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毎週木曜日のこの時間は三好剛平のCatch Up、クリエイティブプロデューサーの三好剛平さんです。
今日はリモートでのご出演です。三好さん、おはようございます。 おはようございます。
さて、今日のCatch Upはどんな話題でしょうか。
本日はですね、福岡県立美術館で12月10日まで開催中の展覧会、
生誕130年、児島善三郎展キャンバスに込めた希望という展覧会をご紹介します。
この展覧会なんですけど、今見ておくべき理由がいくつも重なった、
結構これ見逃せない企画展になってますので、理由をですね、皆さんにご紹介したいと思います。
今回この展覧会、福岡県立美術館のコレクション展として開催されるわけですけれども、
福岡県立美術館について、まず改めてちょっとご紹介したいと思います。
福岡県立美術館、1964年に北天神の須崎公園の中に設立された、
元々は美術館と図書館の複合施設である福岡県文化会館という施設を前身としていまして、
福岡市内に生まれた最初の公立美術館として誕生して以来、
現在までおよそ60年の歴史を持つ非常に重要な文化施設ですね。
県美はですね、その文化会館の時代から福岡県にゆかりのある作家や作品をコレクションするという方針を据えて、
これまで収集活動を開始してずっと続けてきているんですけど、
これですね、単に地元ゆかりの作家とか作品を収集しているっていう、
地元ゆかりだからっていうことだけでは実はないんですよね、意味的には。
というのが、福岡県っていうこの場所自体が、実は明治時代以降のですね、
日本における絵画の近代化に貢献した洋画家をめちゃくちゃたくさん輩出した土地でもあるというところで、
そういう意味でも福岡ってのは非常に重要な町なんですね。
その福岡っていうアングルから日本の近代洋画を展望できるコレクション、
およびその知見を有しているっていうところが福岡県美の一つの特徴なんですね。
今回紹介する小島禅三郎っていうのはまさしくその福岡ゆかりであり、
また日本の近代洋画に多大な貢献をした作家っていうことで、
県美のコレクションの中でも非常に重要な位置づけに置かれている、そういう作家であるということですね。
なんでこんなに県美とコレクションについて詳しくお話ししているかっていうと、
実はこれこそがですね、まず一つ目の今見ておくべき理由っていうことなんですよ。
というのがご存知の方も多いかもしれませんけれども、
福岡県立美術館、これ来たる2029年にですね、大堀公園に新たに建設されることが決定しております。
皆さんもご存知だと思います。
福岡市美術館の近くですよね。
そうですそうです。今なら日本庭園とか武道館があるあのゾーンなんですけど、
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ここにですね、熊健吾さんを設計者として迎えて、新県美の建設準備がもう今始まって、
非常に注目を集めているわけです。
今日実はこれオンラインでおつなぎしているのも、実は僕この後ですね、
まさしく熊健吾さんと一緒に、西鉄ホールで市民と一緒にやるワークショップをやってくるためにですね。
定期的にやってますよね、これね。
そうなんです。これ今度2回目で今回やらせていただくんですけど、
それをやるために今日オンラインでやってるわけです。
そんなこともあって、そうだからね、とにかく今福岡県美っていうのは非常に注目集まっている場所なんですね。
で、こうなるとやっぱりこれをお聞きの皆さんも必ずや、
これからですね、他の県とか他の国からやってくるご友人たちに、
ねえねえねえって福岡の県美ってどういう美術館なの?とか、
県美ってどんな作品が見られるの?っていう質問を必ず受けるようになるわけですよ。
なるほど。
で、この時に地元の私たちがそれにきちんと答えられないんじゃやっぱ格好がつかんよね。
まずい。
ね。
恥ずかしい。
で、おまけに実は今福岡の街づくりとか観光の現場では、
福岡は観光地が少ないなんて言って結構これが問題化してるんですよ。
はいはいはい。
でもね、実際これね、僕自身も今こういうコーナーやらせていただいてて思うのは、
観光地が少ないんじゃないんですよ。
観光地をちゃんとみんなが案内できるだけの経験とか、
なんかその楽しみ方みたいなものがあと一歩握れてないからなんだと思うんですね。
なるほど。
そう、だからやっぱりね、これはね、早い段階から福岡県美、
そして福岡の県の県美のコレクションがどういうものかっていうことをね、
このタイミングで知っておくと、
これから先のですね、新県美が盛り上がってくるこのモーメントに間に合うよということで、
まずちょっとこれ見とこうっていう話です。
はい。
で、じゃあ実際小島善三郎っていうのを知ろうということになるわけですけど、
これがやっぱりお勉強みたいにつまんないんじゃなかなか知るのも難しいじゃないですか。
はいはい。
なのだが、今回ですね、この展覧会はまずもう小島善三郎の入門編としても最適な上に、
めちゃくちゃエモいんですよ。
エモい。
かなり感動させる。
めっちゃいい展覧会になってます。
どんな人なんですか?
