これはどうしようかって考えたときにね、
ご本人が行きたい先ってのが駅だったので、
その駅には必ず、必ずというか、その駅には交番がある。
それぐらいの規模の駅なんですね。
なので、そこまで連れてっちゃえば、駅まで連れてって、
あと交番に引き渡せばいいかっていうことで、
おっちゃんをバイクに乗せて連れてこうとしたんですよね。
そしたらね、乗ってくれないんですよ。全然バイクに。またがってくれない。
まあ確かにな、知らんやつのバイクに乗るのも嫌やろうなと思って。
うーん、まあ、まいったなと思ってね。
まあでも、いいかと思ってね、そのまま、
では、おっちゃん、僕一緒にバス乗って行くわ。駅まで一緒に行こう。
行った駅にも、本人が行きたかった駅ってのは南海電鉄っていうね、
徘徊する人の目的
海側を走ってる線路で、
僕が通ってた学校から出てるバスっていうのは山側のJRの駅だったんですけども、
そこまで行って、そこにも交番もあるんで、そこで引き渡しちゃおうと思って。
で、バス乗ってね、交番まで行って、
あのすいません、このおっちゃんね、泉佐野まで行きたい言ってるんですけど、
お金もないよって、あそこの大学の周りをうろうろう歩いてあったんですけど、
どうしたらいいですかって言って、連れてったら、
まあ連れてったっていうか、交番のね、人に声かけて、お回りさんに声かけたら、
あの、「あっ!」ってね、声で、「あっ!」って言って、
なんで、「あっ!」って言うのかと思ったら、
やっぱり、いなくなったっていう方を、もう通報があったらしいんですよね。
で、ちょうどその人が来た。
っていうことで、
ありがとうねーって、今、ほんとね、そうやって探そうかっていう感じで、
なんか今連絡来てたんだよーって言ってくれて、
あっ、よかったですーって言って、
僕はそのまま来たバスにまた乗って、学校まで帰ったんですけどもね、
まあ、がっつり徘徊なんだと思うんですよ。
警察に渡しちゃったんで、そっから先はわからないですけども、
まあ、今思えばあれは徘徊。間違いないだろうな。
そういうのがね、結構何回もネクワしちゃうっていうか、
声かけちゃうから悪いんですよね。
きっとね、自分から、
ああ、この人大変そうだなーって思って声かけちゃう。
あの、ね、だから、声かけなきゃ、そんな人に出会うこともないんでしょうけども。
思わず声かけちゃうんですよね。
なんでなんでしょうね。
なんか頑張ってんなーっていう感じがするんですよね。
徘徊する人への声かけ
すげえ頑張ってるけど、この人目的に向かって歩いてるんだけど、
目的見失ってるなーみたいなね。
それは本人の頭の中では目的すごいあるんですけども、
全くそこに向かって歩いてないっていうのはわかるんですよね。
なんでか知らんけどわかるときがあるので、声かける。
まあ、広盤とか警察署とか行くと、お金ないと、
とりあえず最寄り駅までの電車賃ぐらいは貸してくれるんでしたっけね。
そういうこともあるので、
駅とか広盤とかにとりあえず連れてこうっていうのが、
僕の中で基本戦略というかね、
基本的な行動でそういうふうにわけわからんよって言ってる人を、
直接どこかに送り届けるっていうのをやめようって思ったのは、
一番最初に広盤に連れてって、
ありがとうね、こういう感じで通報があったからねって言ってくれたんで、
それが正しかったんでしょうね。
成功体験なんで、それからもいろいろあるんですけども、
電話を、広盤に送り届けるっていうのが基本方針でやってますけども、
中にはスマートフォン持ってたりとか、
今だとね、ちょっと前だと携帯電話。
その他の介護体験
携帯電話の裏にデカデカと名前が書いてあったり、
電話番号が書いてあって、住所とかね。
周りに家族がいない場合は徘徊ですので、どこどこに連絡よろしくお願いします、
なんて書いてあって、あそこに直接電話して、
じゃあ迎えに行きますよ、一回電話したんですけどね。
いや、迎えに行きますんで、待っててもらえますか。
いや、そんな暇ないよって、住所見てわかるじゃないですか。
いや、そっからここに来るまでに、どんだけ待たないかんねん。
そこまで暇やないよって思って、
いやいや、どこどこの警察署とか交番とかね、
そういうとこに送りますので、必ず人に渡しますので、
そこに行ってくださいと言って帰ると。
だから直接ご家族に電話はしても、
直接ご家族とやり取りするってことはないんですけども、何回もやってますよね。
僕、変な人ですね。自分でわかりましたけど。
