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この時間は、日替わりコメンテーターが独自の切り口で、多様な視点を提案するコーナー、Catch Upです。
木曜日は、クリエイティブプロデューサーの三好剛平さんです。
おはようございます。 三好 おはようございます。
さあ、今日は、どんなもの?
三好 明日ですね、10月4日金曜日から、福岡ではKBCシネマ他で公開となります、日本映画のHAPPYENDという作品をご紹介します。
ハッピーエンド?
漫長の客席から喝采に包まれたという本作になっておりまして、これ、新映監督のソラ・ネオさんが撮った作品になります。
これは、近未来の日本を舞台にして、思春期の友情と青春、そして今の日本を包むリアルな問題を描いた注目作になっているということです。
順にご紹介していきます。まずは映画のあらすじからご紹介しますね。
舞台は近未来、日本のとある都市でございます。高校生のユータとコウという2人の人物がいるんですけども、彼らは幼馴染で大親友です。
いつもの仲間たちと音楽や悪ふざけに共じる日々を過ごしているというような感じ。
そんな2人、卒業を間近に控えたある晩に、いつものように仲間と共にこっそり学校に忍び込んで遊んだりしているうちに、
ユータ君がですね、こいつがなかなかいたずら者なんですけど、あるいたずらを思いつきました。
それを戸惑うコウ君を誘って、面白がりながらそのいたずらを決行するのがユータ君なんですね。
翌日そのいたずらを発見した校長先生が大激怒しまして、これ何のいたずらしたかというのをぜひ映画を見てほしいんですけど、
なかなか結構派手なことやってます。その大激怒がですね、なんと学校に生徒たちを監視するAIシステムを導入する騒ぎにまで発展してしまうわけですね。
この出来事が、そのコウ君の内面にそれまで降り積もっていた自分自身のアイデンティティだったりとか、社会に対する違和感を深く考えるきっかけとなります。
その一方で今までと変わらず仲間と楽しいことだけをしていたユータ君。この二人が徐々にその関係を次第にギクシャクシャさせ始めました。割と普遍的な青春の物語でもありますね。
この本作で満を持して長編劇映画デビューを飾ったのが新映のソラ・ネオ監督なんですけども、彼は今33歳かな。
男性?
男性です。ニューヨークと東京をベースに映像作家、アーティスト、そして翻訳家としても活動している彼なんですけれども、2020年にはシガナオヤの短編小説をベースにした短編ザ・チキンを発表します。
この作品がロカルノとかニューヨークとか各国の国際映画祭で上映されて、フィルムメーカーマガジンという雑誌では心身経営の映画人が選ばれるインディペンデント映画の新たな顔25人というこの企画の中でその一人に選出されたりします。
さらに今年2024年の5月ですね、日本でも劇場公開されました坂本隆一さんの最後のコンサートドキュメンタリー映画になりました。隆一坂本オーパスという作品がありましたが、この作品で実は監督を務めていたのもソラネラさんなんですね。
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ベネチア国際映画祭で、おはじめ世界各国の映画祭でこの作品坂本さんのこのドキュメンタリーが上映されまして、絶賛を集めたということ。
なんですが、今日ご紹介するこのハッピーエンドという作品は実はその彼が7年前からずっと準備を進めていた作品で
また食べてきたんだね
そうなんです。いよいよ初の長編劇映画として完成したというものになります。
この映画、ここから中身紹介していくんですけど、この映画大きくはまず2つの側面を持つ映画としてご紹介ができるなと思っています。
一つは青春映画、青春群蔵劇。そしてもう一つは広い意味での政治に関わる映画という2点ですね。順に紹介していきます。
まずこの青春群蔵劇の側面ですけれども、この映画の主人公である甲君と優太君、その他メインキャストを務める高校生役の大半が演技未経験者たちで占められています。
何百人ものオーディションを通じて、彼らが発見されていったということですね。
さらに監督自身がやはり慎重に現場の安心した空気感だったりとか、彼らがパフォーマンスを最大化できるような空気を作っていったことだったりとか、
彼らとの映画制作を通じて、本当にキャストと制作人が互いに芽生やしてきたような絆だったりとか、結束が本当に画面の中に息づいている感じが本当にあります。
非常に生き生きとした魅力に満ちた若者たちの姿というのが、この映画の中で見れるというのが一つのポイントですね。
劇中で交わされる他愛のないやり取りも、あるいは互いのうちに生まれていく、徐々に生まれてくる青年期ならではの葛藤も、
観客の私たちの中にある身に覚えのあるあの当時の感覚みたいな感じで、非常にリアルに思い起こさせてくれるところが非常にいいですね。
監督はこの作品を通じて、しばらく会っていない友達に無償に電話したくなるような作品にしたかったというふうに考えました。
そういうようなことで、まず一つは青春群蔵劇であると。そしてもう一つが、広い意味での政治に関わる映画という側面です。
この映画では、学校で高校生が仕掛けた一つの悪戯に対して校長というですね、言ったら権力者ですよ。
彼が監視システムの導入という形で応答するという。これがまず一つの軸になるわけですね。
