1. 三好剛平の福岡エンタメCatch Up
  2. 展覧会「光源との距離 田代一..
展覧会「光源との距離 田代一倫+児玉和也」
2024-09-26 12:40

展覧会「光源との距離 田代一倫+児玉和也」

クリエイティブプロデューサー 三好剛平
Learn more about your ad choices. Visit megaphone.fm/adchoices

感想

まだ感想はありません。最初の1件を書きましょう!

00:00
この時間は、日替わりコメンテーターが独自の切り口で、多様な視点を提案するCatch Upです。
木曜日は、クリエイティブプロデューサーの三好剛平さんです。おはようございまーす。 おはようございまーす。
今日は久しぶりにイベントというか、展覧会なんですね。 はい、さようならございます。
えっと、今週はですね、親福岡通りにあるアートスペース幕というところでですね、9月29日まで、今週のだから日曜日までってことなのかな。
開催中の田代一さんと児玉和也さんという二人の写真家による、写真展、光源までの距離というものをご紹介します。
で、これは本当に小さな会場で、それほど大きくはない20点の写真が展示されているっていう、割と小規模な展示でこそあるんですけれども、
これがね、もう一度見てしまったら、うわぁ、写真って何だっけ?みたいなことだったりとか、あるいは写真が写しているものってそもそも何なんだっけ?
みたいな問いみたいなものは、猛烈な勢いでですね、どんどん呪文が始まっていくようなですね、素晴らしい展示になっています。
これを絶対に見逃してほしくないなというふうにも思いますので、ここからその魅力についてご紹介していきたいと思います。
はい、まず最初に今回のその写真展の主役であります田代一さん、児玉和也さんというですね、このお二人をご紹介していきたいと思います。
田代和也さん、1980年生まれ、福岡生まれでいらっしゃるわけですけれども、九州産業大学の写真学科を卒業されて、
その後、福岡でまずご活動された後、2010年に拠点を東京に移されます。
その後、ほどなくして発生した東日本大震災ですね。
これを受けて、もういてもたってもいられんということで、すぐに被害を受けた山陸、福島地方へ飛ばれまして、
現地の人々のですね、その肖像写真をですね、撮影する、こんな感じのですね、今ちょっと手元にあるんですけど。
一人一人をね。
そう、一人一人をもうとにかく撮っていくっていう、その肖像写真のシリーズをそれから3年間続けられるんですね。
この時に数千点、その写真を撮られているわけですけれども、その中から453点を選出したものが、現在福岡に拠点を置く出版社で里山社っていう会社があるんですけど、
こちらから発刊されている浜百合のコロニー、山陸、福島、2011から2013年っていう写真集になっていて、
皆さんのお手元でも手に入れることができますと。
とにかくね、このね、写真家としてね、やっぱりね、この浜百合のコロニーっていうこの写真集が、
その田代さんご自身、そしてもっといえば写真家っていうものが、一人一人の人間と対峙するっていうことだったりとか、
写真っていうのがそもそも何が捉えられるのかみたいなことについて、
本当に愚直に真摯に向き合い続けた、その一つの記録みたいなものになっていて、
これが言ったらもう本当に田代さんのやっぱり代表作になっているんじゃないかなと思います。
本当にこれらのご興味のある方、ぜひ手に取ってみてください。
で、その後田代さん、東京で引き続き写真家だったりとか活動を続けていくわけですけれども、
03:00
2022年からまた拠点を再び福岡にお戻しになられて、
現在西日本新聞で街を撮るっていう連載がやってるんですけども、これを手掛けてもらっしゃいます。
続いて児玉和也さん、もう一方ですね。
この方、1993年生まれの写真家で、田代さんと同じく九州産業大学の写真映像学科をご卒業されていると。
で、もともと児玉さんが在学時代に、93代の先生が、自身の教え子が写真集を出したんだぞって言って、
