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2024-07-11 10:48

映画「大いなる不在」

クリエイティブプロデューサー 三好剛平
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この時間は三好剛平のCatch Up、クリエイティブプロデューサーの三好剛平さんです。おはようございます。
さあ、今日はどんな作品を紹介してくれるんでしょう。
はい、今週はですね、明日7月12日金曜日から劇場公開となります、日本映画の大いなる不在という作品をご紹介します。
この映画の認知症を発症した父と俳優として活動する息子という、この二人の間で繰り広げられるサスペンスヒューマンドラマ。
サスペンス。
サスペンスだけどヒューマンドラマということになってまして、これ劇中の多くのシーンが実は北九州で撮影された映画にもなっています。
これがね、実はね、昨年から今年にかけて国際映画祭で実はかなり注目を集めてもいまして、この度いよいよ劇場公開となります。このタイミングでその見どころをご紹介していきたいということでございます。
はい、まず映画のあらすじからご紹介します。
幼い頃に自分と母を捨てた父が事件を起こして警察に捕まった。その知らせを受け、数十年ぶりに父、幼児の住む九州へ向かった主人公のたかしは、認知症で別人のように変わり果てた父と再会します。
さらにたかしにとっては義理の母にあたる父の再婚相手、ナオミもその行方をくらましていたと。一体彼らに何があったのか。たかしは父の家に残されていた大量の手紙やメモ、そして父を知る人たちから聞く話を通じて次第に父の人生をたどっていくことになるが、というのはこういう話なんですね。
画が気になる。その後何があるんだろうね。 そう、画になるんですね。これ主人公となる息子さんのたかしを森山未来さん。そして父幼児を富士達也さん。名優ですね。さらに牧陽子さんとか原英子さんとか、いずれも本当に実力俳優たちが出演するこの映画なんですけれども、冒頭にご紹介した通り、今世界各国の国際映画祭で確かな実績を残して注目を集めているということです。
これ具体的にどんなショーの感じになっているかというと、まずこの映画が世界にお披露目されたのが昨年秋、トロント国際映画祭です。これ映画作品の監督に特にフォーカスを当てたプラットフォーム部門というのがあるんですけど、このプログラムの中で初上映されまして、この部門で実は日本人で選出されたのは、2016年の黒沢清司監督。スパイの妻ですね。依頼の解挙です。
もうなかなかいい感じです。その後世界の映画祭のサーキットの中でもかなり重要視される一つの映画祭でスペインのサンセバスチャン国際映画祭というのがありますけれども、こちらのメインのコンペ部門にセレクトされまして、なんと藤田敦也さんが日本人初となる最優秀俳優賞を受賞したほか、作品自体ももう一つ別部門の賞も獲得しましたよと。
さらには今年4月に開催されたサンフランシスコ国際映画祭では、なんと最高賞も受賞した。そうなんです。こういう実績も後押しになって、なんと7月19日から日本の公開の1週間後ですね、からはなんとアメリカの一般劇場での公開も決定していますと。
これは小枝さんとか浜口監督とか、いわゆる本当にその巨匠監督だったりとか、あるいは海外で人気の人気アニメ映画を除けば異例の海峡ですね。監督はこれが長編2作目となる近浦慶さんというまだ新映の監督です。なんですけど、今注目しておけば数年後に絶対自慢ができるような才能になっているんじゃないかなというふうに思います。
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そんな本作なんですけども、この番組をお聞きの皆さんにとってまず一つ目の見どころになるのはやっぱり映画の大半が北九州で撮影されているという点ですね。お馴染みの風景が。本当にそうなんですよね。実はこの映画自体が近浦監督ご自身が映画の題材と同じように認知症発症されたお父様のためにご自身も幼少期を過ごされた北九州に通い続けられた。そうなったんだ。この実体験が元になって生まれた作品だということなんですね。
先日ちょっと僕も個人的に監督にインタビューさせていただく機会があったので、北九州で撮影された理由をお聞きしたんですけど、実際のところはその理由が今まで申し上げたような監督ご自身のノスタルジーとかそういうことではなく、あくまで劇中の物語に必要な地形、土地の形が北九州なら撮れるという確信があったということ。
だと、今や日本屈指の評判を集める北九州フィルムコミッションの制作のサポートというこの2点が決め手になったということをおっしゃるわけですね。
この地形の件を少しご紹介すると、映画の舞台になるのが住宅街なんですね。本当に普通の住宅街、北九州の住宅街なんですけど、そこのある種のカメラでわざとそう撮ってるんですけど、一種の息苦しさだったりとか出口のなさ、緊密さみたいなものと、その奥に抜けて見える山並みとか工場の風景、こういったものが物語の主人公たちが物語の中で押し込められていくこの重層的な構造。
