中川 浩孝
コミュニケーション力を究めるゴールデン・トライアングル。 仕事でコミュニケーションを扱う3人が、これまでの経験や最新の話題を語りながら、コミュニケーションとは何かを一緒に考えていくポッドキャストです。
田中 愼一
こんにちは。コミュニケーションを極めると自分が見えてくる、世界が見えてくる。 コミュニケーションの世界に携わって40年以上、コミュニケーションが命。 シン・田中こと田中愼一です。よろしくお願いします。
高木 恵子
SEからPRコミュニケーション業界に転職して約30年、高木恵子です。
中川 浩孝
外資系企業でマーケティングを経験してきた、アメリカ在住中川浩孝です。
田中 愼一
今日はお題目としては、やっぱり一番今大きな事件としては、熊本の震度7の地震がありますよね。
あそこでいろいろと企業が、非常に多くの企業があるんで、企業がどういう発信をするのか注目してた部分があってですね。
偶然ですね、だいたい1ヶ月くらい前に、ある企業のクライシストレーニングっていうのをですね、熊本でやったんですよ。
田中 愼一
その時のクライシストレーニングっていうのは、基本的にはケースを作って、どういうケースでっていうことで、そのケースを読み解きながら、
トップのいわゆるトップマネジメントの人たちと、関係者の人たちと対応策を一緒に考えて、我々がファシリテーションしてですね、
クライシスっていうものが起きるとどういうことがあるのかっていうことで、一つのトレーニングをやったわけですね、その企業に対して。
その時のケースがですね、震度7なんですよ。
要するに、地震が起こった、10年前に熊本地震がありましたけども、
それクラスのものが起こった時に、じゃあどうそのメーカーとしては対応すべきなのかっていう、そのトレーニングを偶然ですけれども、
1ヶ月ぐらい前にやって、その1ヶ月後、ほぼそれにまるっきり似た事態が起こってしまったっていう、こういうことなんですね。
で、今ガタガタしてるんですけども、これいずれというか、こちらがトレーニングした内容と実際に実態の乖離はあったのかないのか、
どこがっていうのはちょっとこれから分析しなきゃいけないんだけども、
田中 愼一
ちょっと偶然にもそういうことが起こったんで、
なんていうのかな、なんか不思議というかね、
でもやっぱり日常からそういうクライシスに対して、やっぱり心構えというか準備っていうか、そういうものは必要なんだなっていうんで、
田中 愼一
すぐ水をですね、何ヶ月分だろう、オーダーしてですね、
昨日届いたばっかりなんですけど、そんな気分です。
で、我々熊本の件っていうのは一言じゃなくて、これ日本に住んでる人みんなごとなんですよね。
だからそういうときに、企業とかあらゆる組織がどういう対応するかっていうのは、
やっぱり我々として、いろいろ見てね、だから熊本のケースも今後もっといろいろな事実関係が出てくるんだと思うんですけども、
そういう、なんていうのかな、ことを我々なりに咀嚼して、
我々なりに自分が所属している組織、あるいは自分自身ですよね、自分自身の家族を含めて、
そこに対してどうやっぱりこういう震災みたいなクライシスに対応すべきかっていうのは、
やっぱりもう少し考えた方がいいんだろうなって気がしましたね。
田中 愼一
で、その中でひときわちょっと目立ってたのが、イオンの社長が記者会見を開いてお話しされたっていうことなんですけど、
これ皆さん、なんかイオンの、なんか見られて、というか感じたことってなんかありますか。
ヒロさんはね、アメリカだから、あんまりアメリカでは報道されてなかったのかもしれないけどね、分かんないかもしれないけど。
けいこさんどうです?なんか印象で結構なんですか。
高木 恵子
そうですね、印象としては、全体的にはなんていうんですか、やっぱり早かったから、その会見自体が。
田中 愼一
早かったですね。
高木 恵子
早かった、それがなんだろう、最近のっていう言い方もあれだけど、比較的他のケースとちょっとそこの部分を比較すると、とってもやっぱり初動が早かった。
田中 愼一
早かったですね。スピード感じたですよね、あれね、僕もそう思った。
高木 恵子
だってもう現地入りして、で会見されてたから。
田中 愼一
作業着がいいじゃないですか。
高木 恵子
そう、だからそこはすごく、なんていうんですかね、まずその初動の速さっていうのと、
あとやっぱり印象に残ったのは、なんか経営は二の次っていう、その人命救助、まずは人命救助っていう、
そこが、その初動の速さと、そのなんか誠実さというか、会社を守るという感じじゃなくて、やっぱりまずは人命を最優先にしましょうっていう。
説明がもう一致しましたよね、その早い初動とそのメッセージっていうのが、まずは人命でしょっていうところがとっても、
全体的にだから、たぶんすごく評価が高かったと思うんですよ。
田中 愼一
評価高いですね。
高木 恵子
ただちょっと私が思ったのは、ただ実際に、まあまだその今調査中なのかもしれないけど、なんで爆発したのかなとか、そのいろいろまだこう疑問、なんか不明確なところ?
