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2024-08-22 13:13

映画「ドーターズ」

クリエイティブプロデューサー 三好剛平
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感想

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毎週木曜日のこの時間ですが、日替わりのコメンテーターが独自の切り口で、多様な視点を提案するCatchUpです。
木曜日は、クリエイティブプロデューサーの三好剛平さんです。
三好さん、おはようございます。 おはようございます。
さあ、今日は。
はい。本日はですね、ネットフリックスで配信開始したばっかりですね。
8月14日からかな、全世界同時配信になっていると思いますが、
ドキュメンタリー映画で、「ドーターズ」という映画をご紹介します。
ドーターズ、娘たちぐらいの意味ですかね。こんなビジュアルですけど。
これは、シントンDCの刑務所で開催された、ある特別なダンスイベント。
そこから、そのダンスイベントに参加した人たちの、その後、数年越しで生まれた変化、みたいなものを見つめていく作品になっています。
これは、めちゃくちゃ感動的である上に、鑑賞後にはですね、
あなたはこれどう思った?っていうふうにね、お互いに語り合いたくなるような、そういうような作品にもなっていて、
ちょっとこれ見てほしいなと思ったので、ここからその魅力をご紹介していきます。
まずですね、この映画の内容からご紹介していくわけですけれども、
この本作は、ワシントンDCの刑務所で行われた、あるユニークなプログラムが題材になっています。
で、これ何かっていうと、そのプログラムっていうのが、犯罪を犯してしまって、
その刑務所に集団されている父親たちに向けて、離れて暮らす自分たちの娘と一日だけダンスができる、そのダンスパーティーを行う。
デートウィズダットっていうプログラムなんですけど、そういうプログラムがあって、それを追ったドキュメンタリーなんですね。
映画としては、パーティーの数ヶ月前から、刑務所にいる父親たちが集められて、離れて暮らす娘とか家族たちの様子と並行して描かれていくわけですね。
集められた十数名の父親たちは、まず輪になって互いに自己紹介するようなところから始まって、
少しずつ重たい口を開いていきながら、自分が犯罪を犯してしまった理由だったりとか、大切な娘への思いを告白していくというものになります。
他方でもう一つの筋として走っていく娘たちの様子っていうのも淡々と描かれるわけですけど、
やっぱり数年にわたって親がいない、父親がいないっていう日々を重ねる中で感じている心情をカメラに向かってとつとつと告白していくというものですね。
そしてやってくる、いよいよやってくるそのダンスパーティーの日っていうものが、彼らがそれぞれどのような気持ちでその日を迎えるのかっていうところを見ていく作品になります。
これは監督はですね、ナタリー・レイさんとアンジェラ・バットンさんというですね、2人の女性が監督を務めています。
そのうちこのアンジェラ・バットンさんっていう黒人女性こそが、この映画の中でその紹介されているデートウィズダットっていうこのプログラムを実施している活動家の女性なんですね。
彼女はその社会の中における少女たち、特にその黒人の少女たちの様々な問題に取り組むガールズフォーアチェンジというその団体、活動団体を2000年に立ち上げて今も活動を続けている女性なんですけれども。
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彼女はこの2012年にテットってあるじゃないですか。こうやってプレゼンテーションを社会的に価値あるアイデアをする講演プログラムがありますけど。
テットで本作の題材となったこのデートウィズダットっていうプログラムの取り組みについてお話しされた2012年に。これがきっかけで様々な映画制作者からオファーがあったらしいんです。
なんだけど、彼女自身をその共同監督に迎える体制でドキュメンタリー映画として作っていくっていうこのチームが映画権を獲得して作品が完成されたということです。
