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「色を描くように、私を生きる」 第4〜7章
2026-03-19 50:56

「色を描くように、私を生きる」 第4〜7章

この物語は、ファンタジスタまゆみさんのアトリエに悩める3人が訪れたことではじまる
人生が変化するものがたりです。今回は遊びで関西弁バージョンで朗読しました!ご協力ありがとうございました!

まゆみ役 かんまにさん
エネルギー調整チャンネル
https://stand.fm/channels/683f885b217d2adac7a9bdfe

千晴役 ウラさん
なぜ「お笑い」を学ぶと「出世」するのか
https://stand.fm/channels/5f741751f04555115db89027

詩音役 まつん
未来会議RADIO〜全人類未来ニート化計画〜
https://stand.fm/episodes/69b17f77a3e9640aafa4e8db

琴音役 ゆうた
ITフリーランス・転職の相談員|しくじりラジオ
https://stand.fm/channels/68d0f66dc95e61734a2ce426

______________

\世界中の色を集めるプロジェクト!/
Rainvolution Project 2026💖🍄💖
毎日、夢中で生きる人を増やしたい!
本来の情熱を思い出す、世界への挑戦
https://camp-fire.jp/projects/921731/idea

#朗読
#ファンタジスタまゆみ
#朗読リレー
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感想

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00:00
この物語は、ファンタジスタまゆみさんのアトリエに悩める3人が訪れたことで始まる、
人生が変化する物語です。今回は、あそびで関西弁バージョンで朗読いたします。
本日は私たち、
お笑いタイプ診断士うらと、
ITフリーランス転職相談員のゆうたと、
未来会議ラジオのまつと、
エネルギー調整チャンネルのかんまぎが、朗読いたします。
第4章。一つに決める。呪いを解く。
4週目のセッション。アトリエに入ってきた千春の表情は、以前とは見違えるほど生き生きしとった。
手にはカラフルな紙袋がいくつも握られとる。
邪魔すんで。まゆみさん。
報告が。いや、まゆみさん、えらい格好してんな。風呂上がり?まあいいか。報告があります。
千春の弾んだ声にみんなが注目した。
読み聞かせ続けてたら、図書館の人から別の提案もらって、
今度大人向けの労働区会することになったんです。
友達からも頼まれて、ハンドメイドのアクセサリーとかも作り始めて。
千春さん、マルチな才能が開花してるやん。
しかし、まゆみはどこか複雑な表情で千春を見つめていた。
ほんで千春、今どんな気持ちや。
楽しいです。いろんなことできて、毎日充実してて。
千春の言葉が途中で止まった。まゆみの眼差しに何か見透かされてるような感覚を覚えたからや。
ん?おまか?
まゆみが静かに問いかけた。千春の紙袋を置いた。
その手がかすかに震えていることに自分でも気づいた。
実はな。
千春はつぶやいた。
まだ同じことしてる気がしてんねんな。
何でも引き受けて何でもやって、結局一つに絞られへん自分のまんまや。
まゆみは深くうなずいた。
そしてアトリエの壁に貼られた一枚の写真を指差した。
それは色とりどりの糸が複雑に絡み合った毛糸玉の写真やった。
これ何見える?
絡まった糸かな?
混乱してる感じ?
うーん、私には私の頭ん中みたいに見えます。
そうか。
だけどな、これ別の見方もできるんやで。
まゆみは写真の隣に別の写真を貼った。
それは同じ糸を使って編まれた息を飲むほど美しいタペストリーやった。
03:07
あんな?
これもな、同じ糸なんや。
これでもな、編み方を知っとうかどうかその違いなんや。
千春は二つの写真を見比べた。
でもな、千春の問題は他歳であることじゃないねん。
その才能な、統合する方法を知らんだけなんや。
統合?
ほうや、バラバラに見えとうもんを一個の作品にするっていうこの技術なんや。
まゆみは新しいキャンバスを取り出した。
そして様々な画材を並べ始めた。
絵の具、色鉛筆、パステル、墨汁、さらには布の切れ端や新聞紙まで。
普通はな、絵を描くっていうときは一つの画材を選ぶやろう。
ほやけどな、誰が備えして決めたんや。
そしてまゆみは信じられへんことを始めた。
まゆみはキャンバスに墨で大胆な線を引き、その上から水彩絵の具を垂らす。
乾かすうちに布を貼り付け、色鉛筆で細かい模様を描く。
新聞紙をちぎって配置し、パステルで影をつける。
一見むちゃくちゃに見えたでも時代に全体像が見えてくる。
そこには驚くほど調和のとれた奥行きのある作品が生まれていたんや。
あんな?これがな、ミクストメディアっちゅうやつない?
