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窓ぎわのトットちゃん
2024-01-04 12:01

窓ぎわのトットちゃん

クリエイティブプロデューサー 三好剛平
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感想

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00:00
スピーカー 1
毎週木曜日のこの時間は三好剛平のCatch Up、クリエイティブプロデューサーの三好剛平さんです。三好さん、おはようございます。
スピーカー 2
おはようございます。
スピーカー 1
今日は私、スタジオに出ておりまして、外からの声かけとなりますが、三好さん、今年も熱いプレゼントを期待しております。よろしくお願いします。
すみませんね、こちらがイヤホンをつけるのを忘れておりました。
さあ、今日はどんなお話でしょうか。
すみません、どうも。おはようございます、改めて。
スピーカー 2
今、聞こえてますか。
スピーカー 1
よろしくお願いします。
スピーカー 2
さあ、今日の内容なんですけれども。
スピーカー 1
本日はですね、全国のシネコン各劇場で実は公開中なんですけれども、アニメ映画、窓際のトットちゃんをご紹介したいと思います。
これ、1981年に執筆され、国民的そして世界的ベストセラーとなった黒柳哲子さんの自伝的小説ということなんですけど、今回これを日本アニメ界のトップクリエイターが集結して映画化した作品になっています。
もうすでに12月8日から公開されているので、もうすでにご覧になっているお客さんのリストの方も多いと思うんですけど、本当にこれね、劇場で見逃すのが惜しい素晴らしい作品になっていたので、ここからご紹介していきたいと思います。
まずですね、この映画の原作になったこの窓際のトットちゃん、もうなんかね、僕がご紹介するまでもなくご存知の方の方が多いと思うんですけど、
これ、黒柳哲子さんが今から約80年前の第二次世界大戦が終わる少し前の激動の時代を背景に、自らの幼少期を自伝的に描いた小説作品ですね。
1981年にこれ執筆されて現在に至るまで、なんと全世界で累計2500万部長、20以上の言語で翻訳もされています。
もう世界中で愛されている本当に大ベストセラーなんですね。
これは台湾のデジタル担当大臣として、コロナ禍ですごい有名になったですね、オードリー・タンさんってあの天才人いるじゃないですか。
スピーカー 2
はい、オードリー・タンさん有名になりましたね。
スピーカー 1
IQ180以上とか言われている本当にすごい人ですけど、あの方も実は幼少時にご両親から受けた教育方針に実はこの本が大きく影響されていたということも認められるなど、
世界各国の本当に様々な人に読まれ、そして影響を与え続けている一作であるということですね。
この物語の中では黒柳さんが実際に通われた友恵学園という学校で経験したエピソード、それで校長先生である小林先生という素敵な先生がいるんですけど、
その先生とのやり取りであったりとか、学園の教育方針などが詳細に描かれているわけですね。
当時実は黒柳さん自身は落ち着きがないという理由で通っていた小学校を退学させられるなど、非常に特別な子供だったわけですけども、
この友恵学園という一風変わった教育方針を持った学校に通うことで人生を変えていくというようなものになります。
03:06
スピーカー 1
黒柳さん自身は今で言えば多動性だったりとか、衝動性みたいなことから言われる発達障害を持ち合わせた子供であったということをご自身の著書の中でも触れられているわけですけれども、
友恵学園はそういう特別な特徴を持つ少年少女の自主性、自分自身でやりたいことをしっかり尊重しながら教育していくという、当時としては非常に先進的な学校だったわけですね。
映画の冒頭の中で黒柳さんが校長先生である小林先生と初めて出会った日のエピソードが描かれるわけですけども、これが本当に素敵で、
転校前の学校では困った子として扱われていたトットちゃんが校長室に招き入れられて、小林先生がさあ何でも話してごらんと、話したいこと全部というふうに言って、
彼女の話をじっくりとにかく聞くという時間を設けるんですね。そこから実に4時間。
とにかくずっと話し続けて話し続けて、それをずっとじっくり聞いて聞いてというふうにしていく中で、
トットちゃんがやがて、それまで言葉にできてなかった心の奥の奥にある悩みにふと触れる瞬間があるんです。
この瞬間に小林先生がちゃんとその言葉を引き受けて、君は本当はいい子なんだよというふうに語ってくれると。
スピーカー 1
これが彼女の人生を変えていくということなんですね。
スピーカー 2
小林先生との出会いというのが大きかったんですね。
スピーカー 1
本当にそうなんです。
とにかくここからトットちゃんと小林先生だったりとか、友達とのかけがえのない日々というのがこの映画の中で描かれるわけですけれども、
その描写というかアニメーションとしてそれをどう描くかということが、本当に見事で生き生きとした緻密でありながら躍動感のあるという、
なかなかアニメーションでいくと一番大変な手書きとデジタルも本当にうまく合わせながら見事な描写になっていて、
本当に日本アニメ界の技のショーケースを見るぐらいのすごい充実ぶりです。
すさまじいアニメーションの表現の中でそういう生き生きとした日々が描かれているのがまず一つ、劇場で見るべきポイントかなというふうに思います。
