2024-02-01 12:27

オチ・オサム展

クリエイティブプロデューサー 三好剛平
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毎週木曜日のこの時間は三好剛平のCatch Upです。
クリエイティブプロデューサーの三好剛平さんです。三好さんおはようございます。
おはようございます。
鬼とのインタビューどうでした?
いや、ウケますよね。もう何だったら。紹介するときに現役の鬼って。
インタビューってウケますよね。
いいな。
さあさあさあさあ、今日のCatch Upではどんなものを紹介してくれるんでしょうか?
はい、今日はですね、現在福岡市美術館で開催中、3月24日まで開催中の企画展、オチ・オサム展をご紹介します。
これオチ・オサム、カタカナでオチ・中黒・オサムって書くんですけど、これ作家さんですね。
福岡を拠点に活動した伝説の前衛芸術集団、九州派っていうのがあるんですけど、これの中心メンバーとして活動し、
その後2015年に亡くなっているんですけど、亡くなるまで独自の表現を探求し続けた福岡の現代美術の非常に重要な作家である
このオチ・オサムの開庫展ということで、それが今開催中で非常に魅力的なものなので、ここからご紹介していきたいと思います。
まずオチ・オサムなんですけれども、1936年生まれの現代美術作家で福岡を拠点として活動を続けました。
オチ・オサムは高校時代に美術部に在籍こそしていたんですけど、そこから大学などに行って専門的な美術教育を受けたりはせず、
1955年に19歳になったオチ・オサムは現在の突販印刷に就職するんですね。
その仕事の傍ら、画業に勤しむというスタイルでやっていくわけですけど、19歳のその年に9月に開催された第40回ににか展という展覧会で出品して初入選します。
この時になんと、あの岡本太郎の目に留まるんですね。そうなんです。
言う、言う、いいじゃないって話です。
このオチ・オサムが本名もオチ・オサムって漢字で名前を書くんですけど、カタカナのオチ・ナカグロ・オサムって名乗るようになったのも実はこれは岡本太郎の勧めによるものだったと言われています。
この当時からオチ・オサム作品の特徴っていうものがあるわけですけど、その一つとして挙げられるのが、
通常は画材には使われないような素材も海外に用いていくような独創的な発想がありました。
このオチ・オサムがにか展に出品した花火の好きな子供っていう作品があるんですけど、これも普通だったら絶対画材としては使われない石炭由来の液体であるコールタール。
道路の舗装とか使われるんですね。
コールタールが用いられていたように、ご自身も経済状況としてもあまり画材をふんだんに買えるような状況でもなかったということも含めて、
そのない中で身近なものから面白い素材を見つけて試すみたいな、このないところから発想する感じですね。
それによって結果的にはでも既存の美術制度の枠にはまらない自由な探求精神が発露されて、
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結果それをさらに美術としてなお成立させるだけの独自の美的センスを持ち合わせていたということで、割と天才派だという感じがしますよね。
この彼のキャリア前景を決定付けるきっかけになるのが、まさしくこの1955年の翌年、56年に福岡出身の画家、桜井孝美という男と出会いまして、
この二人の出会いこそが冒頭に申し上げた伝説の前衛芸術集団、九州派、結成のきっかけになっていくというものです。
この二人が中心メンバーになるわけですね。ここで皆さんにこの九州派ってやつにもちょっとご紹介しなきゃなと思うんですけど、
九州派、福岡を拠点に1950年代後半から60年代にかけて活動した前衛芸術家集団ですというものです。
特徴としては反芸術、反東京を掲げて身近な生活用品を素材として用いながら、
福岡から東京中心のアカデミックな芸術表現を批判し、美術活動をしていったというような団体なんですね。
そういう既存のものに対して暗示というか。
そうですそうです。このメンバーには桜井孝美とか千代さん、この二人がいたりとか、
あとこの方もお名前聞いたことあるかもしれません。菊畑もくまさんだったりとか、たべみつ子さんだったりとかっていうのを用意していて、
後に大作家になっていく人たちばかりですね。この番組でもご紹介した、実はこれと同じ時代に関西を中心に活動した前衛美術グループで、
具体というのを紹介しました。この具体と並べて表されることも多いような、戦後美術史において非常に重要な位置を占める美術集団なんですね。
この吸収派っていうのが結構まずポイントになるんですけど、この吸収派を特徴付ける素材、吸収派の美術を特徴付ける素材として挙げられるのが実はアスファルトなんですね。
さっきもコールタワーだったじゃないですか。
そう、コールタワーとまたこれね、あっちは石炭ですけど、こっちは石油ですね。アスファルトなんですね。
通常道路の舗装とかに用いられるような、本当に生活の中でありふれた、しかも画材ではないアスファルトなんですけど、
これを絵画に用いることで吸収派で言えば、当時の急速な50年代から60年代にかけて日本全体で進んでいた都市開発であったりとか、あるいは福岡固有の問題としての単行の労働葬儀とか、
いろんな黒っていうものに乗せ込んで、いろんなメッセージを乗せ込める画材として吸収派のシンボルになっていったわけですね。
このアスファルトの素材を桜井とオチが発見していた背景には、実は二人が交わしていたある会話が背景にあったというのがこの展覧会の前半で実は紹介されます。
