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毎週木曜日のこの時間は三好剛平のキャッチアップ。クリエイティブプロデューサーの三好剛平さんです。おはようございます。
さあ、今日は。本日はですね、ネットフリックスで配信中のドラマ、ビーフ逆上をご紹介します。
このビーフっていうドラマなんですけれども、先日行われたゴールデングローブショーで、テレビドラマ部門の作品賞、
及び主演のスティーブニュアンさんとアリウォンさんが、主演男優賞と主演女優賞、いずれもテレビドラマ部門で主要賞を受賞するというですね。
トリプル受賞の回帰を達成した本作なんですけど、昨年4月からネットフリックスでは限定配信されておりまして、
この10話構成のドラマ、非常に見どころのある作品になっているので、そちらをですね、ご紹介していきたいと思います。
まずこのビーフっていうネットフリックス配信のドラマなんですけど、これ実はですね、今人気の才能が詰まった一作でございまして、
まずですね、この制作プロダクションが、昨年のアカデミー賞で最優秀賞を取った、
EVERYTHING EVERYWHERE ALL AT ONCE、あれを手掛けたですね、今となっては世界屈指の人気プロダクションのA24ですね。
が、制作を担当していますと。主演の2人も、まずこのスティーブン・ユワンさんという男優さんは、
2020年、ミナリーっていう映画で、アジア系アメリカ人として初めてアカデミー賞主演俳優賞にもノミネートされた実力派で、
ウォーキングデッドとかね、それこそイチャンドンのバーニングにも出演しているような、本当に実力派ですね。
あと、対するこのアリウォンさんという女優さんなんですけど、この方の独絶なスタンドアップコメディアンとして、アメリカで非常に人気の方で、
雑誌の表紙も飾ってしまうような、今一番トップクラスのスタンドアップコメディアンの女性です。
彼女のスタンドアップコメディショー自体も、すでにネットフリックスで日本語字幕付きで配信もされているので、
もしこの作品を見て興味が出た人は、そっちもご覧いただくのもいいかなと思います。
で、脚本と制作組織を務めたのも、イ・サンジンという韓国系の作家さんであったりとか、
あと、いくつかのエピソード、この10話のうちのいくつかのエピソードは、
37セカンズっていう映画で、アメリカでも注目を浴びたヒカリさんという日本人系のアメリカの作家さんが、
ディレクターを務めるなど、エブエブでヒカリが当てられたアジア系アメリカ人の才能が結集した、
数年前では考えられなかったような婦人で大ヒットを当てているという、新時代のドラマですね。
ここからその内容のご紹介に入りたいと思うんですが、久しぶりにお二人にご質問です。
いきますよ。
あなたはここ数日、人生屈指の最低レベルで、仕事や私生活が全くうまくいっておりません。
そんな折に立ち寄ったホームセンターの駐車場で、危うく車同士をぶつけてしまいそうになります。
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相手側の高級車から耳障りなクラクションを10秒近くパーッと鳴らされ続け、
やっと車が動き出したかなと思ったら、相手の車の窓からこっちに向けて、中指を立てた腕が飛び出してきました。
あなたは平静を保っていられますか?
いられるわけない。
あたねーってなるでしょ?
マニアクション!
なりますでしょ?
こっちがどんな気持ちで今おると思っとんねーってなるじゃないですか。
まさしくこのビーフっていうドラマはそういう風に始まるんですね。
仕事もうまくいかずでイライラの絶頂にいる短期出かけプチの便利屋、ダニーという男性です。
ホームセンターの駐車場でバックしているところに白い高級車にぶつかりそうになってしまう。
衝突こそ免れたんですけど、高級車が過剰にクラクションを鳴らしてきて、
さり際には運転手が中指を立ててきたと。
怒りのスイッチが入ったダニーは運転手の顔を一目見て文句言ってやろうということで、
怒りに任せて追跡を開始しているわけですね。
いわゆる青い運転ですからね。
高級車を運転していたというのが、実は起業家として成功を収め、
夫と娘と共に豪邸で暮らすエイミーさんという女性だったということがわかっていくわけです。
とはいえ実はこのエイミーさんもまた家族との時間は取れず、
事業の売却もうまくいかず、華やかに見えて実は満たされない日々を続けていたというような二人なんです。
小さな衝突から始まった彼らのいさかいというのが、思いもよらぬ方向に膨らんでいってどうなるのというドラマなんですね。
どうなるの?