徘徊してる人に声かけてしまう、変な人ですね。やばいですね。
そんな感じでね、最初の方にも言ったんですけども、
徘徊してる人は無目的ではなくて、必ず目的があって動いてます。
家に帰りたい、会社に行かないと、買い物に行かないと、子供を迎えに行く、いろんなことがあります。
作話的な時もありますよね。
家族が病気で電話があったから病院に行かないと、それはないだろうなと。
作話チックですよね、これは。
こういう時には精神疾患か、日常も疑いますし、
何かの障害が、意識障害的なものが何かあるんだろうなとは思いますけどね。
いろんなパターンがあるなっていうのも痛感しております。
本当に、そうか、僕、思い返せばそうやって声かけちゃうっていうのは変ですね。
やばいですね。自分で今思いましたけどね。
別に介護の仕事をする前からですから、なんか僕、やばいでしょうね。
普通そんなことしないと思いますけどね。
あとそう、救急車呼んじゃうとかね。
街中で倒れてる人を発見して救急車呼んじゃうとか、そういうのもありますよね。
熱中症で倒れてた人とかね、いましたね。
大阪に行った時は街中で、僕が朝まで飲んでて、帰ろうかなと思ったら、
ビルの横でおっちゃん寝てて、寝てんなと思ったら、
おっちゃん顔真っ赤っ赤やから、やばいなと思って、
近づいて触ったら、ちんちんに熱いんで、これはおかしい、熱中症やな。
大阪は街の中でも、夜でも、街の中は夜でもかなり暑いんで、
体温下がらずに熱中症になったんだろうなって想像するんですけどね。
まあ、そうやって救急車呼んだりとかもありましたけど、
また徘徊に戻しましょうかね、徘徊。
この目的があるっていうことが、僕はすごい大事だと思ってて、
その目的を個人的にはね、完遂させてあげたいって思っちゃうんですよね。
どこどこまで行きたいって言ったら、とにかくそこに連れてってあげたいって思うんですけども、
介護の苦労と困りごと
でも、それはね、僕がそんなことをやってもなあって思っちゃうんですけども、
そんなことを考えてたら、前読んだ本ですか、坂口強兵さんでしたっけ?
ハイカイタクシーというね、本当に文章を読んでると、
ごっちゃになってるような、ちょっと精神病んでるなっていうような人の文章でしたけども、
すごく面白かったですね。
徘徊してる人を、その人が行きたいって言ってるところに連れて行くっていう小説があって、
すごいなあ、そういうのを思いつく人はいるんだ。ハイカイタクシー、ありだなあって思ってね、
自分が現実でやってみたいなと思っちゃうんですけども。
ただ、地名を言われても、地名がわからん場合もありますよね。
古い地名で言われたりとかしたときにはよくわからないし、
例えば、昔のお家って苗字とか名前で呼ばずに矢号で呼んだりする場合がありますよね。
なので、例えば僕の父親の実家の近く、周りも全部、古いお家は矢号で呼ぶ。
昭和になってからのお家ってのは、昭和とか大正ぐらいだと苗字ですね。
うちは苗字でしたね。
周りは古いお家はみんな矢号で呼んでるんで、今でも矢号で通用しますけども、
その矢号で呼ばれた場合、わからないですよね。
門屋さんとか、おしんさんとか、鶴屋さんとかって言われてもね、さっぱりわからないんで。
そういう場合も困っちゃうなあなんて思う。
でも連れてってやりたいなあって思ったりするんですけども、
連れてってあげたいっていうかね、一緒に見てみたいんですよね。
その人が見たい景色をね、一緒に見てみたいって思うのは変なんでしょうかね。
わからんですけども。
自分が変だってことは、今回自分で喋ってて自覚できましたので、
改めて変なんだと。
徘徊してる人に声かけるって変ですね。
相手を理解して手助けする
でもたぶん今後も、見かけて自分に時間的なゆとりがあるときは、
やっぱり声かけちゃうんだと思います。
高齢者だけじゃなくて、子供がね、うろうろしてても、
迷子チックにうろうろしてたら、やっぱり声かけちゃう。
まあ今だとね、子供に声かけるとすぐに通報案件なんで、怖いかもしれませんけども。
まあ全うであれば何の問題もないと思いますけども。
風貌が風貌なんでね、気をつけないとなーなんて思いますけども。
その徘徊、目的のあるところを一緒に見てみたいなーって思っちゃったっていう話になりましたね。
今日はこれで終わり。
22:27:00

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