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毎週木曜日のこの時間は三好剛平のBrush Upです。さあ三好さん、今日は?
はい、今週はというのは、実は今週と来週はですね、2週にわたりまして、実はちょっと特集をさせていただこうと思っておりまして、というのが、KBCシネマでイランの映画監督であるジャファル・パナヒ、そしてパナー・パナヒというですね、これ実はお父さんと息子の親子監督なんですけれども、
この親子監督による新作がですね、立て続けにちょっと上映されるというタイミングを迎えておりまして、それもありまして、この2週にわたりまして、イラン映画特集をお届けしたいと思います。
気になってたんですよ。
嬉しい。
今日ご紹介いただきさせていただきました。
実はね、チラシをね、持ってらして。
もう本当、早く見たい。
嬉しいなんです。
今日はどちらからですか?
はい、なので今日はですね、息子さんの方であります、パナー・パナヒ監督による長編デビュー作、君は行く先を知らないという作品なんですけれども、これをご紹介する。
その前にですね、実はこれ、今週と来週に向けても、イラン映画を取り巻く状況をですね、実はちょっと知っておいた方が、はるかに見やすいなというところもあるので、ちょっと前半、歴史の授業みたいになっちゃうんですけど、
改めてイランという国、そしてその映画を取り巻く状況をですね、まずお話しするところからお届けしていきたいと思います。
で、今申し上げたように、イランという国のですね、社会状況を知っておくことがですね、実はこれらの映画を見るにあたって結構重要になってくる。
どころか知らなかった時には、ちょっとあれこれ結局何の映画なのっていうのが、ちょっと宙吊りになっちゃうかもしれないんですよ。なんだが知っておくと逆に言うと、これめちゃくちゃ頑張ったんだなとかうまくいってんなっていうことがわかります。
イランという国ですけれども、正式にはイラン・イスラム共和国と呼ばれまして、1979年のイスラム革命という革命がありました。
それまでの王政による政治体制がその革命によって廃止されて、国自体がイスラムの教えに基づく政治体制になるというような、イスラム共和制なんて言われるんですけれども、そのような国家になりました。
それまでは実は中近東の中でも最も西洋化された国の一つとしても数えられるぐらい、西洋の文化を柔軟に受け入れてたイランなんですけれども、その79年以降は西洋文化とちょっと一線を隠した道を歩み始めたという背景があります。
この映画でいきますと、1930年に史上初のイラン映画と呼ばれるような映画がサイレント映画でもまず制作されて、その以降50年代ぐらいまでは一般大衆向けの本当に純粋の娯楽映画ですね。
みたいなものが50年代以降増えていきまして、映画シーンはあくまで制作会社が主導してたんですね。だったんですけど、1960年代初頭に入りますと社会問題に意識を持った政治的な映画作家みたいなものが少しずつ現れ始めるんです。
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そこで批評的にも映画的にも評価を集めるようになる。一方でイラン映画のそういうあり方っていうのを政府が目をつけ始めるんですね。
当時の政府が王室の憲法であったりとか、権威に反するもの、制度への反抗に応わせるような表現みたいなものに関しては続々と上映禁止みたいな処分を施していくようになっていく。
そして冒頭に述べた1979年のイスラム革命というものを受けて以降は、いよいよ厳しい国家検閲と対面していく、直面していくことになるんですね。
革命後に設立されたイランイスラム共和国の文化省が立ち上がるわけですけれども、ここが極めてオレルールというか独自の見解によってイランの倫理とか文化と異なる価値観みたいなものを助長する
あらゆるメディア活動、放送だったりとか映画だったりとか、そういうあらゆるメディアへの統制責任を持って厳しい管理というのが始まっていくわけですね。
そういう背景の中で本当に一時は3年間くらい国内の映画そのものが停止するみたいな状況もあったというふうに聞くんですけれども、それに反してというべきか、1980年代以降にはその検閲の目を何とかかいくぐるようにして
一見本当に見える映画に仕立てておきながら、実はその背景に非常に周到に政治とか社会に対するある種の批判的なメッセージだったりとか、そういうものを込めたイラン独自の映画文法みたいなものが徐々に生まれていくわけですね。
これによって世界の国際映画祭でもジャンジャンですね、その賞を受賞していくようになっていて、中でもやっぱりその1997年ですね、もしかしたらこの名前を知りの方も多いかもしれませんが、アッパス・キアロスタミというですね、イランの映画の本当に巨匠中の巨匠がいらっしゃるんですけれども、この監督の王刀の味という映画がカンの国際映画祭のパルムドール最高賞を受賞するに至るということですね。
以降も引き続き国際映画祭ではそういうような映画が評価されていくんですけれども、一方でイラン国内ではあくまで広く鑑賞されている映画というのはどこまで行ってもお国のOKが出た娯楽映画ということもあって、外で国外で高く評価されているイラン映画と国内で見られている映画というのに相当乖離があるという状況があるんですね。
