2024-09-09 17:23

第4回「絶望的に、保守の理解が得られない」

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第4回目は「保守」についてたっぷり語ります。

そもそも保守とは?保守が必要な理由とは?

保守の重要さがどうしても伝わらない開発現場の本音を語っています。

▼ホスト:島田徹

▼MC :鴨志田怜

▼ゲスト:辰巳純基

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サマリー

このエピソードでは、システム開発における保守の重要性と理解不足の問題が取り上げられています。保守契約の費用やサービス内容について、多くの顧客が十分に理解していない現状を詳しく掘り下げ、開発と保守の関連性について解説されます。また、システムの保守に関する理解の欠如が問題視され、特に監視やセキュリティ対策の重要性が議論されます。さらに、保守契約の意義とそれに伴う費用に関しては、クライアントとのコミュニケーションの重要性が強調されています。

保守の基礎理解
この番組は、システム開発25年の株式会社プラムザが、赤坂より開発の現場の今と本音をざっくばらんに話していこうという番組になります。
進行は私、鴨志田と、代表の島田と、株式会社プラムザ執行役員の辰巳さんです。
引き続きよろしくお願いします。
さて今回のタイトルが、「絶望的に、保守の理解が得られない」ということになりますが、
すみません、勉強不足で申し訳ないんですが、保守というのはどういったものになるんですか?
はい、うちの会社みたいにシステムを作ると、そのシステムを作ることしかしないという会社もあるんですけども、
うちなんかはその後もずっと保守というのをさせてもらっていて、
お客さんのお問い合わせ対応であったり、軽い障害対応とかいうのをやっていくような、
そういう月ごとに費用をいただいて、システムのメンテをしていくというような仕事になりますね。
もちろん、プラムザで開発したシステムの保守ということになるんですか?
99%です。
開発した会社さんの方は勝手が分かっているからということだと思うんですが、
そうするとほぼほぼセットになってくるんですか?開発と保守というのは。
ほぼほぼセットだね。
非常に小さいシステムとかだと保守がいらないというお客さんもいるんで、
なんとか使っていくこともあるんだけど、
中規模以上になってくると、ほぼ保守なしではできない、回っていかないと思うんだよね。
なるほど。それを基本的にお客さんは理解を得られないということになるんですか、その保守というのは。
得られないことはありますね、たまにね。
どういったことがありますか?
そもそも保守って何?
まだあんまりしっくりきていない。
コストに対する顧客の認識
よくお客さんから言われるのは、保守って何?何やってくれるの?
よく言うのは、当然サーバーを借りて運用するのであれば、サーバーの費用がかかってくると思うんでね。
それはお客さんも分かりやすいんだけど、それプラスして何万かかる保守って何かっていうと、
基本的にはエンジニアを確保して、いつでも応えられる体制をとっておくという体制維持の費用が一番大きいんだよね。
システムが不具合なく稼働するための保守。
保守の説明。
メンテナンスを維持する機能を維持させるための予算ですよね。
サブスク型、そうじゃないパターンもありますけど。
でも普通に考えて、常時対応できるようにしておくということを考えると、もちろんコストで発生するだろうなとは思うんですが。
あるお客さんから言われたのが、うちの会社で税理士お願いしてるんだけど、月額2万円だよって言われて、
なんでお宅のところがそんなに高いの?みたいな。
税理士よりも勉強してるの?みたいなことを言われたりして。
そんなこと言われたことあります。
確かに高い。その時は3万円で取ったかな。
だけどフルオーダーメールで作ったシステムなんで、その時ちゃんと説明したんだけど、
税理士なんてどこの会社の税務でも同じ知識でできるんだけど、
フルオーダーメールで作ったシステムって、そこのお客さん専用のシステムなんで、
仕様をある人がちゃんと理解しておきとかなきゃいけないと。
その人がもしも辞めるとか長期休んだりするときには、
その仕様をちゃんと別の人に引き継いで、
誰かが必ず分かっているようにしなきゃいけないと。
いうところでは非常にコストがかかるっていうね。
まあ、なんでしょうか。
そもそも開発会社さんに依頼して開発するって、そもそも凝ったシステムだと思うんですよね。
SaaSとかで使われるシステムだと対応できないからとか、
そもそも業務内容が特殊だとか、
そういったことでおそらく開発会社に依頼すると思うんですが、
そうするともちろん補修とかその引き継ぎも含めて、