いわく彼らは新しい絵画とか、その成立させる画面を実現するための画材って何なんだろうかっていうのを模索する中で、
オチ・オサムが桜井さん、全てのものが色になりますよっていう名言を吐くわけですね。
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かっこいいでしょ。これ何かっていうと、要はその高価な絵の具なんていうのは別に必要なくて、
例えば手元にある砂だろうが、紙であろうが、何でもそれを画面上にベタッと引っ付けて、
色の塊だっていう風に捉えてしまえれば、何だって色になるんだっていうことを言うわけですね。
それを言われた時に桜井が、いやしかしそういうものたちをどうやって画面に定着させるんだい、引っ付けるんだいって言うわけですよ。
その時にオチはひょうひょうと、アスファルトでもパテでも使えばいいんじゃないですかっていうことを言うわけですね。
これがまさしくその後の九州派のアスファルトっていう素材を発見することになっていくヒントになったようなものであろうという風に言われていて、
このオチの天才ぶりというか、この発想なかったわっていうことで桜井が圧倒されるっていう名場面なんです。
ノリでもテープでもっていうのは凡人の発想であって、アスファルトでも何でもその単語は出てこない。
しかも美術の人たちがそれを発想するっていうのは相当な飛躍が必要で、それをやれてしまうっていう自由さみたいなものがあったっていうことですね。
そういう天才オチオサムでございます。
その後ですね、オチは九州派としての活動であったりとかしていきながら、キャリア前期の代表作となる出口なしっていう62年の本当に有名な作品があったりするんですけど、
これもまたメッセージが強いですけど。
そこから一旦ちょっと作家活動を停止するんですけど、また66年からこの桜井孝美の誘いで今度はアメリカに渡ります。
当時前世だったヒッピー文化真っ只中のアメリカにズボッと入っていくことで、そこから相当いろんな刺激を受けて、
ここからのインスピレーションが後期のオチのスタイルを見つけていくための手がかりになっていくわけですね。
で、それが最終的に到達していくのがその一つ1970年代から、実にもう本当に2015年の晩年までずっと生涯をかけて追求するライフワークになった球体シリーズっていうシリーズがあるんです。
球体シリーズ。
球ってこれボールですね。
はいはい。
球の体と書くこの球体シリーズ。
で、これ現存する作品だけでも100点以上あったりする一大シリーズになってるわけですけど、
宇宙空間のような仮想空間の中に色とりどりの球体が浮かぶ抽象的な絵画ということになるわけですね。
これ言葉で説明するよりもちょっとお二人にお見せしようと思って実際にこれ。
無数の球体が大小いろいろね奥行きも感じさせながら。
こんな感じでねいろんな感じでこういう風に球体が並んでいる作品があるわけですね。
で、これ無数の球体が一見ランダムに画面上に浮遊しているようにも見えるんですけど、実はですね画面上にこれ薄くなんですけど、
グリッドというかですね正円正しい綺麗な丸であったりとか図形みたいなものでピツァーと実はグリッドが引かれてるんですよ。
何かこう方眼紙じゃないですけれどもね。
そうそうそう。
そういうものの上に描いたような。
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そうなんですそうなんです。
実はこのランダムに置かれているような球体も実は全部その軌跡上に置いてあるんですね。
で、ここに実はオチオサムが見出した独自の世界認識みたいなものが反映しているわけですね。
で、彼はこの十字架がクロスした地点に立っている私たちはっていう風に言ってその網の目とか5番目みたいなものの上に私たちはいるんだっていう風なことを言うわけですね。
みたいな言葉を踏まえて考えるとこの球体とかこの軌道みたいなのはそのままこの世界における私たち人間であったりとかその関係性みたいなものを示している。
すなわちこのシリーズの絵一つ一つがこの世界を抽象的に捉えたマンダラみたいなものになってるわけですね。
で、そういう風に見ていくと本当にこの絵が実はすごい立体的ですごく意味のあるものにも見えてくる。
なんだけど同時にやっぱりその90年代の前期でやっていたようなあくまで画面を徹底的に成立させていく実験の成果でもあるようにも見えるところで非常にこのいろんな読みに開かれためっちゃ強度のある絵としてあるんですよこの絵が。
でこれ僕も今言葉で説明しますけど実物見ていくとすごいんです本当に圧倒されるやっぱり迫力と緻密さがあってこれとんでもねえもん見ちゃったなっていう感じがあります。
これぜひ見ていただきたいものですね。で実はこの辺の感動みたいなのっていうのはやっぱり1枚の絵画だけ見てもなかなか得られるものでなくやっぱりこの今回みたいにキャリア前期からですねずっと彼の表現の変遷を捉えていくことでこの球体シリーズっていうものがいかにこれがこう一つの完成だったかっていうのをですねこうズゴンと通過させられるものにもなっているのでぜひともやっぱりねこの展覧会このボリュームでね頭から終わりまで見ていただくことでまた新しいオチオサム像が見つけていただけるんじゃないかということで。
今回福岡市美術館のオチオサム展を紹介させていただきました。はい3月24日まで開催ということです。ここまで三好豪平のキャッチアップお送りしました。
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