混合技法なんや。
何使ってもええねん。全部使ってもええねんよ。
千春は息を呑んだ。バラバラやと思ってたのに。
一つの表現として成立しとる。
千春の読み聞かせもな、朗読もな、アクセサリー作りも、
全部表現っていう一本の糸で繋がっとんねん。
大事なのはな、その繋がりを見つけることなんや。
うーん、せやけど、社会では専門性が求められとるしな。
ん?それは誰の社会や?
マユミが問い返した。
千春が生きる社会は千春が作ってええねん。
私は実は詩だけやなくて、写真とか音楽とか色々興味あって、
でも詩人なら詩だけに集中せなあかんと思ってましたわ。
うちも本音を言う練習してたら、意外と色んなことに興味があるって気づいたところやね。
06:04
みんな一個に決めるっていう呪いにかかっとんな。
マユミは立ち上がってアトリエの奥から大きな箱を持ってきた。
中を開けるとそこには様々な素材が詰め込まれていた。
じゃあ今からな、みんなで一個の作品作ってみようか。
ルールはたった一個だけ。
それぞれの得意を生かすこと、それだけや。
最初3人は戸惑った。でも千春が口を開いた。
じゃあ物語を作るのはどう思う?
私が朗読して、しおんさんが詩書いて、ことねさんが…
音楽。うち最近ウクレレ始めたね。
本音を言ったらやりたいことがどんどん増えちゃって。
写真撮ります?物語の世界観を視覚的に表現したい。
そして即興のコラボレーションが始まった。
千春が子供の頃の思い出を語り始める。
しおんがその言葉を詩的に変換し、ことねが感情を音に乗せる。
時には順番が入れ替わり、音から言葉が生まれ、
写真から物語が紡がれた。
1時間後、そこには不思議な作品が生まれていた。
朗読と詩と音楽と写真が織りなす多層的な物語。
1人では決して作れなかった。
でも確かに3人の個性が融合した作品やった。
そうや!これや!統合っていうのは対算じゃないねん。
科学反応やねん。
千春は完成した作品を見つめながら涙ぐんでいた。
私ずっと何者かにならなあかんって漁ってました。
でももしかして何者でもあることが私なんかも知れません。
その通りや。マルチポテンシャライト。
多くの可能性を持つ人。
それは弱点や能であんたの最大の強みなんやねん。
私も詩だけじゃなくてもっといろいろ組み合わせてみたいです。
ええな。ほな、来週の宿題。
みんなそれぞれ今までの別物や思っとった2つ以上のことを組み合わせて
何か新しいもん作ってきてみ。
組み合わせるか。難しそうやけどめっちゃ面白そう。
09:04
セッションの後半、まゆみは境界線の特化し方について話した。
人間は勝手に境界線注文を引くねん。
これは仕事、これは趣味、これは得意、これは苦手っていう感じでな。
まゆみは水彩絵の具で、紙にさまざまな色の円を描いた。
青、赤、黄色、緑。それぞれが独立している。
見ときよ。ここにな、水くわえてみんねん。
筆に水をふくませ、円の境界に触れると水がにじみ始めた。
赤と青が混ざって紫に、青と黄色が混ざって緑に。
ほら見てみ。境界が溶けたらな、新しい色が生まんねん。
大事なのは、この無理に混ぜるんやのうて、自然ににじませること。
そのためにはな、遊び心注文が必要なんや。
遊び心?