田代さんの浜百合の頃にをご紹介される機会があったと。
で、それを児玉さんが、当時学生だった児玉さんが手にされて、
これはもう発売と同時に新しいクラシックになるぐらいの傑作だっていうふうに直感されたみたいで、
そこから田代さんの展示だったりとかトークに、児玉さんが足を運ばれるようになって、
今も続くようなこういう関係を育まれていったということなんですね。
その後、写真家としての活動の中でも、田代さんが背中を押されたことで、
児玉さんご自身が自分で撮っていた写真を、四日晩の連続写真集に編み直すような活動もされて、
非常に児玉さんと田代さんというのは関係の深い写真家として活動をそれぞれ続けていらっしゃったわけですね。
そんなお二人が写真展、二人展として写真展するのが、今回ご紹介する光源との距離という展覧会なんですけれども、
これ言ったら、田代さんが2022年に福岡に戻られて以降、初めて開催する写真展であるということも加えて、
さらに田代先輩が、児玉さんという若き才能が撮られた素晴らしい写真をみんなに見せたいという思いもあって、
開催される展示なのであるということらしいです。
ということで、その内容をここからご紹介します。
写真展、光源との距離という展覧会なんですけど、先ほど申し上げたように展示点数20点。
決して大規模ではない写真展なんですけれども、とにかくさっきも言ったように写真とは何か。
そして写真が写しとるものって何なのかということをやっぱり見つめ直させる。
めちゃくちゃ豊かな、もっと言えば詩的な問いに満ちた展示になっているなと思っています。
田代一太郎さんによる光の街2008-2010という展示のブロックと、
あと児玉和也さんによる8分19秒という展示とウォーターフロントという、この3つのブロックでこの展覧会は構成されているんですけれども、
さらにその会場では各ブロックにそれぞれ作家が寄せたテキストだったりとか、展示全体を貫く前書きというのが記された、
とっても素敵なデザインの手元資料、ハンドアウトと言いますけども、この手元資料が持ち帰り自由で設置されています。
この展示全体に寄せられた前書きというのが、やっぱりまずこの写真展を見る格好の導入になっているので、
ちょっとこれ短いテキストなので、ちょっと僭越ながらここで私読み上げさせていただきます。
速度・時間・距離という言葉を単位として捉えると、それぞれの値は容易に認識可能になる。
06:04
だが、それらに写真のという前提を置くと、3つの要素は複雑に絡まり合い、思考の源へと変わる。
その思考の塊から溢れ出た光のような波が寄せて返すように写真へとまた戻っていくというわけですね。
これもう少し読み解いてみると、その目の前の光景を写真として撮影するというこの行為は、
言ってみたら速度、これシャッタースピードと言いますね。そして時間、露光時間と言いますね。
あとその対象との距離という、その3つの要素の無数の組み合わせの中からそれぞれを選び取って、
1つのイメージを定着させることである。
というふうに捉えてみた時に、その上で私たちが見ている写真というのは何なのかということ、
もといえばそれは何を捉えているのかということを、その3つの尺度を当てながらですね、
もう1回分解しながら見つめ直すみたいなことをすると、これからものすごい問答が生まれてくるぞというのがこの展覧会の面白さなんですね。
これちょっと抽象的なので少し具体的な例を挙げていきたいわけですけど、
まず初めに展示されている田代さんの光の街というコーナーですけれども、
これが田代さんが2008年からご自身の故郷である八幡東区で、
街の人々のほぼ全身像を一人一人その背景とともに写しとるスタイルで撮影されたもので、
先ほどちょっとお見せした浜百合のコロニーというふうに、その後に続いていくスタイルでもあるわけですね。
で、僕はもともとその浜百合をまずその田代さんの写真見ていて、
この人は常にいつでもやっぱりその距離っていうものを問題にしている作家だなって僕は思ってたんですよ。
それは何かっていうと、まずはその被写体を写真に収めるための、
