ちくごist尾花成春
2024-05-02 11:05

ちくごist尾花成春

クリエイティブプロデューサー 三好剛平
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毎週木曜日のこの時間は三好剛平のCatch Up。クリエイティブプロデューサーの三好剛平さんです。
おはようございます。
三好 おはようございます。
今日はどんなものを紹介してくれるんでしょうか。
三好 先ほどね、美術のこともご紹介されてありましたけど、私も実は今日は展覧会をちょっと一つ持ってまいりました。
4月20日からですね、くるめし美術館で開催中の展覧会、ちくごist尾花成春をご紹介します。
しげはるってこれ、成人式の成に春夏秋冬の春って書いてこれしげはるって読むんですけど、
この展覧会、作家による作品とか展示の構成とか内容ももちろんもう抜群にいいんですけど、
これ、公立美術館が果たすべき役割っていうものを見事に体現された素晴らしい展覧会であるなというところもあって、
その辺からちょっとですね、皆さんにこの魅力をご紹介していきたいというところでございます。
はい、まずはリスナーさんを含めて皆さんにご質問ですと、
皆さんも普段からね、例えば興味のある展覧会が開催されるとかで美術館に足を運んで鑑賞されたりすると思うんですけど、
そもそも美術館、ミュージアムの役割、使命って何だと思いますか?
これ難しい質問です。
いくつもその美術館で保存している絵画がたくさんありますから、
保存とかね。
地元のアーティストの作品。
そこね。そこも重要ですよ。
これね、なかなか今枠の大きい質問しちゃったんですけど、
これ国際博物館会議、ICOMというところがですね、採択している、言ったらもう博物館ミュージアムのドンみたいな組織ですけど、
ここがですね、美術館を含む博物館、ミュージアムの最新の定義を定義しているわけですね。
これはミュージアムとは有形及び無形の遺産を研究、収集、保存、解釈、展示する社会のための比喩理の常設機関であるというふうに言うわけですね。
ここでちょっと見たいのが、この研究、収集、保存、解釈、展示っていう5つのキーワードですと。
多くの皆さんがやっぱりその美術館とかへと言った時に、もちろん最初にイメージするのは展示っていう機能があると思うんです。
美術館が持つもちろん役割の大きな一部なんですけど、しかしこれはほんの一部でしかないということでもあるわけですね。
本来であればある作品をその5つのキーワードに乗っ取ると、どう解釈して展示するか、あるいはどの作品を収集して保存するか、
そうした全ての判断の根幹をなすのが、やっぱりですね、この5つのキーワードの一番最初にある研究というところになるはずなんですよ。
やっぱりそれがないことには、美術館が何をどう収集したり保存したり展示したりするかっていうことの論拠がなくなっちゃうわけですね。
ということで、やっぱり美術館っていうのは何よりもまず本来は調査研究の現場であるっていうところが非常に重要なんです。
それが個性にもなる。
そうなんですよ。
美術館、博物館のね。
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まさしくまさしく、そうなんです。
やっぱりその研究の足場があってこそっていうところもあって、やっぱりその調査研究の現場であるっていうこと。
さらにその職員として、歴史や資料研究のスペシャリストとして働くのが学芸員さんと呼ばれるような人たちってことになるわけですね。
なんでこんな話するかっていうと、近年ではですね、やっぱり全国どのミュージアムでも予算縮小が課題とされる中、規模が大きくて話題性のある大量動員が見込める、いわゆるブロックバスター展なんてものに頼りながら運営をしていかなきゃいけないという厳しい現実があります。
もちろんそうした展覧会を行うことで、それまで滅多に足を運ばなかったような人が美術館を訪れるきっかけになったりとか、美術の裾の広げる機会になったりとか、あるいは誰もが知っている話題性のある作品を実際に鑑賞できるとか、もちろんいいことはたくさんあるんです。
なんですが、やっぱり基本的にそうした展覧会っていうのは、言い方をちょっと厳しく言うと、すでに評価と人気が確立した作家の作品を集め、それを代々的な広報を仕掛けることで成立するイベント的な性質がやっぱり非常に強いということなんですね。
で、それをもって今美術館とかっていうものの存在意義がどんどんただただ動員とマネタイズっていうこの評価指標にどんどん置き換えられていっているという厳しい現実があります。
もう耳が痛いって感じですけど、この中でやっぱりこの作品とか資料をまだ名も無きものとかだったりとか価値化されていないものを調査研究して、きちんと歴史的価値とかっていうところに再定義していくっていうことこそが美術館の根源的な使命であるっていうところ。
やっぱりこの現状の中でそこをもう一回ちょっとフォーカスしたいなって常に僕は思っているところがあったと。
いう中で今回の久留米市美術館のこの筑後伊豆と小花重晴天なわけですよ。