そうや。
真面目に統合しようと思ったらな、また新しい枠作ってまうねん。
帰り道、三人は興奮さめららぬ様子で話し取った。
今日のコラボほんまに楽しかったな。
うん、一人だと思いつかへんかったわ。思いつかへんこともできんかったわ。
千春は空を見上げた。夕焼けは今日も美しい。
オレンジとピンクと紫が溶けあって、一つの大きなグラデーションを作っている。
境界線か。私自分で自分を縛ってたんやな。
みんなそうなんかもしれへんね。でもそれに気づけたらきっと変われるわ。
琴音が突然立ち止まった。
ねえ、このあとカフェ行かへん?続き話したいね。
それは琴音からの珍しい提案やった。
いつもならなんとなく帰ってきた彼女が自分の衣装を示したんや。
いいねえ。行こう。行こう行こう。うん、行こう行こう行こう。
うん、絶対行こう。行こう行こう。うん、行こう。駅前んとこでいいか。行こう行こう。
カフェで三人は来週の宿題について話し合った。
どんな組み合わせができるか、どんな感覚反応が起きるか、しはるは思った。
12:06
一つに決める必要なんてなかったんや。
大事なのは自分の中にある多様性を認めて、それを生かす方法を見つけること。
器用貧乏やと思っていた自分は実は可能性の方向やった。
その宝をこれからどう組み上げていくか、それは決められた方にはまることじゃなくて、自分だけのタペストリーを彩ることだった。
チェアルの中でグレーだった色が少しずつ色を取り戻し始めていた。
そしてそのすべての色を使って世界に一つだけの作品を作る準備が整いつつあったんや。
第5章の関西弁
第5章 完璧じゃなくても始めていい
5週目の朝は雨やった。
シオンは傘を差しながら胸に大切そうに包みを抱えとった。
中にはそのこの1週間で作った不完全な作品集が入っている。
写真と詩を組み合わせた実験的な作品、完璧やない。
でも確かにシオンがそこにあった。
アトリエに着くと千春と琴音もそれぞれ何かを持っていた。
雨の日のセッションもええな。
晴れの日には見えへんもんがよー見えるわ。
舞美が窓の外を眺めながら言った。
シオンは深呼吸をした。
今日は自分から発表したい。
その決意が胸の奥に小さく燃えていた。
あの、私から発表してもいいですか?
シオンの申し出にみんなが注目した。
以前のシオンなら最後まで待っていただろう。
もちろんかまへん。どうぞ。
舞美が微笑んだ。シオンは包みを開いた。
中から出てきたのは手作りの小さな冊子。
表紙には雨の日の標本というタイトルが書かれていた。
写真と詩を組み合わせてみました。
完璧やないけど、いや、完璧やからない。
完璧やないからこそ見せたいんです。
ページをめくると雨に濡れた街の写真に小さい詩が添えられていた。
濡れた歩道に映る世界は本物より美しいと誰が言った?
揺れて歪んで不完全で、でもそれが私の見る世界。
写真は少しぼけていた。
下、水溝の跡が見える。
でもその不完全さが雨の日の曖昧な美しさを見事に表現していた。
シオン、ゴッドステキアン。
15:02
チュアルが反撃の声を漏らした。
ほ、ほんま?実は写真も下手やし、恋愛とも適当で。
そりゃからええねん。
完璧な美術やったらな、表現できひん感覚っていうもんがここにあんねん。
真由美が一枚一枚丁寧にページをめくりながら言った。
ほんまや、なんか雨の匂いまで伝わってくるみたい。
シオンはみんなの反応を見ながら胸が熱くなるのを感じた。
不完全でも伝わるものがある。
その実感がシオンの何かを溶かしていった。
実はこれ、これを作りながら気づいたんです。
完璧を持ってたら、永遠に始められへんって。
ほうや、その通りや。始めることがな、一番の完璧なんやで。
真由美が力強くうなずいた発表したのはことめやった。
うちは癒やしと本音を組み合わせてみたで。
取り出したのは小さなボトルのコレクション。
それぞれの手書きのラベルが貼ってある。
アロマオイルなんやけど、それぞれに本音の名前をつけたんよ。
一つのボトルには、今日は会いたくない日。
二つ目は、頑張りたくない朝。
三つ目は、泣きたいけど泣けない夜。
めっちゃおもろいやん。センスありますね。
香りで言われへん本音を表現するねん。
例えば、今日は会いたくない日はゆうかりとT3。