面白いんですよ。
本当に社会的にはおよそ接点がなかったはずの二人なんですけど、
その内面には実はどちらも同じような怒りだったりとかその状況の中で充満させている怒りがあるわけですね。
そういう意味では非常に似た者同士でもあるわけです。
おまけにやっぱりその二人が実はアジア系移民の二世であるというところで、
アメリカ特有の彼らが引き受けているプレッシャーみたいなものもあったりとか、
あるいは彼らがそこまで育ってくる中で覚えた自尊心を傷つけるような出来事だったりとか、復讐心だったりとか嫉妬心だったりとか、
あるいは家族愛とか夫婦関係、社会的な差別とか宗教とかいろんなものを巻き込んでいって、
こんな方向にこのドラマ行くんだっていう感じになっていきます。
このドラマのタイトルになっているビーフっていう言葉なんですけど、
田畑さんとか音楽がお詳しいのでお分かりかもしれませんけれども、
ヒップホップ用語ですね。
相手を挑発して自分を高みに引き上げるようなラッパー同士のいさかい、ディスり合いのスタイルですね。
この言葉がそのままこの二人のいさかいっていうのをもちろん暗示しているわけですけど、
同時に言葉通りの牛あるいは肉っていう意味がビーフって当然あるわけですけど、
登場人物二人がいずれもストレスが高まると、まるでガソリン投下するみたいにして大量のバーガーを頬張るんですよ。
これが一つのユーモアでもあるわけですけど、
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怒りと肉っていうのが結びつけることで人間の動物的な部分であったりとか、
あるいは集約な部分みたいなものを暗示しているようなうまいタイトルだなっていうふうに思うわけです。
本当に1話ごとに驚きの展開があって、10話あっという間に見ちゃう。
おまけに1話が40分程度なので割とサクサク見れちゃう。
400分もうさーっと走れるぐらいのやつです。
ちなみに僕は昨日1日で見ました。
見ました。面白かったです。
本当に怒りに任せた折り運転から始まるドラマで、その決着がどうなるかとはいえですよ。
やっぱりみんなもこの登場人物のように、怒りに任せてガンガン荒れていこうぜって話には当然なるわけもなく、
逆にそうじゃない。その場の怒りに身を任せずに、互いに思いやりを抱くにはどうすればいいかっていうことに向けて、
このドラマがどう進行していくのか。
本当にですね、その動線の引き方が結構特殊で、面白い、変なことすんなーって感じなんですけど、
最後にはすごくそれが意図が通っていくような、うまい構成になってます。
で、やっぱりその舞台となっているアメリカの現代社会であったりとか、
そこで生きているアジア系アメリカ人の現実っていうのを比較的に暴く、
かつエンタメに仕立てる演出力っていうのはもちろん素晴らしいんですけど、
同時にやっぱり冒頭に申し上げたようにその煽り運転っていう、
極めてどこでも起こりうるありふれたその場面から始めていって、
日々生きる中でふと行き場のない怒りとか不全感が襲うっていうのは誰にでもあることですよね。
そういうようなことを本当にその私たちの物語として最終的に着地させるような、
うまい演出が本当に用意されているので、
ぜひとも他人事と思わず、自分だったらこれどうしちゃうかなみたいなものを思いながら、
見ていただくといいなと思います。
本当にそうやって見ていくと、社会背景も何から何まで違うような2人が、
実は同じ、似た者同士でいがみ合っているということ、
その相手を許すということがそのまま自分を許すということにつながっていくんじゃないかな、
みたいなこととかも見えてくるようなドラマになっているので、
後味は意外に本当にいいです。
ということも含めて、ぜひとも楽しんでいただきたい。
ゴールデン・グローブショーも受賞納得の充実のドラマなので、
ネットフリックスで配信中のビーフ、ぜひご覧いただきたいと思います。
週末にでもね、一気に。
一気にいいと思いますよ。
これも止めないほうがいいと思います。一気に見るほうが面白い。
熱度困ったプレゼン、今回もありがとうございました。
三好光平さんでした。
ありがとうございました。
バッテン少女隊の春野きいなと、
青井リノアです。
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