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この時間は、日替わりコメンテーターが独自の切り口で、多様な視点を提案するCatch Up。 木曜日は、クリエイティブプロデューサーの三好剛平さんです。
おはようございます。
さあ、今日も何か力作のようですね。
はい、華やかに入ってまいりました。
本日はですね、先週7月4日から、もう今現在ですね、TJ博多、ユナイテッドシネマ、キャナルシティ13などで公開中の日本映画です。
この夏の星を見るという作品をご紹介します。
これね、2020年代、日本から新たに生まれた青春映画のマスターピースって断言していいと思います。
めちゃくちゃ素晴らしいです。なので、ちょっとここからその魅力をご紹介していきたいと思います。
はい、早速まずこのあらすじからご紹介します。
世界がコロナ禍に覆われた2020年、部活動を制限された中高生たちが挑んだのは、オンラインを駆使して日本各地で同時に天体観測を行う競技、スターキャッチコンテストだったと。
手作りの望遠鏡を使って星を見つける速度を競うこの競技を通じて、茨城、東京、長崎、後藤という3箇所の学生たちは離れたままに空を介して繋がっていき、という物語ですね。
これは直樹賞も受賞した大人気作家、辻村瑞季さんの実在する天文部の活動をもとにした同名小説の映画化ということになります。
コロナ禍が背景ということもあって、改めて皆さんに数年前のことを思い出してみてほしいと思うんですけど、コロナ禍の活動制限、あなたはどのように過ごしていましたか?ということを思ってみたいんです。
ステイホームとかね、懐かしいでしょ。3日避けて行動を自粛とか言ってましたでしょ。
映画の冒頭でも今ではもう少し懐かしくも感じるこういったキーワードたちが続々と投入されていくにつけ、まざまざとその当時を思い出させられるんですけど、
その中にふと人と人との接触機会を減らしていただきたいっていう言葉とか見つけると、改めてあの時期って結構異常な状況だったなということを振り返るたびに思うわけですね。
さらにそうした不条理が突然降りかかったせいで、本来だったら当たり前に遅れたはずの日々とか、その青春を奪われた中高生たちっていうのが本作の主人公になるわけですね。
学校は臨時休校で、やっと緊急事態宣言が明けて学校が再開したと思っても、休校期間中ずっと帰省していた友達は戻ってこれないままだったりとか、あるいは部活も時間短縮。
さらにはマスクと距離を強いられた友人同士の関係というのもコロナが長引くほどに徐々に変容していったりするわけですね。
中にはコロナが原因で、それまで大親友関係だった2人がコロナの不条理に亀裂を入れられていくというような人物たちもこの映画の中にちょっと登場したりするんですね。
そもそも僕ら大人たちにとっての1,2年っていうものと、やっぱり彼ら中高生の1,2年の意味合いって全く違うじゃないですか。
本当に思うよりもはるかに切実なものだったなっていうことを、改めてこの映画の冒頭で通貫されていくようなまずありますね。
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ここからですね、そんな設定から始まるこの作品の魅力をですね、もう少し具体的に触れていきたいと思うんですけれども。
この映画ですね、僕はですね、まず何が良かったかっていうと、アクションが良かったっていうふうに紹介したいんです。
天文部でアクション。
これ今までの紹介を聞いていただいた方は、この映画のどこにそんなアクションがあっていうふうには思われると思うんですよ。
そうなんですけど、僕はね、この映画の魅力はっきりとね、まずね、アクション映画と捉えることから見出せるものがあるなっていうふうに思ったんです。
まず1つ、もう言葉通りのアクションが素晴らしいっていうことで言えば、実はあるんですけど。
まずね、僕はこのコーナーでも繰り返し、映画の醍醐味の1つっていうのは、画面の中の運動を目撃することであるっていうことは、割と結構たびたび熱面させていただいてるんですけども。