ふっきりしすぎて人を寄せつけへん感じにしてん。
おもろいな。
本音を直接言われへん人への優しい表現方法っていうのがこれやねん。
そうそう。うちららしく。
でも、逃げやしない方法を考えてん。
琴音の目は輝いた。
シオンが一つのボトルの香りを嗅いだ。
完璧じゃない自分を許す日というラベル。
ラベンダーとオレンジの優しい香りやった。
これ、今の私にぴったりやわ。
シオンがほえんだ。
最後は千春の番やった。
私は読み聞かせとアクセサリー作りを組み合わせてみました。
千春が見せたのは小さなチャームがついたブックマーカーのシリーズ。
それぞれのチャームは物語をモチーフにしていた星の王子様の薔薇。
不思議の国のアリスの懐中時計。
そこには物語の一節と千春の解釈が書かれた小さなカードが添えられていた。
読み聞かせをして気づいたんです。
18:01
子供たちは物語を持ち帰りたいって思ってるんやなって。
だから形にしてみました。
3人ともいい感じに境界線とかしたな。
しかもそれぞれのらしさっていうものをむっちゃ大事にしてるって思ったんよ。
萌実が深くうなずくと新しいキャンパスを取り出した。
でもそれは真っ白ではなくすでに何か描きかけの絵があった。
これ10年前に私が描き始めてずっと未完成のまま放置しとった絵やねん。
これな、私が完璧求めすぎて結局完成させられへんかったんや。
絵は抽象的な風景画のようだった。美しいがどこか物足りない。
ほやけどな、3人を見とったらな、今やからこそ完成できるんちゃうか思うてん。
萌実は筆を取り大胆に色を加え始めた。
10年前の自分が描いた線を生かしながら今の自分の感覚を重ねていく。
ほら見てみ、過去の自分とな、今の自分のコラボレーションなんや。
みるみるうちに絵は生き生きとし始めた。計算された美しさに即興の生命力が加わっていく。
完璧ちゃうかってもな、始めたらいつかこの完成の時が来んねん。
その時の完成ちゅうのはな、最初に思い描いとったもんとはちゃうかもしれへんねん。
でもな、それが味があってええねん。
しおんは萌実の10年越しの作品を見ながら覚えた。
私もずっと温めてきた刺繍の構想があるんです。
でもまだ実力が足りひんと思ってて。
実力なんかな、やりながらつくもんやで。
待っとったら人生終わってまうねん。
しおんさん、その刺繍、私たちも協力できることがあれば言うてください。
うちも香りつき刺繍とか絶対おもろいって。
しおんの目に涙がにじんだ。
一人で完璧を目指すのではなく仲間と不完全なまま進む。
その選択肢があることに今更気づいたんや。
セッションの最後、萌実は始める勇気について話した。
世の中にはな、2種類の人間がおんねん。
準備し続けていつまでたっても始まらへん人と
21:04
とりあえずでもええから始める人。
その2種類なんや。
萌実は黒板に2つの道を書いた。
準備し続ける人の道っていうのはな、まっすぐできれいやねん。
ほいでもな、どこにもたどりつかへんねん。
もう一本の道っていうのはな、こう曲がりくねっと始める人の道っていうのは
瞑想もしとうし、失敗もすんねん。
ほいでもな、絶対にどっかにたどりつくねん。
そして萌実は付け加えた。
完璧な準備なんか存在せえへん。
だってな、やってみなわからへんことばっかりやから。
帰り道、雨は小ぶりになっていた。
3人は同じ傘に入りながら、今日の発見について語り合った。
始めるって勇気いるな。
うーん、でも始めたら案外なんとかなるもんやね。
そうそう、完璧じゃないことを楽しんだらええねん。
しおんは胸に抱えた作品集を見つめた。
不完全な、でも確かに自分の作品。
来週までに詩集の第一章書いてみます。
完璧じゃなくてええんから。
応援してるで。
雨上がりの街に虹がかかり始めた。
完璧じゃない虹。
でも、だからこそ美しかった。
しおんは思った。
人生もきっとそうなのではないだろうか。
完璧を待つより不完全なままを始める。
その勇気が本当に美しさを生むかもしれん。
雨の日の標本を抱えながら、
しおんは新しい一歩を踏み出す準備ができていた。
第6章 逃げずに自分と向き合うこと
6週目
琴音は重たい足取りでアトリエへ向かっとった。
先週から始めた本音を言う宿題が
予想以上に難しかったんや。
