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毎週木曜日のこの時間は三好剛平のCatch Up。クリエイティブプロデューサーの三好剛平さんです。三好さん、おはようございます。
さあ、年内最後の三好剛平のCatch Upになりましたが、今日はですね、12月29日金曜日からKBCシネマで公開される中国の映画、宇宙探索編集部をご紹介します。
- 明日公開ですね。中国映画。
- 配管寸前のUFO雑誌の編集長とその仲間たちによる宇宙人捜索ミッション。その奮闘に爆笑させられながらも、最後には予想もつかない展開の果てにですね、
あれ、どうして俺泣いてんだよ、みたいな熱い涙で劇場アートにすることになります。
- へー、笑って泣いて。
- 正直ね、これね、年末にトップ10とか作る人いるじゃないですか。これね、間に合わせた方がいいですよ、見るの。
- これを見てから?
- そうそう、した方がいいと思う。っていうくらいいい映画です。ウルトラシーなやつですけど。
はい、ということで、この作品ちょっと紹介していきます。この宇宙探索編集部という作品なんですけど、作品としては2021年の中国映画なんですけれども、
現在33歳の若手の中国人監督、コン・ダーシャンの長編デビュー作です。
で、このコン・ダーシャン監督っていうのは、四川電媒学院というところでまず映画制作を学んだ後、
中国の名門である北京電影学院大学の大学院に入学して、映画制作を学んで、その卒業制作として作られたのがこの作品なんです。
- えー、卒業制作で?
- なんだけど、企画段階から学院の教授だったりとか、メジャーで活躍する映画監督がこの作品をサポートせないかということで、サポートを集める作品になって、
結果有名女優が起用されたりとか、80名ものクルーによるロケ撮影とかっていうのがなされる、学生映画としてはちょっと類を見ないというか、思えないくらいの制作体制の中で完成させられた作品なんですね。
- 結構お金もかけて作られてるんですか?
- そうそう、だからしっかり資本がついた形で作られていて、だからもう全然その学生映画に見えないです。
で、完成後にはですね、これピンヤオ映画祭っていう映画祭で上映されたわけですけれども、これがもう観客、審査員、映画評論家に映画メディアまでこぞって絶賛してですね、審査員全員一致による最優秀作品賞。
- ほー、すごい。
- そして観客賞とかトリプル受賞を果たすわけですね。
- 新人王でMVP取るみたいな感じでしょ?
- そうそう、本当にそんな話です。すごいんですよ。
で、まあ以降も国内外の映画祭等で評判を集めて、で、2023年4月に中国で大手映画会社による配給公開も実現して、約150万人を動員。
学生映画としては異例の結果を打ち立てた注目の一作になったのでした。
- はぁー。
- なんですね。
で、おまけに近年ですね、中国のSFっていうのはですね、実は映画に限らず小説などの分野でも非常に注目を集めていて、
中でもやっぱり皆さんもお聞きになったことあるかもしれないんですけど、劉自勤っていう人による三体っていうね、
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中国初のSF作品があって、これ集合賞も取ったりしていて、とにかく今中国のSFって結構注目されてるんですね。
で、この映画も言ったら、ある種のSFなんですけど、一見コメディーの顔をしときながら、実はこれSFならではの哲学的詩弁に満ちた素晴らしい作品になっているということです。
ということで、この映画の内容はどうなのよということであらすじご紹介します。
かつては時代の波に乗り、メディアにも手早され、活気のあったUFO雑誌、宇宙探索だったが、今や編集部員も減り、配管寸前。
数少ないファンの支えはあるものの、電気代さえ払えないほどの存続の危機を迎えていた。
そんな時、宇宙探索の編集長、タンは、中国西部の村に宇宙人が現れたという情報をつかみ、仲間たちを引き連れて西へと向かう。
そこで彼らを待ち受けていたものは、予想と人知を遥かに超えた出来事だった。
人に何を言われようと、馬鹿にされようと、夢を信じて進む宇宙探索編集部。
果たしてタンたちは宇宙人に出会えるのか。そして、タンの心の奥にある思いとは。
というようなこの映画になっているわけですね。
この映画ですね、とにかく登場人物、特に主人公である編集長タンを始めて、
とにかく登場人物みんなが、こいつら大丈夫かって思うくらいポンコツなんですよ。
ひどいんです。
例えばこのタンという人は、むらぶれーっと格好をしていて、
テレビの砂嵐を見つめながらですね、頭に謎のヘッドセットをつけて、
これは宇宙からの信号なんです、とか言っているようなやつなんです。
確かに心配になるわ。
やばいんですよ。
宇宙人探索に合流するタンの古くからの相棒も、とにかく酒に目がないと。
移動中の電車内で、10本以上のボトルを開けて床で眠り込むみたいなやつだし。
幼少期から、この宇宙探索っていう雑誌が大ファンだっていう風に言って、
ボランティアで旅に同行するシャオシャオっていう若い綺麗な女性がいるんですけど、
この人も言ったらタンの信奉者なので、タンが突っ走るのも全然疑いもなく、
ジャンジャンついて行っちゃうんですね。
とにかく頼りないわけですよ、この宇宙人捜索活動はですね。