今回この辻村聖さんの原作を映像化するにあたって、やっぱりね、この映画の作り手たちも、やっぱりただその物語を再現するっていうことだけには終始してないんですよ。
確実に、自覚的に映画の中のその運動を見せるっていうことにめちゃくちゃですね、注力していて、それが本当に素晴らしいわけです。
何よりもまず分かりやすく、その運動のエクスタシーを誰もが体感できるのが、この劇中に登場するスターキャッチっていう競技の場面なんです。
ペアを組んだ参加者同士がですね、お題となる星をですね、そのお題を読み上げる人がいるんですけど、それが読み上げられた瞬間に、一斉にその星の方角にですね、みんなが一斉に望遠鏡をバッと振って、
そこからスピーディーに照準を合わせていって、で、星を捉えた瞬間にその星の名前を呼び上げるわけです。
スキッとかね、ドセッとかって言うわけですね。で、この映画はですね、まずこのスターキャッチっていうこの活動をまるで精緻なスピード競技として見せるような、そういうような演出でもって、アクション映画のような快感をですね、めちゃくちゃもたらしています。
これめちゃくちゃいいですね。さらにこのアクションのもう一つ、この映画における重要な装置が、実は意外にもマスクなんです。
これね、本作はコロナ禍を描いた今までのあらゆる映画の中でも、たぶん一番きちんと俳優たちにずっとマスクを装着させ続けた、結構記録的な映画だと思うんですけども、っていうくらいほとんど映画の中でほんとにみんなマスクしてるんですよ。
なんだけど、そうすることによって何かっていうと、マスクを外すっていうアクションだったりとか、大きく息を吸い込むっていう、この振る舞いが何でもないはずの振る舞いが映画の中でめちゃくちゃ目が離せないアクションになっていくわけです。
で、もっと言えば、それでやっぱりめちゃくちゃ感情に揺さぶりをかける運動としてきちんと機能させていて、これマスク演出としてこの手があったかっていう、圧倒されましたね。
さらにもう一つこのマスクが素晴らしいのは、やっぱりこのマスクが導く一つの重要なアクションとして、それこそ私たちがコロナ禍で自分たちが、僕らも実際身につけたと思うんですけど、相手の目の周りの表情の変化。
目の周りのその瞳の運動からだけで相手の感情をどことなく押しはかれるようになった特殊技能を僕ら身につけたわけじゃないですか。
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で、映画の中で確実にそれを導入してるんですね、この映画は。で、目の前の相手の瞳の動きとか、瞬きとか、瞳の黒さ、そこに見出す光みたいなものたちを言ったら注意深く見つめるっていうことを映画は見事に導いていくわけですけども、
それがそのまんま見事なほどに劇中のスターキャッチっていう競技のですね、宇宙の暗がりの中で動き続ける星の運動、そしてその瞬き、さらには星を捉えることっていうことが言ったらやっぱりまずそことまず同期するわけですね。
瞳の動きと星が同期するんです。で、さらにはそれが引いてはやっぱりその瞳の奥の一瞬の輝きとか、真実の煌めきっていうことを捉えることがそのまま星を捉える、希望をつかむっていうことの本作のメインテーマにちゃんと導かれるように結ばれてるわけですね。
本当にうまいんですよ。見事な映画的な方案だと思いました。で、僕は正直このコロナとマスクと瞳と星空っていうこの4つの点、もっといえば4つの星を映画っていうことで結んでいったら希望っていう星座になるんだなって。
かっこいい! お見事だと思いましたね。だし言ったらそのマスクっていう映画にとっても一つの制限をネガティブをポジティブに変え切ったっていうこの振る舞いこそが映画が訴えるやっぱりそのメッセージそのものと見事に交渉しておりお見事だと思いましたね。
さらにはこの映画の一体その瞳に注目ねっていうのは一番映画の一番最初のファーストカットが他でもないこのひときわ大きくて美しい瞳を持つ主演の桜田ひよりさんの目のクローズアップから始まるんですよ。みたいなことからも鮮やかに宣言されていてですね。いやもう見事ですって感じでしたね。