いや、正確に言えば本音を言うた後の結果がな。
アトリエのドアを開けると
千春としおんの明るい声が聞こえてきた。
二人とも最近は見違えるように生き生きしとる。
琴音、今な、しおんさんの詩集の第1章を読ましてもらったんよ。
ふふ、すごく素敵やったって言ってくれって。
琴音はいつもの笑顔を作ろうとした。
でもどうしてもできへんかった。
24:03
どなしたん、琴音。顔色が妙な心境やね。
真由美が琴音の変化に気づいた。
琴音は椅子に座ると深くため息をついた。
本音を言ったら、友達が離れていきました。
部屋に静寂が流れた。
ちょっと、詳しく聞かせてもらうか。
真由美が優しく促すと、琴音はポツリポツリと話し始めた。
いつもの一緒におった友達グループ、みんなで集まるとき
琴音はいつも何でもええよ、言うとった。
でも先週勇気を出して、今日は家でゆっくりしたいねと断ってみたんや。
そしたらな、琴音ちゃん変わったなって、前の琴音ちゃんの方が良かったわって言われて。
琴音の声が震えた。
それから連絡が混くなって、SNSの投稿も私だけ外されて。
涙が頬を伝った。
今度は縁起はない本物の涙やった。
真由美は黙って琴音の手を握った。
温かい手やった。
そうか、辛かったな。
その一言で琴音の涙が、
たんを切ったように溢れ出した。
うち間違ってたんかな。
やっぱり前のままでおった方が良かったんかな。
琴音、ちょっと一個聞くで。
その友達はな、ほんまに琴音のことが好きやったんか。
それとも都合のいい琴音が好きやったんか。
琴音は顔を上げた。
それは…
答えは痛いほど明白やった。
うん、私も経験あります。
いつでも頼れる千春さんじゃなくなった時、
離れていった人たちがいっぱいおったわ。
私もやわ。
完璧やない詩を見せた時、
がっかりされたことあった。
真由美は立ち上がり窓を開けた。
新鮮な空気が部屋に入ってくる。
人間関係にもな。
親近対処が必要なんや。
古い関係が終わったら、
新しい関係が始まる予知ができるっていうもんやね。
27:03
でも、やっぱり寂しいわ。
そうやな。寂しいわな。
そやけどな、琴音。
その寂しさから逃げるために、
また同じ仮面かぶって生き続けるんか。
琴音は首を横に振った。
もう戻られへん、戻りたくない。
真由美はキャンパスに向かうと、
黒い絵の具で大きな円を描いた。
見てみ、これ。
これが今の琴音の心や。
真っ黒な円。
重くて暗い。
そやけどな、見ててよ。
真由美はその黒い円の中心に、
小さな白い点を置いた。
暗闇の中にもな、
必ず光はあんねん。
その光を信じれるかどうか、
そこやねん。
本間の自分でおる、いうことはな、
選んだ琴音には、
必ず本間の仲間が現れるんよ。
え?ほんまに?
見てみ。
現に琴音よ、おるやろ。
真由美が千春と志音を示した。
千春が琴音の隣に座った。
琴音さんが本音を言ってくれるようになって、
私めっちゃ嬉しいで。
前よりずっと話しやすくなったもん。
うん。
本物の琴音さんの方がずっと魅力的やわ。
琴音は二人を見た。
そういえばこのアトリエで出会った二人とは、
最初から少し違う関係性やった。
仮面をかぶる必要がない、
数の自分でいられたんや。
でもな、
うち本音を言うんがまだ下手くそで、
きつく聞こえちゃったりするね。
よっしゃ、練習や。
本音にもな、
伝え方っていうもんがあるんよ。
真由美は黒板にさらさらと書き出した。
本音の伝え方。
私はを主語にする。
感情を認める。
怒りの下には悲しみ。
悲しみの下には愛があるんやで。
提案を添える。
例えばな、
今日は行きたないだけやなくて、
30:03
今日は一人の時間が必要なんや。
来週やったら一緒に過ごせるんやけどな。
とか、
そなして伝えたらええねん。
琴音は深くうなずいた。
確かに自分の断り方は不器用やったかもしれへん。
本音を言うこととな、
相手を傷つけるっていうことはちゃうで。
むしろな、
本間の優しさっていうのは正直であることから始まるんや。
その日のワークは自分との対話やった。
聞き手やない左手で答えることで、
心の奥底の本音を引き出す。
琴音は半信半疑で書き進めた。
右手、
なんで本音を隠してきたん?
左手、怖かった。
右手、
何が怖かった?