で、久留米市美術館ではその前身となる石橋美術館っていうその時代からずっと近代以降の青木茂とか坂本半次郎とかいわゆる優れた洋画家を輩出してきた久留米の歴史及び同じく多くの洋画家たちを運んできた九州全域っていうところを
一つのこういった軸として久留米ゆかりの作家を描くとした九州洋画の体系的コレクションを形成するっていうことを運営方針の一つにされてあるわけですね。
で、今回この筑後伊豆というこの展覧会のタイトルは実は今後久留米市美術館がこの久留米及び筑後の地で活躍した作家を紹介する展覧会シリーズとして打ち立てたものでその第一弾になるのが今回の小花重晴天なんですね。
おーじゃあ今後筑後伊豆と誰誰という。そうボリューム2みたいな感じでどんどんなっていくということですね。その第一弾なんです。でこの小花重晴っていう作家なんですけども1926年に現在の浮橋で生まれて2016年に同じ土地で亡くなるまで90年間ひたすら創作活動を続けてきた画家なんですけども
美術に少し関心がある人だったらもしかしたらその九州で活動した前衛美術家集団の九州派。この九州派の中の一員として彼の名前を聞いたことがある人もいるかもしれませんが多くの人にとっては小花重晴って聞いてそれ誰っていう名前もほとんど知られてないみたいなところなんですね。
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っていうのもやっぱりこの公立美術館が小花重晴の画業全体をこの規模で展望するっていうのは今回の展覧会初めてなんですよ。なんだけどまあそれってつまりは筑後地方でかつて活動した知る人ぞ知る作家っていうところで忘れ去られたかもしれないこの作家をもう一回歴史の美術の歴史の中にもう一回評価すべき作家だっていうところに位置付け直すっていうそういう役割になるわけですね。
でこれによってやっぱりその九州派時代以外の彼の作品を見るとまあ本当に圧倒されるぐらいですねめちゃくちゃ作品がいいんですよ。びっくりします本当に。で本当だったらねその作品一つ一つ紹介していきたいんですけど時間もないのでちょっと駆け足でここから紹介すると15歳からこれから彼は油絵を描き始めます。
で彼の生涯のモチーフになるのが筑後の自然。とりわけその山とかっていうものになっていくわけですけど山とか川ってことになるんですけど当時その15歳当時にですね詩人であったお父様からあの一言ですねあの彼はですねまだキャリアが始まってもう本当すぐの時に一言言われるんです。お前の描く山には存在感がないと山の裏側を描けって言うんですね。
山の裏側って深いな。
深いでしょ。ただやっぱりこれが結果的に彼のその後90年間続くこの人生における画業のめちゃくちゃ根底を成す教えになっていくわけですね。
それ何かっていうと対象をただ模写する写しとるだけではなくてその本質とか感覚を捉えて絵に落とし込むということでそれをやっぱりその創作原点となったその筑後の三野の風景をはじめ風景の先にある様々な存在そのものっていうのをどう捉えるかということにどんどんなっていくわけですね。
でとにかく彼はキャリアの中でびっくりするぐらいの速度でスタイルをどんどん変えていくんですよ。でそれをどんどん変えては学んでいってまたその次のスタイルにどんどん生かしていくっていうブラッシュアップしてブラッシュアップしてということでどんどんスタイルを変えていくわけですね。
で最終的にその90年にわたるこの人生の中でひたすら実践を続けたこの画業その最終章この6章あるんですけどこの展示の中の最終章でついに彼がたどり着いたそのスタイルっていうのを見たときにこれすげーわと本当になる。
おまけにその最後にたどり着いたスタイルこそがやっぱりその画業の始めにお父さんから向けられた最初の言葉にそのまま接続するようになっているということで本当に素晴らしい展覧会なんですね。
やっぱりあのこの展覧会がもしその小原繁晴誰だよ知らないよそんなの動員できるのマネタイズできるのということでもしこの展覧会が開催されてなかったらと思うとやっぱりこれはもう本当に地元の文化の大損失だなと思うぐらいの素晴らしい内容です。
でやっぱりこういうふうにあのまだあの価値化されてないものをきちんと歴史の中に価値に置き直してでもう1回提示するっていうことこそがやっぱり美術館の大きな仕事だしもっと言えばそれは美術館にしかできないことなんですよ。
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ていうことも含めてこの展覧会は本当にその意義も含めて絶対に見逃し欲しくない展覧会だなということで今日はこの畜生イスト小原繁晴展。
くるめし美術館で7月7日まで開催中の展覧会ご紹介させていただきました。
行きたい。
マジでいいですね。
山の裏がどう描かれているのか。
すごいよ。
ぜひご覧ください。
ゴールデンウィークにもおすすめですよ。
ということでここまで三好豪平のキャッチアップをお送りしました。
数学教師芸人の高田先生だよ。
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