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毎週木曜日のこの時間は三好剛平のCatch Up。クリエイティブプロデューサーの三好剛平さんです。三好さん、おはようございます。おはようございます。
今日は、写真展?はい、そうなんです。本日はですね、大手門のギャラリー、リブリス小箱というですね、ギャラリーで行われております。
1月14日まで行われているんですけれども、中国出身の写真家さんのワンルーさん。
これ、王様の王に梅雨と書いてワンルーと読むんですけど、このワンルーさんによるフローズン・アー・ザ・ウィンズ・オブ・タイムという写真展をご紹介します。
これですね、この写真展、都市開発が進む中国の地方都市の風景と、作家ご自身の良心の姿を重ねることで見えてくるものとは何かっていう感じの写真展になっておりましてですね。
これ見に行って、実は作家さんに直接インタビューさせてもらったんですけど、めちゃくちゃ良い内容なので、おまけに福岡の人が見る理由があります。
なので、それも含めてちょっとご紹介していきたいなと思います。
まずですね、会場となるリブリス小箱、ちょっとご存じない方もいらっしゃるかもしれないので、軽くご紹介すると、地下鉄の大堀公園駅からですね、ミニストップ側に出てですね。
で、そういうのでグーッとですね、昭和通り沿いグーッと行くとですね、福銀が見えてくるじゃないですか、福銀のFFGの放射ビルがある。
あそこまでは行かないですけど、あそこの手前ぐらいの角っこに、あの何だっけな、発光食品の有名なお店があるんですけど、その辺りの角から左に曲がっていくとあるみたいな感じなんですよ。
めっちゃローカルトークでした。
ここのリブリス小箱さんなんですけど、本と写真をコンセプトにしたブックストア&フォトギャラリーということで、これ実はですね、ギャラリーの時が特にやっぱり素晴らしくて、福岡にありながら、今、日本で注目される若手作家の写真店みたいなものをですね、ずっと続けていらっしゃってて、
僕もこのギャラリー越しにですね、出会えた作家が本当に多くて、今ではもう割と結構国内だけではなくて海外でも注目されるぐらいの存在になっているようなカメラマンさんも、割とここで教えていただくことが多いので、ここチェックしておくと最新の写真シーンに触れられるよっていうオススメの箱でございます。
そのリブリー・スコバコさんが今回やっているのが、この写真家ワン・ルーさんによるフローズン・アー・ザ・ウィンズ・オブ・タイムという展覧会なんですけど、このワン・ルーさんという方、ご紹介させていただきます。
1989年、中国の三聖書、太原というところでお生まれになって、大学、そして大学院で写真を学ぶために日本に留学してこられた作家さんです。
現在も日本在住で写真家としての活動を続けていらっしゃいます。
彼女は、若手の東流門でもある、新人写真家発掘育成プロジェクト、キャノン新世紀という名門のプロジェクトがあるんですけど、ここで家作に選出されたり、あるいは写真家への新人発掘の芥川賞とも言われる木村伊兵衛写真賞。
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2022年に最終候補5名にまで残っていたりと、業界では高く評価されている注目株なんですね。
今回の展覧会は彼女が在学中から撮り続けて、2022年には日本の出版社から同名の写真集も発表されている。
この写真集から選出、構成された写真の数々が空間に展示されておりますということで、それじゃあどういう内容なのよということをここからご紹介します。
フローズン・アー・ザ・ウィンズ・オブ・タイム。これ実はですね、作家さんは日本語名もつけていて、時間の風そのままっていうタイトルだったと思うんですけど、そういうようなタイトルをつけているものです。
これはですね、2つのモチーフが主に登場します。それが1つは彼女が生まれ育って、今も彼女のご両親が暮らしている中国三聖城の太原という街ですね。
あともう1つは彼女のご両親、お父様とお母様ということになっていきます。
まずこの中国三聖城の太原という街なんですけど、新市長が就任して以来、大規模な都市計画が始まり、高層ビルや高架橋、商業施設などが一挙に建てられていったため、本当に街の風景が一変していってると。
何か聞いたことあるなっていう話になって。
留学で街を離れたワンルーさんにとっては、戻った時に自宅の500メートル周辺でさえも地図なしじゃ歩けなかったぐらい、本当にわかんなくなったぐらいの変わりぶりだったということなんですね。
おまけに、そうやって帰国して、幼少期に通っていた思い出の公園なんかを写真として撮りに行こうかなと思った時にも、当然のごとくというか、跡形もなくその場所がなくなっていると。
いうことに、寂しいっていうのを通り越して驚いたみたいな、そういう感情を抱いたというふうに言うわけですね。