左手、
一人になること。
右手、
今一人か?
左手、
違う。
書いてるうちに不思議な感覚に包まれた。
自分の中にもう一人の自分がいて、
対話しているような。
右手、
これからどうしたい?
左手、
本当の仲間が欲しい。
右手、
どうすれば見つかる?
左手、
自分が本当でいること。
シンプルな答え。
でも真実やった。
みんなどないや?
自分と話したか?
三人とも深くうなずいた。
シオンが静かに言った。
人間と自分と向き合って、
こういうことなんやね。
外やなくて、
内側との対話なんや。
セッションの最後、
マユミは一枚の写真を見せた。
オケから腸が出てくる、
その瞬間の写真や。
変化の時はな、
必ず痛みを伴うもんや。
だけどな、
その痛みは成長痛なんや。
腸になるためのな、
どうしても必要なプロセスなんやで。
コトネは写真を見つけた。
今の自分はまさに、
33:01
さなぎを破ろうとしている最中なんかもしれん。
来週の宿題な。
コトネは新しい場所で、
新しい人と出会ってみ。
ほんまの自分のままでな。
そのほんまの自分のまんまっていうのは、
怖いかもしれへんねん。
だけど、絶対、
ええ出会いがあるはずなんや。
帰り道、
3人はいつもの壁になった。
コトネさん、
来週、私が参加してる、
読書会が、
見上げて、
一緒に行けへんか。
本音で語り合う会やから、
きっと、
コトネさんに会うと思うねん。
あ、私が通ってる小さな地の朗読会もあるわ。
あとホームでみんな個性的やから楽しいで。
コトネは2人を見た。
新しい扉が、
すでに目の前に開かれとった。
行く。
両方行ってみるわ。
その夜、
コトネは久しぶりに、
日記を書いた。
今日、大切なことに気づいた。
逃げていたのは他人からやない。
自分自身から逃げてたんや。
でももう逃げへん。
痛くても、
寂しくても、
本当の自分でいる。
その先に本当の幸せがあると信じて。
窓の外には、
星が輝いとった。
一人やない、
宇宙は勇気を出した人の味方をする。
真由美の言葉が、
コトネの心に深く響いとった。
明日からまた新しい一日が始まる。
本当のコトネとして生きる、
新しい一日の始まりや。
第7章
痛みの中に光がある。
七週目は、
嵐の前の静けさのような空気で始まった。
三人とも、
それぞれに大きな挑戦が控えとったんや。
千春は初めての朗読会の主催。
シオンは四週の出版社への持ち込み。
コトネは新しいコミュニティでの自己開示。
ああ?
なんか三人とも顔が固いなあ。
大丈夫なんか?
真由美が苦笑いをしていた。
正直怖いです。
断られたらどうしようって。
新しい場所でまた仮面かぶっちゃったらって思うと不安で、
36:04
真由美は三人を見回した。
そしてアトリエの奥から古い木箱を持ってきた。
みんなちょっと見てみ。
これ、うちの失敗コレクションやね。
蓋を開けると、そこにはいろんなものが入っとった。
却下された企画書、
国評された展示会のレビュー、
失敗作の写真、
破れた契約書。
これな、
20年分の失敗がここに全部あんねん。
でもな、
これ、
全部が今のうちを作ってくれてる宝物なんやねん。
三人は驚いてその失敗の数々を見つめた。
これなんか見てみ。
初めての古典。
来場者たった3人やで。
しかも全員身内やねん。
もうな、
泣いたでほんま。
そやけどな、
その3人が、
みんな心から感動してくれてん。
それがな、
私がここまで続ける理由になってん。
失敗が怖くなかったんですか?
いや、ほら怖いで。
今でも。
そやけどな、
怖さの質がほんまに変わってん。
萌実は新しいキャンパスを取り出すと、
真っ黒に塗り始めた。
昔はな、
失敗が怖ってほんまなんもできんかった。
そやけど今はな、
黒い画面に金色の絵の具で線を描き始めた。
こなしてな、
失敗を恐れながらでもな、進んでいくねん。
ほんならその恐怖もな、
作品に、
作品のな、一部になんねん。
痛みの中にこそ美しい光がある。
日本の金継ぎって身なしとか?
割れた器を金で修復する?