言ったらもう本当に物理的な距離、どれくらいの距離でそれを撮るのかっていうこと。
さらにそれをもうちょっと深めると心理的な距離、その対象との心理的な距離。
そしてそのたびに対峙している写真家と世界みたいなものとの距離みたいなものというのが、
やっぱりこの田代さんの写真には常にあるなっていうふうに思ってたんです。
なんだけど、今回のその速度、時間、距離っていう3つの変数を新たに与えられてですね、
それらの写真ともう1回対峙してみると、
これ始めは距離が問題になってたように思われてた写真たちも、
実はもっといろんなものが撮られてるなっていうことが見えてくるんです。
例えばやっぱりそこに写されているのが写真家とその撮られた時に、
世界の間に流れた時間っていうものを捉えてるっていうふうにも捉えることもできるかもしれないし、
あるいはその時その街に流れていた速度のようなものを写し取ったものにも思うと思えば思えるわけですね。
で、だんだんやっぱりそのね、この写真は何を写してしまってんだっけみたいなことが、
だんだんこう豊かに連想されていくような感じになるんですね。
さらにこうした問いをもっと立体的に立ち上げてくるのが、
その次のコーナーで児玉和也さんが展開している8分19秒という写真群なんですね。
これめちゃくちゃ面白いんですけど、
これはやっぱりもうね、写真が捉える今っていうのは何なのかっていうことを超スリリングに出会い直させてくれるんですね。
09:03
というのも、タイトルになっているこの8分19秒っていうのが実は2つの仕掛けがあるんです。
まず一つ目、これがですね、8分19秒というのは太陽が放った光が、宇宙空間で放った光が地球に到達するまでのおよその時間が8分19秒だって言うんですよ。
これつまり読み返ると、私たちの盲目、目が今目の前の光景として捉えているのは、
実は8分19秒前に太陽から投じられた光を見ているってことになるんですね。
っていうのがまず一つその教えとしてあるわけです。
さらにもうこの時点でまず面白いんだけど、さらにこの作品ではその目の前の光景を写真に実際にその児玉さんが収めるときに、
そのシャッタースピードを8分19秒に設定して撮影しているわけですよ。
だからすごい空きっぱなしの状態で撮るわけですね。
で、そうなるとその写真が捉えてしまっているものっていうのは何なのかってことなんですよ。
今っていうものを基本的には写真は捉える装置であるっていうふうに思うわけですけど。
それは確かに8分19秒前の今を捉えているってことは今なんだけど、
なんだけど同時にそれは8分19秒という時間を捉えているわけでもある。
途端にめちゃくちゃ幅のある問いになっていくわけですね。
でもこんな感じでですね、展覧会全体がやっぱり写真って何を写しとっているんですかねっていうことをですね、
もう詩的にどんどん広がりを持って立ち起こしていくのがやっぱりこの展覧会のドキドキする面白さなんです。
目の前の一瞬なんじゃないのってね。
シャッターを押した瞬間に太陽が放った光が届いた時を切られるわけだもんね。
いろいろ考えるね。
だから今って何なんだっけみたいなことにもなっていくわけですよ。
そんな具合で写真を通してやっぱり今だったりとか何を撮ってんだみたいなことを豊かにやっぱり体験させてくれる
田代和友と児玉和也によるこの写真展、光源との距離というのが9月29日まで
親子通りのアートスペース幕にて開催中です。
入場無料でございます。
何度も言うけどこれマジで見ておくべき素晴らしい展示だと思います。
ぜひ足を運んでみてくださいというご紹介でございました。
ということでここまで三好豪平のキャッチアップお送りしました。
地下鉄祇園駅から徒歩2分、RKBスタービル博多祇園スタジオは
ポッドキャストなどの音声コンテンツの収録から動画のライブ配信まで
様々なニーズにお答えできるレンタルスタジオです。
お問い合わせご予約はスタービル博多祇園のホームページからどうぞ。
ご視聴ありがとうございました。
12:40

コメント

スクロール