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毎週木曜日は三好剛平のCatch Up。 クリエイティブプロデューサー三好剛平さんです。おはようございます。
なんか傑作をまた紹介してくれるみたいですね。 今日もまた鼻息荒れですよ、覚悟くださいませということで。
今週はですね、ネットフリックスで4月4日から全世界同時に配信を開始しておりますドラマです。
リプリーという作品でございます。 これはサスペンスの巨匠、パトリシア・ハイスミスという作家が1955年に発表し、
1960年と1999年に映画化もされた、太陽がいっぱいという小説がありますね。
これを今回また実力派の製作人たちが結集して、8話完結のドラマとして再び完成させたというドラマです。
8話ならサクッと見られそうですね。
これなんですけど、これまでの太陽がいっぱい誌の中でも、映像化作品の中でも、
僕はこれ決定版と言っていいと思うぐらいのめちゃくちゃいい出来栄えになっているので、その魅力をご紹介していきたいということですね。
内容に入る前にちょっと一つだけ、今日ですね、実はこの作品を紹介することにしたもう一つの理由がありまして、
実は先週この番組で異人たちというイギリス映画、もう素晴らしい作品ですけども、これをご紹介しました。
そのコーナー直後に番組宛に一通のメールをいただきまして、これがラジオネームさんすーのーとさんという方のお便りだったんですけど、
おはようございます。今朝もありがとうございます。異人たちの主演はアンドリュー・スコット。見たいです。ご紹介ありがとうございます。という風にいただいたんです。
これそうなんです。異人たちという先週ご紹介した映画は、メールであげていただいた通り、アンドリュー・スコットという俳優さんをはじめ、ポール・メスカルだったりとか、ジェイミー・ベル、クレア・ホイって、
いずれもですね、めちゃくちゃ実力派のイギリス、アイルランド系の名優が揃い踏みの演技派映画だったわけですね。
中でもこの主演を演じたアンドリュー・スコットさんの演技が本当に素晴らしかった。
実はですね、今日ご紹介するこのリプリでも主演を務めているのがそのアンドリュー・スコットなんですよ。
そういうことですか。
そういうしりとり的なね、ご紹介なんです。今回のリプリ間違いなく、異人たちも素晴らしかったんですけど、
もう今後多分アンドリュー・スコットはリプリ以前以降という形で紹介されるぐらい決定的な演技を見せたという風に思ってます。
代表作になる。
なります。間違いなくなる。めちゃくちゃいいです。
はい、ということで、ここからまずあらすじをご紹介していきます。
はい。
舞台は1960年代で、主人公はニューヨークで文書の偽造などけちな犯罪に手を染めている詐欺師のトム・リプリーという男です。
この男がですね、ある日、船舶会社を営む資産家からイタリアで絵を描きながら自由な生活を送っている宝刀息子のディッキーというやつがいるんだと。
これを連れ戻すようにお願いするよということで依頼を受けるわけですね。
旅費は全部負担してやるからイタリアに飛んでくれという風に言われたリプリーは、ディッキーと恋人マージという女性が住むイタリアに飛びますと。
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それで出会ったディッキーとリプリーなんですけども、ディッキーの本邦な振る舞いであったりとか上流階級の暮らしに触れていく中で、リプリーは徐々にディッキーという男に愛憎を高ぶらせていくわけですね。
ついには衝動的にディッキーを殺害してしまいます。
そのリプリーが、どういうわけか、自らディッキーになりすまして逃亡生活を開始していくという有名なお話ですけれども、というようなあらすじです。
これまで本当に先ほどにも紹介したように1960年にはアランドローン主演で映画化されたりとか、99年にもマットデイモン主演で映画化されてきたおなじみのストーリーなわけですね。
今回この作品化をもう一回手掛けたのが、スティーブン・ザイリアンという映画作家だったわけですけども、この方名前だけ聞いてもピンとこないと思うんですけども、この方実は脚本家で流れている方で、シンドラーのリストって、あの作品の脚本でアカデミー賞、脚色賞を受賞していたりとか、