この映画がとにかく何より素晴らしいと思ったのはもう一つ、この有名な原作をどのように映画にするかということですね。
どうしても有名な原作物ですから、それをある種そのまま絵に起こす、絵解きみたいなアニメ化も十分考えられたと思うんですけど、
やっぱりこの監督が願ったのはこの時代にこそ見られるべきアニメ映画にするにはどうすればいいかという点だったと思います。
このヤクワ・シンノスケという監督が実はこの作品を自ら立案してアニメ化するということを企画して提案したということなんですけど、
その背景にはやっぱり2016年ぐらいからこの企画立ち上げられたわけですけど、海外では多くの子どもたちが犠牲となる戦争が続き、
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スピーカー 1
また国内では障害者施設の事件や幼児虐待など子どもたちの未来や戦争、障害や差別について改めて考えざるを得ないショッキングなニュースが続いていたということが創作の背景にあったというふうに語られています。
そしてそんな社会と向き合うにあたって魔法やヒーローが出てくるのではなく、あくまで日常と現実を舞台としながら、
世代を問わず何らかの気づきと力を子どもたち、そして大人たちに届けられる作品を構想する中で、そのすべての要素を満たすものが窓際のトットちゃんの中に全部あるじゃないかということで、この映画の創作に関わっていくようになったということなんですね。
ということもあって、実際この映画ですね、僕も改めて原作を読んでみたんですけど、実は極端な付け加えだったりとか、改編みたいなものっていうのはあんまり行われてなくて、あくまでその一つの一つの原作にあるエピソードがそのままアニメ化するだけで、今の時代をすごく暗示的に描くようなものにちゃんとなっているということ。
本当に驚くんですね。中でもやっぱり僕が一観客として、残念ながらというべきか、戦慄せざるを得なかったのは、トットちゃんたちの日常にひたひたとしかし確実に忍び寄る戦争の予感の描写なんですね。この戦争の予感の足音、その描写については、実はでも映画の中で残虐な戦場のシーンとか戦争のシーンというのは、ほぼ一個も描かれることないんですよ。
なんだけど、めちゃくちゃ怖いんです。ちゃんと怖いんです。それは何かというと、やっぱりとにかく子供たちの目線からこの世界が少しずつ変わっていく様子だったりとか、あれちょっとおかしいなという様子が少しずつ描かれていく。もっと言えば、この映画、実はカメラの高さがほとんど子供の視点で描かれるんですよ。
なんだけど、ある終盤のあるシーンで、ついに一瞬この目線が大人の目線に上がるんです。この瞬間に何が映り込むかというところがすごいポイントで、すごいんですよ。これは本当にですね、それはまさしくトットちゃんがそれまで子供だったものが、それまでとは違う目線から世界の実相と出会い直さなきゃいけない。その瞬間というのがどういうものかということだったりとか。
本当にそこに至るまでの一連のシークエンスは、本当に僕はおそいじでも大げさでもなく、映画史に残る屈指の名演出だと思いました。すごいです。
そして視線を変えるだけで、それほどの恐ろしさというか、何か世界が変わったということを実感させるってすごい演出ですね。
すごかったです。本当にその演出っていうのは、映画館で見ないとなかなかその体感が観客に伝わらないところもあると思うので、やっぱり是非とも劇場で見ていただきたい映画だなというふうに思ったんですね。
最後にこの映画を年末に劇場で見てきたんですけど、僕も含め映画の後半では劇場のあちこちで涙をすする声が聞こえてくる始末だったわけですけど、その中で終演後にお母さんとやってきてた小学生の男の子が、
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スピーカー 1
お母さんの手を引きながら、僕、映画で初めて泣いたってつぶやきながら、ギュッとお母さんの手を引いている場面に出くわしたんです。僕、この瞬間に、この映画はまだ間に合ったかもしれないと思ったんです。
スピーカー 2
ちゃんとその子供さんに伝わったっていうことですもんね。
スピーカー 1
まさしくその映画の中のトットちゃんが、トットちゃんとか小林先生が1日1日大切に積み重ねてきた日々の営みの意味であったりとか、それが本当に一瞬で全て失われてしまう悔しさとか、あるいはそこに宿る切なる理念みたいなもの、大切な思いみたいなものは決して奪わせないっていう、そういう映画のメッセージが、ちゃんとあの少年のお母さんの手の中に握ったあの思いがちゃんと伝わったのかなっていうふうに感じたし、
僕たち大人はその実現をちゃんと支えなくてはなというふうに思うような鑑賞体験でもあった。この映画まだですね、ギリギリ劇場での公開会も残っておりますので、どうかご家族皆さんでですね、ご覧いただきたい映画だなということで、今日は窓際のトットちゃん映画版ですね、ご紹介させていただきました。
スピーカー 2
いやー、今回も熱のこもった素晴らしいプレゼンをありがとうございました。
スピーカー 1
ありがとうございます。
スピーカー 2
今年もですね、またまたいろんな作品を紹介していただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
スピーカー 1
どうぞよろしくお願いします。
スピーカー 2
ありがとうございました。
三好豪平のキャッチアップでした。
スピーカー 1
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