どうしてもコストがかかってくるっていうところになるんですが、
それがなかなか理解されないというところなんですよね。
ブラックボックスな部分が多いっていうのはあると思いますね、開発のときは。
開発だったらこの機能を作るのに対してこれだけの工数がかかりますっていうけど、
保守って言ってしまうと極力全く稼働しないこともあり得れば、
言ってしまうと逆に月々の補修の金額以上に稼働するときもあるんです。
開発会社との関係
そういった部分で何やってるのかがはっきり見えにくいっていうのが
多分一番忌避される要因なのかなと思いますね。
うちの場合そういうデコボコがあるんで、
それを慣らした金額が大体これぐらいになっている。
大体開発費の10%年いただいているけれども、
それぐらいにしておくとやっているかなっていう。
そんな高い金額とは思っていないんだけど、
やることが発生するときって、
大体うちのバグだったりするんで、
それがお客さんに納得を得られないっていうか、
お前らが悪いんだろうみたいなこともあるんでね。
結構前システムを作って納品したんだけれども、
99%ぐらいの完成度で一旦動いています。
残りの1%が終わってないから、
このシステムの対象とした保守契約って
結べないよねって言われたことがあって。
なるほど。
だからそのときは稼働した分だけの
一時的にその分を請求させていただくみたいな。
なんちゃって保守みたいな感じになって。
そのときにやっぱりそういう話になって、
保守って何って話になって。
リソースの確保するための費用です。
保険みたいなものですよみたいな話とかもするんですけど。
でもそもそもシステムが完成していない状態で
保守も何もないでしょみたいな感じで言われてしまって、
そうなったことがありましたね。
そんなパターンもある。
ありましたね。
完成してないっていうことは開発チームもあるから、
それはいいのかな。
ギリギリオンゴーイングで開発している人たちもいるから、
それはいけるかな。
保守がないと解散させられないんで、開発チームはね。
開発環境を全部壊すのが筋なので。
セキュリティとかの観点から。
保守がなければ開発環境を壊しますよね。
じゃあほとんど他社さんが作ったシステムの保守みたいなことは
あり得ないことになってくるんですかね。
なくはないですけど、
実践引き合いも来たりしますけど、
あまり起きないかもしれないですね。
あるケースとしては、
うちが保守していろいろシステムがあったとして、
先方の会社さんが使っているシステムを使わなくなってきた。
事業の規模がスケールダウンしてきたので、
予算を削減したいです。
もっと安い会社さんないかなって探して見つけました。
じゃあちょっと今度から違う会社さんにお願いしますみたいなことはあります。
逆のパターンもあり得る。
さらにスケールアップしたいから、
もう少しノウハウとか知見がある会社にお願いしたい
っていうケースもあったりすると思います。
先ほどの保守費用の目安が
開発費用の10分の1。
年間でですね。
それを月々請求するというところなんですが、
そもそもその相場とか保守があるってことを
おそらく知らないのが多い。
それも原因かもしれないですね。
そうですね。
一番初めに引き合いが来る。
引き合いっていうのはですね、
相談が来た時に、
基本的に開発費の話しかしないんですよね。
開発費が例えば1千万円ですよってなった時に、
あんまり保守の話はその時に話題に出なくて、
契約する直前ぐらいの時にこのシステムやると
保守は発生しちゃうんですけどっていうことは
言うんですけどね。
その時に初めて聞くみたいな感じかもしれないですね。
じゃあもしかして悪い開発会社さんは
作るだけ安く作っちゃって、
他の開発会社に移行できない段階になってから
高めに保守費用を請求するとか
あり得るのかなって聞いてて。
あるかもしれないですね。
ただ悪い会社さんは保守で回収するというよりも
追加費用を扱いして、
それ聞いてなかったんで、
それやるならまた何百万円するかな。
最初の方で話したやつですね。
それの方が確率に取れるというか、
出来上がってからの保守は最悪
他の会社でもできるかもしれないんで、
あんまり高いことを言うと、
じゃあいいわって言われたりすると思うんでね。
開発が続いている間だと
そういうわけにはいかないのでね。
じゃあ開発会社に依頼する会社さんとしては
保守というものがあるということと、
その相場感、開発費の年額10%ということを
システム保守の重要性
理解してほしいというところになるんですかね。
そこだけ分かっていればというところかな。
うちは10%やってますけど、
もっと高いところもあるし、
安いところもあると思いますけどね。
うちは長年の経験からそれぐらい
いただいておけば何とか
そんなに儲かりすることもなく、
損することもなくっていう感じですかね。
