2023-11-16 11:14

三好剛平のCatch Up

クリエイティブプロデューサー 三好剛平
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00:00
スピーカー 1
毎週木曜日のこの時間は三好剛平のCatch Up、クリエイティブディレクターの三好剛平さんです。三好さん、おはようございます。
スピーカー 2
さて今回は何をピックアップしてくれたんでしょうか?
スピーカー 1
あのすっかり肌寒くもなってまいりまして、お外に出るのがちょっと奥だなぁみたいなちょっと気持ちになっていらっしゃる方ももしかしたらいるかもしれないと思って、
今日はちょっとオンラインで、自宅でご覧いただけるオンライン配信中の映画をちょっと紹介したいと思います。
映画はドキュメンタリー映画で、フィルム私たちの記憶装置という作品をご紹介します。
これはフィルムを未来に向けて残していくために活動しているアーカイブで働いている人たち、アーキビストって言うんですけど、この人たちを追った本作なわけですけども、
なんでフィルムを保存しなきゃいけないのかっていうところはもちろん、人類が映像とか記録を残すことの意味みたいなところまで踏み込んで、ちゃんと一つの答えを与えてくれるですね。
めっちゃ感動するし、超勉強になる作品なので、ちょっとご紹介したいと思います。
このフィルム私たちの記憶装置という映画なんですけど、アメリカの映画保存学校というのがあって、そこを修了してスペインのドキュメンタリー作家になっているイネス・トハリア・テランさんという方がいらっしゃるんですけど、
この人が監督となって、複数のフィルムアーカイブで実際にこの人アーキビストとしても働いてたらしいんですけど、それをしながら3年がかりで完成させた2021年作のドキュメンタリー映画になっています。
これ日本では、実は昨年、神戸発掘映画祭2022という映画祭で初上映されているんです。
なんですけども、今回それが好評だったということもあって、アンコール配信として神戸映画資料館さんが今回のオンライン配信を実現されたという経緯になります。
作品は冒頭にも申し上げたように、フィルムの発掘、復元、上映に情熱を傾け、映画を文化遺産として救済するべく地道な取り組みを重ねているフィルムアーカイブで仕事しているフィルムアーキビストさんたちの日々の活動の様子を、
その仕事の様子とインタビューで構成されるようなドキュメンタリーになっています。
スピーカー 1
そもそもちょっとフィルムとデジタルみたいな話をした方がいいなと思うのでお話しするんですけど、近年、特に2010年代から本格化したわけですけど、
映画上映というのがフィルムからデジタル化に移行しましたと。それによって日本に限らずアジアとか世界各国の映画館、劇場からフィルム映写機がなくなって、フィルムで映画を見る機会というのはぐっと減ったわけですね。
あるにも関わらずフィルムの保存であったりとか上映を未来に残そうとしている団体とか人々というのはずっといるわけです。
なんでフィルムなのかって話になるじゃないですか。もっと言えばデジタル化の進んだ現代なわけだから、
ぶっちゃけフィルムから映像を取り込んでデジタルデータとして保存上映していけばコンパクトでいいんじゃないっていうふうに思う人ももしかしたらいるかもしれない。
なんですけど、実際デジタル化することでメリットもあるんです。メリットはあるんだけど特に映画の保存という点においては実は大きな課題が一個あるんですね。
03:09
スピーカー 1
いくつもあるんですけど中でも大きなものがこの保存したデジタルデータのフォーマットが年々変わっちゃうということなんですよ。
MP3とかWMVとかいろいろあるじゃないですか。
スピーカー 2
再生できなくなっちゃう。
スピーカー 1
実際数年前に見れてた映像ファイルが自分のパソコンで再生できなくなっちゃったってご自身で経験あるでしょ。
あれが映画の保存の中でも起きてるんですよ。
これに対抗するために映画保存の世界では数年ごとに全ての保存データを更新するマイグレーションという作業をしてるんです。
スピーカー 1
全部だよ。全部なんですよ。
これ毎回やるのかという辛さがあるじゃないですか。
しかも安定しないということも含めて怖いというところですよね。
一方でフィルムというメディアです。
これは19世紀末に映画が誕生して以来、少なくとも現時点までおよそ130年もの間同じフォーマットでずっと上映保存が可能なわけですよ。
これ2人にまた今日もご質問です。
フィルムはもし適正な温度・湿度の環境下であったら、理論上何年間保存が可能だと思いますか?
スピーカー 2
適正な温度とかで管理するんだったらずっと?
スピーカー 1
これ400年以上はとりあえず持つと言われてるんです。
スピーカー 2
もう永遠でいいんじゃないですか。生きてないから。
スピーカー 1
我らは生きてないからですね。
スピーカー 2
400年以上は?
スピーカー 1
そうなんですよ。理論上はね。
とにかくひとまず今の時点で長く持たせるという意味ではフィルムが一番最適解ということになる。
おまけにデジタルに4Kとか8Kとかでリマスターとかで保存したとしても、
基本オリジナルのメディアであるフィルムというのは必ず廃棄せず保管するというのがあるわけですよ。
どこから上ってもフィルムを保存するということでいえば、やっぱりフィルムそのものを保存していくことだし、