そんな中で、私は宇宙人を目撃したってやつが出てくるわけですね。
その死体を、私は冷凍保存しているとかっていうやつが出てくるんですけど、
これどう考えても普通の人が聞いたら、
これ信用ならねえなっていう話なんですよ。
なんだけど、タンはそれを真面目に聞いてはどんどん突き進んでいくわけですね。
その辺りのやりとりとかって、本当に爆笑続きなんですけど、
ダメじゃん、これダメじゃんって思う感じなんですけど、
それもどんどん進んでいくと。
資金も装備も頼りないこの一行なので、
だんだんとですね、旅が行き詰まっていくんですけども、
その旅の過程にですね、だんだんと、
あれ?今なんかちょっと変なこと起きなかった?みたいな場面がちょっと挟み込まれていくんですね。
逃さないように。
本作が上手いのは実はこの演出方法で、
これフェイクドキュメンタリーみたいな作りになってるんですよ。
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これわかりやすい例えで言うと、
例えばテレビ番組でプロフェッショナルとか、
情熱大陸とかあるじゃないですか。
あんな感じで、第三者がカメラを回してて、
その登場人物に対してインタビューを交えながらですね、
それを記録していくみたいな作りになってるんです。
だからカメラに向かってそのターンが離すわけですよね。
で、それに同行しているみたいな観客の鑑賞体験になるわけですけど、
これ見てると、本当に彼らの旅に同行しているような感覚になっていくんですよ。
なんだけど、その目の端っこでふと、
あれ?今、頂上現象映り込んでない?みたいなこととかが、
ポロポロっと出てくるわけです。
で、「あれあれ?」っていう風な感じでどんどん引き込まれていく。
これ本当に演出うまいなと思うんですね。
で、そういう中でついにキーとなる、ある青年と出会うわけです。
こいつがまたね、またこいつが前打つ場なんですよ。
頭に鍋かぶって、不思議な詩をずっと口ずさみながら、
宇宙の信号を受信しているとか言うわけですよ。
これやっべえなって感じなんですけど。
まともな感じの人は出てこないなっていう。
そうなんです。特にね、登場人物みんな信用ならねえって感じなんですけど。
なんだけど、ここからですね、映画はね、どんどん思わぬ方向に進んでいきます。
で、それがどんなことになっていくかっていうことが一番見どころなんですけど、
これ言っちゃうとね、ちょっともうあれなので。
そこへ映画を見ないと。
もうね、僕もちょっとグッとこらえるんですけど、
まさしくここに僕が泣きながら鑑賞を得た最重要ポイントがあるということはちょっと覚えておいてください。
で、そこちょっとヒントめいたものだけ少し紹介するとしたら、
主人公であるこの編集長タンってやつが、
宇宙人探索を通じて、実際はその先に一体何を解明したかったのかっていうところに鍵があるんですね。
で、本当にこの言ったらそのきっかけはそのインチキ臭いこの宇宙人探索なわけですけども、
その探求の先にあるものは何なのかっていうこと。
で、これがですね、実はそれこそ科学とか人文学とか、
人類が数千年かけてずっと探求してきたある普遍的な謎そのものなんですよ。
で、これ何なのかっていうこと。
で、その真理に彼は最終的に触れられるのか。
その真理っていうのは彼の人生とどう関わりのあるものなのか。
そして旅の最後に彼は何を語るのかっていう風な映画になっていきます。
で、もうこの終盤の展開は本当にやっぱり僕らが何で学ぶのかとか、
何かに好奇心を抱いてそれを徹底的に探求することの先にあるものって何なのかとかっていうことを
本当に何か考えさせてくれるめちゃくちゃ深い問いに実はなっていきます。
で、この映画のレビューにですね、映画監督のリー・ルイジュンという人がコメントを寄せてるんですけど、
この映画は一編の詩だっていうわけですよ。
で、僕はここにもう100%アグリーします。
本当にその通りだと思う。
これね、じゃあ何言ってんだっていうのは是非見てほしい。
でもめちゃくちゃいい映画です。
で、めちゃくちゃ面白いです。
これね、今年の最後に見るにはもってこいだと思います。
あるいは年始に見るにももってこいだと思います。
是非ご覧くださいっていう宇宙探索編集部。
12月29日金曜日よりKBCシネマで公開です。
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今年もね、みなさんに新しくグロウアップに加わっていただいてから、
みなさんの話聞いてなかったら通り過ぎてただろうなっていうものがたくさんあって。
私熊本まで展示会見に行ったりもしましたもんね。
ありがとうございます。
アジア美術館のイベントの時は我々2人も行ったりとかね、
ACD映画も見に行ったりとかしましたけども、
それはやっぱり熱を込めて伝えてくださる。
その熱量っていうのがやっぱり電動力だな、大事だなっていうのは本当に思いました。
本当に今年一年お世話になりました。ありがとうございました。
また来年もよろしくお願いします。
ここまで三吉豪平のキャッチアップでした。
ガールズパンチ×少女隊の×ラジオ隊。
×少女隊の春のキーナと青井リドマです。
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