そんな中で厳しい検閲と戦いながらなんとか国外に向けて国の社会状況とかも含めたメッセージを込めた映画を発信しているのがインディーズであったりとかアート系の映画作家が多いんですけれども、その中の旧戦法とも言うべき台風の目とも言うべき人が今回ご紹介するこのパナヒ監督のお父さんにあたるジャファルパナヒという人なんですよ。
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ここにこのジャファルパナヒについては来週ちょっと詳しくお届けしますので、そういうことがあるんだなということをちょっとまず覚えておいてください。
そういうことで今日ご紹介するイラン映画でありますこの君は行く先を知らないという映画なんですけれども、ここにもう一つだけちょっと映画の話に入るもう一つだけちょっと前にもう一つ状況をお伝えしたいと思います。
イランという国なんですけれども、そういうふうに映画がまず非常に自由が制限されているっていうお話をしたんですけど、映画以外の状況もですね同じくかなり厳しい状況にあります。
長年にわたる経済の停滞であったりとか政治の失策みたいなことを受けて失業率であったりとか低賃金労働であったりとかイランの若者の多くは将来に希望を持つことがとてもできない状況に今なっていると。
彼らはとにかく国を離れて新天地で新たな生活を起こして両親や家族をそこに新たな新天地に呼び寄せることで何とか生活を起こしていくということを夢見ているということですね。これ言い換えれば要は亡命ですよね。
みたいなことへの意思がやっぱり非常に強いとなんですが当然まあそれ簡単じゃないわけですね。本当にその非合法ルートで出国を選ぶみたいなことをするしかないかったりとか本当にその社会的生命を懸けて何とか亡命をしたりとかっていうことを頑張るんですけれどもその後の生活が約束されているわけでもないから本当にもう今そのイランの若者たちっていうのは厳しい選択を迫られている状況にあるというところ。
みたいな背景を踏まえて今日紹介する君は行く先を知らないというこの映画です。でこの映画のあらすじ簡単にご紹介します。イラン国境近くを車で旅する4人の家族お父さんとお母さんと青年と幼い弟っていう4人家族なんですけれどもそれとあと1匹の犬が一団になって車でずっと移動しています。
何も知らない幼い次男ははしゃいでおりまして楽しそうな旅に一見見えるんですけれどもこの旅には実はある目的がありましたというような話なんですね。これは監督の家族であったりとか友人に起きた実際の出来事から触発された映画になっておりましてその旅の行方が文字通り君は行く先を知らないその旅の行方っていうのが何なのかっていうのを少しずつ解き明かしていくような映画にもなっています。
で今回やっぱりそのご紹介したそのイランの社会的背景みたいなことを踏まえるとそしてイラン独自の映画文法があるっていうことを踏まえていくと実はこの映画が何を表現しようとしているのかっていうのがちょっと捉えやすくなるかなと思っています。
例えば足をギブスで固定されたお父さんが出てきたりとか犬が瀕死の犬なんですけどもう死にそうな犬なんですけどその瀕死の犬が何を表現しているのかっていうことだったりとか
あるいは人前で歌ったり踊ったりするっていうことがまあそもそも映画の中で表現することは禁じられている映画の中ででも歌ったり踊ったりしているしかも女性であるお母さんがそれをやっているとか
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それはどこの場所なのかみたいなこととかが一個一個まあそういう背景を踏まえてみていくとめちゃくちゃ物言っとるやんけこの映画っていうことになっていくわけですね。
大丈夫かケンジみたいな。
そうなんですだから言ったらやっぱりこの映画は音頭に見えてでも実はものすごく抵抗のメッセージが込められた映画にもなっているということ
中でもやっぱりこの映画の中で4曲の楽曲が紹介されるんですけれども歌詞付きで映画の中でも実際に流れるのでぜひそのですね歌詞に注目していただきたいというところが一つ
あとその映画は実はイスラム革命よりも以前のヒット曲なんですよ
このイスラム革命より以前の楽曲を使うということがどういうメッセージなのかみたいなことにもなっていくわけですね
というところでねこれ以上はもう話しますまい
映画の劇場でご覧いただいてなるほどそういうことかーみたいなめっちゃ戦ってるなーみたいなことを見届けていただきながら
かつ純粋に映画としても胸温まる非常に切実なメッセージがこもった素晴らしい映画になっていると思うので
君は行く先を知らないKBCシネマでぜひご覧いただきたいということでご紹介でございました
背景を知ると知らないとでは全然景色が違って見えるんでしょうし今色々考察をして楽しむ方が多いですから
これ何を歌ってたのかなっていうのをねそれを考えながらそしてイランについて詳しく知るきっかけになるということね
今日は息子さんの作品今公開中公開中でございます
次週はそのお父様の作品を紹介していただけるということで次週もご期待ください
明治豪平のブラッシュアップでした皆さんありがとうございましたありがとうございました
バッテン少女隊の春野キーナと青井リノアです
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