美と殺戮のすべて
2024-03-28 13:10

美と殺戮のすべて

クリエイティブプロデューサー 三好剛平
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スピーカー 2
毎週木曜日のこの時間は三好剛平のCatch Up。クリエイティブプロデューサーの三好剛平さんです。
スピーカー 1
今日はリモートでの出演です。三好さん、おはようございます。 おはようございます。よろしくお願いします。
スピーカー 2
さあ、今日はどんな話題でしょうか?
スピーカー 1
あのね、今日ね、めちゃくちゃ僕、力入ってます。
というのが、これね、マジで絶対に見てほしい作品だからなんですけれども、
明日、3月29日金曜日からですね、KBCシネマで上映されるドキュメンタリー映画で、
本当に今年上映されるアート関連のドキュメンタリー作品という意味でも、多分最重要作品の一つと言っていいと思います。
美と殺戮のすべてという作品をご紹介しに参りました。
スピーカー 2
美と殺戮のすべて。
スピーカー 1
はい、ちょっと物騒なタイトルですけれどもね。
これ、現代美術界において最重要作家の一人として挙げられるナン・ゴールディンというですね、
アメリカ人の女性写真家がいるんですけれども、
彼女自身の写真家の活動の歴史というのを片手で展望しつつ、
もう片方では、彼女が近年続けてきたアメリカの製薬会社を相手取った抗議活動を追ったドキュメンタリーというふうな作品になるんですね。
で、これがどうしてこんなに熱量を持って紹介するものになるかというと、
今、日本で暮らす私たちも含めて、この社会の中でアートが、そして美術館がどのような場所であり得るか、
みたいなことまで考えるようなきっかけになる超重要な作品です。
2022年のベネチア国際映画祭では、これ最高賞となる近日賞も受賞しておりまして、
もうすでに世界では本当に高い評価を集めた作品なんですけれども、
これについて詳しくちょっとご紹介していきたいと思います。
まずこの作品のメインになるナン・ゴールディンというですね、
写真家についてご紹介していきたいと思います。
彼女、1970年代から活動を始めていまして、
今ではもう本当に世界のあらゆる美術館に作品が所蔵されているような、
もう本当に超重要なアメリカ人の女性写真家なんですね。
これどれくらいすごいかというと、
イギリスの現代美術雑誌でアートレビューという非常に権威のある雑誌があるんですけれども、
ここが毎年アートシーンに影響力がある人のランキングでパワー100っていうですね、
そのランキングを毎年発表するんですけれども、
これにですね、1位を2023年かなに獲得した人で、
本当に現代アート界における最重要作家なわけですね。
彼女は活動を始めたの1970年代なんですけれども、
当時は社会的マイノリティであったゲイの人であったりとかレズビアンの人、
トランスジェンダーの人であったりとか、
あるいは派手なメイクと女装でパフォーマンスなどを行うドラッグクイーンという人なんですけれども、
03:01
スピーカー 1
そういうような人たちを自分自身の友人でもあったわけですね、そういう人たちが。
そのコミュニティと共に過ごしながら、
その様子を本当にこうセルフポートレート撮るみたいな、
親密な空気で撮っていった作品群をきっかけに注目を集めた作家さんなんですね。
本当にその性的マイノリティの人たちをコミュニティの内側からの視点で、
親密な時間とその体配的な美しさを捉えた作品集として、
性的依存のバラードっていう作品を発表するわけですけれども、
これが写真家としての世界的な注目を集めるきっかけになったということです。
その後、1989年には当時社会の中でまた大流行していたエイズをテーマにした展覧会をニューヨークで開催して、
これがまためちゃくちゃ大きな注目を集めるんですね。
というのも、この展覧会ではエイズになる人って当然ですけれども、
当時誰も自分がそんなになりたくてなるわけじゃないわけですよね。
いきなりなっちゃって、それが本当になったことをきっかけに、
社会の中ではエイズ患者ということで落言をされて、
社会から本当にその存在が排除されていった人たちだったわけです。
その声を奪われたコミュニティ、そういうような人たちに光を当てる展覧会ということで彼女が企画したんですね。
彼女のアーティスト仲間にも、やっぱりエイズを罹患してしまった様々な作家がいたというところで、
彼ら自身の作品であったりとか、そういうような作品を集めて展示することで、
それまで社会の中で黙殺されていた人たちの存在を可視化させて、
その人たちに言葉を与えるような展覧会になったわけですね。
なんですけれども、この展覧会が全米芸術基金というNEAというアメリカの芸術団体から助成金を得て企画されてたんですけれども、
展覧会が当時の政権批判を含むメッセージが含まれていて、それが非常に政治的であるということで、
そのNEAは助成金を撤回するということを発表するわけですよ。
これによって、もう本当に芸術家とその表現に対する弾圧ではないかということで、
当時のアートシーンを巻く大きな議論になっていくわけですね。
これどれくらいの議論になったかというと、その年NEAが同じくレナード・バーンスタインという非常に有名な音楽指揮者がいますけれども、
彼に捧げるつもりだった賞をバーンスタイン側が撤回するといらないというふうに言って、
それが話題になってしまうぐらい、本当に一大大騒動になるわけですね。
こんな中でも彼女はそのスタンスを崩さずに、とにかく声を奪われた人たち、
何かを理由にその社会からいないものにされてしまった人たちに目を向けて、
その人たちと連帯し、作品とか表現活動を通じてその存在に声を与えて、
06:04
スピーカー 1
社会に新しい動きを呼び込んでくるというようなことをずっとやってきた人なわけですね。