フィルム保存とか映写の技術を継承していくというのが今のところフィルムの映画、
デジタル以前の映画を特に保存していくという意味では最適解になるわけですね。
この映画はそういうことも教えてくれる一方で、
もうひとつやっぱりその映画をなんで残さなきゃいけないのかということにもちょっと触れていて、
それがやっぱり人類の歴史を保管することっていうことの意義があるんじゃないかというところに触れるパートがとてもちょっと感動したので、
ちょっとそこをご紹介したいと思います。
映画とか映像を見るときに、僕らってその映画の中に映ってる人が、
例えば全然違う言語を喋る人でも、あるいは会ったことがない人でも、
もう見てたら感情移入して、共感して、エモーションが乗っていくじゃないですか。
やっぱり映像ってそういうなんかある種のすごい特別な力があって、
スピーカー 1
そういうふうに記録されたもの、映画に残されたものであったりとか、
本当にその一般の人が8ミリで撮った映像もそうなんですけど、
06:00
スピーカー 1
そういうものが政治的な意思を持ってだったりとか、災害とか戦災とか、
あるいは保存環境の不備によって失われてしまうということが、どういう意味を持ってしまうのかということですよね。
この映画の中でそのパートに触れるときに、
第二次世界大戦時にユダヤ人の大虐殺、ホロコーストってあったと思うんですけど、
この悲劇の記憶をちゃんと継承していくよっていうことをしているアーカイブ組織である、
ショアー財団っていう財団があるんです。
ここの職員の人がこのように語るんですね。
相手を人でなく物として捉えれば、その命に重みがなくなる。
私たちの仕事は人を人間らしく見せること。
共感があれば相手を傷つける行為に及ばないはずなんです。
あるいはこのブロックの冒頭には作家であるミラン・クンデラという作家のテキストも引用されています。
ある国民を抹殺するにはまず記憶を消すこと。
ここに来てもう一回この映画のタイトルがフィルム、私たちの記憶装置であるということを思い起こしたいわけです。
劇中別のパートでも先代から受け取ってきた記憶、社会の記録を保存して活用しないとは文化の自殺です。
柔度の記憶喪失ですというわけですね。
映画や映像に取り込まれた記録たちはそのまま時代を映す鏡であるということ。
その鏡を通じて私たちは今現在の世界のありようというのを鏡を通じて正しく問い直すことができるはずだというわけですね。
そのためにも映画、そして映画を運ぶフィルムというのは未来に向けて絶対に保存され続けていくべきじゃないかというふうにこの映画は言うわけです。
もう偶の音も出ない正論ですね。
もう全くその通りでした。
だからやっぱり映画はちゃんと保存しなきゃいけないんです。
しかもいい形で保存していくという意味でもフィルムで保存するということ。
もちろんデジタルはデジタルで残し方はあるんですけど、そのマイグレーションとかも含めて、
やっぱりしっかるべきやり方でちゃんとやっていかないと本当に持たないよということも含めて、いろんなことを学ばせてくれるのがこの映画ですね。
この映画ですね、今さっき冒頭にも申し上げたようにオンラインでご覧いただけるんですけど、
ご覧になりたい方はそのままタイトル、フィルム、私たちの記憶装置というふうにタイトルを検索窓に入れていただいたら、
神戸映画資料館さんのページが見つかりますので、それでご覧いただけます。
配信ページでは視聴料金として1400円がかかるんですけど、これ言うて劇場で1本映画見るより安いわけですし、
この映画ですね、いろいろ申し上げたようにかなり資料性の高い事実のドキュメンタリーとして非常に充実した内容があるので、
これマジで一時停止しながらメモ取ってみるとめっちゃ理解が深まります。
スピーカー 1
僕も実際数えきれないぐらいフレーズをこの中に書き留めた毎日の毎回の映画の音。
スピーカー 2
普通の映画館での上映でもいつもメモってますもんね。
スピーカー 1
これもこのめくる音、見開き何枚だっていうぐらいの音を残す。
09:03
スピーカー 1
でも本当にこれは映画のことを真剣に考えていく時にすごいいろんな上り口を与えてくれる。
本当に素晴らしい。だしアーキビストさんたちの情熱に本当に当てられる。
めちゃくちゃ熱くてかっこいいし本当に感動的な作品でもあるので、
このフィルム、私たちの記憶装置、ぜひご覧いただきたいなということでございました。
スピーカー 2
フィルムそのものも残さなきゃいけないけど、これからどんどんフィルム自体を知らない世代がどんどん増えていく中で、
その技術をどう継承していくかって、技術の継承も本当に必要になってくるんですよね。
人を育てていくっていうことね。
スピーカー 1
本当にそうなんです。
スピーカー 2
ぜひ気になる方、ぜひ見ていただきたいなと思います。
ここまで三好豪平へのキャッチアップをお送りしました。
スピーカー 1
数学教師芸人の高田先生だよー。
高田先生の算数ワクワクラジオ。
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Apple、Spotify、Amazon、ラジコなど各種音声プラットフォームで配信中。
スピーカー 2
4649よろしくー。
11:14

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