そうそう、これちょっとご紹介しますね。
はい。
小島善三郎、博多生まれで昭和期の美術界で大きな役割を果たした洋画家として知られています。
はい。
修夕館卒業でございまして、
画家を目指して上京をなさいますね。
で、それからずっと独学でですね、
画業を進めていくわけですけど、
西洋美術の模倣ではない日本独自の洋画ということで、
彼は日本的油絵なんていう言い方をしましたけれども、
この日本独自の洋画っていうのを本当に真剣に追求した人ということで知られていて、
1930年には当時いろいろあった美術団体からまた新しくですね、
自分自身で独立美術協会という美術団体を結成して、
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これは今でも実は活動を続けているぐらい、
本当に重要な洋画界においても大きな役割を果たした団体なんですね。
その団体での活動であったりとか、
あとご自身のやっぱり確立していった独自の絵画様式っていうのが、
近代日本洋画史において非常に重要な役割を果たしたということで、
よく知られている、そういう作家さんなんです。
で、ここからもう一つの今見るべき理由があるよっていうことなんですけど、
まあ分かったよと、小島善三郎がすごいってのも分かったし、
顕微が大事なのも分かったなんだが、
じゃあそれを一体私たちにどう面白く伝えてくれてるのかっていうところがやっぱポイントだと思うんですね。
で、今回の学芸員さんが高山さんっていう学芸員さんなんですけど、
この方が実はこの展覧会の準備をまず始められたのが、
コロナ禍の真っ只中だったんですよ。
で、コロナ禍の中でコレクションの作品として、
小島善三郎の作品をですね、展示室に飾った時に、
なんか本当にまるでその場がかきつくような、
そんなエネルギーを絵から感じたと。
で、やっぱりこれちょっと小島善三郎を改めてこういう感じで見せていくっていうことに意味があるんじゃないかって、
まず直感を得られたと。
そこからもう少し思考を深めていく中で、
実は小島善三郎が生きてきた時代、
これはもうちょっと言うと、閉塞感に満ちた戦前。
もう本当に社会的にどんどん閉塞感を増していく戦前から、
少しずつ戦中を経て戦後になった時に、
少しだけその復興の予感がかすかに感じられるようになる戦後までっていうところの、
その一連の機運そのものが、私たちが今生きている現代と、
どっか通じるものがあるんじゃないかっていうふうに想定するわけですね。
で、そういうふうにその時代感とか自分たちの感覚っていうのを揃えた上で、
どんな時代の逆境にあってもキャンバスに希望を込めることを諦めなかった小島善三郎の絵っていうのが、
今、私たちに改めて特別な意味を持って届けられるんじゃないかということで、
今回の企画がキャンバスに込めた希望っていう副題がついているわけですね。
いうこともあって、今回の展覧会マジでエモいっていうのは言った通りなんですけど、
小島善三郎の画業を基本的には時代順に追っていくんですけど、
これが6章で構成されておりまして、最初は夢を描いて上京しつつも、
美術大学に入学し損ねて、おまけに病気も患っちゃって、
ガカッとして言ったらスタート出遅れちゃうんですね、この人ね。
その逆境からスタートした青年期から、次は悲願だったフランス留学を経験して、
やがてその経験を経て、やっぱり日本人にしか描けない洋画っていうものを探求しなきゃということで、
少しずつ自分のスタイルを磨いていって、独立美術協会立ち上げて、みたいな感じでどんどん頑張っていくんですね。
しかし、やっぱりそこから忍び寄る戦争の陰からついに回戦を迎えて、
本当に逆境の中で絵を描き続けることになるんだけれども、
それでもなお、やっぱり絵を描き続けたっていうその人の仕事がしっかり見ていける、
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画業と人生がしっかり見ていけるような展覧会になっているということです。
一つだけ作品に紹介するとしたら何回?
もちろんですもちろんです。
これね、まさしく小島の代表作って言われている春十辛寺っていう戦後の1950年に発表された作品があるんですけど、
これが本当に復興ままならぬ、まだ言ったら希望を晴れやかに描くっていうこと自体がまだ嘘くさいというか、
そう描いても絶対現実感がないような時代にあった。
そのタイミングでこの春十辛寺と言ったら、これから冬から春に変わっていく、
その希望が訪れそうだぞっていうメッセージを込めた絵をどのように描いたかっていうのがやっぱりポイントなんですよ。
どのように色使いとかね、そういうのがちょっと気になります。
どんな構図でどう描いたのか。
大きさとかも気になる。
結構ね、意外な絵です正直。
なんだけど、やっぱりそれは例えば夜から朝への移り変わりだったりとか、
あるいは冬の後に巡り来る春の予感だったりとか、
小さな人間の営み、何があっても変わらず巡り続ける自然、
希望なき時代の希望、新しい時代を生きていく意思、
みたいなことをどんどん込めていけるような、そんな絵になっていくわけですね。
やっぱりその先にあるのは、やっぱり絵描きは世界に対して何が発信することができるのかっていうことだったりとか、
絵画っていうのは何を捉えることができるのか、
そのことについて本当に愚直に向き合った人だったっていうのが、
小島善三郎なんだなっていうことがわかってきますし、
そのように描かれた小島の絵っていうものに、
やっぱり僕らが今同じく逆境にある、自分たちもこぶされるものが確実にあるなっていうのを
本当に引き取るような、そんな展覧会になっていると思いますね。
絵から力をもらえそうですね。
生誕130年っていうまだ節目でもあるっていうことをきっかけに、
そして福岡を知るっていうことにもつながっていくのかなと思いますね。
まさしく。
はい、発信を運んでいただきたいと思います。
三好さんありがとうございました。
この時間三好合併のキャッチアップでした。
ガールズパンチ×少女隊の×ラジオ隊。
×少女隊の春野桐名と青井リドマです。
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