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この時間は、日替わりコメンテーターが独自の切り口で、多様な視点を提案するCatch Up。 木曜日は、クリエイティブプロデューサーの三好剛平さんです。
三好さん、おはようございます。 おはようございます。 おはようございます。
さあ、今日はどういうものを紹介してくれるんでしょうか? はい、私ね、この作品はね、ずっと実はね、紹介したかったんですけど、いよいよこの、あの、紹介できるタイミングが来ましたということで、
ネットフリックスで10月24日よりですね、独占配信を開始しております。 アメリカ映画、ハウス・オブ・ダイナマイトという映画をご紹介します。
はい、あのね、この映画、米国を、アメリカを標的として、どこから発射されたかわからない、たった一発のミサイルが引き起こす、最悪のシナリオを目撃することとなる映画なんですけれども、
もうね、圧巻のスリルで描かれる、もう傑作です。もう傑作だということだけではなくて、まあこれは残念ながらかもしれませんけれども、
2025年の今、私たちが見ておかなければならない一方になってしまったという気もしています。 はい、ということで、ここからその魅力をご紹介していきます。
はい、まずこの本作のあらすじなんですけれども、めちゃくちゃシンプルです、あらすじ自体は。いきますよ。映画はアメリカのワシントンを舞台に始まります。
で、その日もいつもと変わらぬ、ごくありふれた朝になるはずだった、その朝9時半過ぎ、突然一発の出どころ不明の大陸艦弾道ミサイルが米国向けに発射されたことが確認されます。
これね、着弾まで残された時間はわずか19分。 短い。
そう、これをもって最悪の事態をどのように阻止するべきかということを様々な分野の専門家たちが動き出すがっていう、もう言ったらそれだけの映画です。
で、もうね、ちょっと本当にすごい出来栄えなんですけど、まずちょっとね、これ手がけたこの監督から紹介していきたいと思います。
この本作の監督を務めたのが、もうね、これまで手がけた作品にダサくなしって言い切っていいと思いますけれども、
最も信頼できる監督の一人として僕も信頼を寄せるキャスリン・ビグローというですね、女性の監督です。
この監督、いろんな作品手がけてるんですけど、特に2008年に発表したですね、イラクでの爆発物処理班の任務を描いたハートロッカーというね、当時話題にもなりました。
この作品でアカデミー賞の史上初となる女性による監督賞を受賞を果たした。
他、この作品で6部門もですね、作品賞も含むんですけれども、6部門を制覇したというような監督です。
さらにはその続く2012年には、今度はオサマ・ビン・ラディン殺害に至るCIAと特殊部隊の実話を息が詰まるような緊迫感で見せたゼロダークサーティという映画がありましたね。
あるいは、2017年に発表した、60年代にデトロイトで起こった、軍衆と警察による衝突と暴動を描いたデトロイトという作品もあったりします。
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いずれもね、この監督はとにかく圧倒的な緊迫感と、骨太な描写で軍を抜いている名監督だと思っています。
今回ね、このハウスオブダイナマイトという作品も、もう発表された時点から本当に楽しみだったんですけれども、
ネットフリックスで、まず10月に世界同時配信されますよっていう、それに先駆けること1ヶ月前の9月に、ベネチア国際映画祭でですね、プレミア上映されたわけですけれども、もうさらっと最高賞の金実賞を取っちゃいましたね。
さすがの結果とともに、本当にね、僕自身も楽しみにしてたわけですけれども、やっと見ましてですね、もうね、圧倒されました。やっぱすごい。本当にすごいです。
いろいろ本当にすごいところがあるんですけど、まずね、見てて、本当にもう清々しく圧倒されたのが、上映開始ボタンを押してですね、ネットフリックスでね、見始めて、
僕、わずか7分で、これもう傑作だわっていうのを確信しました。
まだ始まったばっかり。