なんだけど、これ不思議なのが、一方で現地に住み続けている人にお話を聞いてみると、思いのほかその変化に頓着していない様子があるっていうことなんですよね。
それだけ変わっているのに。
もしかしたら、これはちょっと僕もそのお話を聞いて、自分なりの解釈なんですけど、いわゆる変化っていうのは徐々に擦り込まれていくと、意外にその変化の幅っていうのは感じられなくて、
間が空いている人ほど、実はそこの変化にやっぱり敏感に、すごい変わってしまったっていうふうに感じれるのかもっていう感じがするんですね。
だから、やっぱり日常の中で少しずつ変えられていくものっていうのは、やっぱりその違いが見えづらいっていうのはあるのかもなっていう気がしました。
こういうふうにして、彼女の写真でまず街を撮られるときには、大きな変化を契機に失われてしまって、もう戻ってこないっていうような記憶と、
一方で街の人たちみたいにして、徐々に失われていく、徐々に記憶喪失になっていくみたいな、その両方が進行していくっていうことですね。
あともう一つが、これが非常に重要なんですけど、彼女の両親ですね。
彼女のお父さんが、彼女が実は12歳のときに交通事故によって脳を損傷して、それ以来精神と記憶に障害が残ってしまって、
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それまでよりちょっと怒りっぽくなったりとか、あるいは記憶もずっと曖昧なままになってしまったということなんです。
彼の世界には時間の感覚がなくなってしまったようだっていうふうにも彼女は語るわけですけど、
記憶がある時点で止まってしまって、以来娘を見たときにも誰かわかんないみたいなことだったり、
あるいは違う誰かと間違うだったりとか、時には幼少期の娘だと思っているみたいな、そういうふうな振る舞いを見せるようになったということ。
また片山、そのお父さんを看病しながら一緒に暮らしているお母さんは、若い頃からずっと続けている日記があるんですね。
それはある時にワンルーさんに見せてくれたそうなんですけど、
そこには本当にお父さんと出会った頃のみずみずしい思い出から始まり、
自己依頼には悲しいことがあると日記を書くことが多くなったっていうふうな感じで、日々のことを日記に綴っていたということがあるわけですね。
この展覧会はこのようにして、街とか家族、そしてカメラっていういくつかのレイヤーを重ねながら、
記憶を巡る物語を編み上げていくわけですね。
大きな都市開発によって失われていく街の風景、それを惜しむワンルーさん、
そしてその変化の幅を十分に自覚されぬまま徐々に記憶喪失になっていく現地の人々、
そして事故をきっかけに時間の感覚を失って、記憶が曖昧のままのお父さん、
失われていく記憶をとどめるように日記を綴るお母さん、みたいないくつものレイヤーで記憶が反響しまくるんですよ。
これ見事な構成だなと思って。
やっぱりある地方都市に暮らすこういう人類の大きな歴史にとっては、
その痕跡も残らないかもしれないぐらい小さなある一組の夫婦、そして家族の記憶っていうものが、
実は大きな街の変化だったりとか、もっと言えば人類の記憶みたいなものにやっぱり反響していくっていう、
そういうような構成になっていて、僕はね結構本当に感動したんですね。
これはやっぱり今福岡で大きな都市開発が進んでいって、
それを言ったら見ていくしかないっていう中で、
その失われていくものにどうしたらいいだろうかって、
戸惑いの感覚もあるような私たちにとっても、やっぱり他人事じゃないなっていう感じでですね、
この写真っていうのはすごくなんかね、エモーショナルに響くものがありました。
あとやっぱりですね、このご両親のそういうようなものであったりとか、街の変化っていうのを、
だからといってあんまり悲壮感を持って撮ってないんですよ。
なんかすごく淡々と静かにで繰り返される、
もっと言えばなんだろうな、目を向けないともう見過ごしてしまうぐらいの、
ささやかなだけど確かな美しさとかその儚さみたいなものを捉えるものとして、
この写真たちがずっと撮っていってるので、この写真展。
そしてこの写真集がね、本当その全容を全部見せてくれるので、
ちょっと6600円でちょっと高いんですけど、アートピースを買って帰ると思えば安いもんです。
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本当に良い内容なので、ぜひともねこれちょっとねチェックしていただきたいなということで、
リブリスコバコで開催中のワンルーサの写真展、
フローズン・アー・ザ・ウィンズ・オブ・タイムという展覧会、
1月14日まで開催中ですというご紹介でございました。
見てみたいですね。
ここまで三好豪平さんにプレゼンしていただきました。
行きたくなったまた。
行きたい本当。
ぜひご覧ください。
ありがとうございました。
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