というのがナンゴールディンさんです。これを覚えておいてください。
そんな彼女がもう一つ、2014年にご自身の手首の手術をしたんですけれども、
その時に病院で処方された鎮痛剤を服用を始めたわけです。
だったんだけど、この鎮痛剤が実はその後、アメリカ国内で何とですよ、
50万人以上もの死者を出すことになる、アメリカ史上最悪の処方薬と呼ばれている
オピオイドっていう麻薬性鎮痛剤だったんですね。
彼女自身は服用してからすぐに中毒症状が出て大変だったんだけれども、
なんとか今は回復して大丈夫なんですけれども、
多くの民間人の何でもない人たちが、
ちょっとした怪我とか病気の鎮痛剤として気軽に処方されていたこのオピオイドによって、
本当に50万人近くの人たちが亡くなっていくっていう、完璧アウトな薬だったわけですね。
で、問題はこの薬、なんでそんなに流通したかってことになるわけですけれども、
このオピオイドはアメリカの医療業界に流通させたのが、
サクラー家って呼ばれるですね、創業者一家による製薬会社が、
この薬を流通させたわけですね。
で、このサクラー家が流通させたオピオイドなんですけれども、
どうしてそんなに鎮痛したかっていうと、
医療の現場でお医者さんとか病院がそのオピオイドを処方したら、
キックバックです。
キックバック。
社令金としてキックバック渡すから、
じゃんじゃんこれ流通させてくれよっていうことで、
そのスキムを打ち立てたわけですね。
で、結果、歴代史上最も売れた処方薬っていうことで膨大に流通しちゃうわけですよ。
で、彼ら自身もそれは言ったら、
アウトな成分があるっていうことは多分認識していたんだけれども、
金儲けとしてそれをじゃんじゃんやっていくわけですね。
数十万人の人たちが命を落とすことになったっていうこと。
で、これがさらに厄介なのが、ゴールディン自身がですね、
もちろん中毒経験を得たっていうことで、
それが問題であるっていうことはもちろんだったんですけど、
この製薬会社のサクラー家が、
なんと世界各国の大美術館とか博物館にその収集品を寄贈したり、
多額の寄付を行っている一大名門事前科一家だったんですよ。
スピーカー 2
つながっちゃうんだ、そこでね。
スピーカー 1
そこでつながっちゃうんです。
ちょっと表と裏の顔が違いすぎてっていう。
スピーカー 1
そうなんですよ。で、実際その多くの…
ちょっと回線がここで途切れてしまいましたがね、復旧できるかな。
すいませんね、あのラジオを聞いている皆さん。
スピーカー 2
ちょっと今音声が途切れてしまいました。
今のところでもすごく気になる。表と裏の顔の違いに。
はい、じゃあこのナンゴールディーはどうそこから戦っていくのかっていうところですよね。
09:01
スピーカー 2
いやー、このドキュメンタリーがベネチア国際映画祭では近日の受賞ということでね、
気になるところなんですけど。
スピーカー 1
戻りましたかね。
スピーカー 2
あ、大江さん戻りましたね。
スピーカー 1
あ、ごめんなさい。
スピーカー 2
その表と裏が違うっていうこと。
そう、でね、とにかくそういう具合で非常に厄介なことになったと。
スピーカー 1
本当に世界の各国の美術館では、
そのサクラの名前が冠された展示コーナーとか寄贈費が掲げられていて、
で、こんな状況が許せるわけないんですよゴールディーンは。
なので、そうそうそうっていうこともあって、
彼女自身が自らその抗議運動を支持していく団体を立ち上げて、
で、その抗議活動がどうなっていくのかっていうのがこの映画のもう一つの筋になっていきます。
なるほど。
で、これ本当に見どころなのが、やっぱり美術館でデモを展開する場面が作品の中でもたくさん登場するわけですけれども、
それによって本当に社会が変わっていく様相を実際に観客は見ることになります。
で、ここで重要なのが、実は2023年3月に日本でも国立西洋美術館で
パレスチナ振興に対してその日本の現代美術作家たちが集まってですね、
で、その抗議パフォーマンスを行うっていうことをやって、
非常にそのSNSなどでは非常に話題になった場面がつい最近本当に日本でもあったんですね。
で、そこで議論された多くの意見の中に、美術館は美術を展示してさえすればいいんだから、
こんなことやっちゃいけないよっていう論調があったんですよ。
なんだが、今この瞬間にまさしくその振興している様々な問題に対して、
そのゴールディンがやったこと、そしてそこから本当にリアルに社会が変わっていったことっていうのを、
この映画を通して見た時に、果たしてそのじゃあ日本で起きたその一つの抗議活動も含めて、
本当にそれはどういう意味を持ったのかっていうこと、
私たち社会においてアートは、アーティストは、そして美術館っていうのは、
それぞれどういうものとして、どういう場所としてあり得るのかっていうことを考えることもできるような、
本当にですね、射程が今の私たちにそのまま直結するような作品にもなっているので、
そのキックバックとかも含めてね、聞き覚えのある言葉が本当にたくさん出てきます。
そういう意味でも、この作品は今まさしく僕らが見る映画です。
なので、マジで見てください。
3月29日から美と殺戮のすべて警備士シネマで公開されるので、必見です。
ご覧くださいというご紹介でした。
スピーカー 2
熱量高くご視聴ありがとうございました。
スピーカー 1
ありがとうございました。
すいません、電波で失礼しました。
スピーカー 2
いやいや、とんでもないです。
途中ね、お聞き苦しいというか、回線が乱れたところがありました。
リスナーの皆さん、失礼いたしました。
ここまで三好豪平のキャッチアップでした。
スピーカー 3
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スピーカー 3
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