そう。
傷を隠すんやのって、
傷を美しさに変えんねん。
これはな、人生も一緒なんやで。
その時、千春の携帯が鳴った。
顔色がみるみる変わる。
朗読会の会場が、
使えなくなったって。
千春の顔が青ざめた。
来週に迫った朗読会。
チラシも配って、参加者も集まっているのに。
39:00
お願いしよう。
みんなに迷惑かけてまう。
ちょー待ち千春。
これ、ほんまに失敗か?
それとも、もしかしたらチャンスなんちゃうか?
え?
会場がなくなった。
あれけどな、よう考えてみ?
朗読会がなくなったわけちゃうやろ?
そうだ。
別の場所を探せばいいんだわ。
うちの知り合いのカフェ、使えるかも。
千春は二人を見た。
パニックになっとった頭が、少しずつ冷静になっていく。
でも、急すぎて。
そやからおもろいねん。
予定通りやない時こそ、
魔法が起こるんやで。
その後の一時間、三人は必死で大概案を考えた。
琴音がカフェに連絡を取り、
シオンがSNSで告知文を作り、
千春が参加者への連絡を始めた。
あ、カフェオッケー出たで。むしろ面白そうやんて喜んでくれた。
千春の目に涙がにじんだ。
でも今度は絶望の涙やなかった。
みんな、ありがとう。
これやん。
一人で抱え込まんと、みんなで助けを求める。
これも立派な成長なんやで。
そんな時、今度はシオンの携帯が鳴った。
シオンの顔から血の毛が引いていく。
出版社から断られました。
静寂が流れた。
シオンは携帯を握りしめたままうつむいた。
また荒削りで地上勢に賭けるって。
シオンの声は震えとった。
勇気を振り絞って作った刺繍の第一章、
それがあっさりと否定されたんや。
マエミはシオンの隣に座った。
シオン、今どんな気持ちや?
悔しい。悲しい。
でも、どこかで存在してました。
やっぱり私だって。
ちょうまち。
シオン、今、自分を否定し始めたやろ。
シオンはハッとした。
一個の出版社の判断がな、
シオンの価値を全部決めるんか?
シオンの死を必要としてる人は絶対におる。
42:00
ただ、今回のがその出版社じゃなかっただけ。
ただ、それだけのことなんや。
シオンさん?
私、シオンさんの死、大好きです。
ロード読会で読ませてもらえませんか?
え?
シオンさんの死なら、きっとみんなの心に響くと思うんです。
そうやね。出版だけが道やない。
今は自分で発信できる時代やし。
シオンは二人を見た。
そして、まゆみの失敗コレクションを思い出した。
そうか、これも私のコレクションの一つやね。
シオンは深呼吸した。
そして、拒絶のメールを保存した。
いつか笑い話にしてやる。
その決意はみんなが微笑んだ。
最後にコトネの番やった。
実は新しい集まりに行ったんやけど、やっぱりその自分を出せへんかった。
最初は頑張ったんやけど、周りのみんなが凄すぎて、私なんかって本音言っても…
比べても大変な。
でも誰とも話せへんかった?
ううん、一人だけ。
うちに同じように緊張してる人がいて、その人とだけ少し話せた。
それや。全員と仲良くなる必要なんてないね。
一人でもな、ホンマに繋がれる人がおったら、それで十分やね。
コトネは考え込んだ。
確かにその人との対話は楽やった。
お互い緊張してるからこそ、分かり合えた部分があったんや。
痛みを共有できる人との出会い。
それはな、ホンマの仲間の始まりなんやで。
その日のワークは特別やった。
痛みを光に変える練習。
今感じている痛み、恐怖、不安を黒い紙に書き、
その上を金色のペンで上書きしていく。
ええな、きれいな。
これが金継ぎの心なんや。
セッションの終わりに前美は一つの物語を話した。
昔な、ある画家がおってん。
展覧会の前日にな、全作品が火事で燃えてもたんや。
だけど彼はな、燃えた灰を集めて、
それで新しい作品を作ってん。
そのタイトルがな、灰の中からっていうかっこいいタイトルやってん。
45:00
ほんでそれが、彼の代表作になったんやで。
ええ、灰からも作品作った?