この映画なんですけども、2024年1月にサンダンス映画祭で初めてお披露目されたわけですけれども。
これドキュメンタリー部門で観客賞、そして映画祭全体の中でフェスティバルフェイバリット賞っていう。
映画祭の中で一番のお気に入りになった賞っていうのがあるらしいんですけど、これも受賞する回帰を果たしたということ。
今回8月14日から晴れてnetflixで全世界同時配信が開始しましたよというような作品です。
ここから作品の中身についても少し触れていくわけですけれども、映画がおおよそ3幕構成になっています。
まず一番最初の1幕目は、それぞれの受刑者であるお父さんたちと離れて暮らす娘とか家族たちのお話がまずあります。
その後2幕目、中盤はいよいよやってきたダンスパーティーの数時間が描かれるわけですね。
6時間限りなんですけど、そこの様子が描かれると。
そして3幕目となる終盤は、そのダンスパーティーから数年をかけておった受刑者とその娘、そして家族たちの変化の様子を捉えていくというような。
そうなんです。だから結構時間をかけてしっかり丁寧に作られたドキュメンタリーにもなってますね。
本作はね、もちろんずっと時間をかけてお父さんが少しずつ後世への意思を固めていく様子だったりとか、離れたところから父の帰りを願い続ける娘たちの祈りだったりとか。
そしていよいよやってくる父と娘の次元付きの再会の瞬間みたいなものっていうのは、もちろん見れば誰もが感動してしまうような映画としても見ることができるんですけど。
僕が実はですね、この映画見てて何より驚いて、しかもそここそが結構こうした映画、もといえばこうした支援の肝なんじゃないかなっていう風にちょっと感じたところがあるので、そこをご紹介させていただきたいと思います。
何かって言ったら、この映画の中においてその刑務所に収監されている父親たちが具体的に何の犯罪を犯した人たちなのかっていうことは徹底的に描かれないんですよ。
描かれないんです。この映画を見て父親たちの発言の中で、少しずつ犯罪に行ってしまった理由みたいなのはなんとなく描かれるんだけど、具体的に何をやったかっていうのは描かれない。
でもその感じってともすれば、映画を見て真剣に見ている人であればあるほど、たぶんそこって気になっちゃうと思うんですよ。
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もう少し言い換えると、立派な言ったらもう俺はこんなことはしないよとか、もうやりたくないと思っているみたいなことを言う人も、いや数年の経験を言い渡されるほど重大な犯罪を犯したあなたでしょうと。
そんなことが言える立場なのっていうことをつい言いたくなるかもしれないし、場合によっちゃ被害者の気持ちもそっちのけで、どうしてあなただけは幸せになろうとできるのっていうようなことを言いたくなる人もいるかもしれない。
これ英語で言うところのジャッジメンタルみたいな言い方ですけど、決めつけて一方的に判断するような、そういうような気持ちがよぎってしまうかもしれない。
実際何より、僕自身もどうしても普段からですね、いつもやっぱり弱い側だったりとか、奪われた側の人間の意見を尊重したい人間であろうとするところがあるから、そこはすごく気になりながら見てたんですよ。
ね、ですよね。なんだけど、やっぱりこれ映画見てる間に、ちょっとでも違うのかもって思い始めたのが、やっぱりこの映画の視点自体がそうであるように、徹底的にやっぱり彼が何をやってしまったかっていうことじゃなくて、
今目の前で、今ここの相手の言葉だったりとか、今ここで変わろうとしているその姿勢を正しく尊重するっていうことからしか、彼らの公正っていうのは始まらないんじゃないかってことなんですよね。
で、ここで一つ、少年犯罪者の公正だったりとか社会復帰を中心に、矯正社会学っていう、矯正して、派の矯正とかの矯正のこの矯正ですけど、矯正社会学っていう分野の教授でいらっしゃる、服部達也さんっていう人が発表していたあるデータをご紹介したいと思うんですけど、
これは日本の話にはなっちゃうんですけど、日本における全体の犯罪のうち、およそ6割もの犯罪が再犯者による犯罪なんですって。今一回やってもう一回やっちゃう、何回もやっちゃうっていう。つまり何かっていうと、これ言い換えると、再犯の可能性を低めることが、そのまま社会全体の安全とか安心を向上させていくことに直結するって話なんですね。