本当にね、作品で言ったら1時間55分くらいあるんですけど、そのうちの冒頭数分で、アメリカで暮らす本当に普通の人々が、それぞれの1日の始まりを積み上げていくんですね。
本当その数分の冒頭シークエンスだけで、実はもうその映画の手際の良さだったりとか、あるいは周到にその後に用意されていく、悲劇への導線みたいなものが、もう鮮やかに配備されていくんですね。
そこから2時間弱はもう本当に息つく間もなく、息をするのも忘れるくらい引き込まれる映画になってました。
うまさはいろいろある映画なんですけれども、ここからはちょっと時間も限られているので、ポイントを絞って数点紹介したいと思うんですね。
まず見事だなと思ったのが、この映画の構成でございまして、全体で言うとこれ実は3部構成になっているんですけど、
まずその3部構成の前にイントロダクションとして、まずその冷戦終了後、私たちの世界における安全保障が、残念ながら核兵器によって安全保障というものが、緊張環境を保つものになっているということを言うわけですけど、
それが結果、平和どころか世界の危険を高める理由になっているんじゃないかっていう導入をまず発するわけですね。
そこから3部構成に流れ込んでいくわけですけれども、実はこの作品の3部それぞれに一部ごとにサブタイトルが与えられているんですね。
これが見事にそのまま私たちの悲劇を暗示するものになっているなと思ったので、ちょっとそこ触れたいと思います。
まず第一章のサブタイトルが、傾斜は水平にというタイトルです。
これね、劇中本来の意味ではこの発されたミサイルの弾道が、言ったらどこかに着弾することを目的に発射されたものであるっていうことを、弾道の軌道を傾斜から水平になったっていうことを確認する際に発される一言なんですけれども、
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映画全体としては、これ要は国家間のパワーバランス、その傾斜を核兵器によって担保することで均衡を成していたはずのものが、今ではどの国も核を保有するという水平的な状態になってしまったことが、この悲劇を呼び込む導線になったんじゃないかっていうことも暗示するようなタイトルになってるわけですね。
はい、傾斜は水平に、まずこれね。
その続きまして2章に関しては、今度はサブタイトルが弾丸で弾丸を撃つっていうわけですね。
これは言ったら、アメリカほどの大国家、世界で一番大きいと言っていいと思いますけれども、その大国家であったとしても、一度発射されたミサイルへの対応策としては、弾丸で弾丸を撃つという、ほとんど極限にも近いことでしか安全保障というのは結果的には成し得ていないっていう現実が現れなっていく。
そういうフレーズだなというふうに思うわけですね。
そしてその後第3章です。
第3章はこのハウスオブダイナマイトのタイトルにも直結するサブタイトルなんですけれども、爆薬の詰まった家っていうサブタイトルなんですね。
これは言ったら、私たちが今生きているこの世界っていうのは他ならぬ爆薬の詰まった家のようなものであるということ。
爆薬の詰まったような家であると。
家であるということ。
さらにそれは本当にたった一つの掛け違いで、全てが吹っ飛ぶほどに危うい状態にあるということの事実を暗示してるんだなというふうに思うんですね。
これでもう一回3つのサブタイトルをつなげてみると、このように私たちは今、各をめぐる傾斜が水平になってしまった国際社会で、弾丸で弾丸を撃つような不可能にも近い安全保障しか携えきれてないまま、爆薬の詰まった家を今日も何とかギリギリ生き抜いているに過ぎないということを明らかにしていくわけですよ。
今日1日生きられたのは奇跡かもしれない。
本当にそういうことなんです。
それぐらい危うい状態にあるわけですね。
これを明らかにする一つの質問を皆さんにちょっとしてみたいと思うんですけど。
今、世界に何発の核兵器が保有されているかご存知でしょうか。
これね、これもう答え言っちゃいますけど、2025年時点で1万2241弾と言われてるんですね。
もうこれ言ったらもう私たちはとにかくこんな危うい状態を何とかもうね、いち早く抜け出さなきゃいけないわけですよね。
そういうメッセージを自らの機器として受け止めてもらう。