さらにこの映画絶対に劇場で見るべき理由としてもう一つあるのが当然ですけどもやっぱりねこの夏の星を見るというぐらいですから劇中の夜そして星空の中に身を浸す体験そのものに。
プラネタリウムにいるみたいな。そうなんですよ本当にそうなんですでこの映画のもう本当にもう一つの主役と言えるぐらいの空の星々なんですけどこれねすごいのがもう言ったら誰もわからんよっていうぐらいのレベルなんですけどまずねこの映画適当にそれっぽい星空風景を cg で後付けすることはしないんです。
そうなんですあのねどの場面でもその言ったらその茨城と言ったら東京と長崎の後藤っていうその土地のやっと空の明るさだったりとかカメラの言ったらその演技の中で降っていくその方角にあるであろう星っていうのを全部シミュレートしてその方角の実際の星空をアナログに言ったら撮影をしてそれを1カットずつ貼り付けていくっていうですねもうねイカれたやり方やってるんですよ。
マジでイカれてる。
すごい。
言ったらその最後までこだわり抜くことであの観客はもうわかんないんだけどでもやっぱりねそこに宿る気迫みたいなものが確かにやっぱりね映画館の言ったら映画の言ったら世界観構築に確実に貢献しているのは見たらわかります。
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作り物じゃない。
そうそうそう。
本物にしか出せない。
そうなんですよやっぱりそれがあるんですよね。
さらにもう一つこの本作の夜の場面っていうのが実はこれ映画撮影の伝統の中でも長く使われてきた言ったらもう古典的な手法なんですけど疑似屋系撮影法とも言われるday for nightっていうやり方があるんですね。
これまあつまり昼間に言ったら明るいうちに実際に夜の場面撮っておいて後でカラーコレクティングカラコレって言って色を調整したりとかそういうような映像処理でもって夜に見せ直すっていう手法で撮影されてるわけですけども。
今回はそれをかなり上手に使っているおかげでですねなんかね夜の場面がどれもただ真っ暗なだけではない夜みたいなそのなんか独特のね夜の質感みたいな奥行きというかそういうリアリティがね出てるんですね。
でそのもう言ったら夜の風景っていうのが私たちのよくよく知っているその夜独特のなんかね大気の熱とか濡れさがうっすら引いてちょっとひんやりした静かでちょっと現実話なりしたような夜の感覚ってあるじゃないですかね。
あるいはもっと言えばこの世界にはもう今自分たちしかいないんだなみたいな夜の闇にかすかに差し込んでくるその月光とか星の光がちょっと希望のように感じられる感覚とかそういった感覚をですね見事に映画体験としてですね確実に宿していて本当にあの水木さんに言っていただいた通りこれプラネタリウムかあるいはちょっと物語があるっていう意味でもそれ以上の体験になってるなというふうに思うわけですね。
映画本当にどこも素晴らしいんですけどもう最後は思わずうならされるラストカットまで含めてですねこれ間違いなくもうここ日本から生まれた2020年代最良の青春映画のマスターピースだと言っていいと思います。
誰よりもまずやっぱりこの体験を自分ごととして生き抜いた当時の中高生にはまず見逃さずにいてほしいんですけど同じくやっぱりね何かをコロナで諦めた経験があるとかそこから何かを得たみたいなそういう感覚がある大人の人たちにとっても間違いなく爽やかな希望と後味を残す一本だと思います。
この夏の星を見るはティージョイ博多ユナイテッドシナマーキャナルシティサーティンなどで上映中ですので絶対にお見逃しなくということでございます。
そして来週のこの時間は三好さんとお送りする月に一度のリスナー名作劇場。
テーマは夏に見たくなるアニメ映画といえば。
ということは数々の名作がありますがエピソードも添えて送ってください。
メールはgu.rkbr.jpファックスは0928448844そしてグローアップのインスタエックスなどでもお待ちしております。
今度の日曜日までに送ってくださいお待ちしております。
三好豪平のキャッチアップでした。
落語家の立川翔子です。
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立川翔子ニュース