犯罪におけるそういう支援においては、まずもちろん犯罪被害を受けた被害者支援っていうのがもちろんあります。なんだけど、同時にこうした加害者の人たちの社会復帰だったりとか、あるいは加害家族への支援を行うような加害者支援というものも存在するわけですね。
なんだけど、この加害者支援っていうことを、まさしくハットリー教授が行う中でも、やっぱり頻繁に言われるのが、被害者のこと考えろよっていうことが言われたりとか、犯罪者ばっかり甘かしてどうすんだよって声がやっぱり向けられると。
なんだけど、やっぱりそうしたジャッジメンタルな気持ちと、目の前の犯罪を犯してしまった、今ここにいるこの人々の、今から始めようとしているその公正の意思を正しく尊重していくっていうことは、正しくふわけをしていく必要があるっていうふうに、僕はこの映画を見ていて思ったんですね。
で、やっぱりそこと混同しない。彼らに犯した罪の重さを自覚させるってことはもちろん重要なんだけど、そのことと、公正を今こうして進めようとしているっていうことを、時にはちゃんと分けて、一個一個のプログラムでちゃんとやっていくっていうことをしていかないと、やっぱり解決が遅くなっちゃうってことなんじゃないかなって思いました。
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で、実際やっぱり劇中で犯罪を犯した父親たちのお話の中には、幼少時代に実はやっぱり十分な教育とか環境を得られなかったっていう、まあその経験が元になって犯罪に手を染めてしまったっていうことだったりとか、一人の人間としてやっぱり十分な尊重を受けてこないまま来てしまったっていうことが犯罪に繋がっていたっていう様子がやっぱり垣間見られるわけですね。
で、そんな彼らがパーティーに向けて、自分用に仕立ててもらったスーツに袖を通して、ネクタイ結ぶの初めてなんだよとかって言いながら、みるみる変わっていく表情、それを目の当たりにするっていうこと。
で、初めて真っ当な人間として尊重されて、娘や大切な人への愛っていうのを誰のジャッジも介さずに、純粋に目の前の相手に向かって言葉にさせてもらえる、その場を与えられることの意義だったりとか。
あるいは彼らが娘と別れるときに約束の証として、その日身に着けていたブローチを娘に手渡すという儀式があるんですけど、その時の言葉だったりとか表情の切実さ。
で、実際このデートウィズダットっていうプログラムを経験した受験者の再販率がどれくらいに抑えられているのかっていうのは、ぜひ本作を見てご確認いただきたいと思います。
もうデータは出てるんですね。
出てるんです。
やっぱりこういうふうに、僕は映画を見てて本当に驚いたのが、映画自身が意図的に描かずにいたもの、描かないっていうふうに決めたもの。
それこそが、その視点こそが、まさしくこうした加害者支援っていうことの、ある種の精神のコアにあるものと、それを体現しているようなものでもあるなっていうふうに思ったんですね。
なるほどね。
だからそういう意味でもね、こういう被害者加害者っていう中で、僕自身もそういうことをどういうふうに向け合えばいいだろうっていうふうに考えることはあるんですけど、
なるほどこういうふうに丁寧にふわけしていて、一個一個ちゃんと解決していくことが、トータルにいくと一番いい形につながっていくのかもしれないっていうような、ちょっと非常に学びの多い鑑賞にもなったなっていうふうに思ったんですね。
やっぱり鑑賞後には、いろんな人とあなたはどう感じたっていうことを意見交換してみたいというような作品にもなっているし、何より単純に純粋にめちゃくちゃ感動的な映画でもあります。
もうね、本当に娘たちとついに再会できる瞬間の彼らの様子だったりとか見たら、もう言葉はいらんねっていうくらいの、この人たちはきっと再犯せずに済むだろうっていうような、すごい純粋で尊重された人間の振る舞いになっているなというふうにも思いました。
素晴らしい映画ですね。ドキュメンタリー映画、ドーターズ、ネットフリックスで配信中ですので、ぜひご覧くださいというご紹介でございました。
はい、ここまで三石豪平のキャッチアップでした。
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