田中 愼一
そうですね。
高木 恵子
っていうのがあるから。
田中 愼一
そこはね、あのクライシスが起きたときに原因っていうのが、すぐ分かんないのはもうこれ現実なんですね。
高木 恵子
はい。
田中 愼一
そこでどう対応するかっていうのがすごく重要で、もう少し細かくね、要するに原因は分からないんだけども、その原因っていうのを突き止めるために今までこういうことをやってきました。
今こういうことをやってます。これからこういうことをやってますって行動は語れるはずなんですよね。
高木 恵子
そうですね。
田中 愼一
だから答えはないんだけども、その時点では現実的に答えなんて原因が分かんないからそれは。
でも今切実にこういう動きをとってその原因究明をしてますっていうのを具体的にね、もっと語るともっと当事者意識が出たでしょうね。
で、クライシスのときの一番重要なのは、当事者意識をどれだけ示せるか発信できるかということで、
そういう意味ではかなり今、初動が早いとか、それから人命第一とか、そういうのは当事者意識をもってこの事態を向き合ってるんだなっていうメッセージが伝わってきますよね。
それは評価していいんじゃないかと思いますよね。
田中 愼一
実際今日も朝一でちょっとメールが飛んできて、やっぱりイオンの対応どう思いますかっていう、さる方からのメールがきて。
で、これからちょっと返信しなきゃいけないんですけど、たぶん当事者意識がうまく、今までのケースと比べても目立ってたなってのはありますよね。
初動ですよね。あれ組織がしっかりしてないとできないと思うな。
だから平時のときからそれなりの準備をしてたんじゃないかと。
高木 恵子
トレーニング、そうですよね。それはそんな気はしますね。
田中 愼一
だから、すごい早かったですからね。
高木 恵子
ただ、まあでもそのトレーニングをしていたのであれば、結局そのイオン自体、イオンモールっていうのかな、イオン自体ってやっぱ全国展開のものなんだから、
そうすると他の、同じ施設の道具というか、同じものを使っているとは限らないかもしれないけれど、可能性としてはこのまだ原因がわからない今の現状を、
もしかしたら他の店舗、全国の他のイオンモールでも同じようなリスク的なものがあるかどうかっていうのって、
高木 恵子
もし全体的なトレーニングをしてるんだったら、なんか多分そこら辺も本来は詰めてるべきだったの?