で、そこにはさらには彼らの学校だったりとかその住んでいるエリアが移民の方だったりとか、多様なルーツを持った人々が集まる地区であるということだったりとか、
あるいは舞台となる近未来の日本社会この全体においても繰り返し小さな地震が続いていて、
いつかまた大地震がやってくるんじゃないかっていう不安が社会全体の内圧となって高まっていたりとか。
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あるいは時の政権が治安維持を目的とした緊急事態状況を憲法に折り込もうとしていたりとか。
なんかどっかで聞いたことあるなみたいな話ばかりなんです。
さらにデモへの警察への締め付けみたいなのが加速している状況が作品を見ているとどんどん明らかになってくるということ。
監督はこの作品の構想を始めたのが2017年、実に7年前だったわけですけれども、
残念ながら当時以上にこの映画に満ちる閉塞感というのが現実の日本を、今の日本をよりビビットに映しとったものになってしまっているというところはある。
実際にその学校に導入された監視システムとそれがもたらす一方的な新しいルールがやっぱりこれを設定されることによって、
学生たちの日常というのが大いに制限されて、萎縮されて、さらには活動とか言葉みたいなものまでも奪っていくわけですね。
先ほどこの映画を青春映画と紹介したわけですけれども、だからといってこの映画というのは学生のことだけを描いた映画ではないわけですね。
むしろその学校という権力、そしてその権力が強いたルールに、ただいい子、いい人間として従うことを求められ、徐々に無力化させられる人々というのを描くという意味では、
学校と学生という設定を借りてきた一つの政治的な偶和のようにも切り立てた作品とも言えそうであるということですね。
実際やっぱりその劇中でやんちゃらった仲間の一人が監視システムがその点数制を導入するわけですけれども、
それによって徐々に萎縮していく様子なんかなかなかね、リアルな恐ろしさを持ってね、観客に届くものがあると思います。
この映画の達成はやっぱり何よりもその青春映画と政治についての映画っていうもの、
その2つのジャンルを今一度改めてそこには実は結びつきがあるんじゃないかっていうことを照らし出すことに僕はあったと思うんですね。
これもう少し詳しく説明すると、まずその主人公であるコート、ユータ、この2人が辿るこの葛藤のドラマですね。
徐々に自らの政治性みたいなもの、大文字ですけどもその政治性に築いていくコート。
現実社会への期待を放棄して切な的な生き方を選んでいくユータっていうこの2人の人物。
この2人が幼少期からずっと親友だったんだけれども、その2人の関係の間にやがて埋められないほどの隔たりが生まれていく。
こういうエピソードも踏まえながら、青春映画って何なんだっけっていうことを改めて考えるわけですよ。
そしたらそれっていわゆる未成熟な者たちの葛藤と変化を捉えるものだとも言えそうだということ。
これは実は政治っていうテーマにおいても実は共通できるんじゃないかっていうふうに思うんですね。
政治的っていうふうに例えば私たちが言うときに、その理想的な姿の1つとしてもしかしたらあるかもしれないのは、
積極的な意味で未成熟、もっと言えば不確定であるということ。
常に揺れれる状態にあるっていうことの中で、積極的な意味で葛藤と変化を続けていける状態っていうのが、
1つの政治的な出演の理想でもあるんじゃないかっていうことを僕はこの映画を見ていて思ったんですね。
そういう意味でも青春と政治っていうものの近接性、近さみたいなものを感じながら、
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で、この映画がハッピーとエンドっていうその相反する2つの感情を一号に包めた、
ハッピーエンドっていうタイトルであるっていうことみたいなことも踏まえて、
この天末を、この彼らの天末を劇場で目撃することに意味があるんじゃないかっていうふうに思うわけですね。
なるほどね。
いやこれね本当にねよくできてると思います。
やっぱりねその先行する様々な本当に名作映画の記憶も上手に引き連れてきながら、
それでもなおみずみずしく、あ、こんなバランスの映画なかったねっていうような新しいジャンルを確立するぐらいの、
ちょっとねやっぱ存在感のあるすごい良い映画になってると思います。
で、本当にあのね、今日ちょっと時間が限られてて触れられませんでしたけど、
撮影とか音楽とか音響設定も凝っていて、劇場鑑賞がやっぱりおすすめだなっていう作品でもあるので、
このハッピーエンドという作品は、
明日10月4日金曜日から福岡ではKBCシネマ、シネプレックス小倉、ユナイテッドシネマ仲間とか久山でも公開されますので、
くれぐれもお見逃しなくというご紹介でございました。
ということでね、ぜひ皆さんも今のなんか世の中のムードみたいなものもすっかりこう空気をまとった映画。
かなりびっくりしますよ。
もうねそこで放たれるセリフ一つ一つが、うわミニホコやなってことばっかり。
でもだからといって重くなりすぎないというか、ちゃんとそこが作品としても楽しめるようになっているので、
本当に上手な映画だと思いました。
ここまで三好豪平のキャッチアップでした。
ガールズパンチ!バッテン少女隊のバッテンラジオ隊!
バッテン少女隊の春の木綱と青いリロマです。
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