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日替わりのコメンテーターが独自の切り口で、多様な視点を提案するコーナー、Catch Up。
木曜日は、クリエイティブプロデューサーの三好剛平さんです。三好さん、おはようございます。
三好 おはようございます。
今回は新たな試みということで、リスナーの皆さんからも、あるテーマをもとに、どんな作品を見たいかとか、思い浮かぶかっていう話を聞きまして。
今回は、夏といえばっていう映画のね、テーマをお寄せいただきました。たくさんお寄せいただきました。
その中で、選んだものは何なのかも含めて、どうぞ解説お願いします。
三好 はい、ありがとうございます。本当にですね、まず先週の木曜日の放送で企画発表をしまして、そしてテーマとなる夏になると見たくなる映画はということで講じしまして、
月曜日の締め切りまで、短期間にもかかわらずですね、本当にリスナーの皆さんからですね、いろんな映画をお寄せいただきました。
中にはね、個人的な思い出とか、三好に劣らぬほどの熱いレビューを送りくださったようなですね、リスナーの方もいらっしゃって、本当に本当に嬉しくて、
僕、何回も読み返すほど、とても楽しませていただきました。せっかくなので少しだけ紹介すると、
例えばラジオネームゆらゆらさんとコロンビアさんは、どちらもですね、名作太陽がいっぱいのリメイクである1999年のマット・デイモン主演版のリプリーをご紹介いただきました。
特にこのゆらゆらさんはですね、熱いレビューに加えてですね、僕も好きな映画だったので非常に悩ましかったんですけど、
今年4月25日にね、このネットフリックス版でドラマ化されたリプリーを紹介したこともあり、泣く泣く仙街とさせていただきました。本当にメッセージありがとうございました。
他にもですね、老婆の休日さん。いいね、ラジオネームですね。
この方は幼少期にご覧になった1959年の秘書地の出来事。これね、パーシーフェイスの有名なテーマ曲がありますけど、
当時、淀川永晴さんが紹介されていたような思い出だったりとか、主演のトロイ・ドナヒューにですね、当時の幼少期の老婆の休日さんがイケメンぶりに惚れたっていう、そういうエピソードもご紹介いただいたりもしました。
あと、チェリーブロッサムさんからはですね、当時学校をサボって大好きなプレスリーに劇場に会いに行った思い出とともに、61年のブルーハワイ、これをご紹介いただきましたね。
この辺りはですね、僕も個人的にも是非見てレビューしたかったんですけど、今では配信もされてないんですね。
さらにはDVDをレンタグルしているようなお店自体も今ちょっと減っちゃっているので、ちょっと皆さんがこのご紹介後にすぐ見れないということで、ちょっともったいないかなと思って、これもまた泣く泣く、戦外にさせていただきました。
でも本当にありがとうございます。そして嬉しかったのがですね、僕が普段紹介する映画の傾向をですね、結構理解くださったのか、結構ですね、僕が選びそうな映画をですね、選んでくださった方も多くてですね。
例えばリバーさんという方はですね、エリック・ロメール監督の1986年の大傑作、緑の光線、これ知ってる人はね、なるほどって感じですね。
そして群青さんは2022年に発表された、もう新たな夏映画のクラシックとなった大傑作、アフターさん、これ本当にいい映画です。
そして僕もその年の自分の映画ランキングトップ10に入れるほど大好きだった青春夏映画の2020年の傑作ですね、アルプススタンドの橋のほうというですね、ジョジョ・ヒデオ監督の素晴らしい作品ですけど、こういったものをお寄せいただいた方もいらっしゃいました。
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これらもね、もう紹介したかったんだけど、せっかくですから、ちょっと僕が普段選ぶのとはちょっと違うような映画を。
居ないものをってことだね。
そうそうそう。ということでちょっと今回はこれもなくなくせんがいにしました。
というような形でですね、とにかくいろんな映画、新旧、国内外、実写からアニメまで、本当に盛りだくさんにですね、いろんな映画をご紹介いただいて、
もうなんかね、みんなと映画団結かわしてるみたいで本当に嬉しかった。
なのでこの企画もこれだけでも続ける意義があるなと思うぐらい、本当に楽しい企画でした。
本当に皆さんありがとうございました。
ありがとうございます。
ということで今回選ばせていただいたのは何かと言いますと、ラジオネームパパさんがお寄せくださった、1986年の大名作ですね、スタンドバイミーをやらせていただきました。
スタンドバイミー。
はい、でこれね、なんだよ結局土手版かよってことでちょっと思うかもしれないんですけど、ここでこれ衝撃の告白させていただきます。
何ですか何ですか。
実はね、僕この映画きちんと見たことが一回もないんです。
本当に?