そうや、終わりは始まり、破壊ってな、想像えねん。
痛みっていうのはな、あんたらの成長のためやねん。
帰り道、三人は不思議な高揚感に包まれとった。
それぞれが痛みを抱えていた。
でもその痛みが、無駄やないってわかったんや。
来週の朗読会、カフェの方がかえって親密でええかもしれへんね。
私の詩、読んでくれはる?
ほんまに届けたい人に届けたいんや。
うちも手伝うで、受付とか得意やし、そのままでやるわ。
三人は夕焼けの中歩いた。
痛みはまだある。
でもその痛みの中に、確かに光が宿り始めていた。
真由美の言葉は響く。
傷を隠すんやのうて、美しさに変えるんやで。
それは芸術だけやない。
人生そのものの技法やった。
千春、四音、琴音。
三人はそれぞれの傷を抱えながら、
それを光に変える術を学び始めた。
来週、いよいよそれぞれの挑戦が形になる。
怖い、でも楽しみ。
その両方を抱えて生きることがきっと生きているということなんだろう。
ありがとうございました。
パチパチパチパチパチパチ。
皆さんどうでしたか?
でもだんだん集中し始めてるのを感じた。
みんな入り込んでましたね。
役に入り込んでた。
すげえ、みんな演技派になってくんだけど。
コメント全然見てなかったけど。
いいのいいの、集中してる人はコメントに入れられたりできないから。
まず自分がナレーターなのにコメント入れてるから、
途中で見失ってると。
皆さんありがとうございました。
左からうらさんどうでした?
僕は蝶がオケから出るところも見たことある。
超おもろい。
オケから蝶。
やぶからスティックみたいなこと言ってるよ。
もうちょっと笑ってしまいましたね。
超おもろかった。
かんまにさんのまゆまゆがなぜかあみかくが。
かんまにさんも上手だったよね。
かんまにさんめっちゃ入り込んでておもろかった。
48:01
関西弁一番強かったっすね。
番集弁ですけどね、僕も。
めっちゃいい味出てた。
ゆーたがなんか私の中で女子も上手みたいな。
俺必死に戻そうとしてましたからね、一人だけ。
ナレーターはちゃんとナレーターのトーンでやってるしさ、
琴音は琴音のトーンをちゃんと使い分けてたからすごかったね。
どうでした、ゆーた。
いやもうめっちゃ面白かったですね。
意外と面白かったでしょ。
作品自体が良かったっすね、そうして。
意外にいい内容でしょ。
めっちゃいい内容でしたね。
それがびっくりした、読んでるうちに。
どうなのよ。まっつぅんどうでした?
まっつぅんは絶対にここでオチの役として参加してたって理解はあったと思うんだけど。
2階でまゆゆちゃん寝てんの?
演技派ですわ。
だんだん演技派になってった。
あの、関西弁の中で東北弁で行こうかと思ったんだけど、
無理でした。
引っ張られました。
で、だいぶしおんが暗い、暗い役だなと思って。
めっちゃこういう風になるんだけどと思って。
途中からめっちゃどんどん暗くなっていくから。
こういう暗と思って。
言うのも良かったですね。
どうでした、まっつぅん。
いや、面白かったっすわ、ほんとに。
まゆさんどうでしたか。
いや、もう何か頼みがあったですね。
なんか必死にまゆみさんをインストールしながら。
金粉を撒き散らすイメージで。
いや、みんな面白かった。
さすがうらさん持ってったなと思いましたね、最後。
いや、オッケーから、オッケーからちょっと出てきたと思って。
みんなもちょいちょい、いやでもまっつぅんが意外に漢字が読めないっていうね、この事実。
意外やった。
本を読んでる人なのに、本を書いてる人なのに。
読めるわけないでしょ。
みんなもちょいちょい違ってたけど、それは聞いてる人には分かんないから大丈夫かなと思いながら。
なるほど。
いや、すごい良かった。
やっぱりね、みんなも変化していくって意味でさ、オッケーから長に。
オッケーから長にね。
生まれ変わっていきたいなってすごい心から思いました、みなさん。
演技派だった、マジでみんな。
面白かった。
本当貴重な昼間の時間、みなさんご協力ありがとうございました。
ありがとうございました。
これまたアップ、これで全部、ABCチーム全部アップ、収録が終わったので公開をまたしていきたいと思います。
みなさんありがとうございました。
ありがとうございました。
素敵な午後を引き続き。
聞いてくれたみんなもありがとうございました。
ありがとうございました。
50:56

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