あるいはその後もリドリー・スコットとか、マーティン・スコセッシとか、デビッド・フィンチャーとか、もうおもものたちとの脚本をずっと手掛けてきたような、本当に名脚本家なんですね。であると同時に、実はご自身でもボビー・フィッシャーを探してっていう、本当に小さいけれども素晴らしい作品ですけども、この作品で監督とかも手掛けているような実力派の映画作家ですよということです。
で、このザイリアンがすでに何度も映像化されているこの太陽がいっぱいを、じゃあどうやって作品化するかっていうところ。で、ここにやっぱりね、ザイリアンのいくつかの戦略があるんですね。で、これが見事にこう、そうしているというところで、そのポイントをいくつかご紹介していきます。
はい。まず一つ目、これが本当に何より決定的なんですけれども、今回の作品なんですけれども、全編、白黒で撮影しているんですよ。で、通常、太陽がいっぱいって言ったら、やっぱりもうこのタイトルの通りですね、陽光あふれるですね、イタリアの鮮やかな風景というのがイメージされるんですけれども、今回のドラマではそれを全編モノクロで撮るということ。そうなんです、あえてね。
で、この撮影を務めたのが、これまたですね、超実力派のロバート・エル・スウィットというですね、撮影監督。この方、ゼアウィル・ビー・ブラッドという大傑作がありますけれども、これでアカデミー賞、撮影賞とかも取っている。こちらもまた実力派ですね。で、とにかくですね、このエル・スウィットの撮影と、このザイリアンの演出ということで、これだけでも映画ファンは絶対必見確定というようなものなんですけど、
まあ実際もうね、これ画面見てると、とにかくその見事さ、美しさって言ったらですね、もううっとりと見とれるほどです。で、どのショットもさながら絵画のような見事な構図。で、美しいイタリアとか俳優たちをバシバシ捕まえていくし、光と闇を極端に強調した画面というのが、
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それが白黒で。
原作の脚色、本案がもう見事だなというところですね。で、やっぱりこれ今までご紹介したように何回も映像化されているというところで、今回これをどう勝つかというときに、ドラマだというところを勝ち筋にしていくと。
これ具体的には何かというと、やっぱりドラマって映画よりも長い時間が使えるというところがやっぱりメリットですね。で、これを使うことによって生まれる新しいスリルだったりとか、人物造形の深まりというのをやっぱり演出として見事に取り入れていると。具体的にはですね、例えばこれ殺人シーンがあるわけですけども、映画の中で登場する殺人シーン。
これを、なんか今までの映像作品だと、ワーッと高ぶってただ殺すだけみたいな感じだったものを、めちゃくちゃ長回しで撮るんです。長ーく撮るんです。で、なんなら主人公の手際の悪さとかまで全部撮るんです。で、ただそうすることで、なんか画面の中で、例えば飛び散った血とかって、あれやばいじゃん、あれ見つかったら大変だよとかっていう別のスリルが生まれる装置になっていて。
やっぱりどんどん移入させられていくような装置になっている。本当にこの辺の演出もさすがだなっていうところがもう一つですね。で、最後のポイント、やっぱりこれはね、何だって名脚本家の名仕事っていうところで、脚本の脚色が上手すぎるっていうところですね。
これもいろいろ言っていきたいんですけども、一つだけこれ絶対ちょっと紹介したいのは、この映画の中でカラバッチョっていうですね、イタリアの有名な画家のエピソードがたくさん紹介されていくわけです。で、カラバッチョって言ったら、このバロック記を代表する画家で、マグダラノマリアとか、ダビデとゴリアテとかって名画をたくさん手掛けてきた画家なんですけども。
この本編の中で出てくるこのカラバッチョっていう人、実はですね、このカラバッチョ自身が光と闇の作家っていう風にまず言われているような作風を持っていたりとか、実はですね、この画家自身もですね、小さな諍いをきっかけに知人を殺害して、晩年はイタリア中を飛び回ってたっていう、そういうエピソードを持つ画家なんですよ。
そうだった。
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ぜひともご覧くださいというご紹介でございました。
宮下剛平のキャッチアップをお送りしました。
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