その観客一人一人に受けてもらうためにも、この映画はその実はね、周到な結末もあるんですけども。
その結末も含めて、他ならぬやっぱりね、ネットフリックスでの世界同時配信という手法でこの作品を発表したことも極めて理にかなった選択だったなと思うんですね。
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実際この映画ですね、配信開始3日間で全世界で2210万回もの再生数を記録して、その週末の1位に記録されてるわけですね。
さらにはこの映画を巡ってアメリカ本国ではですね、作品内でのその描写を受けて政府まで巻き込んだ議論にまで発展してるって言うんですよ。
これこそがまさしく監督のキャスリン・ビグロ自身が、ある種この映画が求めるものだったっていうことで、そうした状況もやっぱり引き起こすものとしてこの作品を発表したということを言ってるぐらいなんですね。
というような作品になっています。
ここから最後にですね、僕が特にやっぱりリスナーの皆さんにちょっと見てほしいところがあるのでそこを最後触れたいと思うんですけど。
劇中でですね、残念ながらそのミサイルが最終的に自分たちのアメリカの国に着弾が不可避になったっていう、その現実の前にですね、
その専門家たちが敵国に対して報復か対話かっていうことを迫られる緊迫した一幕があるんですね。
そこで発される決定的な一言も含めて、これはちょっとね、見とかない感作品だなとやっぱり思ったんです。
というのが言ったら今ですね、ここ日本においても言ったら不必要に国際的な緊張感を煽り立てるような発言によって、
国際社会からその責任のありかが問題視されている現実っていうのがあるわけですね。
この映画を見たときに改めて感じるのは、そうした言ったらその一つの発言が、
私たちが今生きているこの今の現実っていうのが、実は爆薬の詰まった家と表現するしかないぐらいの緊張関係のただ中にあるっていうこと。
そしてそこではたった一つのその着火、それがたとえ日遊びのつもりだったとしてもですよ。
そのたった一つの着火が家全体、すなわち世界全体を吹き飛ばす決定的な引き金になるっていうことを、
その現実を正直啓示したものではないか。
そのことを改めて自分ごととして引き受けるものでもあるなというふうに思ったんです。
さらにはそういう議論をめぐって、安易に報復的な姿勢になびくことが、
私たちにとってそれは自国を守るということよりも、むしろ自殺行為ですらあり得るんじゃないかということを痛感させられるわけですね。
みたいなことも含めて、願わくばこんな内容の作品が、
これはまさしく今の私たちが置かれている現実だなんて思いたくはなかったけど、
残念ながらそれを思い知らされてあまりあるぐらいの作品になってます。
私たちはやっぱりこの映画を見て、この映画の教訓を改めてやっぱり身に刻む必要があるなとも思っています。
それは何かというと、世界はたった一発のミサイル、そして20分にも満たない時間で
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終わりを迎えられるほどに危険な状態にあるという現実ですね。
だからこそその惨劇を未然に止められるのは誰かというと、
私たち一人一人のここからの振る舞いにかかっているということでもあると思います。
ということで、この映画ハウスオブダイナマイト、紛れもなく2025年の私たちが絶対に見ておくべき傑作です。
力強く推薦しておきたいと思います。
映画ハウスオブダイナマイトはネットフリックスで現在配信中です。
ぜひみなさんもご覧になってその感想をお聞かせくださいというご紹介でございました。
ありがとうございます。ちょうど年末年始でも近いのでじっくり見たいな。
そして今年を振り返る上でもちょっとこの状況を考えた上で来年を迎えるという意義深い作品になりますね。
世界平和を願わずにはいられる。
息が詰まるほどの緊迫感が本当にすごいです。やっぱりこの監督本当に演出が上手い。見事でした。
キャッチアップお送りしました。みなさんありがとうございました。
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