複数の層で連なっているような、そういう構造を案に示しているようにも見せることができるということだったり、あるいはその高低差がかなり北九州の地形って豊かなんですけど、このやっぱり高低差というのが映画本来のスペクタクルである画面内の運動ですね。
人の動きだったりとか、ものがこっちからあっちに動いてくるみたいな、そういうものをさりげなく観客の視線に誘い込むというような、そういうような効果も含めてですね、やっぱりいいんだと。
やっぱり見慣れた北九州の風景が結果的に何回いつもと違う風景として新たに立ち起こされた感じがありますね。
これは本当に見事ですね。しかもそれが一つ一つがめちゃくちゃ端正に、かつ暗示的なショットとして一個一個画面に収められていて、僕は本当にこの撮影には本当に圧倒されました。
撮影監督には小枝映画などでもおなじみの大ベテランの撮影監督、山崎豊さんという方がいらっしゃるんですけど、この方を新映監督ながらに寄与して、近浦監督もかなり今回は山崎さんに要望を出しながら、一緒にこう画面を、見事な画面を一緒に作り上げていったというようなそういうものになってます。
ということでまず一つ目はこの画面の豊かさをまずしっかり見ていただきたいポイントで。そしてもう一つちょっと物語についても少しだけ触れたいなと思うんですけど、映画はその認知症になった父の陽二とその息子たかしのドラマを軸に進んでいくわけですけれども、この主人公のたかしという人物、森山さん、みらいさんが演じるこの人物は、劇中で普段は舞台とかテレビなどに出演している俳優さん、役者さんとして活動している人物として登場します。
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しかし特に父のことになると、とてもお世辞にも相性がいいとは言えないような、かなりツケンドンというかそういう振る舞いを見せるわけですね。それもそのはずやっぱりそのたかしというその主人公は数十年前に自分と母を捨てて別の女性の元に消えた父というのをずっと憎み続けているわけですね。
とはいえ、そういうふうに認知症になって改めて退治することになった父を前に彼は、もちろん単純に父のことを知りたいということももちろんなんですけど、ある種その役者としての好奇心からも父陽二という人間自体をちょっと理解できないかということを思いを強くしていくわけですね。
で、それは言ったらお父様、認知症発症したお父さんを介護したいとかケアしたいとかそういうこととはちょっと違う動機なんですよ。人間としての興味みたいなもの。
観察したいみたいな。
そう、ある意味そうなんですよ。で、相手のことを改めてもっと知ってみたいみたいな、ある種のちょっと素朴な興味みたいなものみたいなことを経由することで、彼は彼ならではのやり方で父の内面に迫っていくというような感じになっていくんですね。
で、言ったら認知症でもはや普通の会話もかみ合わない。同じ地平の会話も成立しない。やっと自分の目の前にいるにもかかわらず、やっぱりそこにはいないような感触のお父さん。で、こうして息子にとってはやっぱり南寿にも不在であり続けるタイトルですね。
そこがお父さんのバックに残されたあるものなんですね。で、このまさしくそのあるものこそが後に役者というこのたかしっていうこの彼ならではのやり方で父と息子っていう固定的な関係からたかしと幼児という一人の人間同士の出会い直しに導くキーアイテムになっていく。
さあこれが何なのかっていうのはぜひ映画を見ていただきたいんですけど、とにかくそのプロセスをですね、やっぱり監督の確かな演出力と何よりも森山さんと藤井さんの見事な演技のアンサンブル。すごいですよ。ちょっと気迫がすごい。画面側にも伝わってくるようなすごい演技で見せてくれます。やっぱりこれも本作の最大の見どころになるんじゃないかなというふうに思います。
まあ果たして主人公は父の父材を埋めることができるのかと。映画の中でみるみるジャンルが変わっていくような見ごたえもあって、新映監督にしてさまざまな挑戦を映画の中に結実してしまったような非常に良く作になっていると思います。そして何よりやっぱり北九州がまるで違う街のように見えてしまうこの点も含めて、これは福岡でこそ一人でも多くの人に見ていただきたい一本だなということをご紹介します。
映画大いなる財は福岡ではkbcシネマそしてシネプレックスコクラフォか各劇場にて明日7月12日からそして佐賀シアターシーマでは8月9日から公開となっておりますのでどうかお見逃しなくというご紹介でございました。
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おもしろそうですね。ぜひぜひご覧ください。三好豪平のキャッチアップでした。
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