田中 愼一
実はね、他のオペレーションをみんなチェックしてますっていうことを、たぶんQ&Aかどっかで言ってるんですよ。
だから、なるほど、要するにこのモールだけじゃなくて、もしかしたら他のところでも起こり得る可能性はあるわけで、
一応そういうところにも今確認をとってるっていうようなことは、もちろん原因はわかんないから、どういう対策を入れれば、チェックを入れればいいのかっていうのはわかんないにしても、
とりあえず今考えられる可能性っていうものに通じて、他のモールに対しても確認をとっているっていうのはね、たしかQ&Aかどっかで言ってましたね、僕の記憶だとね。
そういう意味で言うと今けいこさんが言ったポイントっていうのは、それなりになんかカバーしてるような気がするんですけどね。
なんかちょっと早いっていうのが、初動っていうのがね、やっぱりね、スピードとの勝負なんでね、クライシスは。
だからちょっとあれ、イオン・モールは少し、あれだな、ちょっと研究したいですね。実際どういう発信が具体的に行われたのかって。
高木 恵子
そうですね。
田中 愼一
あれはね、ちょっとその背後でのメカニズムは知りたいですね。
田中 愼一
で、特に今回は暑さがすごいから。
高木 恵子
そうなんですよね。
田中 愼一
で、要するにその避難場所もクーラーが効いてない、要するにエアコンが効いてないところがかなりあるっていうね。
高木 恵子
そう。
田中 愼一
だから、逆に車の中で車中泊したほうが、ガソリンは食うけど一応クーラーは効くっていうことで。
で、車中泊っていうのはやっぱりかなり精神的に問題がいろいろあって、それによって結構亡くなられる方もかなりの人数多いっていうふうに言われていて。
だからそういうところで、だからあれが東京で起きたら大変ですよね。
ちょっと考えさせられる事象だったなって気がするね。
田中 愼一
まあ皆さんこれからちょっとクライシス感度を高めていろいろ準備して、心構えだけあるだけでもだいぶ違うみたいなんで、クライシスは。
一応なんか心構えを作っていくのがいいのかなという話が今日の一つのお話ですかね。
高木 恵子
あとちょっと付け加えるとしたら、トップの方の理解がすごいあった、当たり前なのかもしれないけど、今までってわりとちょっとしどろもどろとかいう感じとか、
現場のもっと分かっている人が細かなところは話すとか、わりとそういう体制が多い会見っていう印象が私はあったんだけど、
高木 恵子
今回は社長さんを一人でしっかりと全部いろいろご説明されてたっていうのが、そこもだからトップ自らが全部を分かって時系列できちんと説明した、
把握してそれを会社の代表として全部伝えてるっていうのが、そういうのも全部印象が良かったんじゃないですかね。
田中 愼一
ある意味で言うと組織の非言語っていうのが試されていて、だからもちろん社長の覚悟が伝わってきますよね。
しかも一人で仕切ったっていうのは、これはものすごい多分、これ誰が提案したのか、それとも社長が言い出したのかわからないけども、
一人でで、はっきり言うとクライシス記者会見っていうのは大体3時間長くて、3時間一人でやりきることできますよ。
そんな細かい具体的なもの、もしそういうのが出てきたらもうその場でね、
そこはちゃんと段に出なくていいけどに当てるってことができるんで、でも3時間だったら多分ピンで仕切ることはできると思うんですね。
ただその前に十分なる状況の把握があって、そこで十分なるその決断、自分の決断っていうものがどう絡んでてどうするかっていうのは、
よほど覚悟して出てきてるんだと思いますよ、あの人、ピンで出てきたっていうの。
でもピンで出てきたっていうのが一つの大きな発信ですよね。
高木 恵子
なんかいつも並んで、いろんな人がいて、で細かなことはやっぱりその現場の担当がみたいな感じ。
まあそれはね、それでもいいのかもしれないけど、そこがだから今回はね、ちょっと際立ちましたよね。
田中 愼一
際立ちましたね。だから、まあ全てのトップがそれできるわけじゃないんだけども、
でも日頃からそういうことを心がけてるトップっていうのはやっぱり一人で切り盛りできるっていう。
だからやっぱりクライシスはね、トップマターなんですよ。これだって、アメリカなんかも特にそうですよね。
あそこはトップが自分で仕切る姿を見せないとボードから切られますからね、首を。
だからいわゆる日本はそういうことないから、だから結局万全を期するという名目のもとに人並べちゃうんだよね。
で下手なのは、この前の何だっけ、何麹でしたっけ、あれなんかに、
壇に登った人たちのほうに社長はあんまりしゃべんなくて、壇に登った人たちのほうばっかりにね、答えさせてたっていう。
あれは完全に当時正式ないって感じですよね。
あ、小林製薬だ。
高木 恵子
ああ、あれね。
田中 愼一
あの記者会見はひどかったですよね。
だって記者会見やってる間に厚労省から記者会見が発表があって。
で、何人、5、6人いましたよね。
高木 恵子
そう、すごかったもん。
田中 愼一
5、6人いて社長。
高木 恵子
みんなでびっくりしたっていう。
田中 愼一
あれと比べると今回のイオンモール、あれ2つ比べただけでももう違いは歴然としてますよね。
高木 恵子
そうですね。
田中 愼一
だからあれはね、そういうふうに考えると、やっぱりああいう映像を見てるとやっぱり勉強になりますね、いろいろな意味で。
だから我々もああいう映像をやっぱりそういう視点で、いろいろな視点で分析していくと、それなりにクライシスに対する対応力っていうのが少なくとも少しずつ出来上がっていくんじゃないかと思います。