均等割というかシステムの規模によっても
低すぎて逆にチームを維持するだけの
保持予算が捻出できないんで
最低価みたいなラインはあったりしますけど、
基本はそれでいけるのかなと思います。
あとはもっと言うと、
シンプルに月額、開発費用の10%を
毎月割ったり年一括で
請求したりすることもあるんですけど、
それってあくまでもアプリケーションだったり
サーバーの基本的な保守内容だったりするんで、
それにプラスアルファ、
第3回目の時に情シスの人が
セキュリティをもっと分厚く
手厚くフォローしてくれないかっていう
ことがあった時は
24時間365日で監視をしたりだとか、
あとはログの監視だったり
不正なアタックを検出したら
それに対してブロックしていく
っていうようなことをやってくれってなってきたら
チームを維持する費用
プラスそういった
セキュリティ対策のツールを入れてる
それの監視のチームを別途用意したり
そもそも監視のツールの費用がかかったりするので
その保守でどこまでやりたいかによって
大きく変わってくるっていうのがあると思うので
そこをご理解いただく必要はあるのかなという風に思って
本当にピンキリと言いますか
どこまで求めるかによって大きく変わってくるので
さっきの保険っていう話じゃないんですけど
ちゃんと起きてからだと
障害とかアタックされて
角川さんのことみたいになってしまったら
もう元も子もないので
あくまでも病気になる前の予防といいますか
そこの保険をかけておいたほうがいいですよ
っていう話をしています
保守契約とクライアントの理解
今辰巳さんの話聞いて
あと島田さんがさっき言ってたことに気になったんですけど
システムの保守に波がある
今まで一番大変だったこととか
すごく印象に残ったこととかありますか
悪い思い出しかない
保守でいい思い出ってあんまないよね
いいことっていうと
それは何もせずに1ヶ月を過ぎ去っていったら
それはシステムとして正常に稼働している証ですし
お互いにとってクライアントさんは
それを毎月払ってチームも維持しておかないと
何かあった時に動けないので
あと障害は定期的に発生しますので
そういう時は大変は大変ですよね
そこで例えば新規で開発して
瑕疵担保期間が終わった段階で
保守契約を結んでいないと
正直我々としては何もできない
まず解析から入るんですよ
環境構築
エンジンにアサインが入るので
そんなことをしていたら日が暮れてしまうので
すみませんちょっと流してしまったんですけど
瑕疵担保期間って何ですか
要は瑕疵っていうのは
そもそも我々がシステムを開発した時に出る不具合
瑕疵っていうのが出てきて
それを通常は契約上で
新規開発してリリースしてから1年
大体1年くらいですけど
その1年間は保守費用関係なく
不具合が出たら直しますよっていうような期間です
なるほどクーリングオフみたいな感じ
フリングオフは契約の中でですよね
そしたらそれはなかなか難しいですね
不具合は直しますよっていう
保証期間ですね
こう考えてみると
保守にしろ瑕疵担保にしろ
あんまり普通に過ごしていたら効かないような
単語ってあるんだなって思いました
聞き馴染みはないですね
今日聞いていた話をまとめると
あまり理解できていないのか分かりやすく
まとめるとどんな形になるんですか
今いろいろと話をしてきたようなことを
お客さんに理解していただきたいと思うんだけど
保証って言ったけど
契約の直前とかにつながって話したりすることが多くて
ちゃんとした説明できていないのかもしれない
資料を作るなりしてこういうことで
費用かかるんですよということを
ちゃんと説明しないといけないかもしれない
新しい作る機能のほうばっかりの話になってしまう
つまりはそういうことですね
作ってからそれなりにお金はかかります
システム開発はそういうものです
ご理解いただくのがいいのかと思うんですけど
作った後もお金はかかっていくのは仕方ないことなんですよね
電気でも水道でも使いながらお金はかかってくると思うんですよね
家作った後にも電気や水道代がかかってくると
同じようにシステムの利用料がかかってくるものだなと思いますね
だからといってイニシャルで発生するような
ベラボーな金額ではないので
生命保険や死亡保険みたいなものだと思ってもらって
毎月お支払いいただくことで
何か起きたときにちゃんと対応できます
というのを知っておくと
システム開発に対するパートナーが下がってくるんじゃないかなと思いました
ありがとうございます
では本日はいかがでしたでしょうか
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ありがとうございました
17:23

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