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毎週木曜日のこの時間は三好剛平のブラッシュアップ。さあ三好さん、今日は何でしょうか。
三好 本日はですね、福岡はキノシネマ展示院にて、今週末9月22日金曜日から上映となる。 明日から。
三好 そうですね、明日から上映となります。映画、ロストキング500年越しの運命という映画をご紹介します。
ロストキング。この映画なんですけれども、先にちょっとあらすじというか一番の概要を言っちゃうんですけど、イギリスに暮らす一人の主婦のオシカツが、歴史に残る世紀の大発見につながった実話を元にした映画になります。
ちょっと待って、驚くポイントがいくつかある。オシカツ? 三好 オシカツ。オシカツが、歴史に残る世紀の大発見につながっていく。
しかもそれが実話。 三好 オシカツって価値があるんですよ、だから。 そうなんです。
お仕事に熱心だね。 三好 そうそう、お仕事に熱心だね。これが本当に面白いだけじゃなくて、観客を力づけてくれる素晴らしい作品にもなっているので、ちょっと10人ご紹介をしていきたいと思います。
まずリスナーの方に質問でございます。番組をお聞きの方で、リチャード三世という15世紀イギリスの王様をご存知の方はいらっしゃいますでしょうか。ちなみにお二人はいかがですか。
僕はごめんなさい、知らないです。日本史専門なんです。 三好 どんな人って言われても難しいですよね。
まずこのリチャード三世というのが重要になってきます。イギリスでは1455年から1485年までの30年の間、王位継承をめぐる通称バラ戦争と呼ばれるんですね。
この内乱が繰り広げられていたわけですね。その内乱の最後の最高期に、先代の王様の息子を遊兵して、その弟も殺して、さらにはその他の王位継承候補者や反対派の貴族まで次々と残虐な手法で暗殺して回って、権力を握ったってされている極悪人の英国王こそがリチャード三世でしょうか。
史上屈指の極悪国王だったということですね。おまけにこの悪名高きリチャード三世なんですけれども、背骨がねじ曲がり、街を歩けば犬も吠えかかるような、見るも恐ろしい醜悪な容姿をしていたというふうにも記されておりまして、こう記されたのが何を隠そうかの有名な劇作家シェイクスピアなんですね。
シェイクスピアはこのリチャード三世が亡くなった後、およそ100年後の1593年に、偽曲リチャード三世という作品を発表しているわけですね。
シェイクスピアはこの作品の中でリチャード三世をご自身の偽曲史上最強の悪党として、徹底的に悪党として描き上げるわけですね。
そうすることで、ある種のピカレスクロマンというか、圧巻刺激みたいな歴史劇として、名作として知れ渡るものになります。
そうすることで、結果、英国、そして世界の歴史においてリチャード三世という人は、シェイクスピアが造形した人物像で知られるようになっていくわけですね。
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そういうことです。
ところが、そこで今回紹介するのが、この映画の主人公のフィリッパ・ラングレイさんという主婦の女性なんですけれども、
この人は当時イギリスで二人の子供を育てる主婦だったんですけれども、1998年にある一冊の本と出会ったことを通じて、シェイクスピアの描くリチャード三世の描写に疑問を抱き始めるんですね。
始めは、あれ、なんかシェイクスピアの本と実際のリチャード三世って違うかもっていう小さな興味から始まっていくわけですけれども、
徐々にですね、情報をいろいろ集めていったりとか、本とか読んだりしていくうちに、だんだんリチャード三世ファンである、通称リカーディアンって言うんですけど、
まさしく彼女も筋金入りのリカーディアンにどんどんなっていって、
結果、500年間ずっと行方不明とされているリチャード三世の遺骨がどこにあるのかっていう、
その埋葬地を巡って、歴史研究者とか、大学とか、行政とか、ひとや国を巻き込むような、一大プロジェクトの当事者になっていくっていうような実話があるんですね。
2012年には彼女はついに、当時イギリスのある町の一角にあった駐車場の地底に、史上誰も見つけられなかったリチャード三世の遺骨を発見するんです。
地底ってどのくらいの深さ?
