三味線ひきのおばさんが、かわいがっている猫に踊りを教えようと
いろりにかかっている鉄鍋に猫を入れて、やけどをしないぐらいに少しだけ炭火をおこしました。
猫は足の下が熱くなってくると前足後ろ足を上げて、それはまるで踊っているかのよう。
すかさずおばさんが三味線をひくというぐあいに、踊りを教えました。
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動物に芸を教えるのは大変です。
いろりの火の上の鉄鍋に猫を入れるなんて、今では動物虐待で大問題になりそうですが、
昔は芸事で身を立てる人たちにとって、厳しい修行は当たり前の事だったのでしょう。
しかし、他が真似をできない事をする人に対して、
もてはやしたり、ねたんで陰口を広めて評判を落としたりすることがあるのは、
今も昔も変わらないようです。
三味線ひきのおばさんが、それでも変わらず猫をかわいがり続けたのは、
本当の愛情だったようで、ほっとしますね。
(福娘童話集から読ませていただいています。)
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