笑
意外。
そうなんですよ。
そうだったんですか。
そう。でね、もうね、そんなで人様の前に出てね、映画票なんかをね、差してもらってるんだから、ちょっとね、映画のファンの皆さんにね、本当に怒られそうなんですけど、すいません。
じゃあいい機会になったってことですね。
そうなんです、そうなんです。だからこそね、この場を借りて、見てみて、で皆さんにフレッシュな気持ちでこの映画と出会い直すためのきっかけになるようなご紹介ができればなということで選ばせていただきました。
はい。
1559年のオレゴン州の小さな田舎町、キャッスルロックです。それぞれに家庭の問題を抱える4人の少年たちが町から32キロ離れたところに、3日前、ブルーベリーを摘みに行ったまま戻らない少年の死体が放置されているという噂を聞きつけ、その死体探しの旅に出るという物語です。
で、その4人のですね、たわいのない会話を交わしながら過ごしたその少年たちの冒険が、その後の人生で思い出し続けるようなかけがえのない2日間になるのだったというのはそういうお話ですね。
この映画なんですけど、海外ではカミングオブエイジ映画、これ言ってみたら子供から大人になるまでの青春期を描いた映画ということなんですけども、こういうカミングオブエイジムービーとして、そのランキングがあれば必ず1位とか上位に食い込むような映画になっておりまして、
さらには、2023年にこれは日本で実施された夏に見たい映画をお勧めランキングっていう、数百人ぐらいを対象にしたランキングがあったんですけども、これでも1位に選ばれたのがこのスタンドバイ2であるということ。
だからね、やっぱりその青春映画、あるいは夏映画としては定番中の定番ということなんですけども、ここでやっぱり三好としては、じゃあどうしてみんなそんなに青春とか夏っていうふうに思うときにこの映画を連想してしまうのかっていうようなアプローチでですね、ちょっとこの映画を考えてみたいということが、計らずしもね、結構僕が感じたこの映画の一番の魅力がまさしくそこに直結するからでもあるわけですね。
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で順にちょっとこれを紹介していきます。まずこの映画の登場人物となる4名の少年が、それぞれが家庭に問題を抱えているということですね。アルコール依存症の父と不良の兄を持つクリスというリバーフェニックスが演じている少年がいます。
ガキ大将というかね、一番中心になる男の子です。そして数ヶ月前に優秀な花型アメフト選手のお兄さんを亡くしたばかりで、両親から礼遇され続けている孤独と劣等感を覚え続けているゴーディーっていうね、真面目な少年がいるわけですね。
でいうような感じで、4人それぞれが切実な環境に置かれていて、彼らがこの世界で無邪気でいられるのはこの4人でいられる時だけなんですね。そんな4人が死体探しの冒険に出るということがやっぱりね、この設定がめちゃくちゃうまく聞いているわけですね。ここで問題になるのがまず、この死体っていうのが何を表しているのかってことですね。
そうですよね。
それは結構驚いた。それは登場人物たちにも言えるもので、例えばやっぱりお兄さんと比較され続けて、お兄さんが亡くなった時にどうせ死ぬならお前だったらよかったのにと思われているような自分の存在のすぐそばに死を置くしかなかったゴーディー君だったりとか。あるいはお父さんが戦争のトラウマで精神を病んでしまって以来ずっとそのお父さんから虐待を受け続けているテディーっていう男の子だったりとか。
あるいは命知らずの父親と兄に囲まれてやっぱりこの世界に自分の居場所を見つけられていないクリスだったりとか。とにかく彼らのすぐそばに自らに差し迫った予感として死っていうものがあるわけですね。
そうなんですよ。だからこそ彼らが死体を探しに行くということは単なる幼い興味本位以上の切実さを持った自分自身の生を実感して、生を取り戻すためのアクションでもあったということが言えると思うんですね。
さらにもう一つこのやっぱり死体を見つけに行く冒険というのが何を象徴しているのかというと、やっぱりこれはもうよく言われることかもしれないけどその少年期の終わりということだと思うんです。
で、彼らは口ではですね、タバコ食い漏らせたりして一丁前にタバコ食い漏らして食後の一服が最高だぜとか背伸びして見せるんですけれども、言ったらもっと言えばそのあたかも一日も早く大人になりたがっているようにも見えるんですけど一方でとにかくこの4人でつるんでいられるこの期限付きの特別な時間っていうのが何よりも心の支えだしかけがえのないものであるということを直感しているわけですね。
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で、大人になりたいけど子供でも生き続けたい。終わってほしいけど終わってほしくないっていうこの思いはこの死体探しの旅をもって一つの区切りを迎えるわけです。
劇中で長い時間をかけて描かれるこの旅の道中に比べて死体が発見される瞬間というのがめちゃくちゃあっけなく到来するんですよ。
これは偶然ではないと思います。いつでも終わりの瞬間というのはドラマにもならないほどあっけなくやってくるんです。
で彼らが旅を終えてそして戻って町に戻ったその日っていうのが映画の中でも語られますけどアメリカの労働者の日の前日であるというこの事実ですね。
つまり彼らが少年であり得た日々の終わりが来て彼らが抱いていた大人になることへの幼い憧れと決別してそしてあまりにもあっけなく到来する大人になる瞬間というのをただ了解して受け入れるしかないというこの非常にビターでありながら
だけど誰もが覚えのあるこの瞬間というのを特別に描いたというのがこの映画の博美なところだと思います。
そうして私たちのそうした特別な時間というのはそのゴール言ったらここで言えば死体を見つけるその結論にあるのではなくそこに至るまでのプロセスにこそ価値があるということを教えている映画でもあるというふうに思いますね。
そのようにしていつか終わりが到来することを誰もが知っていながらその魔法のような時間が1日でも1分でも続いてほしいと願うような特別な時間あるいは強い光を浴びる時に夏のようにね強い光を浴びる時には実はそこに落ちる影もまた色濃いということですねみたいなことも含めてそうした者たちの象徴としてこの4人の冒険があって私たちの青春があってそして特別な休暇としての夏があるということですね。
だからこそ私たちは夏という季節が来るとこの映画を見たくなるということかもしれないと思います。
ちょっと若い頃に見てたのでここまでの見返さないとまたちゃんと見たくなりましたよ。
そうそうそうBBキング来た。BB玉が来た。
爽やかな青春のイメージしか今もう記憶に残ってなかったんですけど。
実はすごい人生の映画でもあるわけですね。まさしくそういう夏という期間の特別さみたいなことに覚えがあるというようなリスナーの方こそやっぱりこの映画をもう一回見返してほしいと思います。
「ぼんやすみ」もう一回見てみるのいかがでしょうか。
スタンドが意味でございましたよ。
良い企画。
三好子へのキャッチアップをお送りしました。
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