そうなんです。
世紀の大発見でしょ。
そうなんです。駐車場の下に実はリチャード三世が眠っていたっていうことを彼女が発見するわけですね。
すごい。
母標すらなく駐車場になってたって驚きですね。
どう見つけられたんでしょうね。
そうなんです。これが国を挙げての大ニュースになって、今回の映画はそのフィリッパさんの実話を映画にした作品ということになっています。
面白い。
面白いんですよ。スタッフ陣も本当に充実していて、監督は英国起点の名称、スティーブンフリアーズという監督で、2013年に彼の傑作、あなたを抱きしめる日までって本当にいい映画なんですけど、このチームを再結集して、今回の作品ができています。
さらにこの主人公フィリッパさんには、シェイプ・オブ・ウォーターって有名な作品ありますね。アクデミー賞、主演女優賞でノミネートもされたやつですけど、これ地味で普通の人を演じさせたら右に出るものがいない、名女優サリー・ホーキンス。この人がフィリッパさんを演じるという映画になっています。
あらすじとしては今紹介したような話なんですけれども、なんでフィリッパさんという人がそんなにリチャード三世というものに惹かれたのかということですね。
やっぱりポイントになってきます。これフィリッパさんが、劇中でも描かれるんですけど、ご自身も日常生活の中でふとした瞬間に倦怠感とか欲打つ状態みたいなものに襲われる筋痛性脳脊髄炎っていう病気にご自身も抱えられていらっしゃって、そのことが原因で職場で業績に見合わない不当な評価を下されているようなちょっと不遇な悔しい方なんですね。
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おまけに別居中の旦那さんだったりとか、思春期を迎えつつある二人の子供との関係もどことなくうまくいってないという中で何か鬱屈とした日々に押し込められて出口の見えない状態にあるっていうのがフィリッパさんなんです。
そんな彼女が何を隠すとリチャード三世と出会うわけですね。これリチャード三世っていうのを歴史に残る極悪人としてではなく、当時の王朝をお抱えだった劇作家シェイクスピアが史実から不当にねじ曲げた人物像を描き込んだ、それを課せられたリチャード三世として出会い直すわけですね。
そうなった時に、そこから彼女は自身の直感と信念を頼りにして、推しの名誉回復をかけたこの世界との戦いに打て出るわけです。
そうしてたった一人のアマチュア歴史家主婦なわけですけれども、このアマチュアリズムによってこそ掴み取れる事実があるわけですね。
みんなが歴史家とか研究者はそんなことないだろうっていうことを、彼女はアマチュアであるからこそ、リチャード三世に共感すればこそ見つけられる事実がどんどん見つかっていって。
定説にこだわらず。
そこなんです。
私だけの好きなポイントっていうのを先に見つけちゃうって。
分かる。
これは私が押さなきゃいけないでしょっていうね、その推しのエナジーでついにケインたちの鼻を沸かしていくような展開になっていくわけですね。
こんな最高に決まってるじゃないですか。
最高ですね。
痛快だな。
この映画なんですけど、冒頭にですね、ベーストオンなトゥーストーリーということで事実に基づく物語ですっていうことが出るんですけど、その下にですね、その字幕が出た直後に、ハーストーリー、彼女の物語っていうのが追加されるんですよ。
このように宣言して映画が始まるわけですけども、映画の一番最後の最後にもう一回この映画が何についての物語だったかっていうことを応答する、あるセリフによってこの映画が締めくくられるんです。
このセリフがね、もうね、痺れる。今言ってる間にも鳥肌立つくらい泣けます。
本当に。
やったぞっていう感じになる。
めちゃくちゃいい映画です。
シェイクスピアどう思ってるだろうな。
本当です。
ちょっとひどくやりすぎちゃったかな。
ちょっとやっちゃったかなみたいなね。
だから本当にね、人生の中で今この瞬間にも不遇なことにさらされていたりとか、それに対して一死立っても報いてやりたいっていうような、そういう悔しい思いを持っている誰かがいらっしゃるんだったら、この映画は間違いなくあなたの映画ですということで、ぜひとも見ていただきたい一本だなということで、今回ロストキングでございます。
これは見なきゃな。
見なきゃね。
明日からですね。
明日から転陣にあります。
昨日シネマ転陣でね。
けごにあるか。
昨日シネマ転陣で公開ということです。
ぜひご覧ください。
ついお話ありがとうございました。
三好光平さんでした。
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